『誰かのためになるならば』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰かのためになるならば
僕はこの身を捧げよう
誰かが幸せになるのなら
喜びこの身を投げ捨てよう
誰かのためになるならば
ー僕は喜んで…
お題「誰かの為になるならば」
それが誰かのためになるならば、私はこの命でさえ投げ出そう。
そう言ったあの子は、本当に投げ出してしまった
例え、1人死のうと、大勢助かればいいだろう?
きっと世間はそれを望む。
みんな自分が可愛いのだから。それがすぎるがあまりに他が死のうと、殺そうと、どうでもいいのだろう。
待っててね、すぐに真実を暴いてみせる。君を殺した、追い詰めたやつを許さない。
偶然にも同じ思いのものは数多くいた。
復讐だ。
愚かな人の子達に、鉄槌を。
我らが神、『 』による言葉である。
保身に走り他を見捨てる様なやつには死を、そして己の命を懸けてまで何かを守ろうとするものには祝福を。
憐れな人の子よ、置いていかれた人の子、守られた人の子。せいぜい生きるといい。足掻くといい、その先で待っていよう。
死にたくないのは同じだった。照れ隠しで誰かのためになるならばと言ったが、本当はあの子を守りたいだけだった。あの子が生きればそれでいい。そんな思いで、私は死へと向かったのだ。あの子だけでも助けてくれと懇願し、認めてもらえた。
愛しい人、どうか生きて。あの男に負けないで。
我々は死にたくなかった。皆生贄になぞなりたくないと喚き進まなかった。
そんな時ある者が贄となった。それはもう喜んだとも。たった一人の犠牲で済んだ!また私は助かったのだ!!
多少の手紙を投げ入れて頼んだだけで、まさか言ってくれるなんて、思ってもみなかった。
本当に。無理やり連れていく必要もなかった。
今回は楽に済んだなと、思う。
お前も助かっただろう。何故、なぜそんな目で見る?なぜ悲しむ。たかが1人、親もいないゴミも役に立つとは思わないか?
執拗いぞ、それ以上騒げば次の贄はお前にするぞ
依頼があったんだ。こいつの両親を殺せって、母親も父親も好きにしていいと言われた。報酬もいいし、好きにしていいと言われたから捕まることもない。俺は悪くない。依頼したやつが悪いだろ?
なぁ、依頼したやつも教えるから、そうだ!お前さては羨ましかったんだろ?確かにあの女は綺麗だし好きにしたくなるのもわかる。いい女だった。これからはお前がやっていい、譲るから、だから助けてくれよ。
話がちがうじゃねぇか、あの野郎。
そうか、そういうことだったのか。
ここが滅びゆくのはもうそう遠くない、
神に会おう。そしてあの子の所へ行きたい。此処が憎い、個々が憎い。破滅を呼ぼう。
どうか、どうか。ここを壊して。そして私を、僕を、あの子の元に、連れていってください
『 』様。
〈お題:誰かのためになるならば〉
ー評価:凡作
誰か私の為に…。
夕暮れ時に、一つの選択と私の意識が板挟みになって公園のシーソーが傾いた。
雨が降り出しそうな憂鬱とした気分が、紅く燃える太陽に焦がされて、シーソーが逃げる様に跳ね上がり、鋭くタイヤを叩いた。
「ここに居たんだな」
私は、この公園のベンチに座る男を見る。
彼の視線は公園の入り口に立っている人へ集中していた。
「待ち合わせと言ったのはお前だろう笑」
彼らは友人関係にあるらしい。
ベンチを立った彼は何処かへ行ってしまった。
シーソーから降りた私は私だけの公園を見渡した。散乱したゴミと倒れているゴミ箱が一つ。
鎖の捻れたブランコが一つ。
ブランコは泥まみれで、誰かが酷い遊び方をしたのだろうとわかる。
公園でボール遊びをして、泥遊びをして、ブランコの鎖を捻った奴がいる。
そいつらは元に戻すことをせずに帰った。
いい迷惑だ。誰かの迷惑など考えていない。
私がその当事者であれば、迷惑を考えて片付けていただろうに。
全く…誰か私の為に…。
「誰かのためになるならば」
自分を犠牲にしてまで或いは自分の時間を犠牲にしてまで
「誰か」を助けることまでの余裕はないんだよ
きたない排水溝の檻もこじ開けて
落としたキーホルダーをひろってあげよう
泥なんて、なんだい!
