『突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
白くて美しいその子のことを、わたしはいつも遠目に見ているだけだった。奔放なのに凛とした姿勢が近寄りがたくて、どうにも馴れ合う気質には見えなかったからだ。それでも生き延びる知恵を備えているらしいことは明らかで、わたしは特に甲斐甲斐しい世話なども焼かなかった。
なのにどうして、こうなったのか。──礼儀を弁えているお客様は、ご丁寧に窓をノックした。繰り返される音に外を見遣れば、映る白くてスラリとした姿に、思わず間抜けな声が出るというものだ。一拍遅れて窓を開けると、その子は落ち着き払った様子で佇んでいた。室内に入ってくる気配はないが、立ち去る風でもない。
「ええと、」
「何も、あげられるものとかなくて」
「今日はこのあと、用事もあって」
「だから……」
戸惑いを隠せずにいるわたしのことなどお見通しとばかりに、その子は綺麗な青い瞳でわたしを見上げている。「……明日までに、用意しとくね?」たくさん考えてから出したその返答を聞いて、にゃあ。ようやっと楽しそうな声を挨拶に、その子はくるりと踵を返して行った。
約束を違えるタイプには思えないから、明日までに何かを用意しておこう。なるほど、こういった処世術で生きてきたのだな。そんな些か的外れな感心を抱くわたしは、その後その子が自宅に居着くようになることなど、知る由もなかった。
――――――――――――――――
突然の君の訪問。
-雪だるま。
玄関の前にはソレが立っていた。
すぐに状況理解ができたのは
目の高さが合っていたからである。
今思えば異様な光景だが
何処か親近感が湧き、
共に生活をすることにした。
その過程について
今、綴ろうとする気分になれない。
結果的に言うとアイツは溶けたんだ。
半年間、毎朝のように小さくなってゆく
アイツと笑い合った。
ありんこと同じ大きさの日も。
本当に楽しかった。
今年の冬も待ってるぜ、相棒。
【突然の君の訪問。】#30
突然の君の訪問
家には私1人だった。両親は仕事だ。
私は病気で高校にも入学式以来行けていなかった。
なぜ、こんなに私の体は弱いのだろう。
なぜこんなに私だけ苦しい思いをしなければならないのだろう。
1人静まり返っている部屋で考える私にはマイナスで暗いことしか考えられない。
もういっそ死んだ方が楽なのではないか。
そんなバカなことを考えた時
ピーポーンポーンパーンポーン
チャイムがなった。
誰だろうかと腰を上げる。
玄関の扉を開けて待っていたのは1人の高校生ぐらいの男子だった。
「あの・・・・・・・どちらさまでしょうか?」
「あぁ、覚えてない?入学式の時に少し話した夏夜。
お見舞いにきた!外暑すぎるからさ、家に入れてくれ
ない?」
なんてずうずうしい人なんだろうか。
そう思いながらも彼の屈託のない笑顔に何も言えずに中に入れてしまった。
2人分のお茶を入れてイスに座ると
「ねぇ、ねぇ!君はさ、毎日何してるの?
毎日、暇?」
いきなりしすぎる彼の質問に気押されながらも
「うん。暇。」
短く答えると
「そうだよな!じゃあ、俺毎日くるな?」
毎日・・・・・・・
本当に遠慮を知らない子だと思った。
でも、キツくて会えない日もあると思う。と伝えるとそれでも来て帰ると言った。
それから言われた通り毎日毎日彼は家に訪れた。
来て、ほとんど一方的に喋って帰っていく。
その繰り返しだ。
私的にはそれがすごく楽だった。
気を遣わないでいいし、黙っておいても彼が喋ってくれるから喋らなくても相槌を打つだけで時間があっという間に過ぎていく。
ある日
ピタリといつも来ていたはずの彼が来なくなった。
今日だけかと思いそんなに気にしなかったけれど来ない日が何日も続いた。
おかしいと思いたまに様子を見に来てくれる高校の先生に聞いた。
「あの・・・・・・・・・・・
夏夜という子なんですけど元気ですか?」
それを聞くと先生は悲しい顔をして言った。
「夏夜は数日前に亡くなってしまった。
実は夏夜は重い病気で、医師からはずっと前から余命宣告をされていた。」
頭が真っ白になる。
亡くなった?夏夜が?
