『紅茶の香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
金曜日の午後、私はいつもこのカフェに来る。
ビルとビルの間に挟まった、こじんまりとしたカフェ。
今まで恋なんてしたこと無かったのに、あなたはとても素敵に見える。
紅茶の香りが運んできた初恋。
今日は勇気をだして話しかけてみた。
10.27 紅茶の香り
「ママ!れん君ち、すごいんだよ!」
「何がすごいの?」
「おやつにね、たくさん果物がのったケーキが出てきたんだけど、れん君のママが自分で作ったんだって!」
「それはすごいね。よかったね」
「それだけじゃないよ!カップの下にお皿をわざわざ置くんだよ!お店以外で見たことないからびっくりした!」
「ふふ、そうね。我が家じゃ出てこないもんね」
「それにね、紅茶を入れたポットを毛糸の帽子でくるんでた!」
「あら、それならきっと我が家でも出来るわよ」
「ママ、でもうちには紅茶が無いよ!」
題;紅茶の香り
お昼には姫様と王子様は
お庭でお茶をするのが日課だ
紅茶の香りと甘い茶菓子が
姫様と王子様の良い雰囲気を
よりあたたかくさせる
私も手作りの茶菓子や紅茶を
姫様と王子様がいただいてくれて
心からホッとする
他の人達もそうだろう
ある日、私が休みだった日
他の女が茶と茶菓子を出した
その中には、毒が含まれていて
姫様と王子様は倒れた
そこで私は誓った
『聖女から逃げず、人々を救う』と…
紅茶の香水とやらを近年見掛ける。
どうやら多種多様にあるそうだ。最近では某ハイブランドがブラックティーの香りに変化する香水を出したとか。
偶然見掛けた試供品を、興味本位で嗅いでみた。
ティーパックから香るものよりも少しばかり人工的ではあるものの、確かにそこからは紅茶の香りがした。
元よりお茶の類いは好きだった。これは悪くない、寝香水に調度良いと香水を手に取りレジへと向かった。
そして就寝前、自室にて嗚呼しまったと頭を抱えた。
──これ、清涼作用のあるボディミストだ。
試供品にばかり気を取られて本体にでかでかと載っている「クール」の3文字に気が付かなかったのだ。
嗚呼、なんて馬鹿なことを。じきに秋が来るというのに、どう使えというんだ。
試しに腕へ振りかけてみる。爽やかなアールグレイの香りは暫くの間、愚か者を冷笑していた。
『紅茶の香り』
鼻先に感じる、心地よい香り。
揺れるカーテンの隙間から入る暖かな日差し。
ゆったりと腰を掛け、右手にはティーカップを、
左手には分厚い本を。
昼下がり。
庭のマリーゴールドは鮮やかに色づき、
マスカットのような風味のダージリン。
スッと鼻に抜ける爽やかな口当たり。
紅茶の香りとともに、左手は忙しく頁を送る。
ふと、隙間から窓の外を見る。
もうこんなに時間が経っていたとは。
おやつの時間ですよと部屋の戸を叩く音がした。
ティーカップから湯気がもくもく。鼻を近づけて息を大きく吸い込んだ。鼻を通っていく甘い香り。思い出のリンゴの香り。
「いただきます。」
口をつける。熱すぎて飲めない。
氷を一粒入れた。口をつける。苦くて飲めない。
砂糖をたくさん入れた。口をつける。わあ、美味しい。
「いつもこの状態で出してくれてたのか……。」
広くなった部屋の中、独り言ちる。
天井に登っていく薄らとした白さ。ぼーっと見つめる。
だんだん、心も体もぽかぽかしてきた。そしたら、なんだか泣けてきた。
紅茶の香り
皆が眠りに就く、
静かな夜更け。
君は、何の前触れもなく、
私の部屋を訪れる。
…君と私の関係は、過去の事で、
君には、恋人が居るにも拘らず。
それでも。
顔を合わせた瞬間、
言葉も交わさず、
互いに求め合う口付け。
君から仄かに漂うのは、
…紅茶の香り。
華やかで爽やかな香りは、
君の恋人が好む、
ダージリンのストレートティー。
華やかな紅茶の香りが、
私の胸を締め付ける。
君の好きなワインの香りならば、
こんなに苦しくは、
ならなかっただろう。
今夜、君はワインよりも、
紅茶に酔いたかったのか?
