紅茶の香り』の作文集

Open App

紅茶の香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/29/2024, 2:28:35 AM

「出かけるぞ。愛い子」

突然の訪問。有無を言わさず連れてこられたのは、綺麗な花が咲き誇る大きな庭だった。
庭の主であるらしい少年が、困惑した表情をしてこちらを見ているのが見えて、思わず彼を睨み付ける。
これは庭の主の許可を取っていないのだろう。押しかけてしまった事に対して、無理矢理連れてこられた身ではあるが申し訳なさが募る。

「落暉《らっき》」

名を呼ぶ。だが妙に機嫌の良い彼はこちらを気に留めることなく庭の奥へと歩き出し、途中でふらりと姿を消した。
一人置いて行かれ、痛み出した頭を押さえる。
状況が全く分からないが、このままという訳にもいかない。同じように何も知らされていないのだろう少年に近づき、声をかけた。

「ごめんなさい。急にあのじじいと押しかけてしまって」
「じじい?…あ、えと。大丈夫、です。来るとは聞いていました」

来る以外は聞いていないのだろうな、と消えた彼に対して胸中で悪態を吐く。

「本当にごめんなさい。戻ってきたらすぐ出て行きます。これ以上じじいの好きにはさせないので大丈夫です!」
「あ、いや。気にしないで、いい、です。俺、そういうの、気にしない、ので。大丈夫、です」
「あ、ごめんなさい!ただでさえ押しかけてきたのに、馴れ馴れしかったですよね」

視線を彷徨わせながら途切れ途切れに言う少年にはっとして、少し距離を取る。初対面で、しかも押しかけてきた側がこんなに一方的に捲し立てるのは良くない。
本当に今日は酷い日だ。そもそもの原因である彼を恨めしく思っていると、少年は手と首を振って大丈夫です、と慌てたように声を上げた。

「本当に、気にしないで大丈夫です。少しびっくりはしたけど、あの人?妖?さんが来る時は、暇な時、だったりするから」

それに、と少年は眉を下げ、申し訳なさそうな表情をする。

「今日の事はきっと、俺が余計な事を言ったからだと、思う。この前にもらったりんご、本当においしかったから。お礼が言いたいって言ったの、覚えてたんだ」

林檎。
そういえば、この前一緒に収穫した時にいくつか持っていっていたから、それの事だろうか。また勝手にとは思うけれど、それよりもおいしいと言ってくれた事の方がよっぽど重要で嬉しい事だった。

「あ。まだ自己紹介をしていなかったですね。樹《たつき》って言います。名前、聞いてもいいですか」
「あ、はい!桔梗《ききょう》です。お母さんが一番好きな花の名前だって聞きました。あと、そんなにかしこまらなくてもいいです」
「じゃあ、桔梗さんもいつも通りでいい、よ。えと、綺麗な名前、だね」
「桔梗でいい。ありがとう。樹さんも素敵な名前だと思う」
「あ、俺も樹でいい、から」

ぎこちない空気が漂う。
けど仕方がない。人と話すなんて、本当に久しぶりなのだから。
樹という名の少年は緊張しているだけなのだろうけれど、こちらは滅多に家や庭以外に出る事がない。彼や人の姿に化けた狸や狐達とはよく話すけれども、人のしかも年の近い子と話すのは本当に久しぶり過ぎて、何を話したらいいのか分からない。

「おや、もう仲良くなったのか。いい事だ」

急に聞こえてきた声に、振り返る。
すべての元凶である彼だが、この気まずい空気から逃げられるのはありがたい。

「ちょっと、勝手に連れてきておきながら、置いていかないで」
「儂と離れて寂しかったのか。本当におまえは可愛い子だなぁ」
「違うから。ってやめて!抱き上げないでよ。恥ずかしいから」