信じられない。
私が固まっていると先生は悲しい顔のままある物を渡してきた。
「夏夜は自分が死んだ後、お前が夏夜のことを口にだしたら渡して欲しいって手紙を預かっていた。」
そう言って先生は去って言った。
手紙を開くとそこには一枚
の真っ白な紙に
"笑って生きろ''
そう書かれていた。
自分の目から温かいモノがでるのを感じた。
彼がどんな思いでこう書いたのかは分からない。
どんな思いで毎日私と会っていたのかは分からない。
けれど彼は私と同じように戦っていた。
彼は笑っていた。
彼は楽しそうに毎日を話していた。
辛いことは話さずに楽しいことしか話さなかった。
残された私のできることは
彼の心からのメッセージに答えることだ。
彼の分まで楽しく笑って生きることだ。
あの時の、君の突然の訪問のおかげで私は前を向いて生きられそうだ。
ありがとう。
空を見て心の中でつぶやいたら
見張ってるからな!
頑張れよ!
そう声が聞こえた。
完
読んでくれてありがとうございました。
驚いた。
まさか君が訪ねてくるなんて思ってもいなかったから。
驚いた。
あの時と何も変わらない柔らかい笑顔で微笑んでくれたから。
驚いた。
とても綺麗だったから、この世にいないなんてまるで嘘かのように。
〝突然の君の訪問〟
私のような陰鬱な者にも友人のひとりくらいはいます。
胸が飛びあがるほど驚きましたよ、君が突然私の元へやってくるのですから。
慌ててやってきたのでしょう、身なりも整えずにやってきて。
何か言いたげな顔をしていましたので君が話してくれるまで私は髪を整え、化粧を施してあげました。
それでも君は何も話してくれません。
困ったので私から質問をすることにしました。
「どうして私を置いて死んでしまったんだい?」
#突然の君の訪問。
「⸺急になんだよ、なんでそんな焦ってるんだ。嫌なものを見た?悪夢かなんかでも見たのか。
⸺違う?詳細教えてくれねぇと分かんねぇよ。何を見たんだって。…包丁を持った女?!通報はしたのか?!できなかったってやべーだろ!今すぐしないと!
⸺え、俺ん家の方向に向かってた…って偶然だろそれ、怖いこと言うなよ。とりあえず通報しないと、お前は無事ならそれでいいけど…
(ピンポーン)
はい…はい。
⸺宅配だって、なんか頼んでたっけ…?ちょっと出てくるよ。またかけ直す」
これが、彼の最後の会話なんだけど何か思うことあるかい?
はい、本当に悲しいです。まさか死んじゃうなんて。
……君が包丁を持って、宅配員に扮装して訪問しなければ、喜びのあまり刺すなんてこと、しなかったんじゃないかな。
だってやっと真正面から顔を見れたんですもの!この瞬間を私だけの宝物にしたかったんです!ネットで知り合ってから相思相愛で、私がいながら他の女に現を抜かすなんて許せなくて、それで!
そもそも付き合ってすらない、君が彼のストーカーだってことは気づいているかい?