手酷い失恋をした。誰もが経験する話だ。
心臓が丸ごと、傷をむき出しにしているような痛みで、街を歩くだけで、呼吸をするだけで刺激になりズキズキと痛む。時間薬という言葉が信じられない、こんなに痛い思いをしてまで自分が今後他の人を好きになる姿が想像できない。
だが、失恋したてのの頃なんてまぁそんなものだ。気づけばもりもりご飯を食べ、サーティーワンの季節限定フレーバーを食べに嬉々として並び、漫画を読んでげらげら笑いTVドラマを観て美形俳優にうっとりとする。
失恋なんてそんなものだ。人生、誰かを大切に思う機会など無限にある。そのうちの一人、しかも恋愛というそもそも熱病のような関係を失った程度の傷なんて、本当に時間薬で消えるものだ。
すっかり元気を取り戻した私に、知人が声をかけてきた。私の親しい友人の元恋人で、最近友人に振られたばかりで酷く傷ついていた。私経由でもう一度友人と復縁したい様子だった。
知人とはそれから何度も食事に行った。育ちの良さを感じさせる、食べ方の美しい人だった。昔の話や趣味の話で楽しく盛り上がりながらも、デザートのタイミングでいつも友人の最近の様子や、復縁できる可能性の有無の話になる。知人もまた、あの頃の私と同じように激しく傷つき、心臓を痛めていた。
私は知人に、復縁をいつまでも願うのではなく、今は美味しいものを食べ、自然を歩き、人と会話し、心を癒すことを説き続けた。大丈夫、恋人と復縁しなくても傷はいつか癒えるから。今はどんなに辛くても、時間が全てを解決してくれるからと。
そう説きながら、私は不思議な感覚を覚えてもいた。知人を励まし、相手が少しずつ笑顔が増えてくるようになると、私はあの頃の傷ついていた自分が救われる気がした。そうか、あのとき私が負った傷は、今この人を癒すためのものだったのかと。
いつの世も知識は廻る。千年前の文学に心癒やされることがあるように、私自身の経験した傷や痛み、たくさんの別れと裏切り、もちろん自分自身の糧にするのも正解だが、もしかしたら身近な誰かを助けるための知識に変えられるのかもしれない。誰かのために役立つのかもしれない。
そう考えると、どんな傷でも受けて立とうじゃないかと思えはしないだろうか。
誰かのためになるならば
自分が加害者になるのも惜しくはない。
被害者が居て、見て見ぬふりをする第三者にはなりたくない。被害者からすれば第三者も同じもの。
どうせなるなら誰かのためになる善意な加害者になりたい。
誰かのためになるならば、
謹んでこの身を捧げましょう。
だって“誰か”の中には、
きっと“貴方”も含まれるのでしょう?
貴方のためになるならば、
喜んでこの身を捧げましょう。
貴方のために全てを捧げることが、
私の幸せなのだから。
誰かのためになるならば
「みんなのためになるなら、俺は喜んで死ぬよ」
なんて。
微笑む君はそう、あっさりと言ってみせる。
僕達の住む世界は、謎のウイルスに支配され。
毎日大勢の人々が死んでいっている。
そんな絶望的な状況の中。
何故か、そのウイルスに免疫があるらしい君が。
世界の唯一の希望で。
君はその期待に応えたいと考えているみたいだけれど。
……そんなの、僕は納得がいかない。
医者や学者が君の体の中を調べる手術をするらしく。
何が起こるかわからないし、場合によっては彼は命を落とすことになるかもしれないのだと聞かされた。
それでも、世界のために。
明日、君はその手術を受ける。
でも、僕は絶対に嫌だ、君が死ぬなんて。
だから。
「君の言うみんなに、僕は入ってないんだね」
「どうしてそんなことを言うの?俺の体を調べれば、君だってウイルスに怯えて暮らさなくて済むようになるかもしれないのに」
さっきはみんな、なんて言ったけど、俺が一番助けたいのは君なんだよ?
わかってよ、と。
真剣な表情の君に。
僕も真剣な顔をして、静かに首を左右に振った。
「それで君がいなくなるなら、僕は君が生きてる今の世界のままの方が幸せだよ」
だから、どうか、お願い。
「みんなのためじゃなく、僕だけのために行動して」
そう言って、僕は戸惑う君へと、手を差し出した。
「僕とここから逃げよう」
君をみんなのためになんて死なせない。
僕だけのために生きてほしいんだ。
そんな僕の思いが伝わったのか。
君はゆっくりと、でもしっかりと僕の手を握った。
End
食べ物に対して罪悪感持つの止めたら?
