それが誰かのためになるならば、私はこの命でさえ投げ出そう。
そう言ったあの子は、本当に投げ出してしまった
例え、1人死のうと、大勢助かればいいだろう?
きっと世間はそれを望む。
みんな自分が可愛いのだから。それがすぎるがあまりに他が死のうと、殺そうと、どうでもいいのだろう。
待っててね、すぐに真実を暴いてみせる。君を殺した、追い詰めたやつを許さない。
偶然にも同じ思いのものは数多くいた。
復讐だ。
愚かな人の子達に、鉄槌を。
我らが神、『 』による言葉である。
保身に走り他を見捨てる様なやつには死を、そして己の命を懸けてまで何かを守ろうとするものには祝福を。
憐れな人の子よ、置いていかれた人の子、守られた人の子。せいぜい生きるといい。足掻くといい、その先で待っていよう。
死にたくないのは同じだった。照れ隠しで誰かのためになるならばと言ったが、本当はあの子を守りたいだけだった。あの子が生きればそれでいい。そんな思いで、私は死へと向かったのだ。あの子だけでも助けてくれと懇願し、認めてもらえた。
愛しい人、どうか生きて。あの男に負けないで。
我々は死にたくなかった。皆生贄になぞなりたくないと喚き進まなかった。
そんな時ある者が贄となった。それはもう喜んだとも。たった一人の犠牲で済んだ!また私は助かったのだ!!
多少の手紙を投げ入れて頼んだだけで、まさか言ってくれるなんて、思ってもみなかった。
本当に。無理やり連れていく必要もなかった。
今回は楽に済んだなと、思う。
お前も助かっただろう。何故、なぜそんな目で見る?なぜ悲しむ。たかが1人、親もいないゴミも役に立つとは思わないか?
執拗いぞ、それ以上騒げば次の贄はお前にするぞ
依頼があったんだ。こいつの両親を殺せって、母親も父親も好きにしていいと言われた。報酬もいいし、好きにしていいと言われたから捕まることもない。俺は悪くない。依頼したやつが悪いだろ?
なぁ、依頼したやつも教えるから、そうだ!お前さては羨ましかったんだろ?確かにあの女は綺麗だし好きにしたくなるのもわかる。いい女だった。これからはお前がやっていい、譲るから、だから助けてくれよ。
話がちがうじゃねぇか、あの野郎。
そうか、そういうことだったのか。
ここが滅びゆくのはもうそう遠くない、
神に会おう。そしてあの子の所へ行きたい。此処が憎い、個々が憎い。破滅を呼ぼう。
どうか、どうか。ここを壊して。そして私を、僕を、あの子の元に、連れていってください
『 』様。
7/27/2024, 4:59:15 AM