ストーカー?何言ってるんですか。違いますよ、私達は恋人同士ですから。
……はぁ…。埒が明かない。
42.『突然の君の訪問。』
「今夜泊まらせて?」
突然やってきたそいつは、何とも清々しい笑顔でそう宣った。
「帰れ」
玄関の扉を半分ほど開いていた俺は、そのまま部屋に戻ろうとする。
「いや、ちょっと待って! なぁ、頼む、この通り! お前だけしか友達いないんだよぉ」
何とも虚しい事実を暴露しながら友人が食い下がってくるが、よくよく考えると俺自身にも友達と呼べるのはこいつくらいだったことを思い出す。
「・・・・・・お前なぁ、いくら友達だからってちょっとは配慮しろ」
「大丈夫、着替え諸々は持参してきた! 食費だってちゃんと払う用意はできてる!」
「そういうことじゃねぇ・・・・・・。まぁ、いいや。あまり散らかすなよ」
「サンキュー、心の友よ!」
そいつは意気揚々と上がり込む。ちょうど午前中に掃除をしたばっかだったのが幸いだった。
「あ」
そこで俺はあることを思い出す。
「おい、やっぱ、ちょっと待て・・・・・・」
「なあ、お前の洗濯物たたんでやろうか?」
「絶対に、触るなよ!」
俺は途中になってた、取り込んだばかりの洗濯物の存在を思い出す。
「あ、お前って、パンツはトランクス派なんだなぁ」
そう言ったそいつの手には、俺のパンツが躊躇いなく掲げられていた。
「おい、コラッ! ふざけんな!」
やっぱこいつはタチが悪い。女らしいとこはひとつもねぇのに、顔はまあまあ美少女なのがさらに憎らしかった。
「やっぱりお前、帰れ!」
俺はもう足掻いても仕方ないとは分かっていながらも、思いっきり叫んでやった。
【突然の君の訪問。】
この前はさ、突然あなたが訪問して来たものだから驚いたよ、あのときは私も慌てていたんだ、早く三人の死体を片付けなきゃって、家中ひどい有様だったからね、まったくあなたには見せられなかったなあ、柄にもなく殴ったりなんかしてすまない、大丈夫、もう全部綺麗になったんだよ、そうだ、また今度あなたにケーキを作ってあげよう、楽しみだなあ、ほら、このとおり私はもう平気なんだ、だから、ね、心配しないでくれたまえ。
突然の君の訪問
連絡する方法はいくらでもあるし、留守にしているかもしれないのに、何かよほど胸に秘めた思いがあるのだろう(0.5秒)。
「鎌倉散策を は行と『と』で」
はと ひと ひと ひと ひと
ひと ひとひとひと はと
ひとひとひと
ひと
ひと はと ひと
ひとひと
はと
ふと へとへと
徒歩 トホホ
#修学旅行下見
#夏休みはやっぱり短い
テーブルにノートを広げると、首輪の鈴をシャリシャリと弾ませながら君がやってくる。
長い毛の生えた尻尾をクネクネ、今日もご機嫌な君。
トテン、とテーブルに飛び乗るとまっさらなノートの上に寝そべった。
だらーん、と身を伸ばしながら黄色い目を細めて僕を見つめる君。
宿題そっちのけで今日も僕は、君を吸う。
……ふぅ。 猫吸い、サイコー。
テーマ「突然の君の訪問。」
『突然の君の訪問』
私は高校を卒業してから大阪に移住した。はぁ…みんなに会いたい。高校生の時はそんなこと思わなかったのに。高校生の時は早く卒業したいって思っていたのに、なんで卒業したら"会いたい"って思っていしまうのだろうか。そんなことを思いながら家でダラダラしていた。今日は会社が休みだからだ。はぁ…みんなに会いたいなぁ…とまた考えた時ピンポーンとチャイムがなった。「はい。」「よっ!久しぶり○○!××だけど?覚えてる?」突然の彼の訪問に私は驚いた。「ちょっと待ってね!今、玄関開けるから。」「はーい」嬉しかった。でも、なんで君は私の住所を知っているのかが疑問だった。「久しぶり。」「久しぶり。どうぞ。中に入って。」「ありがとう。」そんな言葉を交わしてから君は中に入った。部屋に入り、お茶を出し、話をした。私はなぜ住所を知っていたのかを聞きたかったが、どこでその話をしたらいいのかがわからなかったからずっとモジモジしていた。