『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
繊細な花
繊細だとよく言われる。
繊細ってなんだろう…
『繊細な花』
世界でひとつの
あなたの花になりたい
お題『繊細な花』
主様と俺はエスポワールの街にある美術館に来ている。以前主様が画集を広げて、実物をご覧になりたいとおっしゃっていた絵画が目的だ。
「すごい……近くで見ると絵の具がゴツゴツしているのね」
10歳にして初めての美術館だ。鑑賞の仕方は人それぞれではあるけれど、少しだけ助言を差し上げることにした。
「主様、近くで観るより少し離れた方が全体を楽しめますよ」
すると、どうだろうか。主様は、ごくごく小さなお声で「ひゃあ」と感動の声を上げた。
「すごい、フェネス。このお花の絵、本で見たもしゃの絵よりもずっとせん細だと思うの」
瞳をきらきらと輝かせながら一枚一枚を丁寧にご覧になっていく。
しかし、芸術鑑賞は自分が思う以上にエネルギーを使う。それは主様も例外ではなく、目的の絵画にたどり着く前にお腹がキュルリと鳴っているのが聞こえてきた。
「主様、ここの美術館にはカフェもございますよ。よろしければ少しご休憩されてはいかがでしょうか?」
俺の提案に主様の目はもっと輝きを放ち始めた。
最初の花の絵画を繊細だと感動していらしたけれど、芸術よりもまだまだ甘いものの方がお好きなご様子だ。
前の主様がいらした、あちらの世界で言うところの『花より団子』なのかもしれない。
花を育てる時、みんなはどうしてる?
時間帯関係なく水をあげている?
逆に常に水をあげている?
日差しの強い日光に常にあててる?
逆に室内でカーテンも閉めっぱなしにしてる?
花だって生き物で、ただ声があげれないだけ。
本当は今は水はいらない、って根腐れしてない?
本当はもっと水がほしい、って萎れてない?
実は花だって訴えているんだよ。
僕の好きな花は、去年咲かなかった。
こんなに愛を注いでいたのに、なんでだろう。
与えすぎるのもよくないらしい。
僕の好きな花は、今年は綺麗に咲いた。
色んな情報を見て、駆使してみた成果だろう。
繊細な花は、適当では咲かないらしい。
僕の好きな花は、来年も咲いてくれるかな。
【繊細な花】
君はこの世でたった1輪の繊細な花だ
君は脳に障がいを抱えながらも、色々なことに挑戦して、思い通りに動かない体を無理やり動かして、その細い腕で、足で、体で、色々なことをしていたね。
君が苦手とする細かい作業
それでも君は苦手な物があるのは嫌だから、そう言って何度も何度も繰り返して、出来なくても投げ出そうともしたけれど、最後には僕より上手に出来ていたね…
そんな君に聞いたことがあったね、
「なんで、君はそんなに頑張れるの?」
君は普通とは違うのに…どこからそんなやる気が出てくるのかな。
「んーまぁ、障がいがあるからって諦めるのは違うと思うし、それよりもそれで諦めるのだけはしたくないよね、それに、この世には色々なことがあるのに出来ないで死ぬのも勿体ないじゃん?それがさ苦手なことでも得意なことでも、出来るようになるのは楽しいからさ、」
あぁ、この考えがこの世に広まればどれほど平和な世界になるのであろうか。
差別かもしれないけど、日本人では珍しい考えだとも思ってしまった。
「それにさ、障がいがあるってだけじゃん?確かに他の人とは違うと思うよ。身体的な意味でもね、でも、挑戦できる環境をみんなが作ってくれるから、1人だったらきっとやらなかったと思う。でも、運動とか、芸術とか、見てる人も、勇気づけられたりするでしょ?それって誰でも出来るって思うんだよね」
「そうだね、君は凄いよ」
「それは、障がいを持っていてもここまでするからって意味?」
「んーん、障がいがあってもなくても君はきっと色々なことに挑戦したと思う。だから、凄いと思う。」
今、生きづらい世の中になって、なんでも差別だ。ジェンダーだって、うるさくて、理解があることは大切だけど、ここまで敏感になられると嫌になってくる世の中だけど…
そんな世の中に君のような人がいることがすごく嬉しくて、誇らしい。
君は繊細な花のようだけど、色んな可能性を秘めていて、それでも力強くて、比べる訳では無いけれど、僕の目には…
君がこの世で1番綺麗な花に見えるだろう
練り切りに描かれていく繊細な花。
和菓子職人の知恵と技術で、
お茶会に華か添えられる。
釜から出るお湯の音を聞きながら、
口いっぱいに広がる練り切りの甘さを感じてお茶を飲む。
日常を忘れられる贅沢な一服。
【繊細な花】
芯や筋肉はしっかりしているので蘇るたびに鮮やかに美しく映るもの。
でも消える時は一瞬。
繊細な花ってなんだろうサンカヨウとか月下美人とか?