そう問いかけながら、
ベッドの中で君に寄り添う。
君は言い訳もせず、
ただ静かに『御免ね』と謝るから。
それ以上、私には何も言えなかった。
明日の朝、目が覚めたら、
君に紅茶を振る舞おう。
私の好きな、スパイスを効かせた、
温かなミルクティーを。
紅茶の香り
雨が止んだ。いつもの喫茶店に行こう。
そうして決まった席に座る。
好きな紅茶とクッキーを注文してから店内を見る。
視界の真ん中には密かに想いを寄せる男性が映る。
話し掛けてみたいのに、私なんかが、と思ってしまう。
だってあの人は有名な騎士の学校の優等生なんだから。
こうして遠くから見るので精一杯。
いつもこうして、紅茶の香りとクッキーを楽しんで。
そろそろ帰らなきゃ。と、お金を払って店を出た。
「…大変だわ」
また雨が降りだしてきていた。傘を忘れてたわ。
「お嬢さん、私の傘に入っていきませんか。」
「まぁ、ありがとう……あら、」
隣にいたのは憧れの人。
「あの紅茶の香り。私も好きなんだ。」
彼が優しい声で言い、私に微笑み掛ける。
あぁ、神様。私はどうしたらいいの?
紅茶の香り。
⚠︎︎不愉快な気持ちにさせてしまったらすみません⚠︎︎
紅茶の香りが一瞬で鼻を通り抜ける。
瞬きさえ許されない一瞬。
すぐに消えてしまった。
一度入れたらもう二度と消えないと勝手に決めていた。
本当はそうではなく、気が付いたら紅茶ではなくなってしまっていた。
いつまでも暖かい紅茶ではなく、触れるともう役目を
終えたかのようにひんやりと冷たい。
その紅茶に向かって歯車がギシギシと悲しげなメロディーを奏でながら居座ると、
また、どこからか嗅いだことのない美しい香りがした。
歯車は悲しげなメロディーを停止させると、その美しい香りに向かって回ってゆく、
歯車はひとつじゃない。様々な歯車が回る。
何百万とも歯車がその美しい香りを求めて回るのだ。
形は歪でも何故か揃う歯車。
そしてテンポの早いリズムを奏でながら。
一度潰れてもまた復帰し、赤旗を掲げ、黒いピアノを
演奏するようにも聴こえ、
今にでも観客に囲まれながらサッカーができるようにも聴こえる。
やっとの思いでその美しい香りにたどり着くと
その歯車たちは拍子抜けしてしまうものがあった。
ひとつは猫とひよこのキメラのようなもので、
ふたつは野球ボールが生きているようで、
みっつは緑色のボーリングの玉が動いているようで、
よっつは鳩がタバコをくわえているようで、
いつつは中毒性のありそうな赤いキノコが動いている。
少し離れているが、
目を細めなければ見えないが何故か見えるコーラに似た
ハムスターが健気に叫んでいたり
絵を描きまくる、水色と白色がテーマのような鳥もいて、
穏やかそうに微笑んでいるしましまのとらのしまじ......
