風花

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『突然の君の訪問』
私は高校を卒業してから大阪に移住した。はぁ…みんなに会いたい。高校生の時はそんなこと思わなかったのに。高校生の時は早く卒業したいって思っていたのに、なんで卒業したら"会いたい"って思っていしまうのだろうか。そんなことを思いながら家でダラダラしていた。今日は会社が休みだからだ。はぁ…みんなに会いたいなぁ…とまた考えた時ピンポーンとチャイムがなった。「はい。」「よっ!久しぶり○○!××だけど?覚えてる?」突然の彼の訪問に私は驚いた。「ちょっと待ってね!今、玄関開けるから。」「はーい」嬉しかった。でも、なんで君は私の住所を知っているのかが疑問だった。「久しぶり。」「久しぶり。どうぞ。中に入って。」「ありがとう。」そんな言葉を交わしてから君は中に入った。部屋に入り、お茶を出し、話をした。私はなぜ住所を知っていたのかを聞きたかったが、どこでその話をしたらいいのかがわからなかったからずっとモジモジしていた。あまりにも落ち着きがなかったのだろう。彼の方から話しかけてきた。「○○大丈夫?落ち着きないけど…何か話したいこととかある感じ?」「え?あぁ。あのさ、××。なんで私の住所知ってるの?」「え?なんでって、この前居酒屋で出会った時あったじゃん?それで、どこに住んでいるのかみたいな話になった時に○○言ってたじゃん。覚えてないの?」「ごめん…覚えてない。」「無理もないか。だって○○めっちゃお酒飲んですごい酔っ払ってたしな。しかも、送って〜って言って俺に抱きついてきたし。」「え!私そんなことしてたの!ごめんね…」「別にいいよ。」「ありがとう。」「好きな人に抱きつかれて嫌な奴なんていないし…(ボソッ)」「ん?今なんか言った?」「いや、別に。○○はさ、今彼氏とかいるの?」「いたら奇跡でしょ。逆に××は?彼女いるの?」「いや、いない。」「そっか。××はかっこいいし頼りになるから彼女できてると思ったよ(笑)」「かっこよくねぇよ(笑)」「頼りになるとは思ってるんだ(笑)」「まぁな(笑)」そんな話を昼までしていた。グー。「あ、お腹なっちゃった(笑)」「(笑)もう、お昼か。長いこといてごめんな。んじゃ、俺帰るな。」「まだ居ていいよ?」「え?いいの?」「うん。気が済むまで居てくれていいよ(笑)」「なんの気だよ(笑)でも、ありがとうな(笑)」「(笑)うん。あ、お昼何か作るけど何がいい?」「え!いいの?」「当たり前じゃん(笑)私だけ食べるって酷すぎるでしょ(笑)」「(笑)ありがとう。うーん。なんでもいいけど何があるの?」「うーん。オムライスとかできるけど…あと肉じゃが。」「肉じゃがいいな。あー、でも、オムライスがいいかな。」「OK!じゃぁ、オムライス作るね。」「ありがとう。」「うん!」そんな会話を交わして、私はオムライスを作る。「なぁ。」「ん?」「思ったこと言っていい?」「どうぞー。」「なんか俺らカップルみたいだな。」「え!」「だってさ、男1人に女1人で今一緒にいて、料理をしてもらって食べる。一緒に住んでいるカップルと同じじゃん。」「確かに。」「な。俺さ、実は高校生の頃からお前のことが好きだったんだ。」「知ってた。」「まじ?」「うん。」「なんで?」「だって、××ずっと私の事見てたじゃん。」「バレてたのか…」「あんなにずっと見てたらバレるに決まってるじゃん。しかもクラスの中でも噂になってたし。××は○○の事が好きらしいぜって。」「まじか…」「でもみんな卒業式の時に告白するって思ってたらしいんだけど、しなかったからすごい驚いてたよ(笑)」「まじか(笑)。」「よし。できた。」「お!まじで!」「はい、どうぞ。」「ありが…え?」「ん?」「なんでハートなの?」「え?気持ち?」「気持ち?なんの?」「好きって言う気持ち。」「え?どういうこと?」「私も××の事が好きっていう気持ち。」「え!・・・あ、あのさ!今言うべきだと思うから言うわ!俺!○○!俺と付き合ってください!」「はい!」という会話になり私と彼は付き合った。これは神様がくれた奇跡だ。ありがとう。神様。この奇跡を大切にします!

8/29/2023, 7:43:10 AM