花束』の作文集

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花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/9/2024, 4:18:41 PM

戦争はその街の全てを破壊し尽くした。
 戦争はその街の少女から全てを奪い尽くした。
 その夜も街にミサイルが降り注いだ。街が存在していたという記憶さえ焼き滅ぼすために。
 その夜も少女はたった独りで震えていた。大切な人々の最期を思い出しながら。
 「…ぅぅ…ぅぅ…ぅぅ…ぅぅ…」
 かすかな呻き声。少女は声が聞こえてくる方を見た。
 「…お…た…す…け…」
 ミサイルの爆発でできた大きな穴の底。その中心から水掻きが付いた二本の足が突き出てていた。
 「たいへん!」 
 少女は穴の底に駆け下りると、突き出た足を握り、渾身の力で引っ張った。
 「うーっ、うーっ、うーーーっ!」
 スポン、と地面から足が抜け、少女は尻餅をついた。
 「ぷはあぁーーーーーっっ。」
 現れたのは少女の背丈ほどもあるカエル。カエルは二本の足で立ち上がると、王冠を被り直し、黒い毛皮のマントに付いた土を払い落とした。
 「大丈夫?カエルさん。」
 「無礼者!ワシは大悪魔、地獄の王・バエルや!」 
 バエルは腰に手をあてふんぞり返った。
 「はー、ヒドい目に遭うたわ。ひさびさに地上を見にきたら、ミサイルに当たって地面にめり込んでしもた。人間ちゅうのはいつからこないに残虐になったんや?悪魔でもここまでヒドいことはせぇへんで。」
 バエルは飛び出た二つの目をクルクルと動かして、破壊され尽くした街を見回した。
 「助けてくれたお礼に、嬢ちゃんの欲しいモン何でもあげよ。遠慮せんと言うてみ。」
 少女はしばらく考えると、こう言った。
 「…花束。花束が欲しい。お母さんとお父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんのお墓にお供えする花束。お隣のおじさんとおばさんのお墓にお供えする花束。お友達のお墓にお供えする花束。戦争で死んじゃったみんなのお墓にお供えする花束。」
 「お安いご用や。ちょっと待っとき。たんとあげよ。」
 バエルは黒い煙となってかき消えた。
 その時、上空から一発のミサイルが轟音をあげて少女の頭上に落ちてきた。
 もうダメ。死んじゃう。
 少女はギュッと目を瞑り、体を固くした。
 少女の頭に、頬に、肩に柔らかなものが触れた。少女は固く閉じた目を恐る恐る開いた。目の前に純白の薔薇が次々と落ちてくる。少女は夜空を見上げた。降り注ぐミサイルは次々とはじけて白い花に変わっていく。花は優しい雨のように街に降り注ぎ、清らかな雪のように降り積もった。