まあ人間基準でいえば花なんてみんな繊細で脆弱だよね。人間の繊細なんて鼻で笑える
その人は繊細だった
花のように
触れたら壊れてしまいそうで
そのまま消えてしまいそうで
触れられない
手を前に出しても躊躇って
手を引っ込める
それの繰り返し
繊細な花が
いや、女の子が
壊れないように
周りから守る
其れが傍にいた僕の役目だった
# 44
【繊細な花】
ガラスで形作られた美しい薔薇の花。薄氷のような花びらも、葉に浮き出た細い葉脈も、指先で触れただけで壊れてしまいそうなほどだった。君が最期に生み出したその花に、幾重にも守護の魔法をかける。砕けることのないように、奪われることのないように。
君が自分の作品を、自らの産んだ子供のように愛していたことは知っている。世界中の人々に自分の作品が鑑賞され、賞賛されることを、君が至上の喜びとしていたことも。
それでも僕は、この花が誰かの目に触れることを許せない。君が最期に生み出した、美しくも繊細な花。君と僕が出会った庭園に咲き誇っていた薔薇の花を模って造られた、君の遺作。
拙い独占欲を、自分自身で制御できない。君との想い出を自分の手元だけに留めておきたいと、愚かな僕は願ってしまう。
(ワガママで、ごめん)
泣きたい気持ちで囁いて、仕上げに認識阻害の魔法をかけた。これでもうこの透明な花は、永遠に僕だけのもの。僕にしか見えない繊細な花のその割れてしまいそうに薄い花弁に、優しいキスをそっと落とした。
繊細な花だと言われるのは心外
感じやすく 傷つきやすいのは
本来いるべき場所にいないから
わずかな変化 わずかな刺激にも
たちまち弱ってしまう
自分らしくいられなくて
少しずつ 何かしら無理をしながら
わたしに合う場所にいられたら
傷つくことなんか恐れず
ずっとのびのびタフになる
花とすら認識されないくらいに
「繊細な花」
#146
テーマ:繊細な花 #224
俺はどこにでもいるただの警備員だ。
今日警備に当てられた作品はら
硝子でできた繊細な花だった。
どこにでもいるただの警備員の俺に
なぜこんな重要な役目を任せられたのか、
自分にもよくわからない。
人手不足なのだろうか……。
最近ある怪盗が、
この街の宝を次々に奪っているらしい。
怪盗といっているがやっていることは盗賊と同じ。
今回の狙いはこの繊細な花らしいが……。
怪盗は少々手荒なこともあるだろう。
こんなに壊れやすい硝子の花を奪えるわけがない。
そんなことを思っていた。
予告状が来ていたらしく、
その予定時間周辺になると
警備の目が一層強くなる。
そんなにやばいやつなのか?
俺はそんなことを思いながらいつも通り警備をしていた。
が、その時ーー
月下美人ってご存知ですか?
あれって育てるの難しいんですかね?
一晩だけ咲くんですかね?
とっても繊細な花だと聞いたんですが
うちの実家のリビングで
どしどし咲くのはいったい
胡蝶蘭も毎年株分けしたりすると
もりもり咲くんですが
うちのリビングが怖い
触れるのを躊躇う
そこに咲いて
そこに生きる
その息吹が
酷く美しいから
彼女は初恋、と言った──
僕にとっては何度目かの恋だった
けど、“初めて”の恋だった
僕だって恋多き男ではないけど
初めて僕のが経験が明らかに上だった
「こんな時、どうすればいい?」
彼女に言われ、戸惑う僕
初恋、の時ですらなかったこと
手繋ぎ一つですら
悩んだ
“もう少し一緒にいたい”
そう告げるタイミングも悩んだ
一度、落とし物を拾おうとして
顔が近くにあった時
彼女の反応が……高級ワイングラスのように感じたから
下手に触れると壊れてしまいそうな……
手を繋ぐまで、3ヶ月
マンガみたいな彼女に
僕は夢中になった
高級ワイングラスを割らずに
ワインを注ぐように
口付けて飲み干すように
──そして、今日
僕はワインを飲み干し
中に花を咲かせ始める──
(2023.06.25/繊細な花)
液体窒素で凍らした薔薇は、手を触れただけでボロボロと崩れ落ちてしまう。
そう、散々に冷たく扱われた人間のように。
#繊細な花
「繊細な花」
思ってもみなかった。
こんなにもすぐに
花びらが落ちてしまうなんて。
私はただ、ひとの手の入らぬ
有象無象の輩の迫る危険な森から
誰も襲ってこれない安全な人間の元に
君を救って 連れてきただけなのに。
きみはただ ひとの手の及ばぬ
精霊妖精たちの棲む安全な森から
誰も護ってくれない危険なにんげんの元に
私に攫って 連れてこられただけだった。
神力の及ばぬ濁った下界の地で
震えながら うつくしいきみは
花弁をおとしてゆき
最後の力を振り絞って
森の精霊を喚びながら
私の前で息絶える
ひとつの命を捧げられて
そうしてようやく
人は己の愚かさを知る。
そうしてようやく
