『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花畑
辺り一面に咲いた花の絨毯の上で、少女は天使のように微笑んだ。水のように透き通った声で、少女は唄う。
希望と祝福のそれは、風に乗って遠くへと伝わっていく。
最後の一音を伸ばして、唄い終えた少女は、花が咲くみたいに笑った。
伝書鳩は
足首に結ぶ言葉も無く
それでも飛び立ち
空の青さに迷う
花畑
花びらがくっついてる植物。
沢山あると、もっと心が踊る。
きれいだなって、沢山思える。
「俺,この花,好きなんだ!花言葉が”終わりのない友情”,俺たちにピッタリだろ?」
照れているのだろうか,恥ずかしげに言いながらアイツは一輪のローダンセを見せる。
「おまえはホント,花に関しては博識だな」
「いつか花屋になってお客を笑顔にするのが俺の夢だからな!!」
希望に満ちあふれた笑みを浮かべながら話すアイツは,俺の幼なじみにして初恋の人だった,しかし俺はこの思いを伝えられず数年も胸に秘めたままだった。
「おまえだったらなれるよ,なんなら最初の客は俺がなってやってもいいぜ?」
こんなたわいのない会話を最後にアイツはその短い生涯を終えた,居眠り運転による交通事故だ。
「…花屋になるんじゃなかったのかよ」
アイツの葬式,色とりどりの花が手向けられ寝ているかのように眠るアイツを見,俺は柄にもなく大声で泣いてしまった。
この瞬間,俺は幼なじみと初恋の人を同時に失ってしまったことを痛感した。
そして今,
「おまえの夢,俺がかなえちまったな…」
誰もいない店の中で俺のつぶやきだけが響く。
今日,ついに俺はアイツの夢でもあった花屋をオープンする,小さな店の中で他の花に負けじと咲き誇るマリーゴールドはまるでアイツの生まれ変わりかと思えるほど美しかった。
チリリン
ふとベルがなり,二人組の男子高校生が店に入ってきた。
まるで花畑みたいだな,とつぶやきながら見てまわっていると突然,一人の男子高校生が聞き覚えのある言葉を口にした。
「俺,この花,好きなんだ!花言葉が”終わりのない友情”,俺たちにピッタリだろ?」
なぁ,聞こえるか?おまえと似たやつが店に来たぞ…
花畑
少し冷たさが残る春の風に揺れる花々
その真ん中まで歩みを進めると、
空の上に登ったような錯覚を覚える。
優しい甘さを含んだ風が頬を掠め、
ポカポカと太陽が見つめている。
鼻から鼻へ蝶は飛び回り、蜂はせっせと花粉を集める
花々と空の境界線さえ曖昧になり、
時間の経過によって、
それらの同色と夕暮れの橙、
夜空の藍から黒へと、
そのコントラストもまた綺麗に映る。
寂しさも、幸せも、
全てを包み込み、優しく慰めるような景色が
瞳に映っている。
そんな場所、唯一の場所…
花畑
どこも続く秋桜の波…そこに立つ貴女は、カメラに向かって微笑んでいる…あの頃よりも、ふっくらした面影、明るい目元…そして、その顔は、妹と同じで…二十年振りに会ったお母さん…当時も、母さんが出て行った理由に納得していたけれど、突然の別れと、家族でなくなる、母さんと言える人が眼の前からいなくなる…捨てられる…色んな想いが交差した…小学校の卒業式直前の出来事…50も後半になろうとする今も、お母さん、と云う言葉を聞くと、切なく、哀しく、そして怒りが湧いて来る…初孫を見せたくて、漸くとった連絡、そして再会、でも、その時のお母さんの一言が、親子の再会の喜びで無く、怖いものを見る目で放たれたことが、今でも夢に出て来る…大好きな花と、この世にたった一人の存在の写真…
本を読むのが好きなんです
小さい頃、父親が本をたくさん読むようにと
色々買ってくれたり
図書館に連れて行ってくれた
父親は放任だったので
買い与えるだけ
連れて行くだけ
だったけど、それが別に嫌じゃなかった
本を読んでいると
自分の孤独が忘れられるというか
とにかく
少しだけ前進できる気がするのです
今日も初めて行った図書館で
セロトニンでまくった
私にとってのお花畑だった
空と花畑の関係は不思議だね。
空が泣いたら雨が降る。
でも雨が降らないと花畑はつらくなる。
どうすればいいのか‥
天気雨ならいいのかな。
空は明るいけど、雨が降るからきっと空は嬉しくて泣いているのだろう。天気雨が終われば虹も出る。
空も喜んでるし、きっと花畑も喜んでるに違いない。
最近良く夢を見るんだ .