2/9/2024, 4:15:31 PM

お礼や
ねぎらいの花束ではなく

好きで、照れて
初めて花束をあげたのは
大学四年の時に知り合った女のひと
ぼくにとって初めての彼女だった

カッコつけて冷静を演じ
いつも聞き役に徹して
優しくするようにした

短大を出て
保育士をしていたその人は
年齢より遥かに幼く見え
体は丸みを帯び
ほっぺたにいつも赤みが咲ていた
目は清らかな泉を思わせ
素敵だった

ぼくと彼女はともに未経験だった

結婚してからしようね

と彼女に言われ
もちろん!と
真面目な人と思われたくて
強がった

でも下心しかなかった
女性としたかった
彼女としたかった
彼女とデートしている時
パンツの下であそこを苦しくしていた

そんな思いをひた隠し、
割と花束を買って行った

横浜の港を見つめ息苦しくキスし
彼女は僕のジッパーをおろし
僕の彼女のブラウスに手を入れた

素晴らしくなれるところを
喘いで確かめ合って触り合った

公園の木下でも
似たようなことをした

デートして
夕方から夜になると
暖かい頃は、
外で大抵そう言う流れになった

初めての彼女
初めて異性に掴まれる
全てが濁流のように蕩けそうだった

僕にそんなことをしてくれる人が
現れるなんて奇跡としか思えなかった

僕はキスの途中、
ズボンの上から触られるだけで
何回もパンツを汚すことになった

お互いの家に泊まりに行きあった
彼女の家に泊まりに行く時は
花を買って行ったし、
彼女が僕のアパートに来る時は
花を飾ったりした

夕食を一緒に作り
彼女の話をとにかくよく聞いた

そして夜中の3時過ぎまで
裸になり僕たちは転げ回ったが
それでも僕たちは少年と少女のままだった

口でお互いを秘密を確かめ合い
その口でキスしあって
自らの秘密、命を生み出す場所の味を知った


僕は何回も
もう堪えられない
一つになりたいよう
と彼女に泣きついたが
結婚するまではと、毅然として言われ果てた

でも男と女が何年も付き合い
夜を何回もともにし
そんな誓いを守れるわけがなかった

自然、ある夜、開かれて悲願を叶えた
我を忘れた
全てが吹っ飛び発射された

それからは会うたび
明け方まで男と女のことをした

滑らかな素肌の背中
小麦の原を連想させる臍からの落ち込み
忘れえない腰の柔らかさ
手からこぼれる丸みに驚嘆した

コンドームがない時は必死に堪えて
涎を垂らしつつ脳の痺れに抗い
上り詰める寸前で腰を引いて
精を外で放出した

腰を駆け巡り
お臍の下の空間30センチの煌めき
を何回も味わった

あられもない姿を
晒しあって
要望を叶えあった

僕は喘ぎ
彼女は鳴いた
子音と母音で僕らは
耐えられず快楽の声を上げた

やがて命が宿る
僕はその人と結婚した

初めての彼女
初めての人が
今の奥さん

僕らは3人の子をもうけた

奥さんとしかしたことはない
彼女以外の女の人は知らない
知る必要もない



彼女に頻繁に花束をあげていたのに
気がつくと今
誕生日と結婚記念日くらいになってしまった

好きな気持ちは変わってない

ぼくの人生の成功は
彼女をものにしたことだ

それくらい愛している

花束、最近
あげてないので
明日 あげよう!

愛してるよ!

2/9/2024, 4:01:05 PM

「自分のお葬式に飾ってもらうなら、何の花がいいだろう?」

菊と百合の花にあふれた空間を後にして黒い服を脱ぎながら、ふと考えた。

とはいえ、自分が死んだ後のことだし、真剣に考えたところで仕方がない。
黒い服をハンガーにつるしおえながら、
「ま、別に何の花だっていいか。菊や百合で文句があるはずもなし」
の結論に至る。

はたして家族なのか自治体の方かは分からないけれど、後始末をしてくれるどなた様かに一任でございます。
花を添えて送り出してくれるだけで、十分すぎるというものよ。


──ああ、でも。

本当は、ほしい花束があるんだ。

私が一番好きな花は、シロツメクサ。
最後の時には、シロツメクサの花束を持たせてほしい。

昔、小さな手が集めて作って渡してくれた、シロツメクサの花束。
もし、あの甘い匂いを胸に抱いて眠ることができたなら、いつどんな形で人生を終えるのだとしても、
「本当に幸せな人生でした」
そう神様に報告できるような気がするから。

2/9/2024, 3:57:55 PM

スズメがいなくなった。
 スズメとは雀のことではない。六郎が飼っていた三毛猫の名がスズメという。
 庭に缶詰を置いた。新しく開封したものだ。
 軒下で放心していた。しばらくそうしていたのだと思う。気がつけば缶詰は乾いていた。日も傾いている。空が不穏に曇りはじめた。
 湿った空気に溶け合うペトリコールが匂う庭。通り雨は過ぎた。スズメは帰ってこない。
 

