足元に落ちている赤い糸を、おもむろにたぐり寄せる。たぐるほどに意識は遠くなり、糸の端が現れたとき、僕は不思議な快感とともに事切れた。ベッドは嫌な汗で濡れていた。夢だった。今思えばあれは僕の血管だったようだ。
6/30/2024, 10:27:55 AM