『胸の鼓動』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
些細なことでもの続き
胸の鼓動
ドクン ドクンとさっきから心臓の音が
やけにうるさい
ハイネは、目の前の光景が信じられなかった。
シズクの脈がない.... それは、つまり....
シズクが死んだ.... 嫌だそんなの認めたくない.... そんなの何かの間違いだ....
悪い夢なら 早く覚めてくれ....
シズク.... シズク....
何で最後に会った時 俺は、シズクの腕を
離してしまったんだろう....
何でシズクの笑顔を見送ってしまったんだろう..... ハイネの体は、頽れて
目からは、止めどなく涙が流れてくる。
「っ.....うっっ....」歯を食い縛って
必死に迫り上がって来る嗚咽に耐えるが
涙は、ハイネの意思に反して後から
後から流れてくる。
何で俺は、もっとシズクを大切に出来なかったんだろう....
気持ちを誤魔化して泣かせてばっかで
結果守れないんじゃあ....
好きだなんて言う資格なんか無いじゃあないか....
「っシズク....ごめん....俺 お前に何も
してあげられない....」
こんな事になるならもっとシズクが
喜ぶ事をすれば良かった....
好きだって早く伝えれば良かった....
告白してフラれてギクシャクして
シズクと喋れなくなる事が怖くて...
気持ちを誤魔化して 先延ばしにして
結局 俺は、自分の事ばっかだった...。
「シズク....シズク...」俺は、シズクの体温をこれ以上逃がさない様にシズクの体温の残りを探し求める様にシズクを抱きしめた。
「っ ふっ うっ うっ っっ」嗚咽が
止まらない肺に空気が送れない苦しい
シズクの顔に俺の涙の雫が零れるが
涙は、指先で拭いても 拭いても止まってくれなくて....
どれくらい俺は、そこに蹲っていただろう
我に返った時には辺り一面暗くなっていた
「タマ....」俺は、今の今まで存在を忘れて
いた魂の名前を呼ぶ
俺がシズクを抱きしめながら視線を上に
向けるとタマの魂の質量が大きくなって
透明で青みがかっていたタマの魂の色は
いつの間にかどす黒く澱んでいた。
黒く穢れたタマは、あのルークとか言う
男に襲いかかる様に大きく口を開けその男を丸呑みするかの様にルークの体に
タマが飛びかかる。
ハイネは、咄嗟にタマとルークの間に入り
鎌でタマの動きを止める。
「タマ正気に戻りやがれそれ以上穢れたら
俺は、お前を浄化するんじゃなくて消滅させなきゃならなくなる.... そんなこと
俺にさせないでくれ」ハイネは、タマを正気に戻す為に必死に頼み込む
ハイネの言葉が通じたのかタマは正気を
取り戻す。
『ハイネ少年!』
ハイネの言葉に合わせる様に魂が縮んで行きタマは、元の大きさに戻った。
これで場が収まったかに見えたが
そんな空気を裂く様にルークファーラムが
ハイネの背中に声を掛ける。
「君とは、初対面のはずだけどまさか
庇われるとは思わなかったなあ....
別れの挨拶は、済んだ?じゃあさっさと
シズクちゃんを僕に返してくれない?
姉さんの大事な器なんだから....」
その瞬間 ハイネは、ルークを睨み上げる
「黙れよ!別にテメェを庇った訳じゃねぇ
テメェの事情なんか俺にはどうでも良いんだよ!シズクは、渡さねぇこれ以上お前の好き勝手にシズクを良い様にされてたまるかよ!」
ハイネの挑発する様な言葉にルークは、
ハイネに対して理不尽な言葉を投げかける
「どうして皆僕の邪魔をするのかなあ
あともう少しなのに...... あ~イラつく」
ルークの纏う空気が変わる
その異様な空気にハイネは一歩後ずさる
その空気を破る様に扉が開かれる
「「ハイネ君!」」 「「ハイネ!」」
見ると扉から ハロルド局長 マリア
ミーナ ナイトが姿を現した。
倒れているシズクを見て ミーナ ナイト
マリアが駆け寄る 「「シズク」」
「シズクちゃん」マリアがシズクの脈を取り目を見開く
「局長!」マリアがハロルドと目線を合わせる。
ハロルドがそれを受けて一つ頷く
「マリア君 手筈通りに頼むよ!」
「かしこまりました局長!」
ハロルドの言葉を受けてマリアがシズクの
体に手を翳す。
そしてマリアは、タマに話掛ける
「タマさんこちらに手を貸してくれませんか?」
『もちろんだ生憎手は、無いがこの身
一つでもいくらでも貸そう!』
タマの声は、マリアには、聞こえないはずだがまるでお互い分かっているかの様に
意思疎通が取れていた。
「シズクちゃんは、まだ死んでないわ!