花束

2/9/2024, 3:57:33 PM

3度目のデート

ランチ、映画、お買い物
王道デートコースだ

車に戻るとピンクと白で統一された
大きな花束が目の前にあらわれた

「好きです。付き合ってください。」

男性に花束をもらうのは初めてだった

王道デートにシンプルな告白に花束

なんでもいいよ、が口癖の私
実は案外ロマンチストなんだろうな


この嬉しかった告白を
塗り替えてくれませんか

はたまた私が塗り替えてやろうか

それもいいな、それがいい…

2/9/2024, 3:51:50 PM

花束の重さが年々増していく。

1本の重みを知ったのは、
貴方がいなくなってからでした。

2/9/2024, 3:50:46 PM

「卒業、おめでとう」
昼過ぎの教室。窓からは駐車場に向かっていく家族達が見える。泣いていたり、笑っていたり、卒業式の看板の横で写真を撮っていたり。きっと、彼らにとっては輝かしい青春の一幕となるのだろう。
そんなことを考えて物思いにふけっていると、教室の扉が音を立てて開かれた。こちらを見て目をまん丸にした彼女は、焦ったように弁明した。
「ご、ごめんね…!人がいるとは思っていなくて」
「別に気にしてないよ」
そう言うと彼女は安心したようにため息をついた。少し暗い茶色の髪をおさげの三つ編みをしていて、スカート丈も長い。学校で目立つタイプでは無いのだろう、3年A組のバッチをつけているのに、彼女の名前は思い出せなかった。彼女はおどおどしながら周りを見渡していたが、意を決した様子でこちらに話しかけてきた。
「あ、あの。あなたはつづきみはなさん?」
つづきみはな。都築美花。私の名前だ。肯定したが、見ず知らずの彼女が自分の名前を知っているのが少し不気味だった。彼女はその重いを知っていてか知らずか、話を続けた。
「あなたがここを去ってしまうまでに、話しかけようと思っていたんだけど勇気が出なくて」
手元を見ながら頬を赤くして話している。とりあえず横の椅子を引いて座ってもらうように促すと、彼女は「ここで、話させて」とそれを断った。
「今日を逃したらきっともうあなたに会えないと思って、急いで来ちゃった。帰ってたらどうしようって思ってた。」
埒が明かない。このままではきっと何時間も時間をかけて話すのだろう。要件を聞くと、彼女は一言、お礼を言いたいと言い出した。
「お礼?何の。あなたを助けた覚えはないよ」
「この姿で会うのは初めてだから。」
もしかしてこの子、不思議ちゃんなのだろうか。そう思い始めた時、ふと裏庭を思い出した。枯れかけた木下のベンチ。そこが自分のお昼休みのテリトリーだった。ある時、気まぐれで水をかけてやった事があったってけ。それからその木はみるみる元気になって……
「まさかとは思うけど…あなた、あの木?」
「そうよ!美花ならわかってくれると思ってたの!」
彼女は喜び、口元を緩ませた。
「あの時は水をくれてありがとう。それがあなたの気まぐれだったとしても嬉しかったの。居なくなった仲間も帰ってきて、裏庭はすっかり元通りよ」
居なくなった仲間とは、きっと花のことだろう。色とりどりの花に囲まれて食べるパンはいつもより美味しかった。記憶を思い返していると、彼女は後ろに隠していた何かを持って教室に入ってきた。
「美花、裏庭でよく話していたでしょう?オヤコカンケイもニンゲンカンケイも良くないって。よく分からないけど、きっとそれは辛いことなのでしょう?これからもきっとそれは続いて行くのだと思う。だけどそれはここでおしまい。今日は卒業の日なんだもの。辛いことも、嬉しいことも、きちんと終わらせなきゃ」
彼女は持っていたものをこちらに渡す。
それは、色とりどりの花束だった。
「これは、都築美花への餞別。もう私はあなたの話を聞けないけれど、辛くなったら思い出して。裏庭は、いつまでも美花の味方よ。この花束がその証明」
泣きそうで、それでも強がってありがとう、と呟けば、彼女は一言笑って言った。
「卒業おめでとう、美花!」

