『紅茶の香り』鼻先に感じる、心地よい香り。揺れるカーテンの隙間から入る暖かな日差し。ゆったりと腰を掛け、右手にはティーカップを、左手には分厚い本を。昼下がり。庭のマリーゴールドは鮮やかに色づき、マスカットのような風味のダージリン。スッと鼻に抜ける爽やかな口当たり。紅茶の香りとともに、左手は忙しく頁を送る。ふと、隙間から窓の外を見る。もうこんなに時間が経っていたとは。おやつの時間ですよと部屋の戸を叩く音がした。
10/27/2024, 7:27:07 PM