『見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『見つめられると』 120
君が僕を見つめてる
僕も君を見つめてる
歩いて十歩の距離を離して
君と僕とで見つめ合う
被写界深度が浅くなる
周りが見えなくなってきて
君しか見えなくなってきて
それでいいと思ってた
君だけ見えたら満足だった
光を背中に纏った君は
神々しくて美しかった
……触れてみたくなったんだ
ほんの少しの欲が出たんだ
君に近付こうとしたその瞬間
君の姿が掻き消えた
…………あぁ、そうか
ストロボが壊れたのだ
……ただそれだけだ
ストロボが壊れたのだ
……そうそれだけだ
君は変わらずそこにいる
君は変わらず美しい
君の姿は見えないけれど
君がいるだけで満足だ
……しかしながら如何してか?
君に近付こうとすると
脚が震えて動けないんだ
君はそこにいる筈なのに
僕を見つめてる筈なのに
何を恐れているんだろう??
#2 見つめられると(SS 約1,000文字:3分)
――今、わたしは何て言ってた?
向かいに座る彼女が突然そんなことを言い出したので、ぼくは反射のように「え?」と返した。
彼女は頓着していない爪を載せた、それでも形だけは綺麗な指先をくるりとやって、チャイのスパイスの香りを嗅いでいたはずだった。何も言っていない。
「何も言っていない」
「そう。ダメだね」
そのままを告げると、理不尽に一蹴された。
彼女はよくこうして、ぼくにとっては脈絡の無い、彼女自身にとっては筋の通っているらしい発言をする。正直、彼女は何を考えているのかよく分からないことが多い。
彼女は、丸い顔に相応しい丸い目をジッとこちらに向けると、
「“こいつ、何考えてんのか分かんねぇときあるよな”」
と言った。
ぼくはギクリとして、サッと目を逸らした。今のはもしかしなくても、ぼくの思ったことを代弁してみせたのだろう。なんで分かったんだ?
「さっきずっと、わたしのこと見つめてたじゃん。目がパチパチパチパチ何回も合うから、目が口ほどに物を言ってたか聞いてみたの」
やっぱり彼女、ちょっと変な子だ。
「なんだそりゃ。そうしたらぼくが悪いんじゃなくて、きみの目の物を言う力が無いんじゃないか?」
「隠し事が上手いんだよ」
「屁理屈だなあ」
「そしてあなたはダダ漏れ。目に気持ちが宿りすぎだよ」
ぼくは二度目の「なんだそりゃ」を口にして、コーヒーを飲んだ。ダダ漏れ、か。まあ、悪くないかもしれない。
ぼくは再び彼女を見つめた。視線に気づいた彼女と、当然のようにまた目が合った。ぼくはそのままジッと、強く見つめ続けた。
「恥ずかしいからやめてよ」
彼女はそう言って、先にさっさと目を逸らした。かわいいなと思う。
彼女が本当に隠し事が上手いのかは分からないけど、少なくとも、彼女の表情は口以上に物を言う。思わず笑みがこぼれて、目元が綻んだのを自覚した。たぶんまた、ダダ漏れている。
「見られるのは好きじゃないな」
彼女はそう続けて、耳に掛けた少し伸びた髪を赤らんだ頬に垂らした。もう熱くはないチャイにふうふうと息を吹きかけて、チラリとこちらを伺う。また、かわいいなと思う。
ぼくは考える。
目は口ほどに物を言うわけではない。だって何を考えているのか、その目を見ても分からないことは多々ある。
つまり、ぼくらは目に想いを宿すことができるだけなのだ。そしてそれは見つめられると漏れ出すのではなく、見つめることで、ビームにして心に届けることができるのだろう。
「そしてそれは、強く想う相手にしか有効ではない」
ぼくは口にした。彼女はカップを両手に抱えたまま首を傾げてから、遠慮なく言い放つ。
「こいつ、何考えてんのか分かんねぇときあるよな」
これは、お互い様のようだ。
【見つめられると】
そこにいるのか いないのか
そういえばいないって 言われるのに
君が見ている
君が見ている
手を振ると 手を
横切ると 体を
君の瞳が追いかける だけどいないよ
そこには何もいない そう言ってくれよ
君に見つめられると 幽霊だって怖いんだよ
猫
