7/26/2025, 5:59:37 PM
『涙の跡』
ただ今日という日を
淡々と生きること
明日という日々を
迎え続けること
そのスピードは
速く、遅く
楽しいことは
まるで風のように
苦しいことは
水中で走るように
過程。
わたしが生きたように
滴る
乾く
そして残る
涙の跡
1日 1ヶ月 1年
足跡みたく。
その一粒を
大切にして
わたしが生きた
跡だから
7/25/2025, 8:38:55 AM
『もしも過去へと行けるなら』
わたしのすべての後悔。
わたしのすべての罪。
なにもかも、
全部全部
消し去ってしまいたい。
今こうなってしまった理由が
きっとあるから
もしも過去へと行けるなら
贖罪として
人生をやり直して
また、貴方に想いを伝えたい。
過ちを犯さない人生をつくり
新しいわたしが
認めてもらえるように
7/17/2025, 3:26:37 AM
『真昼の夢』
天高く昇った日を見つめては、
何か、ひとつずつ壊れていく気がして
妙な胸騒ぎを感じては、
成す術なく放置している気がして
あの日見た景色が、
まるで
嘘だったかのように
それが
白昼夢だったというように
それが夢であればいい
真昼の夢だと言ってほしい
少しずつ壊れていく世界が
嘘であったと言ってほしい
7/16/2025, 3:22:04 AM
『二人だけの。』
最初は正義のつもりだった。
ほんの少しの迷惑のつもりだった。
まさか、
あそこまで大規模になるなんて
思いもしなかった。
これは、
僕と君の
逃避行の物語。
許してなんて言わない。
悔いもない。
君を守るために
必要だったから。
きっとまだ、この犯人を探し続けているだろう。
僕が犯した大罪は
誰にも許されないことだけれど
君も同罪だと。
でも、だから。
僕と君、
たった二人だけの。
大きな秘密。
7/15/2025, 3:12:29 AM
『夏』
ちょうど、
あの太陽が少し落ちたとき
赤く、赤く燃える陽を
目を細めながら見つめる。
誰ぞ彼
あれは誰? と
逆光。
その翳りに目を移す。
暑い暑い
夏の今日
黄昏時に
大切な人に逢いたくて
夏の夕焼け空に
問いかける。