破顔して片腕だけで抱き上げられる。
人前の恥ずかしさから逃げようとするが、どんなに暴れても彼が気にする様子はなく逆に宥めるように背中を撫でられる。

「この子は人との関わりが少ないからなぁ。出来ればこれからも仲良くしてやってくれないか」
「それは、全然大丈夫ですけど」
「そうか。ありがとう。では、そろそろ行こうか」

背中を撫でていた手が離れ、おいで、と樹に差し出される。
どこへ、という疑問には笑うだけで答える事はない。
片腕で私を抱き上げ、もう片方の手は樹と繋ぎ、先ほど消えていった庭の奥へと歩き出す。

くるり、と世界が反転するような感覚。此方側から彼方側へと境界を越えた合図。
瞬き一つで景色を変えた庭に思わず、あ、と声が漏れる。

「きれい」
「だろう。なんせ此処は儂の気に入りの庭だからなぁ」

手入れをしている訳でもないだろうに、自慢げに言う彼に呆れた視線を向ける。抱き上げている手を叩けば、そっと下ろされる。
ほっと、安堵の息を一つ。
手を離された樹が庭の木魅や風に声をかけられ、妖たちに遊ばれている。それを笑い眺めながら、庭に愛されているのだな、と自分の事のように嬉しくなった。

「おいで。お茶にしよう」

彼に声をかけられて視線を向ける。白いアンティーク調のテーブルの上に、色鮮やかなお菓子やティーセットが置かれているのが視界に入り、その豪奢に息を呑んだ。
恭しく椅子を引いて待つ彼に促されて座れば、反対側に妖達に連れられた樹が同じように椅子に座った。
ふわり、と紅茶とお菓子の香りが漂い、庭の景色と合わさってまるで異国に来たみたいだ。

「どうしたの?これ」
「なぁに。菓子を作ってくれと強請られたからなぁ。久方ぶりで気合いが入ってしまったのさ」
「これって、もしかして全部りんごですか?」
「よく分かったなぁ。果実を茶にするのはちと骨が折れたが、うまいぞ」

正直、ここまで張り切られるとは思っていなかった。
上品に紅茶をカップに注ぐ彼の姿は普段とは違って見えて、じわじわと全身に熱が巡っていく。

「ほら、おまえが育て刈り取った果実だ。そのままでも十分にうまいが、こうして手を加えるのも悪くないぞ」
「うん。ありがと」

小さく礼を言って、カップに口を付ける。
仄かな甘みと酸味が口の中に広がって、まるで収穫したばかりの林檎を囓った時のような高揚感に口元が緩む。

「おいし」
「そうだろう。菓子もたんと食え。ほれ、坊主も遠慮なぞするな」
「あ、いや。俺、ここにいない方がいいのでは」
「何を言っている。庭の主が不在のまま茶会なぞ出来るものか」

最もな言葉に樹を見れば、戸惑いを顔に浮かべてでも、と続ける。

「親子の時間を邪魔するのはちょっと。俺の事は本当に気にしなくていいから」
「親子?落暉と私が、親子?絶対に違うから!」
「え、そうなの?何か雰囲気が父と娘って感じがしてたし、てっきり人じゃないのかなって」

止めてほしい切実に。
表情に出ていたのだろう。ごめん、と謝られて仕方なくいいよ、と返す。
ちらりと横目で見えた彼の残念そうな顔は、見ないふりをした。

話題を変えるように、視線で紅茶を飲むように促す。
気まずい色を浮かべた目が、紅茶を口にして驚いたように見開くのを見て、ふふ、と笑う。

「おいしい。今まで飲んだ紅茶の中で一番おいしいよ」
「良かった」
「当たり前だろう。おまえの果実なのだから」

当然だと笑う彼に、いくつかのお菓子を取り分けた皿を手渡され、礼を言いながら口にする。
甘すぎず、口の中で解けていく感覚がまたおいしさを際立たせていて、つい食べ過ぎてしまいそうになる。