私とタマさんが必ずシズクちゃんを
助ける!だから貴方達は、局長と一緒に
ルークファーラムを止めて そしてもう
一つの魂もルークファーラムの手から
取り戻して!」
シズクは、死んで無いその言葉でハイネの
心は、奮い立つ
四人は、それぞれ武器を構える。
ナイトとハロルドは、短銃と長銃を
ミーナは、レイピア ハイネは、愛用の鎌を....
四人が対峙したルークファーラムは
禍禍しい黒いオーラを放つ長剣を携えて
歪んだ不敵な笑みを湛えて
四人を迎え撃つ
今 最終決戦の火蓋が此処に落とされたの
だった....。
うちの父はとても気が小さく
常に胃痛に悩まされていた
小言も多く、雷が鳴る日は仕事を繰り上げて帰ってくるそして布団の中で怯えている
そんな父が嫌いだった
姉も兄も父が嫌いだった
一度兄がこんな事を言った
「嫌なら自分が父みたいにないようにしたら良いんじゃない」
父に文句を言う私に対して兄は諦めたように言った
その時父は余命半年、体も自由にならす痛みもあった為前にも増してわがままになっていた
母はと言うと、無口で大人しく、常に仕事をしている、家も外も綺麗に保って、働き者な母だった
自然と私たちは母側につくようになる
当たり前のことだ
今、兄弟もみな結婚して、子供を持って亡き両親の事を考える
姉は今になってこんな事を言う
「父親が嫌いだったのは、母のせいでもあるよ」
母が父を立てないから、子供たちも父を尊敬出来なかったんだと、
確かに思い当たる気がした、
母は仕事を持っていたし、父に頼らなくても平気な人だったクールで、仲良くしている所など見たことがない、ただただ生活をしていた
今の私はと言うと、子供達にはお父さんがいなければ生活出来ないんだからお父さんは偉いんだよ! と、
思ってもいない事を子供達に伝えている
「胸の鼓動」
君に触れるだけで君が笑いかけてくれるだけで鼓動が早くなって。初めての経験だった俺は病気なんじゃないかって君に焦って伝えてしまって。君は笑いながら違うと言って。自分もそうなんだと言ってから今までに見たことのないような優しい表情でその感情の答えを教えてくれたね。今でも俺は君を感じるだけでおかしくなってしまうほど鼓動が早くなってしまうよ。
胸の鼓動
あなたに抱きしめられると、胸の鼓動を聞かれていないか心配になる
ライムグリーン色のアイビーに
心惹かれて
一瞬で
爽やかなライムグリーンに
覆われたベランダの風景にワクワクした
それは空想だが
ショップから
この色を持ち帰りたいと思った
それは秒で決定した
一緒に居ると衝動買い?と
思われただろう
心躍らないものは
基本買わない
だいたい好きな物は決まっている
空想のように
なるのだろうか
そのためには何に植え
何処に植える?