2/9/2024, 3:48:11 PM

あなたが慈しんだのは、白。
 ぱっと華やかな赤よりも、つややかに深い青よりも。
 あなたの心の深くに根ざして、やがて咲いた色。
 いつかなにもかも思い出になっても、忘れはしない。
 かすみ草の花束を抱えた、あの日のあなたのことを。


 #花束

2/9/2024, 3:46:11 PM

花束を送りたいと思えるような相手がほしいと花屋の前を通るたびに思う。渡したところで邪魔になるのではとか数日たてば枯れてしまうものだとか相手に迷惑になるのではないかというそういうことをあれこれ勘繰って仕舞わないぐらいの信頼関係のもとでただ相手のために喜びが浮かぶように願いながら思いを込めて送ってみたいとぼんやり浮かぶ。案外に様々あるのだと思いながら幸せの花束みたいな愛をたくさん持ってみたかった。心から送り先のない愛がすっかりと枯れていくのをさみしく思いながら生きていく。どうしょうもないさみしいが根をはる心とともに。

2/9/2024, 3:42:36 PM

鍵を回す。扉を押し開ける。振り返って鍵を閉めて、部屋の電気をつける。そうやって最初に目に飛び込むのは、一段高くなったフローリングに寝そべる、乾ききった花たちのミイラだった。
彼女がくれたものだ。


生まれてこの方二十五年、結婚どころか恋愛とも無縁だった。学生のときも、友人が気になる女の子にアプローチするのをその他大勢として教室の隅で眺めては、どこか遠い世界のことのように感じていた。
そんな俺がはじめて恋と呼べる気持ちを抱いたのはまあまあのやる気で受かったまあまあの企業の、ふたつ歳上の隣の部署の先輩だった。たぶん特別かわいいわけでもなくて、なにかすごく人を惹きつけるような人でもなかったけれど、それでも彼女の近くはとても居心地が良くて、そういう意味で人気な人だったと思う。
男の社員よりは女性社員に囲まれていることの方が多かったし、俺と接する時もきっちりパーソナルスペースを守って、少し遠くから様子を窺うような人だった。他人の物に触れる時は、必ずひと言断りを入れてから触れていたのが印象に残っている。
はじめて俺の家に来た時もそうだった。ドアノブ、スリッパ、洗面台、トイレ。彼女は律儀なまでにひと言断り、使い終わったあとはていねいにお礼を言ってきた。付き合ってからもそうだった。生き物が好きで、動物園や植物園によく一緒に行った。人のごったがえすシーズン真っ只中の花畑でさえ、列に十五分並んでようやく見れた芝桜にさえひと言、失礼しますと言っていた。そういう光景を見続けたものだから、俺も彼女の物に触れるときは、ひと言断るようになっていた。彼女の親に挨拶したときも、同居を決めたちいさなマンションに一緒に荷物を運び込んだときも。

血に塗れた白いダウンジャケットに、震える手で触れたときですら、その言葉は自然に口からこぼれ落ちた。


通りがかりの子供を庇って通り魔に刺された彼女は、そのまま帰らぬ人となった。ふたりでちいさな幸せを積み上げるはずだったマンションには、俺だけが取り残された。
俺は、彼女が運び込んだまま開けることはないダンボールひとつにすら触れられずにいる。それに指を伸ばしては自動的に喉が震えそうになって、そのたび、彼女と寄り添った時間がフラッシュバックする。彼女のあたたかさ、柔らかさ、いつまで経ってもていねいな口調が、まるでそこにいるかのように俺の周りをくるくる周る。気道が締まる。呼吸ができなくなる。彼女の命を奪ったくせに、のこのこその辺の誰かにやり返されてとてもとても安全な檻の中にいるアイツが許せなくて、殺意に頭が痛くなる。

だから。こんなに醜い気持ちに満ち溢れた身体で、きみが微笑みながらそこに置いた美しい花束に触れることなんて、できないから。

すべてが茶色に染まった花束は、まるであの上着にこびりついた血のかたまりのようだった。
俺は、今日もそれに触れられないまま、ダンボールに埋め尽くされたままのリビングに縮こまって、アイツが檻から出てくる日だけをただ、待ち続けている。