『見つめられると』
寂しくなるよ。
君の愛が溢れて、溢れて。
僕の空っぽがよく見える。
私は猫が好きだ。
あのフサフサの毛並み。毛をなめる仕ぐさ。
なんてかわいい生き物だろうと、つくづく思う。
でも…私は猫に嫌われるのだ。初対面の猫にシャー!と威嚇されて、引っ掛かれてしまう。
何がダメなのだろうと、調べる。
フム…。
「猫はうるさい人が苦手」 これは大丈夫だろう。
「じっと目を見つめると喧嘩を売ることになる」
……これだ。絶対これだ。
猫を見ると、ずっと見つめている。
話す時は目を見て話す。
これか-。
人の目を見て話なさいと、先生にさんざん言われて染み付いていたことが、仇になってしまった。
よし。原因はわかった。
今度こそと、猫に向き直る。
目線を合わせないように、ゆっくり手を猫の方へ…
シャー!と言う声が聞こえて、次の瞬間には、自分の手に痛みが走る。引っ掛かれたのだ。
えー…。もう…どうすればいいのだろう。
一人廊下でため息をつく。
見つめられると
縛られた感覚にほんの少しだけ頬を緩める
"君から"そんな都合のいい解釈に溺れ
今日も見つめられる君からの視線を愉しむ
目が合う。
多分ただ目があっただけ。分かってる。
でも目が合う事が怖くてしょうがない。
なにが怖いのか分からないけど、
視線、距離、空気、動き、その全てが怖い。
目があった相手はなにも悪く無いのに
申し訳ないほど怖い。
たった数秒貴方に見られただけで鼓動がうるさくなって、顔が熱くなる。このドキドキがバレません様に。
「見つめられると」
24時間周囲360度対応、どこにいてもそっちに目を向けるとじつとこっちを見つめてくるワンコロボット開発して、いろんな人と閉鎖環境に3日ぐらい閉じ込める実験をしてみたい。
おやすみとお互いに言い合ったのは10分前の事だった。オレンジの淡い光に浮かび上がる君のつむじをみながら、暖かい温もりを抱きしめていた。ささくれだった今日が浄化されていく。忙しい1日だった。気を張りながら時間に追われると心がすり減って行くのが自分でも分かる。
君の顔が見たいな
後頭部ばかりで顔が見えないさみしさを感じた時、そういえば今日はあんまり顔を見なかったなとふと気づいた。
おかえりと言ってくれた時どんな顔してたかな?
ご飯は美味しい?と聞いてきた時は?
さっきおやすみと言ったときは?
あまりの記憶のなさに呆然としながらつむじに向かってごめんね。ありがとう
と小さくつぶやいた。
明日起きたら顔をみておはようと言おうと心に決めた時、寝息をたてていた君が腕の中でくるりとら回転し、パッと開いた瞳と視線がぶつかった。
「そういう事は目を見ながらいうものでしょ」
と、ちょっと拗ねた様子で僕の目を見上げてやり直しを求めてきた。
僕は思わずふっとこぼれた笑みのまま君の頬を両手でそっと包んだ。
「ただいま。今日のごはんは茄子のあげびたしが一番おいしかった。ごめんね。ありがとう」
君は驚いたように目を見開きながら目を逸らそうとするから頬を包んでいる両手にそっと力を入れ顔を近づける。
「そんなにみつめられたらはずかしい」
思わずと言った様子で真っ赤になりながらぎゅっとめをつむる君をみて僕は声をあげて笑ってしまった。
今日初めて笑った気がした。
@みつめられると
貴方の瞳に映る私は
どう見えているのだろうか
どうか私と同じように映っていてほしいものだ
愛しく
そして
眩く_
『見つめられると』
見つめられるのは苦手だ。
どうしていいか分からなくて、
どこを見ればいいのか目線に困って
視線を彷徨わせて結局、足元に向けてしまう。
見られてると思うと緊張して
自分の一挙一動が変じゃないかって、
やけに気になって
いつもより不自然になってしまう。
そんな自分が嫌だった。
見つめられても平気な自分になれたらいいのに。
そして、ちょっとだけ今より自信が持てたらいいな。
#__見つめられると__
『見つめられると』
「…………………………………」
彼女はそっと鍋の蓋を閉めた。
「あれ、どうしたの?」
「いや……今日ってさ、魚、一人一尾?」