シンプルな仕上がりを期待して
今朝の作業をたのしんだ
今日午前中のワクワクした
自分時間でした
“胸の鼓動”を感じながら…
#胸の鼓動
電気を消して、布団に入って、目を閉じる。
視覚をシャットダウンすると、部屋の空気とか、外で走り回るバイクの音とか、新調したフレグランスの匂いとか、他の感覚器官が鋭くなった。
眠る直前までスマホを見ていたからか、脳の思考も活発化してしまった。その証拠にいろんなことが頭の中をぐるぐると渦巻いている。一日の行動をなぞるように、一人反省会。
苦しくなる気持ちを、深呼吸して落ち着かせた。
意識的に、呼吸を繰り返す。
吸って、吐いて、吸って、吐いて。
胸の鼓動を感じていると、独りなのに、心が少し大丈夫になる。
不安な夜もいつの間にか終わってて、朝日が昇る。
それの繰り返し。
一人暮らしの85歳になる母親が
コロナで倒れて従兄弟が見つけてくれた
コロナの為、
リハビリが思うように進まず
体力と言うか、筋肉が落ち
歩けなくなってしまった。
高齢の為、元通りになるのは
難しいと言われた。
加えて痴呆の症状も垣間見え
元の生活は無理。
市で介護申請を行い、これからの事に
色々不安で、つい考え事をしてしまい
眠れない日もある。
知らせが無いことで、ほっといたような
事をしてきた自分を責めたり
先細りの未来を考えたりすると
長生きって何だろだとか
生きる意味は?みたいな
哲学みたいな事を考えてしまう自分がいる
他人の不幸を知って
まだ自分は良い方だなんて
考えるべきななのか、
宗教に入って悟りを開けば
良いものか。
悩んでいても明日は来るし
私の手元にいる猫は無垢な顔で寝てて
癒やされてる事は間違いない
胸の鼓動
LINEでお気に入りもピン留めをしてる人も貴方しかいないのに貴方は気づいてくれないでしょうね。貴方、という方に惹かれてから数ヶ月が経ちましたが進展というものは存在しないのです。でも、そばにいられるだけでいいのです。それだけでいいのです。
7/25
今日機嫌いいね。何か楽しいことでもあったの?笑
7/28 22:34 既読
貴方には好いている人がいらっしゃいますよね。確信は持てませんが。それでも、こんな私でも仲良くしてくださるなんて心が広いのでしょうか。それとも貴方が鈍感なのでしょうか。
7/31
人間、欲というものはどこまでも深く、どこまでも多いものなのです。私は勘違いをしてしまいそうなのです。勘違いをしてしまいたいのです。そうすれば楽になれると思ったからです。でもそのような勘違いを起こしてしまえば貴方のそばにいられないと、貴方に嫌われてしまうかもしれないと思ってしまうのです。貴方のその態度に私は期待をして勘違いを起こしてしまえればとても気が楽なのにそうさせてくれないのは片想いというものの辛さなのでしょうね。
8/2
日本という国は。現実という今は。とても辛い世の中ですね。ネッ友で女性に恋をしてしまうなんてイケナイ、ことなのでしょうか。私はそうだとは思いません。女性同士の恋愛をしてもいいと思うのです。そう…思わせてください。
8/6
今まで貴方と過ごしてきた日々を思い出して今を生きております。ですがそれと同時に貴方へしてしまったたくさんの無礼というものを後悔しては死にたくなっているのです。
8/10
私はちょろいと呼ばれる人でしょう。だって貴方に誉められただけで嬉しく思って明日も一日馬鹿みたいに頑張っているんですもの。そして、どれくらいで貴方に嫌われるかを想像して胸が痛くなります。貴方に嫌われたら一生生きていけません。ですからどうか嫌いにならないでください。それくらい貴方のことを好いているのです。