に似ていて緑色のヘッドフォンを着けた虎もいるが
どれも美しい香りだが歯車達が嗅いだ美しい香りではないようで、また、回ろうとしたその時。
奥から様々な物を持ってきたおじさんが来た。
そして、歯車たちは確信した。
「「彼こそがあの美しい香りのもとだ。」」と。
彼はクスッと笑えるような品物を見せだした。
まるで、最後の思い出を紹介するかのように。
本当に意味の分からないものを持っきたようだ。
ひとつは体格に合わない熊だったり、カツラだったり、
バナナだったり、ビスケットだったり、パンと書かれた米の入った茶碗があったり、
本当に、意味がわからない、だけど
何故だか......この品物の思い出を目の前でみたかのように
脳内に美しい香りが行き渡る。
歯車たちは目は無いが、涙を流しているように感じる。
彼らの周りを蝶や、書物が飛び回る。
まるで......まるで最後のヴァイオリンの発表会を楽しんでいるように。
もしかすると、やはりひとつ物が落ちても微笑みながら赤旗を掲げ、
国よりも遥かに強い存在に向かって愉快な笑顔で
対抗して"いそう"だと思った。
どんなに形が変わろうと、途中で抜けてしまう歯車も
いると思うし、色が変わって抜けてしまう歯車もいると思う。
だが、彼らは決して諦めない"と思う"。
とある......歯車の話なんだが、
「
国が滅びそうなんだけどまだ、三人強い人達が残ってる
んだけどね?引っ越そうと思うの。
どこかおかしいけど、まじめそうな街なの。
そこの市長も面白いったらありゃしない!
......でも、国にもいたいし、街にも行きたいの。
だから......私は別の所に引っ越して国と街が一体化するのを待ってから
また、彼らの元に行こうと思うの。
一体化がいつになるかはわかんないけど、絶対に彼らの
味方をすると決めているし、待ち続けるの。
くだらない話を聞いてくれてありがとうね。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ 」
🤎
白いうさぎをずっと追いかけていた時
「紅茶を一杯いかがでしょう?」
シルクハットを被った貴方が声をかけてきた。
甘い香りがするテーブルに案内し
私に暖かい紅茶淹れてくれた。
その紅茶の味はとても美味しくて
その紅茶の香りはずっと忘れられない。
貴方はイカれてるわ。
相手にされない白いうさぎを追って
こんなボロボロの私に暖かい紅茶を
淹れてくれた。
「あたまがおかしい」と
指をさされて笑われる私をお茶会に
誘ってくれた。
もう白いうさぎなんてどうでもいいわ。
紅茶の香り
この香りは美月の…
俺は無我夢中に香りの方へ向かった
そしたら、豪邸の庭でお茶をしているお嬢様を見た
咄嗟に入ってしまいそうだったがグッとくらえた
俺とは立場が雲泥の差なのだ
紅茶にであったって美月が帰ってくるわけではない。
俺は家に戻ろうとした
そしたら、
「どうなさいましたか?」
お嬢様が声をかけてくださった
「い、いや〜
実はなくなった妻の淹れた紅茶の香りがしたので
来てみましたが、勝手にみてすいませんでした。」
私は一刻も早く離れたほうがいいと考えた
私どもがお嬢様に少しでも手を出したら
一生かけて償いきれない
「そうでしたか。
よければこちらをどうぞ」
「え?」
思わず声が出てしまった
こんなのに話しかけてくださっただけでなく
紅茶を渡されようとしているのだ
「いえいえ
私めには大層すぎます。」
不安そうな顔になりながら
「一緒に飲んでくださいませんか?」と聞かれた
私は考えるよりも先に答えていた。
紅茶が笑顔を作ったのだ
紅茶の香りが心地いい
まるでまた美月一緒にいるみたいだ。
待っててね
もう少しだけゆっくりしてからそちらに行くよ
紅茶の香り
昼寝から目が覚めて、まだ頭がぽやぽやする
窓辺の椅子に腰掛けるあなた
たおやかな指が支えるティーカップ
ふわりと風に乗る紅茶の香り
私が幸せだと感じるとき
紅茶の香り
別れ際に贈られた高尚な言葉をもつ呪いつきの花束のように
数ある中から染みついたタバコの臭いのように
砂糖の数とミルクの量と紅茶の香りもまた呪いとなり得た
好きな人に信頼された結果、好きな人の好きな人について聞かされる羽目になっている。
「紅茶のいい香りがしてさ〜、やっぱりコーヒーより紅茶派なのかな」
馬鹿野郎それは紅茶の香り風の香水でそいつは期間限定のフラペチーノ(ラーメンと同じカロリー)を毎回飲んでんだよ! とは言わないことにした。彼にばらしてもただの僻みだし、むしろその子にこんなこと言ったのバレたときが怖すぎる。
私ならコーヒーもフラペチーノ飲まないし、むしろ紅茶派だし気を使って水かお茶にして、本気でいつも石鹸の香りがする人目指してんのに。こうしてファミレスでデートになってもいいのに。
あーあ、可愛い子の伸び伸びとした姿には負けるなあ、と私は頼んだミルクティーにシロップをどろりと入れた。
【紅茶の香り】
ねぇ知ってた?