あまりにも落ち着きがなかったのだろう。彼の方から話しかけてきた。「○○大丈夫?落ち着きないけど…何か話したいこととかある感じ?」「え?あぁ。あのさ、××。なんで私の住所知ってるの?」「え?なんでって、この前居酒屋で出会った時あったじゃん?それで、どこに住んでいるのかみたいな話になった時に○○言ってたじゃん。覚えてないの?」「ごめん…覚えてない。」「無理もないか。だって○○めっちゃお酒飲んですごい酔っ払ってたしな。しかも、送って〜って言って俺に抱きついてきたし。」「え!私そんなことしてたの!ごめんね…」「別にいいよ。」「ありがとう。」「好きな人に抱きつかれて嫌な奴なんていないし…(ボソッ)」「ん?今なんか言った?」「いや、別に。○○はさ、今彼氏とかいるの?」「いたら奇跡でしょ。逆に××は?彼女いるの?」「いや、いない。」「そっか。××はかっこいいし頼りになるから彼女できてると思ったよ(笑)」「かっこよくねぇよ(笑)」「頼りになるとは思ってるんだ(笑)」「まぁな(笑)」そんな話を昼までしていた。グー。「あ、お腹なっちゃった(笑)」「(笑)もう、お昼か。長いこといてごめんな。んじゃ、俺帰るな。」「まだ居ていいよ?」「え?いいの?」「うん。気が済むまで居てくれていいよ(笑)」「なんの気だよ(笑)でも、ありがとうな(笑)」「(笑)うん。あ、お昼何か作るけど何がいい?」「え!いいの?」「当たり前じゃん(笑)私だけ食べるって酷すぎるでしょ(笑)」「(笑)ありがとう。うーん。なんでもいいけど何があるの?」「うーん。オムライスとかできるけど…あと肉じゃが。」「肉じゃがいいな。あー、でも、オムライスがいいかな。」「OK!じゃぁ、オムライス作るね。」「ありがとう。」「うん!」そんな会話を交わして、私はオムライスを作る。「なぁ。」「ん?」「思ったこと言っていい?」「どうぞー。」「なんか俺らカップルみたいだな。」「え!」「だってさ、男1人に女1人で今一緒にいて、料理をしてもらって食べる。一緒に住んでいるカップルと同じじゃん。」「確かに。」「な。俺さ、実は高校生の頃からお前のことが好きだったんだ。」「知ってた。」「まじ?」「うん。」「なんで?」「だって、××ずっと私の事見てたじゃん。」「バレてたのか…」「あんなにずっと見てたらバレるに決まってるじゃん。しかもクラスの中でも噂になってたし。××は○○の事が好きらしいぜって。」「まじか…」「でもみんな卒業式の時に告白するって思ってたらしいんだけど、しなかったからすごい驚いてたよ(笑)」「まじか(笑)。」「よし。できた。」「お!まじで!」「はい、どうぞ。」「ありが…え?」「ん?」「なんでハートなの?」「え?気持ち?」「気持ち?なんの?」「好きって言う気持ち。」「え?どういうこと?」「私も××の事が好きっていう気持ち。」「え!・・・あ、あのさ!今言うべきだと思うから言うわ!俺!○○!俺と付き合ってください!」「はい!」という会話になり私と彼は付き合った。これは神様がくれた奇跡だ。ありがとう。神様。この奇跡を大切にします!
突然夢に出てきた君は
やっぱりカッコよくて
名前を呼んだけど答えてくれなかった。
でも、隣で一緒に歩いて
私を見てにこにこしてた。
ほんの少しだけ
うたた寝してただけなのに
凄く幸せな15分だった。
ピンポーン。
インターホンの音がする。
身体を起こして玄関へ向かう。
インターホンで相手を確認して驚いた。
なぜなら、そこにあなたがいたから。
私は朝から体調が悪くて学校を休んでいた。
だから、あなたに会うなんて想像していなかった。
だって、いつもは電話だけだったから。
熱のせいで幻覚でも見えているのかと思ったけど
何回確認してもそこにいるのはあなただった。
パジャマのままだし、髪もボサボサ。
そんな状態であなたには会いたくなかった。
来てくれたのはすごく嬉しいけど、