8/18
人間、欲望には逆らえないのです。それなのに、それが汚いと思ってしまうのです。嗚呼、なんだか胸の鼓動がすごく聞こえます。貴方は隣にいないのに。呼吸が苦しくて仕方がありません。
9/1
好きです。愛しています。
9/1 0:03
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解説
お久しぶりです。liarです。この話はネットの同性に恋をしてしまった女の子が日に日に想いを募らせてやがて人間に備わっている欲望に抗えず、そんな自分を汚く思ってしまい、相手のことを思って最期を迎えるまでというものになっております。
途中で誉められたという漢字がありますが誇らしく思っている、という意味でこちらの漢字を使っています。
また、最期に胸の鼓動がすごく聞こえて呼吸が苦しいのは空気を取り込もうとして心臓が働いているが息を吸えてない、つまり自○をしようとしていることになります。最期、という漢字は生の最後という意味なのです。これまでは日記で"貴方"と呼ばれる人に想いを綴っていますが、最期は今の今まで隠してきたことも必要ないよね、ということで最期に直接言葉にして相手に伝えています。ネッ友なのでメールでしか送れていない、ということが途中の既読でわかりますね。最期に送った言葉は主人公の生きている時には間に合わなかった、みたいですね…。
ここまでの拙い長文お読みいただき本当にありがとうございます。
→『彼らの時間』3 〜一時的〜
中学校に上がる前、両親が離婚した。
高校生のとき、友人たちと学生起業した。初期メンバーはあまり会社に残っていない。
ずっと一緒にいようと約束した初めての彼氏は姿を消した。
人間と信頼と恒久的って相性悪いんだな、と教訓を得るには十分な教材たち。
だから……――。
「コウセイ」
好きな人に名前で呼ばれるのは怖いんだよ。名前ってパーソナルど真ん中なんだもん。嬉しさに胸が高鳴って、この恋が永遠に続くと勘違いしてしまう。
「ワタヌキって呼んでってば」
「俺のことはヒロトって呼ぶのに。それにさ、苗字って恋人感薄くない?」
並んで座るソファで、ヒロトくんは拗ねたように僕の肩に顔を押し付けてきた。しかも上目遣いにこっちを見てる。止めてよぉ。塩顔イケメンと可愛い素振りは混ぜるなキケンのあざとさだよ、ヒロトくん……。胸の鼓動がムラムラに変わる一歩手前。
「名前で呼ばれるの苦手だって説明したじゃん」と、彼を肩から引っ剥がす。
ヒロトくんは切れ長の目を大きく見開いた。あー、これ、何か閃いたときのヤツだ。「もしかして! コウセイにとって、名前呼びって倒錯的プレイに近い感じ?」
ほらほら、変なことを言い出した。
「は? な、何言ってんの? どうしてそうなるの?」
「俺のことを優しいってやたらと褒めるのも、そういう願望の裏返しとか?」
「もー! いい加減にしないと怒るよ!」と話を終わらせようと立ち上がった僕の手を、ヒロトくんは強く引いた。
態勢を崩した僕は片手を彼に取られたまま、ソファのヒロトくんを囲うように片手で背もたれを掴む。壁ドンならぬソファドンの状態で、僕はヒロトくんを見下ろした。
彼の手が僕の頬を触れる。顔が熱い。「コウセイは怒っても可愛いよ」
彼の優しい眼差しが、僕の教訓を揺るがせる。もう少し人を信じてもいいのかな、なんて気にさせる。
「コウセイ」
「……ごめん」
それでも思い切れない自分の弱さが謝罪を口にさせる。この関係が一時的なものではないと、信じられたらどれほど幸せだろう。
「ムリは駄目だし、今日はここまで! これからもずっと二人の時間は続くんだから、ゆっくり攻略してやる」