「おいしいね」
「うん。これもおいしいよ」
「ありがと」

樹と二人笑い合う。
彼に紅茶を注がれ、互いにおいしかったお菓子を教えて。

「たまにはこういうのもいいね」
「またおいでよ。ここまで豪華なものは出せないけど、おいしいりんごのお礼をさせて」
「じゃあ、今度は林檎以外に何か持ってくる。約束」

次がある事に、密かに高鳴る鼓動を隠して約束をした。



20241028 『紅茶の香り』

10/28/2024, 2:42:04 PM

紅茶、ティーよりも昔なつかしい、どことなく品のある響き。

一口含んで、スチームを吐いたらじんわりと心に沁みる、香りと温かさ。

10/28/2024, 11:32:26 AM

紅茶の香り
笑えるようになったら
いつかみんなで
お茶会をしよう

穏やかにはなったが
部屋は汚く
優雅とは程遠い

10/28/2024, 10:28:25 AM

「お茶言葉って無いのかしら」
カチリと鳴るティーカップ
胡乱な視線の先で笑う瞳
「四つ葉のクローバーにも枯れた薔薇にも
 花言葉はあるでしょう?
 それなら、茶葉にだって有って良いと思わない?」
「はぁ、そうね」
摘んだクッキーを舐めた指
壁に並んだ紅茶缶を一つ
「じゃ、あれ何て付ける」
「特別な時間」
「……あれは」
「あなたと一緒にいたい」
「本体の言葉パクってくんなよ」
「ふふふ」
ついと輝く小さなスプーン
別々の缶から混ぜられた茶葉
「それなら、あなたはこれに何て付ける?」
随分昔に作ったブレンド
ミルクでも砂糖でもレモンでも
どうにもならない香りだけの苦い茶色
好みの違う二人分を
無理矢理一つにした歪を
くるり乾いた皿に混ぜながら
「まあ、一つしか無いだろ」
冷たい指先から奪った葉々を
クリームに掛けて一口に仕舞う
喉を引っ掻く小さな痛みを
幸福そうに見つめていた

‹紅茶の香り›

10/28/2024, 10:26:36 AM

紅茶の香り

退職祝いに紅茶を頂いた。
ふらふらの状態でなんとか暗い自宅まで辿り着き、ようやく一息ついて頂いた紅茶の缶を見る。
このようなものとはとんと縁がない。
困り果てる。

とりあえず開けてみる。
缶の上を止めている明るい色のテープを爪でカリカリと剥がし、封を切る。
乾燥ひじきだ、乾燥ひじきじゃないか?
てっきりティーバッグが詰まってるものと思っていた。動揺する。久しぶりに見た、いい紅茶だ。いい紅茶は缶に直に詰まっている。そうだ。

キッチンをはっと振り返る、全く生活感のないそこに何かあったっけ。何か紅茶を淹れるための器具が。
茶漉しなんてものはない、最後に見たのは実家かな、給湯室にすら縁がなかったし。

とりあえずヤカンを火にかけてしまう。まずお湯が必要だ。お湯が沸くまで数分。
何を入れているか定かではない引き出しを開けてみる、なぜか入ってる電池、輪ゴム、ピーラー、役に立つものなどここにはない。戸棚を開ける。水切り用のネット、新品。漉せる、これは漉せるがさすがにどうなのか。ギリギリアウトというやつではないだろうか。
スマホをサッとタップする。
紅茶 茶漉し ない
上から検索結果をさっと流し見る。
ザル、それだ。ザルならある。なんだかんだほとんど使っていないし。穴も茶葉が逃げていくほどの大きさではない、はず。やってみないと分からないけど。
適当なマグカップの上にザルを置いてみる、だめですね。自分の不器用さでは大惨事。
これならと置きっぱなしのミルクパンの上にセット。フィット、いいじゃないですか。適当なスプーンでざっと茶葉をザルに入れる、とりあえず二杯ほど。目分量、職場からの頂き物だ、豪快に行こう。