人は命の悲しさを知る。
ひとつの命に
ひとつのまなび
なんと罪深きことか
なんと傲慢なことか
にんげんよ
「繊細な花」
繊細な花
愛でて繊細な花なら、わたしが好きな藤の花と思いますが、そうとばかり言ってられません。
姑から預かってる、芍薬と、月下美人は枯れたら大変なのでわたしには、繊細な花なのです。
どちらも大きく綺麗な花を咲かせます。義母の好きそう花たち。
芍薬は病気の心配、月下美人は寒さ対策と気を遣っているうち、知らず知らずに好きになってました。
苦手と思い込まず、やってみることですね!義母に感謝です。
書く習慣/82日目。
「 繊細な花 」…
繊細、意味は…
形が細くて小さく優美である様子や、
転じて感情などが細やかな様子。
💐( ^ω^ )優しくするのじゃぞ。
特に、毎日ネタをぶっかけすぎると
ネタの内容が尽きるのでちょと
短い 語りを作りますわ。
ーー創造花マリオネットーー
〈カチカチ…カチカチ…〉
その音が止むと、
柔らかにオルゴールの音が鳴る。
「何で…泣いてんだよ」
…彼女はとても繊細だ。
とても、手先が器用で技術があり、
彼女が作る造花はとても綺麗だ。
少し、触っただけでも危ういほど…
本当に繊細な花だ。
とても、優しく…共感してくれる
繊細な性格だ。
とても細かい…だけど、
一本、ほんの少し外れちゃうと
すぐに崩れてしまう。
彼女も彼女が作った花も
とても繊細だ。
俺は、不器用だ…
不器用な男(♪)だ。
彼女には良く仕事がくる、
その為、忙しい彼女の代わりに、
家事や育児の全般は俺がやっている。
不器用が裏目に出て、
失敗することがある…
俺の稼ぎは彼女の5分の1〜2くらいだろう、
迷惑かけられないのに、
料理の時はいつも手伝ってもらっている。
彼女「あなたを見ていると心配だから」
「私が居ないとダメでしょ」
この言葉が、
子供の時からずっと聞いていた。
聞いていた…今は、
聞こえない。
身勝手な社会が、無責任な奴らが、
俺は、涙していた。
行き場の無い感情が、
心配する娘に迷惑をかけてしまう。
洗濯に掃除や料理が
思う様にできずにいたが、
娘の優しさで、一緒に家事をやってた。
そんな、ある日…
遺品整理をしていた時だ。
それは突然だった、
久々に帰国して帰ってきた娘の兄が
何か大きな荷物を持ってきた
兄「とても繊細なモノだから気おつけるのよ」
その繊細なモノは、
彼女そっくりな人形[マリオネット]があった。
その人形には、彼女の造花で彩られていた。
娘「ママだ」…
俺は驚いた、
近くで見ていた俺が言う…
彼女が作る造花に似ているが、
それよりも微細で細かく丈夫な作りだった。
兄「号泣するなよ、親父」
そう言うと、彼女が大切にしていた
彼女の師匠から貰った造花を持ってくる、
〈カチカチ…カチカチ…〉
その音が止むと、
柔らかにオルゴールの音が鳴る。
その彼女そっくりなマリオネットは、
泣いていた。
俺「何で…泣いてんだよ」
そのマリオネットは、再開に涙していた。
彼女と瓜二つの様に完璧に、
完璧に…繊細な心も。
俺はいつのまにか泣いていた。
彼女そっくりのマリオネットは、
俺に手紙と造花を1つ渡す。
その造花を見れば理解できる。
彼女の創造した花だ。
「ありがとう」
…これからも、ずっと。
繊細で、
可憐な花(♪)である様に。
作品、【R.s.༗】より。
伊永巳 久蔵 & ベリア・R・アレイス
セリフ…
「傀儡師は、人形に魂を与え生きた舞を与える。それが、客に送る…私と人形の共演だ。」
END
・・・さてさて、
今回は、
自称 小説家のライトノベル違いの
ダメダメな作者、
記論落-桜桃〆が お送りしました。
( [キロンラク-オウジョウ]〆 )
いつもの私の書く習慣と違って、
いい感じに終わらせていく!。
私の心もいちょう繊細な花だから
冷たい目で優しく見守るのじゃぞ…?
では、また明日…
君の繊細な花は丁寧に咲いていた。
\_(^꒳^)
名も知らないオレンジの花弁の花が一輪、庭に咲いていた。
たぶん隣のお宅の庭から花粉が飛んできて、うちの庭に舞い落ちたんだと思う。
うちの庭は木や花など植えてない無機質なアスファルトが敷かれてるだけの味気の無い庭だから、その一輪の花が逆によく映えた。
きっと時期が来たら散って枯れちゃうなと思って、抜かずにそのままにしていたら、ある日、勢いよく散歩に飛び出した犬に踏まれて呆気なく散ってしまった。
あーあ、やっぱり花って脆くて儚くて繊細だな、とその時は思ったけど、
よくよく考えたら土じゃなくアスファルトに根付くの凄い逞しいし、その花は季節が巡るとまたオレンジの花弁を咲かせていた。
繊細に見えるモノも芯が強くあれば何度でも甦れるのかもしれない。
【繊細な花】#11