22時17分

Open App

紅茶の香り。

お題から反れるが、仕方ない。
僕の人生は、紅茶という飲み物に対してなるべく避けてきたと思う。
よくある大学生の日常では、リプトンの紙パックにストローを差して、オレはこれを飲めるのだ、と主張の激しかったボサボサ頭の院生を知っているが、それに辟易した訳では無い。

飲む機会がなかった、ということだ。

そういうわけで、子供の舌のまま大人になってしまったので、ある日コンビニにて、大人の雰囲気醸し出す紅茶というものを買ってみることにした。

ストレートティーと書いてあったので買った。
一口飲んで、「甘い!」と思った。
事実甘いのである。
だから、とうとう自分も紅茶を飲めるようになったか、と一人感慨深い気持ちになって、その日から連続3日購入した。
しかし、ふとしたネット記事にて、「いや、紅茶のストレートティーって、ストレートじゃないっすよ」という趣旨を拾い読みした途端、僕は空ペットボトルのラベルを見た。

砂糖入っとるやんけ!

なーにが、ストレートだこのやろう!
砂糖入っててストレートとか、景品表示法違反だろこのやろう!
という気持ちでペットボトルに八つ当たり。
ベクトルは真下。床に目がけてぶんと一球闘魂したためたので、豪快な音が。跳躍するペット。
熱が冷めた時にハッとなって、しゃがんで床が凹んでないか確認したほどだ。
大丈夫なようだ。危ない危ない。
ここ賃貸だったの忘れてた。

……こほん。
ということで、無糖のやつを買いたいところなのだが、あいにく買う元気が無い。
紅茶のティーパックというのも買おうと思ったことはないこともないが、似たような色のパッケージである「ほうじ茶」を見て、ほうじ茶でいっか、飲み慣れてるし。
という感じで、すり替えが生じてしまう。
紅茶の香り……、匂いだけとか売ってませんかね〜。

10/28/2024, 9:37:55 AM