大好きなキミと花畑に行く夢 .
繋いでいたキミの手をふと離した時 、
キミが花畑の奥へと消えていく悪夢を .
『 ねぇ見て 、 このお花キレイだよ── 』
「お花畑」という夏の季語があることを初めて知った。夏のわずかな時期に群生する高山植物に敬意を込めて、ということであるならば、私が昔から富士山のことをこっそり「富士さん」と呼んでいるのと一緒かな。
花畑
川を渡れば二度と戻れないが
その先にはこの世のものとは思えないほど美しい花々が咲いている。
決して花を摘んではいけない。
それが此処のルールだ。
摘めば摘むほど体は崩れ落ち、記憶と心が抜け落ちていく。
なんとなく当たり前のことであるように感じる。
人から奪ったのだから、奪われて当然なのだ。
君が言った
「はなって名前、素敵だね。
お花畑みたいに周りの人を
幸せにする君にぴったりだ。」
その言葉だけでどれだけ私が自分の名前を
好きになったか君はわかってる?
「花畑」
「花になりたい」
故郷の花畑はとても美しかった。とある果樹園を営む夫婦が趣味で作ったその花畑に何度も訪れた。ここの植物は全てが生き生きしていて、毎年すくすくと育つ。きっと沢山の愛情や暖かい陽の光を浴びているのだろう。その夫婦がつくるはまるで絵に描かれたリンゴのような色鮮やかな赤色で、とても美味しかった。
そんなある日僕は花畑にマッチをを投げ入れた。リンゴをほおばっている時に頭を撫でてくれたもみじの葉はよく燃えた。石畳の上に敷き詰められた葉が燃えていくときに通行人が通りかかり火が鎮火された。
夫婦は犯人となった僕の顔を見て涙を流した。どうしてこんなことをしたのか問い詰められた。羨ましかった。平等に暖かくて優しい愛情を受けてすくすく育つ花々の姿が。血の繋がった他人と比べられて見捨てられた僕とは住む世界が違いすぎたんだ。僕が夫婦に答えられる言葉は1つ「嫉妬心です。僕は優しい光をみんなと浴びれる花になりたかった。」
自分はどちらかといえば冷めている性格で。
友人達からの評価も大きく離れてはいない。それなのに。
「後ろ姿の写真撮ってもらっていい?」
映えるやつ、と君は笑ってスマホを差し出す。
そんなこと気にする性格だったんだ、と返事しながら、僕はそれを受けとる。
花畑の前に立った君に、僕はカメラを君に合わせる。当然のことながら顔は見えない。
その一瞬。
あぁ、君の顔が見たいなんて。そんなこと。
僕はいつからこんなこと思うようになったのか。
自分の考えに自分で驚く。
いつの間にか僕のもとへ戻ってきた君が「美人に撮ってくれた?」と笑う。
「どうかな」なんて言って。
さっきの自分の頭の中の言葉は、絶対に言ってやらないと、勝手に決めた。
茶色くしなびた茎が仰ぐ 青は赤く山陵は朦朧と
湿気った地面に水をやる 砂塵はぬかるみ延々と
杭を刺し抜きあふれるがらんの空洞
喉より絞る声は意味をなさず
ひたすらに叫ぶ
鍬を持て 鋭き切先
叫べ 叫べ 叫べ!
雨など要らぬ 種など要らぬ
泥水よ 洪水よ
柵の外の荒廃よ
おまえの灼熱など知ったことか!
花畑
わあ~!綺麗な花だね〜!!
そう彼女は俺に告げる。
でも君のほうがキレイだよ!
俺は彼女にそう伝える。
ありがとう
嬉しそうに彼女は微笑んだ。
(今なら行ける!)
そう決心した俺は、
僕と結婚して下さい!