ヤカンで沸かしていたお湯もちょうど良さそう、底の方にある茶葉の上目掛けてお湯を注いで、勢いよく注いでは良くないのでは?と止まる。素通りしたお湯を飲む羽目になるところだった。少しづつ慎重に、お湯をまわしかけていく。茶葉ごと煮てザルにあけた方が良かったのかも。要検討だ。

だんだんと狭い部屋に暖かい紅茶の香りが立ち込めていく気がする。
ミルクパンからこぼさないようにマグカップへと紅茶をそそぐ。完成だ。多分。

そういえばまだカーテンも閉めていなかった。
せまいダイニングの椅子にこしかけてぼんやり外を眺めながらゆっくりと啜る。美味しい。
そうだ、明日はゆっくり起きて紅茶を淹れる何か、何かを買いに行こう。

やっと、肩の力が抜けた気がした。

10/28/2024, 10:07:27 AM

テーマ 紅茶の香り

裏道を通って街を抜ける。そして、森の奥深くに僕は入っていく。
「カラン」
「..!おや、来たんだね」
紅茶を飲んでいたあの人が話しかけてきた。もちろんここは知る人ぞ知るカフェ。
「今日は自然を見ていたくて」
素直に思っていたことを言い窓際の席に座る。
「..やっぱ綺麗だなぁ」
窓の外の景色は
綺麗で、
鮮やかで、

まるで綺麗に描かれた絵画のように、

ずっと残しておきたい物だった。


「ねー綺麗でしょ」
「..外の景色をみる限り結構周辺の木を切っているんだね」
「御名答!いやー大変だったよ〜」
ドヤ顔で言うあの人。




あの子みたい。

「褒めてくれてうれし〜!」



そうだ、

あの笑顔、

あの子の笑顔は、

もう、

なくなったんだ。

「?どうした?」

あの子は、

死んだんだった。

自然の家のカフェに涙が零れ落ちた。

おわり

10/28/2024, 10:00:04 AM

紅茶の香り

やる気が出なくて集中できない時
この香りを嗅ぐと気持ちがシャッキっとする
…よし、もう少しやるか

10/28/2024, 9:59:38 AM

どこからか匂う焼肉。
 カレーの匂い。
 匂いと記憶は近い。
 だけど、喫茶店をみても思い出せない。
 紅茶の香り。
 まだ、紅茶の香りに結びつく記憶はなにもない。
 それほど、生きてない。

10/28/2024, 9:51:18 AM

ある日、夕食の終わり時。
お皿洗いの最中に、紅茶の香りが鼻をくすぐり、
私はふと窓の外を見た。

窓の外から、風に乗ってその香りがした。

かちゃりと、洗い流した真白い皿を立てかけて。
泡のついたものは放ったまま、
ベランダのテラスドアに手をかけた。

からからと外へ出ると、ふわりと。
紅茶の香りが、夜の冷えた空気に纏っている。

お隣さんの電気は消えていた。
下を覗き込んでも、ただ黙った草木が揺らぐだけ。

ここにあるのは、遠くのお月様と、小さな星々。
私はふと気になって、部屋の奥の、引き出しの更に奥から、
埃を被った望遠鏡を取り出した。

軽く払って、狭いベランダで三脚を立てて。
屈んでレンズを覗き込んで、月を探す。
光のある方へ。上へ、上へ。

ぱっと目の前が白く光って、ピントを合わせると。
月の光だと思ったものは、
ふわふわとした毛並みに変わって。


そう、一匹のうさぎが、紅茶を飲んでいた。


…と、思ったが、もう一匹うさぎがいた。
何やら慌てて飛び回っている。

布巾を持って、小さなクレーターの周りを
あちこち拭いている。


「零したのかな」


ああ、だから。

「だから紅茶の香りがするのね」




『紅茶の香り』白米おこめ(改変)

10/28/2024, 9:48:19 AM

紅茶の香り

 本と、缶に入ったちょっとお高いクッキーと、クラシック音楽を流してみたりして、紅茶の香りに包まれながらこの雰囲気に溺れていく。本日の主役、紅茶と一緒に読書タイムを。