いたずらっ子のようにニヤリと笑って、彼は僕の頬にキスをした。
テーマ; 胸の鼓動
期待と不安が入り混じると落ち着いて眠れない。
そんな時は応援ソングを聴きまくるのが
私のおまじない。
そうすれば少しずつでも胸の鼓動は
不安定な思いより前を向ける力の方が大きくなる。
ときには不安が期待を上回るくらいの心配がのしかかる。
その場合、私は誰かに相談したり
深呼吸をしてイメージトレーニングをする。
それで少しでも不安を抑えようとする。
不安の度合いはそのときその時でさまざま。
もし、胸の鼓動を期待というドキドキに変えられたら
それは自信を持つべき。
前を向く強さがあなたの人生の厚みになっているから
胸の鼓動(気分次第、気の向くままに)
県を跨いだ、田舎の不便な路地の一角に有名なパン屋がある。
頑固なお爺さんが作るそのパンはとにかく美味しいと評判で、滅多に褒めないパンに煩い食通達も唸るほどの腕前だった。
ただこのお爺さん、地元の人間も恐れる気分屋で癇癪持ち。そしてモットーが、“健康に働くことに重きを置き、絶対に無理をしない”。
なので有名店にも関わらず、
・土日祝完全休業
・お盆等の長期休暇有り
・開店時間不明、パン完売と共に閉店
・気乗りしない日は休業
という、腕前絶品で誰もが太鼓判を押す、稼ごうと思えばいくらでも稼げそうな店なのに、売り上げに興味のない店主により開店日不明店としてその名を県外にまで轟かせていた。
「………ってわけよ」
「へぇー」
俺は田舎の道沿いを緩やかに運転しながら、隣の彼女にそのパン屋の説明をする。
彼女は雑誌の『ここがイチオシ!パン屋総力特集』の記事を眺めながら、感嘆の声を上げる。
「一度食べてみたいから遠出して来たけど、これだとやってない率高くない?」
「そう。高い。俺達みたいに遠くからわざわざ来て、閉店してて項垂れて帰るとかザラにあるらしい」
「えー、もうそれ賭けじゃん。今日はどうなんだろ」
頑固親父の作る、極上パン。滅多に口にできないとなれば、更に好奇心が擽られる。
「お、ここだな。着いた着いた」
小ぢんまりとした、素朴な一軒家。
駐車場が思いの外混んでいて、やった当たり日だ!と心躍らせたのも束の間―――表のドアにはOPENのプレートが掛かっていない。
「やだ、やってない感じ?」
「………いや、この車の多さからして皆待ってるみたいだな」
店の周りに人影はない。
皆車内で、いつ開くのか、今日はやらないのか、じっと様子を窺っているようだった。
「聞きに行けばいいのに」
「とてもじゃないがそんな雰囲気じゃないらしい。無視されてドア叩き締められるってさ」
「………」
じっとここで待つのみ、ってスタンスが昭和すぎる。
令和でこんな時代錯誤甚だしいなんて、さすが地元でも有名な頑固爺さんね。変わり者。
その時、カランと音が鳴り店のドアが開いた。
開店か!?
車の中で皆が前傾姿勢で身構える。
―――店主の爺さんはひとつ大きく伸びをすると、玄関前を適当に掃き掃除をして、それが終わると再び中へ消えて行ってしまった。
………何なんだ、紛らわしい。
皆、それぞれシート席で溜息が聞こえてきそうな勢いで突っ伏すのが見える。
「やあね、期待させといて。ていうかドキドキするわね、何だか」
開店か?休業か? やるのか?やらないのか?
パンはあるのか、ないのか?
不意にドアの内側から手が伸び、素早くそれが掛けられる。
“OPEN”
―――それをひと目見た瞬間、皆一斉に車から降り、たくさんの人集りでひしめき合う店の前には、既に老若男女問わず長い行列が出来上がっていた。
END.
