白刎

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君は誰の為にそんなに頑張っているの?
何の為にそんなに無理をしているの?

「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」
そんな会話を毎日繰り返した僕達

大丈夫かなしんどくないかなそんな事は思えるけど
何も出来ない中学生の僕、そんな僕に唯一出来たのは
心配の声をかける事だった

でも今なら思うよ そんな声にもう無理です、限界だよなんて言えない
僕が気付いてあげるべきだった

君が血を流し涙を流し深夜徘徊が増え市販薬でのOD
そんな事が増えた時にはもう手遅れで、どの言葉をかけても
間に合わなかった

きっと君は自分の為に頑張っていたんだよね
家族 自分へのコンプレックス 過去へのトラウマ 生きる事の恐怖
それと戦って生きる為に頑張っていたんだね

人に頼る事は何より難しくて独りで苦しむ選択肢を取る方が
楽で普通で日常だった僕等にそれ以外の頑張り方は分からない

それでも一緒に居て可笑しいぐらい泣いて
疲れたね解決してないけど、って笑ってた方がずっと楽で
きっと生きる選択肢に相応しくてそれが出来たら幸せだったのに

お互いがお互いの為だけに頑張れたならもう少し生きれたのかな

誰かの為に、君の為に、僕のエゴでももっと頑張りたかったよ


__誰かのためになるならば。



2024年7月27日

7/27/2024, 3:58:53 AM