誰のためにもならないから。美味しく食べることが、誰かのためになる。
報われぬ
自己満足の
自己犠牲
今すぐやめて
スイーツを食え
【誰かのためになるならば】
誰かのためになるならば、
この身を捧げることだろう。
例えそれが、命を失うようなものでも。
私が誰かのためになるなんて
夢みたいな話だけれど。
誰かのためになるならば、
と色々我慢してきたつもりだった
でもそれは伝わってなかったみたい
こんな形でこんな風に崩れるなんて。
誰かのためになるならば
誰かのためになるならなんて理由で俺は何かをしたりしない
でもはみことちゃんのためになるなら俺はなんだってする
君の笑顔を守りたい
''すちくん!''
笑顔で俺の名前を呼んでくれる君が好き
なんだってするよ?
大好きな君のためならなんだって
誰かのためになるならば
「たったひとつの不幸で
人生すべてをあきらめた」
そんな私から
「たったひとつの幸福で
人生最高だと思える」
あなたになって欲しいと願う。
私の失敗が、
誰かの幸せになりますように。
お題『誰かのためになるならば』
宿題を提出して、返ってきたノートの中身はなにが書いてあるかわからないほど、字が汚かった。
その時提出したノートが新しく変えたばかりのもので、多分名前を書き忘れたんだと思う。
俺が持ってるノートはよりによって俺が今使っているものと同じで、ただ字が汚すぎて先生が名前を読めなかったのだろう、だから俺ともう一人のところに適当に返したんだ。
うっかりしていた。
解読できないノートを手に、俺はノートの持ち主を探そうとすると
「Aくん」
と話しかけられた。話しかけてきたのは、クラスどころか学年で一番勉強が出来ないBだった。Bの手には俺と同じノートがある。
「あ、それ」
「うん、返しに来た。多分Aくんかなと思って。ノートの内容が分かりやすい、さすが」
あぁ、見たのね、俺が授業で言っていること以外もメモしているノートを。まぁ、俺も人のこと言えないわけなんだけど。褒められて嫌な気分にはならない。
「はぁ、どうも」
「それでさ、俺に勉強教えてくれない?」
「ん?」
Bが手を合わせて俺に拝んでいる。まぁ、あのノートの取り方じゃ無理ないだろうな。そりゃ学年最下位になるわけだ。本人なりに危機感を持っているらしい。仕方ない、褒められたついでに引き受けるか。
「危ないんだろ、進級」
「そ、そうなんだよ! マジたすかるわぁ!」
「さっそくだけど、放課後あいてる?」
「えー、放課後……テスト直前じゃだめ?」
「このノートの取り方じゃ、テスト直前ですら間に合わないぞ」
「えー、だって授業眠いし」
「なるほど、だからそんなミミズみたいな字を」
「あ、ひどくね!?」
「でも、留年したくないんだろ?」
「う……」
よりにもよって学年最下位のやつとのノートの取り違えからまさか勉強を教えるはめになったけど、誰かのためになるならばそれも悪くないかなと思った。
誰かのために、という感覚がよく分からなかった。それは夜の森で梢の向こうに見る星のようで、普遍の価値を持つ人間の美しい性でありながら、私には遥か遠く、触れる事もできなかった。それは他者の言動を通して時折垣間見える光であり、私の貧しい胸の内をいくら探してもそのような綺麗な意思は見つからなかった。
私は生まれつき注意散漫で落ち着きがなく、人の気持がわからなかった。いつも奇異な目で見られ、どこへ行っても爪弾きにされた。だから空想の世界へ逃げ込んだ。そして、大人になった今も、自分自身で作った空想の檻から出ることができなくなった。
他人を慮る余裕などなく、常に自分自身の世話と理解されない悲嘆とに時間を費やした。無い袖は振れない。自分自身が飢えているのに、どうして誰かに施しができるだろうか。唯一誰かのためにできることといえば、こんな醜い私を、他人の視界から消し去ることくらいだった。引きこもって他人の前に姿を現さないことが、誰かのためになると信じた。
しかし実際のところ、私は異質な怪物のまま、のこのこ人里に降りていく他なかった。学業も仕事も生きていくには必要だった。飯を乞う卑屈さで私は他人に媚びた。さも、優しく思いやりのある利他的な人物であるかのように、自分を取り繕って演じた。
それでも少し油断すれば化けの皮は簡単に剥がれた。迂闊な言動で他人を傷つけては自分自身も傷ついた。
私は自分自身が廃墟になった塔に隠れ住む醜い毛むくじゃらの怪物であるという妄想に逃げた。人の皮を被っては人に近づき、正体を知られては鼻先を棒で打たれ、ヒンヒンと泣きながら塔に逃げ帰ってくる、そんな奇妙で哀れな生き物であると信じた。しかし現実には私は人間だった。柔らかい橙色の肌、黒い髪、痩せた肩の、肌の荒れた一人の若い女だった。それは私が化け物であるから人に馴染めないよりも、よほど私にとって残酷だった。私は人間のくせに、同族とうまくやれないのだった。その手酷い現実を直視して、私はやっとヨチヨチ歩きで妄想の檻から出ることにした。もとより鍵はかかっていなかった。
