『赤い糸』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
母の裁縫道具から赤い糸を盗み
次の日 教室で
友達の指と自分の指に結びつけて
「俺とお前結婚するかもな!」
とかバカやっていると
好きな子が来て
「私もその遊びに入れて」
なんて言っきて
俺の指と結ぼうとすると、
「あなたとはやだ」
って言われちまったぜ
世も末だな…
「赤い糸」
ある日僕の小指にとれない赤い糸がついていた、僕はそれを運命の糸と呼ぶことにした。毎日その運命の相手を探して、とある夜に彼女を見つけた。そして彼女はこちらに近づいてくる。僕もどんどん彼女に近づいていくと全く見えなかった彼女が街頭に照らされ姿が見えた、僕は彼女を目でとらえた。そこには包丁を持った女が一人こちらに走ってきていた。この糸は違う意味で運命の糸だったみたいだ。
その糸はもっと赤く染まった。
#赤い糸
強固か諸刃の剣か
絡まるか 解けるか
はたまたぷつりと切れてしまうか
少しの差異や時間が形を変えてしまうだろう
見せかけのものもある
一生見つけられないものもある
だからこそ面白く 時に苦しく切なく
愛すること 愛されることを
求めてしまうのかもしれない
赤い糸
私の小指締め付ける赤い糸
ピンと張る糸 この先にはいったい
誰がいるのだろう 深紅の糸が心も縛る呪い
を呼び寄せるのならば共に幸せが訪れよう
呪いの名前は恋と言う
赤い糸のその先は恋の宮古
僕の小指に絡み付く赤い糸
足るんだ糸 この糸は私の身体を
ひくように運命の方へと連れてゆく
小指と小指の触れ合うその時
深紅の糸がミサンガの如く爆ぜたようだった
爆ぜた糸は恋を知る私の心同様で
そしてまた糸の如く
共に生きる約束結びつける
きっと絶対、赤い糸だと信じていたのに
信じていたかっただけみたい…
(赤い糸)
赤い糸
若かった頃
これこそがきっと赤い糸だと思ったら
ほんのちょっと違う色だったり
蜘蛛の糸より細かったり
なんだか途中に余計な結び目で絡まってたり
まあ何度か間違って
そして傷ついた
反省もした
本当の赤い糸は忘れた頃にやってきて
夫と出会ったときには全くと言っていいほど、その存在も感じなかった
でも見えてなかったその糸も、知らぬ間にいまや赤いロープぐらい頑丈になってるな〜と感じて笑った
このご縁に感謝しています
夫よありがとう
#3『赤い糸』
みんなは赤い糸の事を"運命の赤い糸"というけど本当なのだろうか。
私は信じたくない。
なぜならいつ見ても自分の子指とあの人の小指は繋がっていない。
私だったら良かったのに…。なんて事を思いだから自分の小指指を見る。
そろそろこの恋も諦めよう。
私は自分の子指に繋がった"運命の人"を探す事にした。
詩(テーマ)
『赤い糸』
黒い糸は犯罪ぽいな
青い糸は青春の友
金の糸はお金が匂う
茶色い糸は仕事関係
緑の糸は趣味仲間かな
銀の糸は尊敬する人
ピンクの糸は女友だち
グレーの糸は男友だち
黄色い糸は家族でいいや
白い糸はお母さんです
赤い糸は運命の恋
ドクドク、
流れる、血管の糸
ドクドク、
叫んで、教えてくれる
ドクドク、
お前は、あの子にしな!…と
赤い糸
「小指につながる赤い糸なんて嘘だと思ってるな」
とそいつは言った。
飲み屋で隣にいただけの男だ。
もちろん名前も素性も知らない。
「そりゃ赤い糸なんて都市伝説だろ」
「さあね。とりあえずあんたの赤い糸は西の方角に伸びてるよ」
「え?」
正直驚いた。
付き合い出したばかりの彼女はこの街の西に住んでいる。
「いいよね、みんな普通に西や東や南や北、最悪でも地面の下に伸びてるんだ」
「いや地面の下ってなんだよ」
