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花畑
少し冷たさが残る春の風に揺れる花々
その真ん中まで歩みを進めると、
空の上に登ったような錯覚を覚える。
優しい甘さを含んだ風が頬を掠め、
ポカポカと太陽が見つめている。
鼻から鼻へ蝶は飛び回り、蜂はせっせと花粉を集める
花々と空の境界線さえ曖昧になり、
時間の経過によって、
それらの同色と夕暮れの橙、
夜空の藍から黒へと、
そのコントラストもまた綺麗に映る。
寂しさも、幸せも、
全てを包み込み、優しく慰めるような景色が
瞳に映っている。
そんな場所、唯一の場所…

9/17/2023, 2:21:50 PM