ちょっと恥ずかしかった。
外に出て少し話した。
「わざわざ家に来てくれてありがとう。」
そう伝えると、
「最近休むことが増えて心配だったから。」
ってあなたは言ってくれた。
そんなふうに優しいこと言わないでよ。
期待させないで。
好きになっちゃうじゃん。
「明日は学校行くつもりだから、また明日。」
そう私が伝えると、
「また明日。無理はしないでね。」
そう言ってあなたは帰っていった。
家の中に入ってもまだあなたの声が
聞こえるような感じがしていた。
ほんとに優しすぎて嫌んなっちゃう。
わざわざ来てくれるなんて…
あなたの家と私の家は車で40分かかるぐらい
離れてるよね。
早く帰りたかっただろうに来てくれて嬉しかった。
明日はあなたに会うために今日は早く寝よう。
今日のことを思い返しながら私は眠りについた。
#突然の君の訪問
突然君の訪問。
ドアを開けると君が立っていた
何事か聞きたいけれど
いつも通りに迎えた
漫画を読んだり
お菓子を食べたり
泣きそうな顔で笑う君が
頑張っていることを
僕は知っている
いつか笑い話にできるように
今日も鍵は開けてあるよ
Summerhappyhalloween🎃
私達は、夏休みの在庫の想い出して、想先生んちで、halloweenパティーをすることにした。
木田太一君、河井夏音ちゃん、中村ひなたちゃん、高橋悟君。
木田太一君は、明るくてムードメーカーで、部活は、サッカーをしている。河井夏音ちゃんは、ショートボブで、しっかりとした女のコで、アニメが大好き。中村ひなたちゃんは、とってもカワイイ女のコで、緩いくせ毛で、趣味は、音楽鑑賞。パステルカラーの似合う女のコです。高橋悟君は、優等生だけどもやさしい。私、坂野あんずを含めみんな仲良し組💙
木田太一君は、ワンピースのルフィーの仮装、河井夏音ちゃんは、鬼滅の刃の魘夢の仮装。ちょっと、暑いのに頑張っているな〜。中村ひなたちゃんは、涼宮ハルヒの仮装だぁ〜^_^黄色のリボンがよく似合っている。でも、ひなたちゃんは、ポニーテールね。カワイイ〜(#^.^#)高橋悟君は、鬼滅の刃の炭治郎の仮装だ。私は、ゾンビメークと、白いワンピース風です。みんなで、会った時は、笑ったね〜。夏音は、私を見て『あんず顔色、悪くない〜www』と、言った。『それりゃ、ゾンビだもんで^_^♫(笑)、夏音ちゃんは、暑いのに、魘夢なんて、頑張ってたネ〜。ちゃんと涙のマークも入っているし』夏音ちゃん、クスリと笑って、『眠れ〜✋』と、言った。ひなたちゃんのハルヒは、みんなに好評だった。『高橋君と私は、今日は、敵同士だネ〜』と、夏音ちゃんは、言った。『君に苦痛の夢を見せられるだよな〜』とか、言いながら、高橋君は、クールに笑った。木田太一君は、『行くぞ〜、みんな、俺に、ついて来い!!』、大股で、歩き出した。ひなたちゃんが、『木田君、ルフィしているネ〜』と、肩を竦めて笑った。『ひなたちゃんとも、ハルヒなら『面白くなりそう〜❢』と、強きならなきゃね〜』と、夏音ちゃんは、言った。こんな感じかな〜、『面白くなりそう〜。』と、やや、控えめぎみだった。(^_^;)
想先生のマンションの部屋の前でした。炭治郎もとい、高橋悟君がインターホーンを鳴らした。ガチャリと、ドアが開いた。
想先生は、ドラキュラの仮装をしていた。
『皆さん、良く来てくれました。我が城へ』と、想先生は、瞳を大きく故意にさせて、黒いマントをハラリとさせた。
『想先生、赤いカラコン入れているんだ〜』と、木田太一君が、言った。
『先生、これでも、頑張ったんだぞ〜www』と、想先生は、爽やかに屈託なく笑った。
『みんなも、頑張ったな〜。ひなたのハルヒカワイイな〜』と、想先生は、言って、私のこともチラリと見た。いまの何?!と、自問自答した。
私が、立ちつくしていると『想先生、私達のために頑張ってくれているネ。あんず早く行こう〜(*^^*)♫』と、私を呼んだ。