「胸の鼓動」
これは私の実体験 作 アイ
私は現在中学1年生。私はこの間まで恋をしていた
それもクラスでも中心的存在のあの人に
でも、私はすぐにその恋を終わらせることになる…
彼に恋をしたのは中1になってからの話
顔もそこそこ良かったけど、そんなとこじゃなくてさりげなく優しい彼を好きになった。
「絶対に振り向かせる」そんな私の思いはつかの間にどん底に突き落とされたのだった…
もうすぐ体育祭活動が始まる、
私は彼に積極的に声をかけようとか、ハチマキを結んでもらえば…とかドキドキして仕方なかったような気がする
誰かハチマキ結んでくれないかな〜なんて言っていると、彼はいいよと言ってハチマキを私の頭に結んだ。しかもわざわざリボン結びをしてくれた
私はよし!と内心すごく嬉しかった
彼との関係も、ここまでは 良好だった
ある日、〇〇先輩まじ面白いわ〜という彼の声を聞いた。〇〇先輩は学校の中でも人気だった
私と違って愛嬌があって可愛い〇〇先輩…
まさかと思ったが、私はそんなまさかが的中することはないと自分に言い聞かせた。
その次の日くらいだったかな、彼が〇〇先輩を好きになったらしい、そんな噂がクラスじゅうをかけめぐった
私はそれが事実か彼に確認をした その答えは…
私の期待を裏切ることとなった
「そっか、頑張ってね応援してる」私はそう言いその場を去った。そんな事少しも思ってなかったけど
そういうしか無かった、彼に嫌われたくなかった
だから私はこの胸の鼓動を彼に聞かれないように
必死に抑えている…
胸の鼓動end
威勢の良い掛け声とともに大きな神輿を担いだ男衆が商店街の角から現れた。
夏真っ盛りの日差しも何のその、揃いの柿渋色の法被に白い股引き姿の男衆が、滴る汗を光らせながら街を練り歩く。
カカッとリズミカルな拍子木の音、遠くの方から近付いてくる祭囃子。
重そうな神輿は担ぎ手達に上下に激しく揺さぶられながら、目の前をゆっくりと通り過ぎていった。
テーマ「胸の鼓動」
胸の鼓動
緊張で胸の鼓動が早くなるのがわかる。
大事な大会だ。
順番が回ってくるまで、あと4番目
まだ時間かかるじゃないかと自分でツッコミ、
時間を潰すしかない
胸の鼓動
これほど煩雑なものも、そう無いんじゃないか。
空気に適応した体ってものでは、水で死ぬし、落ちれば死ぬし、空気が無ければ死ぬし、筋肉の塊である心臓ってやつが動かないと死ぬし、動いててもリズムがある程度ちゃんとしてないと死ぬし…いっそ無ければ、簡単な話なのに。
体を捨てて、空気になって、空に風に混ざりたい。
「ふうん、人間てそんなこと悩むの?ふうん」と言いたい。空気には分からないだろうな、と言い返されたら、うん分からない、と頷いて、「そんなことより、遊ぼうよ」と、誘いたい。体を捨てることになるけど、些細なことだよね。
…そういう想像で心はとても軽くなって、まるで、起きなくていい穏やかな朝の布団のまどろみのようだ。しかし悲しいかな、自分は人間なので、然るべき時までは、体を使うのでしょう。
ああいつか、もう一度存在しなければならないのなら、選べるのなら…名もない、存在するのかも危うい、有機物ではない、何かでありたい。
「胸の鼓動」を探してみた。
2年前の健康診断で心電図に何か異常があったのか再検査をする事になってしまって、その結果が出るまでは鼓動がいつもより大きく聞こえる気がした。問題なかったけどね。それまでは特に意識した事なかったけど、不安で存在感を増した鼓動。
例えば、「三者連続三球三振!」とか「無死満塁のピンチを三振と6-4-3のダブルプレーで切り抜けたー!」とか「2点ビハインドの9回裏、一死一、二塁から劇的なサヨナラホームラン!」という状況だと、鼓動と書いてビートと読め!俺のビートは止まらないぜ〜!
...みたいな鼓動。
ずっと応援してきた選手ではあるが年齢的にも少し衰えも見えてきたような気もするし、1軍での出場機会も減ってきて、もしかしてそろそろ引退...なんて予感がしても、いやいやまだ大丈夫だよね、まだまだやれるよね、って必死で予感を打ち消してきたけど、ある朝当然、今季限りで現役引退のニュースが飛び込んできた時に感じたひとつの強い鼓動。
...
...
...