10/28/2024, 9:40:40 AM

「紅茶の香り?……そういやするな、そんなもん」
「ウッソでしょ!!?」
信じられないものを見る顔で、久方ぶりに会った友人はのけ反った。
「じゃあ、あんたは何の為に紅茶を飲んでいるのよ!?」
「……眠気覚ましの為、カフェイン摂取」
目の前の友人はイギリス人じゃないのかと、毎回思う程に紅茶に拘っている。
ちなみに、目前の人物は純粋な日本人の日本育ちである。
コーヒーはブラックだと苦くて飲めない。
ではカフェイン作用のある紅茶と緑茶、簡単に淹れられるティーバッグだと紅茶の方が安く一度で大量に手に入りやすいから、紅茶を愛飲している。
---ということを説明すると、深い溜め息をつかれた。
「……あんたはまず、わたしが淹れてあげた紅茶の香りを嗅いで、味を堪能して一服なさい」
飲み終えたら、紅茶屋に茶葉を買いに行くわよだの、仕事の量を減らしなさいなど、友人の懐かしい世話焼きが発揮された。
アレやコレやと世話焼き砲を聞き流しながら、友人作の紅茶に映るわたしの顔は笑っていた

10/28/2024, 9:37:55 AM

紅茶の香り。

お題から反れるが、仕方ない。
僕の人生は、紅茶という飲み物に対してなるべく避けてきたと思う。
よくある大学生の日常では、リプトンの紙パックにストローを差して、オレはこれを飲めるのだ、と主張の激しかったボサボサ頭の院生を知っているが、それに辟易した訳では無い。

飲む機会がなかった、ということだ。

そういうわけで、子供の舌のまま大人になってしまったので、ある日コンビニにて、大人の雰囲気醸し出す紅茶というものを買ってみることにした。

ストレートティーと書いてあったので買った。
一口飲んで、「甘い!」と思った。
事実甘いのである。
だから、とうとう自分も紅茶を飲めるようになったか、と一人感慨深い気持ちになって、その日から連続3日購入した。
しかし、ふとしたネット記事にて、「いや、紅茶のストレートティーって、ストレートじゃないっすよ」という趣旨を拾い読みした途端、僕は空ペットボトルのラベルを見た。

砂糖入っとるやんけ!

なーにが、ストレートだこのやろう!
砂糖入っててストレートとか、景品表示法違反だろこのやろう!
という気持ちでペットボトルに八つ当たり。
ベクトルは真下。床に目がけてぶんと一球闘魂したためたので、豪快な音が。跳躍するペット。
熱が冷めた時にハッとなって、しゃがんで床が凹んでないか確認したほどだ。
大丈夫なようだ。危ない危ない。
ここ賃貸だったの忘れてた。

……こほん。
ということで、無糖のやつを買いたいところなのだが、あいにく買う元気が無い。
紅茶のティーパックというのも買おうと思ったことはないこともないが、似たような色のパッケージである「ほうじ茶」を見て、ほうじ茶でいっか、飲み慣れてるし。
という感じで、すり替えが生じてしまう。
紅茶の香り……、匂いだけとか売ってませんかね〜。

10/28/2024, 9:28:48 AM

甘酸っぱい匂いに誘われて、あなたと出会う。白い私と琥珀色のあなた。2人きりでワルツを踊っては混ざり合う。
くるくる回ればふわり優しい甘い香り。
私たちを飲み干すあなたを誘う。


2024/11/02 #紅茶の香り

10/28/2024, 9:28:34 AM

「仕事、終わらないね」

この調子だと今日も終電だなって

ため息混じりに君と話す

「一息入れようか」

席を立っていつもの自動販売機

私はコーヒー

君は紅茶

普段飲まない紅茶の香りは

君と過ごした時間の証

「あーこれで頑張れる気がするよ」

「何言ってんの」

こんな時間も悪くない


#紅茶の香り

10/28/2024, 9:22:19 AM

どういうつもりだい すれ違い様にほほ笑むなんて
始まりはいつも 突然やってくる
声が枯れるまで叫んでも この衝動はおさまらない
恋に落ちた (君が落としたんだ)
恋に落ちた (君が落としたんだ)
恋に落ちた (君が落としたんだ)
僕はただ 恋に落ちたんだ