戸惑う彼女の目には喜びの感情が溢れていた。
…というのは俺の妄想だったみたいだ
え?嫌ですけど。
僕の頭には知らないうちに、壮大なお花畑が完成されていたのである。
その後俺は絞め殺され、天国へと行くことになった。
もうこんな世界は嫌だ。天国に行ったら、今日のことも忘れられる。
徐々に天国が見えてくる
あーー天国に来れて良かったよ。
だが、想像とは違っていた
目の前には壮大なお花畑が広がっていたのである
花畑を見るだけで、あのときの記憶が蘇ってくる
地獄へようこそ。
花畑の横にあるベンチには、大勢の悪魔たちが腰掛けていた
花畑
いつか戦争のない世界になってほしい。
花のように争わない世界がいい。
急だけどこのアプリやめるねw
ごめんw
いつか戻ってくる!たぶんw
#花畑
ザッザッザッ。
今日、休日な俺は花畑にやってきた。
ここの花畑はとても綺麗とやらで有名だ。
特にこの花畑で人気なのは、この花を何本か摘み、
持ち帰る事が出来る場所があるのだ。
俺は見る事も目的だが、
1番の目的は先日亡くなった彼女に対する花束のプレゼントだ。
彼女はとても花好きで、休日よく一緒に花屋さんや花畑に行っていた。
そんな花好きの彼女にこの綺麗なお花を摘んでそなえれば、喜んでくれるに違いない。
俺はそう思い、その場所へと向かう。
"あれ、今日は人がやけに少ないな。"
俺はここには1回彼女と来たことがある。
その時は、人が沢山居た。
それに、彼女の好きなお花がもう終了していた。
そして今日またこの場所へと来た。
俺は、彼女のためにお花を摘む。
今摘んでいるお花は、ピンクのロベリアの花。
俺は必死に、花を摘み取る。
すると___。
ちょんちょん。
俺の肩にそっと誰かが触れた。
俺はゆっくりと振り返る。そこには、、
先日亡くなった彼女が俺に笑いかけながら立っていた。
"え……?"
俺は思わず思考が停止してしまう。
……もし、これが夢なら……。
神様が最後に彼女に会うチャンスをくれたのかもしれない。
俺は、先程摘んだ花をどんどん繋げていく。
そして、近くにあった、アイビーも摘み、繋げていく。
"よし、冠が出来た。"
それを俺は彼女の頭へそっとのせる。
すると彼女は飛びっきりの笑顔を俺に向けた後、
"あ" "り" "が" "と" "う"
と口をパクパクとさせていることが分かった。
その後彼女は、少し遠くにある赤い薔薇を3本摘み、
俺の手にそっと渡した。
彼女はニッと笑った。
その彼女の笑顔はとても切なかった。
その瞬間辺りがとても眩しくなり、視界が見えなくなった。
数秒後、視界が段々花畑へと戻っていく。
"あれ……??"
先程目の前にいた彼女の姿はどこにもなかった。
夢かと思うと、俺の手の平に3本の赤い薔薇がある。
あれは夢ではなかった、現実だったんだ。
俺はその瞬間、現実へと戻る。
先程明るかった心が一気に黒くなる。
だがめそめそしてはならぬ。
俺は気持ちを切り替え、胡蝶蘭をそっと何本か摘み、
今までにない程の笑顔で、
その場を後にしたのだ─────。
あの日、黄金色に輝く花畑で、君を見失った。
背が高い向日葵の間を駆け抜けていく。
僕はそんな君を必死に追いかける。
向日葵と向日葵の影に紛れて、君はどこまでも行ってしまった。
笑いながら遠ざかった声がいつしか聞こえなくなって、君の姿を全く見つけられなくて。本格的にまずいことになったと、たくさんの大人達が慌てる姿を見て、ようやく気付いて震えた。
そしてそのまま、今でも君に出会えていない。あの背の高い向日葵が並ぶその隙間に、君を奪われてしまった。
あの日、黄金色に輝く花畑で、君を見失った。
未だに消えたあの後ろ姿を忘れられずにいる。
『花畑』
ひまわりが
こんなに
たくさん。
みんな
太陽に
おはよう
って
言ってるみたい。
ひまわりの
香りに包まれて
わたしも
うーんと
伸びをして
おはよう、
太陽。
#花畑