私ね、紅茶飲めなかったのよ
将来は紅茶をかっこよく飲める
大人になりたいなって思って
何回も飲んでみたけど
結局ダメだったの
味が苦手だったの
香りが苦手だったの
でもね、
あなたのいれてくれた紅茶は
美味しいと思ったの
香りも楽しめるようになったのよ
私のちっぽけな夢を
あなたが叶えてくれたのよ
ありがとう“ ”
…泣いてるの?バカね、
_紅茶の香り
デートのプランを立てる。
季節の移り変わりや自然がすきな人だから、
山奥のワイナリーに行くことにした。
背の高い並木道を抜けると、葡萄畑が広がる。
ショップやカフェのある広場には、楓の木が何本も生えていて、赤、黄、緑の葉が日差しにきらきらと光る。
星型の葉っぱが降り落ちる。
そんな中、カフェでお茶をする。
葡萄畑を見渡せる、開放的なカフェ。
パンケーキのアイス添えとプリンを頼む。
パンケーキはスキレットパンケーキ。
いわゆるドイツ風パンケーキ、ダッチベイビーというやつ。
プリンはほんとはプヂン。
ブラジル風のプリン。
多国籍だな…
飲み物は紅茶とカフェオレ。
紅茶の茶葉は地元のものらしい。
葡萄畑と紅葉とスイーツと、
全てのものを紅茶の香りが繋ぐ。
「紅茶の香り」
紅茶の香り
「紅茶の香り」この言葉を見て最初に連想するのは何であろう?大抵の人は、渋い香り、甘い香り、爽やかな香りなど《どんな香りか》を重点に置いて連想するのではないかと私は考えている。それは何故か?単純だ。私たちの生活の中では、「紅茶の香り」などと言うものはどんな紅茶を飲むか《選ぶ》時しか気にしないものだ、と捉えてるからだ。ココ⚪︎やビッ⚪︎ボーイなど茶葉も他のドリンクと同様に選べたりする飲食店やカフェの陳列棚などがその良い例だろう。
紅茶の香りと言えばやはり花などの紅茶だと思いますが私は普通のアールグレイなどの匂いが好きですね、あの他では味わえない匂いはぁはぁたまんねぇよおおお
ほろ苦い味だけど、なぜか不思議と癖になる
恋愛も
思い通りにいかなければいかないほど好きになる
甘い恋より、たまに刺激があるくらいの苦い恋がいい
「ヒーロー」という善人を生むためには
「ヴィラン」という悪人が必要だっただけ
自分は、「あの人」を上手く見せるために
必須条件の悪者。
もう、諦めてますよ、
だって、そうでしょ。
何をしたって無能扱い、
何かが起きたら悪者扱い、
どう足掻いたって、弁明したって
この現状は変わらないもの。
だから、諦めてるんです。
だから今日も、「僕」という人間を殺して
「悪者」として、生きるしかないんです。
それしか、許されないから。