ーーお城のドアが軋む音をたてて、閉まった。 終わり
【突然の君の訪問。】
仕事から帰れば、家の前に見慣れない男の子がいた。
「あ、おかえりなさい」なぜか私を知っている様子。
「えっと、どちら様?」見た目では高校生か、大学生か。
そんな若い知り合いに心当たりはまったく無いが。
「父さんから聞いてないんですか?」と首を傾げられる。
「お父さんって誰?」知っている人の面影は、ないな。
兄の子供はまだ中学生だし、妹の子供は生まれたばかり。
おかげで私も両親に結婚を急かされて煩わしい。
スマホを確認するが、子供を預かる頼まれ事はない。
記憶を辿っても、口頭や電話で頼まれた覚えはない。
事情は話してあるって言ってたのに、と彼が呟く。
彼の口から出た名前は、幼い頃に親しくした従兄だった。
いつまでも外で話して変な噂が立ったら困る。
ひとまず彼を招き入れ、椅子に座らせてお茶を出す。
「ちょっと待っててもらえる? 確認するから」
従兄に電話をかけながら、私は廊下に出た。
しばらくして繋がる。『久しぶりー』と呑気な声。
『電話なんて珍しいな。どうした、なんかあった?』
「あなたの子供を名乗る男の子が私の家にいるんだけど」
『おー、無事に着いたんだ』それがどうした、みたいな。
「あなたの子供を名乗る男の子が私の家にいるんだよ?」
『うん、聞こえてたけど。無事に着いてよかったな』
「なんで私の家にいるのかな?」圧をかけて問い詰める。
「……言ってなかったっけ」ようやく気づいたらしい。
聞けば、彼の大学は実家から遠いが一人暮らしは心配。
それなら、と大学に近い私の家に預けると決めたと言う。
男の子は安心した様子で笑う。「よろしくお願いします」
私は構わないけど、一応、年頃の男の子だよね。いいの?
久しぶりですね。と、声をかけられてトクンと胸が高鳴る。これは恋ではないけれど。懐かしい君の笑顔にハッとさせられたのだろう。恋って何だっけ?と、自分に問い掛ける。答えはよくわからないだ。胸のドキドキが恋だというのなら、きっと僕はみんなに恋してる。変なの。この気持ち。
「突然の君の訪問」
「へぇ、綺麗にしてんじゃん?おっ、エッチな本発見!」
「ちょ、やめてよ!」
まさかこんなやり取りを高校のアイドルだった君と出来るなんて…
「あらー…ホントに最低限のモノしか置いてないね」
冷蔵庫、ロデオボーイ、ベッド…無趣味でつまらない男の部屋…なんだか急に恥ずかしくなってきた
ドアを開けた瞬間、君だとわかった、卒業して15年も経つのに君は全く変わってない
「テレビとか見ないの?」と彼女
「あ、無いからスマホのワンセグで見てるんだ」と僕
「たいへん!じゃあ受信料払わなきゃじゃん!今すぐこの契約書にサインして!」
「えっ?ちょっと…君、NHKの徴収員だったの?僕をだましたの?」
「君、変わっちゃったね。クラス委員長だった君がまさかNHKと契約を結んでないなんて…どうしてそんなことが出来るの?NHKじゃなくて悪魔と契約しちゃったの!?」
大袈裟な…
「ごめん…サインするよ…でも約束してほし…」
「シャラップ!サインアップ!」
「………はい」
「で?何を言おうとしてたの?」
「15年ぶりに東京でこんな形で再会できるなんて…すごい奇跡だと思わない?これって絶対なにかの縁だと思うから連絡先交換しようよっ」
「下心丸出し…そのぽっちゃりボディを鏡で見てみなよ?ロデオボーイもろくに乗りこなせてない君が私を乗りこなせると思う?…さようなら」
バタン…
僕と縁があったのは彼女ではなくNHKだったようだ
「あ、はい!行きます!」
思わず返事してしまった。
ぼーっとスマホを眺めていたら、
『その映画、今日見に行きなさい』
ハッキリ声が聞こえた。
スマホを持つその手の形のまま、時間を調べると次の回は16時5分、ちょうど1時間後だ…間に合う。
後々のこと考えたらとても映画なんて行けないけど、とりあえず声の通りに行動してみます。