万が一、出かけた先でうっかり推しと遭遇してしまったら、体が弱っていたら胸の鼓動どころか絶命してしまうかもしれん。
気をつけなくては。健康第一、健康第一。
「胸の鼓動」
さっきからやけに心臓の音が速いの。
あなたを目の前にこれが恋なのかな?って錯覚を起こすくらい速いの。
でもね違うんだよね。これは恋なんかじゃない。
言葉にして言おうとした時には私はこの世にはいなかった。
そして貴方は言ったの。
「私の事を誰よりも愛してたから殺した」って。
お題『胸の鼓動』
暗い洞窟のなかを息を荒くしながら、今、まさにゴブリンの集団から逃げている。
心臓が痛いほど早く脈打って、息が苦しくて、足を止めたら最後、なぶり殺されてしまうから逃げている。
正直、なめてたんだ。このダンジョンに入るまでは。
ゴブリンなんて最弱に数えられるモンスターだから、楽勝だと思ってた。だけど、実際はこちら三人に対して、ゴブリンは三十匹くらいいて、ずる賢いから連携プレーが上手く、一人はゴブリンに集団でなぶり殺しにされて、もう一人はゴブリンの集団の中に暗がりのなかに引きずられていってしまい、その後叫び声が聞こえる以外はどうなっているか分からない。
ひたすら逃げているけど、しつこいことに何匹かまだついてくる。
武器はなめていたということもあり、練習用の短剣しか持ってない。魔法も実は得意じゃない。
今、持てる武器を駆使し、時折足止めしながら牽制は出来ているがもう限界が近い。
「ゴブリンにやられて死ぬとか、一生の恥だ。でも、もう無理かも……」
そう思った瞬間、目の前に屈強な体格の男が突如として現れた。
あ、終わった。
思わず足をゆるめた瞬間、襟をつかまれたかと思えば前方に投げ出される。
振り返ると、俺が通ってきた道が火の海と化していた。追ってきたゴブリンはみな灰となっている。屈強な体格の男だけが残っている。
男が近づいてくると、炎のおかげで顔が見えた。よかった、人間だ。
「お前もゴブリンをなめていたクチだろう。戦い方を教えてやる。ついてこい」
そう言って男は、俺に背を向け、俺がたどってきた道を行き始める。
このまま逃げても良かった。だが、ゴブリンをなめていたのは事実だ。ゴブリンをなめていたからこそ、仲間が犠牲になったのだ。
「ま、まってくれ!」
俺は立ち上がって、男の後を追い始めた。
『胸の鼓動』
夏休みが明けて二学期。小学生の時から同級生の男子があか抜けて格好良くなっていて、女子たちからなんだか視線を集めている。胸にもやもやしたものを感じなくもないけれど、ただの同級生だし付き合っているわけでもないので、なんらかのエラーが起こっているのだと思うようにしている。
そんな彼とは小学生の時から住んでる場所が変わってないので登下校はだいたい一緒になる。下駄箱をじっと見つめていたのを不思議に思いつつも外へと出たとき、彼が言った。
「そういやこの前、下駄箱に手紙入ってた」
「えっ。それどうしたの」
「アドレスとか名前とか書いてたけど、誰かわかんなかったから捨てた」
「えぇ…。見ず知らずでもひどいことするねぇ」
「見ず知らずだから捨てられるんだよ。知ってるやつだったら誠実に対応するよ」
その口ぶりからすると過去に何度かもらっているのだろうかと想像して、またもやもやとしたものを感じてしまった。ラブレターのことを大して面白くもなさそうに話した彼に尋ねてみる。
「誰だったら誠実に対応する?」
「それ聞く?」
「興味はあるね」
クラスにいるかわいい子や人気のある子を思い浮かべていると、返ってきたのはおまえ、という一言。
「えっ、わたし?」
「……そう」
誠実に対応するということは、どういうことだろう。
「アドレス、は知らないんだっけ。わたしの」
「うん」
「知りたい?」
「……教えて」
家路への歩みを一旦止めて、スマートフォンを互いに合わせる。
「ありがと」
「ど、どういたしまして」
それから歩みは再開されたけれど、何を話したのだったか、それとも何も話さなかったのか記憶があやしい。ただ、胸のもやもやとしたものの代わりに自分の鼓動がうるさいほどに鳴っていたのは妙に覚えている。
この男性とは長い付き合いで、この先もそんな関係にはならないだろうと思っていた
そんな男性と部屋で二人きりでお酒を飲んで眠ったら服をまさぐられて目が覚めた
その時の興奮と相手の息づかいや胸の鼓動はしっかり覚えているけど結局それを過ぎれば他のセフレと何ら変わらない