君とふたりで歩く 黄色に衣替えした街路樹に沿って
どこまでも続く青い空を見上げ
このままずっと永遠に 永遠がなにか知らないけれど
だって恋に落ちたんだ (どうか行かないでくれ)
恋に落ちた (君が落としたんだ)
恋に落ちるってなに? (誰か教えてくれよ)
僕はただ

友達とはしないことをして
合言葉を作って遊んで
それは秘密の愛の言葉で
今やもう期限切れのパスワード
墓石に刻むんだ 僕が眠る 暗い墓穴

どういうつもりだい すれ違い様にほほ笑むなんて
君の隣には 突然現れた男
声が枯れるまで叫んでも 君はもう振り向かない
恋に落ちた (君が落としたんだ)
恋に落ちた (本当に好きだったんだ)
恋に落ちた (君が落としたんだ)

君が教えてくれた 紅茶の香り
今はちょっと 鼻が詰まってわからないや

恋に落ちた 恋に落ちた 恋に落ちた
僕はただ 恋に落ちたんだ

/ Great Green Gingerbread 『fall for you』(1988)



「すれ違い」「始まりはいつも」「声が枯れるまで」「衣替え」「どこまでも続く青い空」「行かないで」「友達」「愛言葉」「紅茶の香り」

10/28/2024, 9:22:06 AM

お題『紅茶の香り』

 湖畔でBBQを満喫した後は自由時間だった。
萌香達は近くの酪農体験ができる場所(エリア)に移動した。
体験コーナーでは『牛の乳搾り』、『手作りウィンナー』、『手作りバター』が体験できる。夏季限定で『羊の毛刈り』というのもある。
しかし訪れた時期が早かった為羊の毛刈りの方は開催されていないかった。なので通年開催されている牛の乳搾りと手づくりバターを体験する事に決めた。

係の女性に説明を受けた後消毒を終え、牝のホルスタインを前に萌香は言った。

萌香「羨ましい……」

係の女性は萌香の一言に苦笑いをしている。

係の女性「優しくしすぎると出ずらいので少し力入れても大丈夫ですよ〜」

アドバイスをもらいながら萌香達は牛の乳搾り体験した。その後別室で手づくりバターを作り。萌香達の体験は終了した。
集合時間までまだ時間がある。
酪農体験場所(エリア)から少し離れた休憩所で萌香達は、暖かいコーヒーや紅茶の香りに包まれながら集合時間までゆっくり休憩を取ることにした。

End

10/28/2024, 9:21:49 AM

紅茶の香り


紅茶を愛するあなたのくちづけは

甘くて 華やかで あたたかい

とはいえ

私はコーヒーの方が

好きですがね

10/28/2024, 9:01:44 AM

紅茶の香り
私は紅茶の香りが苦手だった

あの強い香りにはどうしても慣れなくて…

でもあなたが入れる紅茶は香りが強くないから飲みやすい

10/28/2024, 8:59:54 AM

張りつめた君の心をとかすようひときわやわく紅茶を淹れる

10/28/2024, 8:41:33 AM

紅茶の香りが広がる昼下がり、彼は窓の外の落ち葉を眺めていた、ひらひらと落ちる葉っぱを見て、また一口茶を口にふくむ、秋は出会いと別れの季節であるが、体感別れの方が多い、そんなひと時は喫茶店でよく紅茶を飲む。大通りに位置する喫茶店だから、外は忙しなく人が通る、並木から落ち葉が落ちる、閑散とした店内で、ゆっくりゆっくり温かい紅茶を飲む、そういう満足した人生が送れているから、きっと私はまだ大丈夫なのである。

Next