台所に入ってきた母に、彼女はそう尋ねる。彼女が覗いた鍋の中には、鰯の生姜煮が敷き詰められていた。
「んー、一人2尾くらいはあるけど。……なんで?」
逡巡した後に顔をしかめた彼女は、絞り出すように答えた。
「頭、無理……」
「はぁー? あんたそんな繊細だった?」
「だってこっち見てるじゃん! 見てるじゃん!」
これから食べるものに見られながら美味しく食べられるほど、自分は図太くないのだと彼女は訴える。
彼女を呆れた顔で見ていた母は、それでも「あんたの分は頭とってあげるわよ……」と約束してくれた。
憂いのなくなった夕飯は大変に美味しかった。
2023.03.28
見つめられると
これは嘘ひとつない僕の物語。
当時の僕には憧れの人がいた。
あの人とすごす時間は,楽しかったし
何より一緒に居られることが幸せだった。
でも,幸せな時間に早くも終わりが来てしまう。
憧れの人は仕事の都合で転勤することになった。
最後に話したいことはたくさんあったが,
あの人を目の前にしたらきっと泣いてしまうから
何も話さず帰ろうと思った,その時,
あの人が僕の名を呼んだ。
僕は振り返った。
正直,声をかけてくれると思わなくて嬉しかった。
やっぱり君と話がしたい。
そう思うのに,,,
そう思うのに,,,
君がこんなにも,哀しげなで見つめてくるから
涙が溢れてしまう。
ねぇ,君はなんで僕をー
テーマ:見つめられると #136
人に見つめられると赤くなるすぐに僕。
小学校の頃からそのことでいじめられた。
「トマトみたい」
そう言われることもあるし
「〇〇のこと好きなんじゃね?」
そうからかわれたこともある。
そんな僕をからかう人たちに
「別にしょうがないんじゃない?」
そう言ってくれた女子がいた。
それは中1の夏のことだった。
初めてだったんだ。僕を笑わない人は。
もしかしたら心の中では笑っているのかもしれない。でもそうは見えなくて、堂々としていて。
いつの間にか彼女から目が離せなくなっていた。
「お前。〇〇のこと好きなんだろ」
中2の秋、いつもからかってくるやつの一人がいった。
「マジかよ~」
「あぁいうのが好みなのか〜」
好きとか分からないが、その女子のことを侮辱されている気がして何故か僕の腹の下がフツフツとした。
「なぁ。告れよ」
誰かがいった。
「こ〜く〜れ! こ〜く〜れ!」
変なコールがされる。
結局その日の放課後、その女子に告ることになった。
「あの…!」
彼女が下駄箱から出てくるのを見て声をかけた。
彼女はビクッと肩を上げてから僕のことを困惑した目で見る。彼女は最近、いじめられているらしい。
あのときの堂々としていた雰囲気がなくなってしまっていた。でも僕の後ろにいつもからかうやつらがいて、その人たちを見つけると、その人達を睨みつけていた。
きっと気が付いている。僕がしようとしていることを。
「何」
彼女は僕にも鋭い目を向けた。
「あの、ぼ、僕と! つ、つ、きあっ、てくださ、ぃ」
僕は顔が赤くなっていくのを感じる。怖かった。彼女が、僕を嫌いになるのが。話もしたことがない彼女が僕のことを怖がるのが。
僕は逃げ出した。怖くなって。答えを聞くのが怖くて。
「何逃げてんだよ!」
すぐにからかってくるやつが追いかけてきて、僕のリュックサックを引っ張る。
もう嫌だ。絶対嫌われた。
変なやつって思われた。全部コイツラのせいだ。
僕は悪くない!!
そう思っていた。でも、よく考えると言ったのは僕だ。
完全にあれは僕が悪い。
最低だ。よく知らないやつに告られたらそりゃ、嫌うよな…。何逃げてんだろう、僕。
僕は帰宅後、部屋でぼーっと赤い夕日を眺めていた。
彼女は冬休みが終わると同時くらいに、バッサリ髪を切った。そこから人が変わったように明るい性格になった。虐めていた奴らも今では人が変わったように「〇〇ちゃ〜ん」なんて、彼女を呼ぶ声が廊下から聞こえてくる。
クラスが隣なので噂でしか知らないのだが、いじめっ子リーダーにブチギレたらしい。いつもはオドオドして虐められていた子がブチギレるってどんなのだろうと思った。
彼女は変わった。今の僕は?