「ブラジルに運命の人がいたらそうなるでしょ」
「それはまあたしかに。ていうかその他にどこに伸びるんだよ」
そいつはかすかに苦笑した。
「俺の赤い糸は天に向かって伸びてるんだよ」
ガシャンと音を立てて、それは床に落ちた
手を伸ばしたけれど間に合うわけもなくて
床に散らばるハサミやメジャー、ピンクッションに糸…
あわててピンクッションに刺さった針の数を数える
…良かった、針は散らばらなかったみたいだ
ソーイングケースの中に
落ちたものをひとつひとつ戻していく
ピンクッション、ハサミ、メジャー、白い糸、黒い糸…
「はい、こっちに転がってきてたよ」
目の前に差し出されたのは赤い糸
「あ、ありがと…」
片想い中の彼に手渡された、ただの赤い糸
この瞬間からただの赤い糸は私の宝物へと変わった
これが運命ならいいのに…
***赤い糸***
もしかしたら、これは運命だったのかもしれない。
出会いはメル友。まさかこんな繋がりがあるなんて知らなかった。
蒲生氏郷によって繋がれた運命の赤い糸。
赤い糸が
所謂、運命の人をさしていて
それが万人にあるとしたら
世の中の恋人だったり夫婦だったり、
あんなに殺伐としていないよね
そして、私も
虚しい思いをしていないよね
赤い糸なんて信じない
輪廻転生ならあるかもしれないけど
縁は繋がれるより
繋いでいきたい
今日このごろ
気づいた時には、遅かった。
真夜中の暗闇を息を切らしながら走る。
行く場所など決めていない、とにかく逃げなければ。
俺は、ようやっと、彼女の目を盗んで逃げ出した。
最初は、ただ可愛い優しい女の子だと思っていたんだ。でも--
「どこに行くの? かくれんぼ? 鬼ごっこ?」
息をのむ。
俺の目の前に、逃げきろうとしていた相手がいる。
「なん、で……」
思わずそんな言葉が口をついて出た。
「なんで?」
女は、ゆっくりと俺の近くに歩みより、優しく俺の頭を撫でてくれた。
ぼたぼたと脂汗とも冷や汗とも言えぬ汗が俺の頬を伝う。
「私とあなたは、赤い糸で結ばれているからだよ?」
「その赤い糸は……切れたりしない?」
俺の問いに、ふふふ、と、女は笑った。
満月に女の笑顔が妖しく映った。
@ma_su0v0
【赤い糸】
『久しぶり』
あなたからのメッセージに
驚いて手が震えた。
十数年ぶりの『会いたい』に
迷いなんて少しもなくて
お互いの薬指の
不揃いな指輪を見ないふりした。
絡まって絡まって
ほどけなくなった糸は
切って離したはずなのに
固く結んで繋いでしまえば
その距離は
前より もっと近くって
離れる方法が
もう見つからない。
【赤い糸】
この糸はきっと、
誰かの首を絞めてる…
足元に落ちている赤い糸を、おもむろにたぐり寄せる。
たぐるほどに意識は遠くなり、糸の端が現れたとき、僕は不思議な快感とともに事切れた。
ベッドは嫌な汗で濡れていた。
夢だった。
今思えばあれは僕の血管だったようだ。
『白い糸』
いつか見た情景が思い浮かぶ
こんな気持ちだったんだね
赤い糸、それは僕らにしか見えない最期の風景
【赤い糸】
恋の赤い糸とは西洋文化
物語上の例えによく使われる
日本古来では赤とは
血や呪の痛い色と言われている
人を呪わば穴二つ
人形の止め糸
社の暖簾
は赤で統一されている
カタ...カタ...
梅雨の時期
雨の音とは異質の甲高い音
そんな音が自室に響く
まるでヒールの音のよう
リビングの扉を開け
玄関への通路を覗き見ると
1本の赤い糸がこちらに向かって垂れている
足元を除くと
日本人形の顔がこちらを見ていた
その顔は日本人形らしからぬ
満面の口の裂けた笑みを浮かべていた
赤い糸-天使と悪魔-
寝ていたのか、目を覚ますと
白い布団で寝ていたようだった
幻覚だろうか?