2/9/2024, 3:40:14 PM

花束

個人的にはいいなって思います、花束。
いろいろな趣が感じられて。
色や匂い、花言葉なんかもオシャレで、貰ったあとに1人で意味とか調べちゃって。
花束って一時的な感情の高まりで勢いで買うと思ってて、だんだん花束が枯れていって、あげた側なんかもその時に込めた思いなんて忘れていくんでしょうね。

でもふとあの時とおなじ花束を見かけて
思い出すことがあったら素敵ですよね。

2/9/2024, 3:39:44 PM

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

あなたが花なら、それは素敵な花束だろう。

2/9/2024, 3:38:19 PM

『花束』

「今までありがとう」とか、「沢山迷惑かけてごめんね」とか、「あなたと一緒にいられて幸せでした」とか。

そんな想いの一つ一つを丁寧に束ねて、貴方に贈ろう。

目の前に差し出された色とりどりの花々を見て、貴方はどんな顔をするだろうか。

ふわりと綻ぶ笑顔が見たくて、私は一歩踏み出した。
両手で抱えた花束を、貴方の元へと届けるために。

2/9/2024, 3:30:36 PM

花束なんて、貰っても。
取って置けないし。嵩張るし。
現実的なことばっかり考えていた。
捨てる時なんて悲惨だ。しおしお。カサカサ。
やっぱり花なんてもらっていいものじゃない。
それが好きな人から貰ったらなおのこと。
会社のイベントの一環で手渡された小ぶりの花束。私以外にも渡している。
それでも間違いなく好きな人からだ。
どうしてくれる。未練がましく捨てられないではないか。
スマホでドライフラワーのやり方を調べることになるとはつゆにも思わなかった。

2/9/2024, 3:23:27 PM

花束で伝えてくれたその思い忘れることは無いでしょう

2/9/2024, 3:21:45 PM

ー花束ー

あの、これ落としましたよ
そう言って1本のバラを差し出してきた君
今思えば運命だったのかもしれないね
今度は僕から

108本のバラの花束を持って君に会いにいくよ

2/9/2024, 3:20:22 PM

花束


お花はプレゼントするほうが多い
最近はアレンジメントでのプレゼントが増えたかな

お花屋さんから持ち帰る時、花束はその存在感をなかなか隠しきれない
大きくても小さくても関係ない

すれ違う人の視線を感じることも
確かに私だって逆なら見ちゃうしな
「これから誰に渡すのかな?」「プレゼント?」
「きれいだな!」「お祝いかな?」なんてね

花束って貰う側はもちろん嬉しいけれど
買う側もとてもハッピーな気持ちになれる
特にお店で出来上がる工程を見ていたら尚更だ

渡す相手のことを考えてワクワクする高揚感
そんな幸せを感じていると、私も花束の一部になったみたいに素敵なオーラを纏っているのかもしれない

明日は特別なことは何もないけど、自分のために好きなお花でも買おうかな~

なんのお花にしようか
明日の楽しみを妄想して幸せな気持ちで眠れそう!

私かなり単純です

2/9/2024, 3:19:36 PM

母の日に買ったピンクのガーベラ
カーネーションじゃなくって
ピンクのガーベラ
おかあさんの好きな花

お仕事の日に駅前の
お花屋さんでラナンキュラス
花束じゃなくて2本だけ
はじめて自分のために
お花を買った誕生日

2/9/2024, 3:19:02 PM

「花束」

君は花言葉なんて知らないかもしれないけどさ
君がくれた花の意味をひとつひとつ調べちゃうんだ
私は君にどんな花を返そうかな

2/9/2024, 3:17:26 PM

色が散る 色は滲む
硝子のような透明に
花骸 花弁散り交ふ
色が滲む 水紋のよう

24時、独り孤月を眺めたり
地に落つる花を踏みつけにして
花は溶けて色滲むのみ

藍の海底に沈みけり
白骨の下キスをして
花弁散り交ふ 夢の中
                 お題【花束】
             タイトル【心中愛歌】

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