いつまでも虐められてばっかりなのはもう疲れた。
彼女に見習って反抗でもしてみれば、奴らも静まるだろうか。ちょっとずつ前に出てみようかな。
そう思う、中2の冬。
※
♡1900ありがとうございますm(_ _)m
最近不思議な夢を視る
自分が宇宙人で色んな星を巡って色んな花を守る
そんな夢
その中でも頻繁に出てくるのは火星と地球での出来事で、火星であった1人の青年がいきなり巨人になって世界を守るという内容の夢だ。そんな映画みたいな内容どっかで同じような作品でも見たのかなとも思うけれど全く心当たりがない。
でも、決まってその夢を見た日の朝は何故か泣いていた。
夢では宇宙人でも今はただのしがないOL毎朝満員電車に揺られ帰ってくるのは終電ギリギリ。
そんな日が続いても生きていられるのは、「推し」の存在である。
私の推しは、アイドルであり俳優の「寺坂頼我」彼は
世界中の人々を笑顔にしたいという気持ちを胸に日々活動しているエンターテイナーである。
見つめられると
自転車置き場で、時々会うにゃんこ。
ばったり会うと、どちらからともなく
“だるまさんが転んだ”がはじまる。
君に見つめられると
君にニャーと話しかけられると
なかなかその場を離れられない。
買い物袋が重いので
にゃんこさん、またね。
【見つめられると】BL
「何?」
「な……なんでもないです」
同じ会社、同じ部署、お互い内勤職。十歳下の中途採用の樫野貴元。彼の視線は鋭い。三白眼、険しい眉、聞けば大学時代までアマチュアプロレスでそれなりに活躍していたらしい。あまり口数の多くない彼が飲み会で喋らされていたのはそのくらいの内容だった。
(それと、同性愛者、なんだっけか)
結婚や彼女の話をあまりに持ちかけられたせいか、彼は、とても気が重そうに、女性に感じるところはない、男の方が好きです、と、静かに答えた。昭和体質の自社だが、それが藪蛇だったことは分かったらしい。その場にいた誰もが、ただ、申し訳ないと謝罪した。そして以降は誰もその話題には触れない。巻き込みで若い女性社員に対してもやらなくなったので、ある意味良かったのかもしれなかった。
(でも、こう熱心に見つめられると、多少イタズラしてみたくなるような……)
それが、いわゆるセクハラに当たるとわかっていてやりたがってしまう自分を馬鹿だなぁ、ガキだなぁと思っている。
(惚れてるのか、と聞いたら、なんと答えるんだろうな……)
考えるに留める。こういうところが妻だった人との離婚を招いた気もする。いつまでも子供っぽい自分は、きりりとした真面目な彼女と合わなかったのだろう。娘はそろそろ高校生、円満に後腐れなく離婚したので、養育費も支払っているし、娘は彼女の家に住んでいるが、ちょくちょく顔を出す。三人で食事に行くこともある。お互い、一つ屋根の下にいなければ、それで穏やかに過ごせている仲だ。
彼とならどうだろうか、と対面の席に座って、忙しなくマウスを動かす樫野を見る。生真面目で、納期も守る。何故彼がデザイン事務所などで働こうと思ったのかは知らないし、それが合ってないわけでもない。見やすい文字の配置、目立たせるものを目立たせ、細かい情報はまとめる力。引き締まったデザインを作らせると上手い。ポロシャツとジーパンで、足元は大抵スニーカー。酒は少し飲むが、煙草はやらない。スポーツ刈りで、投げられて少し潰れの癖でもついたような耳が特徴的だ。
「長家さん」
声を掛けられて、長家は眼鏡の向こうから少し眠たい目を持ち上げる。
「……なんですか?」
「君の真似」
うぐ、と向こうで息を詰めた。
事務所の中の、ポスターやビラなど広告をメインとする部署は、長家と樫野の二人だけだ。営業は朝夕にしか訪れず、事務アシスタント達もおやつ時や郵便、宅配でもない限り寄ってこない。ずっと二人きりだ。
「樫野くんさ」
そう思ったら、留めていたものが口に出ていた。
「そんなに見つめられると、僕、何かなって思っちゃうよ」
肺はかがやく 私を永遠に見捨てて
家を出て知らない場所に行く
返してくださいと言えなかった
目を突くような戯れ
血を吐いてまた啜っても足りない
息が
-
-
-
震える手先で皮膚を縫う
おまえの頬を撫で擦りたかった
過ぎた誤ち
消える今日
#二次創作
ブロマンス程度ですが製造元が腐っているのであしからず
「…チッ」
今日もまた、あのはた迷惑な男に追いかけられた。
あの男は俺が何処に居てもすぐ俺を見つける。
それから俺には眩しいその輝きであらん限りの語彙をぶつけて来る。
あぁ、迷惑だ。
おまけに俺の近くをうろちょろして「俺」をその曇りなき眼でじっと見つめて来る。
やめて欲しい。
勿論あの男の特性上「俺」を「観察」しているのだが、
その視線とは別に、「尊敬」だの「友愛」だのと云う感情の籠った目で見ているのだからたちが悪い。
いくら邪険にしていても見ているこっちがむず痒くなって行く。
「あぁ…クソが!!」
そんな目で見るな。
見つめられると俺は、
^あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜不穏を書きたいんじゃ〜〜〜〜〜^
なんかこう…僕には純愛や友情がうまく書けないみたいです。はい。
次こそお題が不穏でありますよーに!!!!!!!!(クソデカボイス)