天井からニュッと
大きな蛇が頭をもたげて
こちらを見下ろしている
「生きたいか?」
と訊かれる
幻聴だろうか、母や父の声が聞こえてくる
(目を覚ましな‼︎ジュンコ‼︎…ジュンコ‼︎)
(ねえちゃん、なんでだよ…)
弟の声だ。懐かしい
久しく弟には会っていなかった。
何があったのか分からない
声に気を取られていたが
気付くと蛇が大きな口を
カアッと開けて
今にも私を頭から飲み込もうとしている。
私は、咄嗟に
「い、生き、生きたい!」
と、小さく叫んだ
蛇の血生臭く生暖かい息が
ふあっと顔にかかり
思わず顔を背ける
蛇のよだれが肩にダランと垂れた
「早う、それを言え。」
蛇は言うと私から離れた
「本当にとんでも無いやつだよ、お前は。」
蛇は言うと
私がキョトンとしているのを見て
唖然とした様子で
「お前は一度死んでおるのだ、俺が喰らって
お前は生まれ直す予定なのだよ。
俺はヤマタノオロチだ。」
ヤマタノオロチはそう言うや否や
あんぐりと口を開けた。
ー気付くと四角い小さな窓のある
白い壁の6畳ほどの部屋に倒れていた。
立ち上がろうとすると眩暈がして
私は立ち上がることができないで居た
暑い。
部屋の窓に誰かが覗き込んだ。
「ガブリエルと言う。覚えなくてもいい」
よく見やると、白い羽が生えている。
…天使?
「お前は、魔物の子か?」
ガブリエルが訊いてくる
「訳がわかりません。」
私は正直に言うと
「メタトロンからマモンの再来があると聞いて
出向いてきたのだ。」
と言う
「正直に言え。魔物の子がこのまま地上に生まれ
落ちると地上に禍いが訪れる。未然に防がねば
ならんのだ。
今は天使と悪魔の戦闘の時代だ。
こんな時期の地上に
お前が降って来ようとしているのだ。
もう少しで大気圏突入だ。
正直なことを言え。そこで目が覚める前に
お前に何があったのだ」
私「蛇に喰われ…」
ガブリエル
「魔物の子じゃないか‼︎」
私「嘘!?」
ガブリエル
「何が嘘なものか。蛇と人間の子はいかん!
悪いがここで…」
ガブリエルが光る矢を構えた
私「ややヤマタのオロチに喰われ…」
ガブリエル
「何?あの神だと!まだ元気なのかあいつ…!?
我々がこの部屋を地上まで守る。お前が
地上に降りるまで悪魔から守るからな!
お前は突如として我らの救世主になったのだ」
訳がわからない。
ガブリエル
「お前はこの部屋ごと
地球の引力で今大気圏を越えて重力で
落下しているところだ。
現に立ち上がることができないし身体の自由も効くまい
お前の名はジュンコだ。
ジュンコ、地上に無事降りたら
我らのひとまずの任務は達成する
天からのジュンコがここに居るとなると
もう1人のジュンコ、魔物の子はどこだ…
メタトロンによると
ジュンコは2人対で生まれることになっていて
もう1人は魔物の子だと言うことだ。
皆で探し回っていて
悪魔の手に渡る前に見付けなければならない。
それはジュンコ、お前の使命でもある。
対決出来るのは、お前だけだ!」
窓の外が何か騒がしくなった
他にも天使が来ているらしい。
ガブリエル
「どうやら自害した母親からひとりでに生まれ
部屋を出て行った赤子がいるらしい。
魔物の子だとの情報だ。
ヤマタノオロチの子よ、
我々と共に戦うのだ!」
ガブリエルはそう言うと
燃える槍をこちらに向けた。
部屋の暑さと眩暈によって
倒れて動けないまま目が回り
私は目を閉じた。
しばらくの間
夢なのか白昼夢なのか
光の中を漂って居た
ハッと我に返ると
暗い部屋
畳の上で人が血の海に倒れているのを
見下ろして居た。
(あれ?この場面ってもしかして例の天使が言ってた…?)
産まれた赤ん坊が泣きもせず
今まさに歩こうとしているところだった。
思わず
光の中から私は
赤ん坊を抱きしめた
私「1人きりで怖かったね。一緒に生まれようね」
魔物のジュンコ (…アタタカイネ、アリガトウ)
そうして天使と悪魔の間に
神様が赤い糸で結んだ
2人で、1人となって
「人」として、また
生まれ直した私は
今
ここにいる。
了
赤い糸
恋人同士が結ばれる、なんて
そんな話に使われることが多いけど
その色は何処からきたの?
一体何を示しているの?
そんな事考える暇あったら、
赤い糸を探してみよ〜。