同族としての他者は、柔らかい皮膚をもち、傷つきやすい心を抱えた、私と同じくらいに惨めで哀れむべき生き物だった。それは愛すべき存在だった。私と同じくらい、愛されるべき命だった。私はまだ誰のために何をすればいいのかわからない。誰かのために、私のために、この縺れた頭と拙い指、涙ぐましく拍動する私の肉体で、何ができるのか、思いを向けはじめたばかりだった。
誰かのためになるならばと
頑張ってるんです
ーーーなんて
嘘です
全て自分のため
それを誰かのせいにしてモチベーションをあげたり
誰かーその他大勢からの賞賛がない
報われないと勝手にモチベーションを下げたり
兎角自分のココロは
我儘だ
(もう少し書くかも)
誰かのためになるならば(君を誇る)
今この手紙を読んでいるということは
わたしはもう回復する見込みがないということだね
それはとても悲しくて辛いけれど
でも誰かがこの手紙の存在を覚えていてくれて良かった
普段からわたしの話を聞いていてくれて
心に留めていてくれたからだね
お願いがあります
わたしの臓器を、待っている人達に提供して下さい
嫌だと反対するかもしれない
残された方の気持ちも考えろと思うかもしれない
わかったと簡単には承諾できないし
わたしが残された方だったら、泣いて反対するような気がする
けれどわたしの心臓や 肺や 角膜が
誰かの明日へと繋がる道になるなら
わたしもその人の中でまた新たに一緒に人生を歩んでいける気がする
その人の血や肉になって 助けていける
そうしてくれたらまたきっと会えると思うし
必ず会いに行くから
だからお願いします
わたしの最後の我儘 どうか聞き入れてくれないかな
親不孝でごめんね 今までありがとう
また会える日を、信じて
「………思い出さなきゃよかった」
『わたしがもし脳死状態とかで治る手立てがないような状況になったら、本棚の一番右端に手紙があるから読んでね!』
―――何かにつけて、口酸っぱく言っていた娘。
そんな状況、万に一つもないからと笑って流していたのに………。
手紙を握り締める彼女の肩を、夫である彼が優しく抱き寄せる。
脳死状態で運ばれた時、娘はドナーカードを所持していた。
………嫌だった。
あの子のものはあの子だけのもので、絶対に五体満足で天国に逝かせると断固反対した。
どうして。なぜ、思い出してしまったのか。
こんなのを読んだら、もう何も言えないではないか。
娘の笑顔がわたしの全てを埋め尽くす。
“必ず会いに行くから”―――
………あの子は一度約束したことは、絶対に反故にしない子だった。
「また、会える………?」
胸の内から一語一句、噛み締めるように問う。
ただ黙って頷く夫に、わたしは両手をその背に回して抱きついた。
抱きついて、幼い子のように人目も憚らず大声で泣いた。
―――名前も知らない誰かの中で、あの子はこれからも生き続ける。
また会えるその日まで、わたしもしっかりと生きなければ………。
娘のいなくなった部屋の片隅で。
開け放たれた窓からの風に、カーテンが優しく揺らいでいた。
END.
君は誰の為にそんなに頑張っているの?
何の為にそんなに無理をしているの?
「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」
そんな会話を毎日繰り返した僕達
大丈夫かなしんどくないかなそんな事は思えるけど
何も出来ない中学生の僕、そんな僕に唯一出来たのは
心配の声をかける事だった
でも今なら思うよ そんな声にもう無理です、限界だよなんて言えない
僕が気付いてあげるべきだった
君が血を流し涙を流し深夜徘徊が増え市販薬でのOD
そんな事が増えた時にはもう手遅れで、どの言葉をかけても
間に合わなかった
きっと君は自分の為に頑張っていたんだよね
家族 自分へのコンプレックス 過去へのトラウマ 生きる事の恐怖
それと戦って生きる為に頑張っていたんだね
人に頼る事は何より難しくて独りで苦しむ選択肢を取る方が
楽で普通で日常だった僕等にそれ以外の頑張り方は分からない
それでも一緒に居て可笑しいぐらい泣いて
疲れたね解決してないけど、って笑ってた方がずっと楽で
きっと生きる選択肢に相応しくてそれが出来たら幸せだったのに
お互いがお互いの為だけに頑張れたならもう少し生きれたのかな
誰かの為に、君の為に、僕のエゴでももっと頑張りたかったよ
__誰かのためになるならば。
2024年7月27日