ゆーがめ 普通イカの高校生

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6/5/2025, 10:29:48 AM

『水たまりに映る空』

何があるんだろう。
どんな人がいるんだろう。
どんな匂いで、
どんな色で、
どんな形なんだろう。

ふと、水たまりを見る。
青く晴れた空と、白い雲、
そして まちの風景が水面に映る。
ある人が見れば美しく、
ある人が見れば くすんでいる。
そんな、特別な鏡。

鏡は心。
映し出すそれには、
何があるんだろう。
その中の世界には、
きっと別の世界があるのだと、
ひとは思う。

晴れた空は碧く
浮かぶ雲は純白で。
映る水面は麗しく
太陽は反射して煌めく。

それは、
心まで流してくれた、
水の跡だから。

5/28/2025, 6:59:49 AM

『これで最後』

なんでもいいの。
いつでもいい。
もうどうでもいい。
何も知らない。
何もいらない。

何も残らなくて、
遺らなくていい。
その前も、その先も。
惨めになるだけで。

もう、終わりにしよう
終止符を打ってしまおう
この人生に。
始まりの終わりの
これで最後。

5/26/2025, 8:04:27 AM

『やさしい雨音』

そっと、目を閉じてみる。
まっくらな視界の中で
かすかに感じる、
聴覚が悦ぶ、落つる音。
嗅覚震える、そのにおい。

なにもない、視界の外で。
水はうたい、
草は踊る。
やさしい雨音。
青い匂い。

ふと、目を開けてみる。
そっと、上を向いてみる。
痛。
眼に入る。その水滴が。
痛。
響いてしまう。心の傷に。
痛。
すべて、流してほしい。
痛。
その痛みも、傷みも、
全部。

5/24/2025, 6:03:02 AM

『そっと包み込んで』

すべてを、
何もかも。

いつもと同じ
今日という日を
生きるために

すべて
すべて
私の功績も、
私が犯した罪も、
その裏の優しさも、
気遣いも、
生きた証も、
存在も
すべて
すべて
無かったことのように、
そっと包み込んで
「私」が
無かったことにして
「私」という存在で
生きないために。

5/15/2025, 7:03:50 AM

『酸素』

もっと生きさせて。
もっと、もっと、
息を吸っていたい。

生きたい、
生きたい
愛していたい
依存していたい

私には、貴方が必要だから。
貴方がいるから、
私は生きていられる

私にとって、
貴方は酸素みたいで。

行かないで、
生きたいから。
もっと、もっと、
貴方との時間を
過ごしていたいから。

貴方という酸素の過多で
死にたいから。

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