風花

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8/31/2023, 5:14:37 AM

『香水』
彼はいつも香水をつけている。私は彼の付けている香水が好きだ。とてもいい香りがする。だが、香水の匂いが何故か急に変わった。私は彼に「もう空っぽになったの?」と聞いた。彼は「まだ残ってるよ。」と言った。じゃぁ、なんで変えたのだろうか?前はシトラスの香りだったのに今は金木犀の香りだ。シトラスの香りも良かったが、この金木犀の香りもいい。シトラスは飽きたのかな?と思いながら歩いていた。すると彼から「この匂い嫌い?」と聞かれた。どうやら私は険しい顔をしていたようだ。「ううん。嫌いじゃないよ。私は前のシトラスの香りより金木犀の香りの方が好きかも。」「そっか。よかった。」・・・。うーん。聞いてみるのがいいのかもしれないけど、どうしたらいいのか。そんなことを考えていたら彼から「金木犀に変えた理由はね・・・。」と言われた時、彼はエスパーなのか?と思った。彼が金木犀に変えた理由は私が金木犀が好きということを知ったからだという。「好きな人の好みに合わせたくて…」と彼は照れながら言った。可愛い!そんなことを思いながら、「そっか。ありがとう!」と返した。彼に出会えてよかった。

8/29/2023, 11:55:35 AM

『言葉はいらない、ただ…』
私には愛している人がいる。だけど、その人は病気で病院でしか会えない。でも、今はコロナとかで面接はダメってなっているから元気なのかどうかもわからない。でも最近になってから、面接OKになった。嬉しかった。彼に会える。彼の顔が見れる。なかなか会えなかったからとても寂しかった。ワクワクしながら彼に会いに行った。病院につき、彼に会った。彼の顔はとても暗かった。私に会えたのが嬉しくなかったのかな?それとも、気持ちが冷めちゃったのかな?どちらにせよ、いつかはそうなると思うからいいけど…。「久しぶりに会うね。」「うん。」心地が悪い。彼に会えて嬉しいはずなのに…なぜなのだろうか…「○○。」「ん?どうしたの?××。」「俺…あと1年の寿命らしいんだ…」「え?」「昨日…担当の先生から言われた。あと1年の寿命だ。って。」「そんな…あと1年…嫌だよ…××に会えなくなるの嫌だよ…」「俺だって嫌だよ…でも、人間はいつ死ぬかわからないからね。仕方ないよ。」「そうだけど…」「泣くなよ。こっちまで涙が出る。」「ごめん。だって…」「仕方ないだろ。」「・・・。」久しぶりに会ったと思ったらこれか…私はどうしてこうも運がないんだ。神様!私に運をください!私はまだ彼と一緒に居たい…これからどうしよう…「××。外には出られないの?」「先生に聞いてみないとわからない。」「そっか…もし、外に出られたら一緒にお出かけしよ?」「どこまで出られるかわからないけどね。」「もし、病院の敷地内ってなったらその周りを一緒に回ろ?」「そうだな。」「うん。」なんて暗い会話なんだ。もっと明るい会話をしないと。でも、頭が真っ白で何も浮かばない。「今日は…帰るね。また明日。」「うん。また明日。気をつけて。」「うん。ありがとう。」明日…来れるかな…。次の日に来てみた。だけど、病院に入るのを拒んでしまった。そのまま帰ってしまった。そして次の日にも行ったが入れなかった…それが3日間続いた。4日目に行った。入ろう!入らないと!もしかしたら彼は外に出られるかもしれない!よし!そう思って中に入り彼に会いに行った。「おはよう。ごめんね。なかなか行かなくて。」「別にいいよ。久しぶりに会ったのにあんな話をしちゃったから…ごめん…」「大丈夫だよ。」「ありがとう…」
そこから沈黙が1時間もあった。「先生に聞いてみた。外、出てもいいって。だけど病院の敷地内だって。」「そっか。良かったね。」「うん。」「今日は…帰るね…」「うん。」「また、明日。」「うん。」なんで帰る私!まだまだ話したいことあるのに!明日って…明日って言ったけど、勇気が出なくてまた帰っちゃうじゃん…。そんなことを考えながら私は帰った。次の日に行き、外に出た。やはりいつもと同じだ。その日も昨日と同じくらい早い時間に帰った。そして次の日も行き。その次の日も行き。そしてついに明日で余命宣告された1年になる。「明日…だね。」「うん。」「最後かわからないけど最後くらい明るくしようよ。」「うん。」「暗いまま終わるの嫌だよ…」「うん。」「"さよなら"はなしだよ?」「うん。」「・・・。」「○○。今までありがとう。」「そんな言葉はいらない。(ボソッ)」「え?」「そんな言葉はいらない、ただ・・・私は…普通のありがとうがほしい…ううん。ありがとうも要らない。ただ。あなたと居たい。」・・・。そして、次の日になった。私の願いは叶わなかった。彼は亡くなった。

8/29/2023, 7:43:10 AM

『突然の君の訪問』
私は高校を卒業してから大阪に移住した。はぁ…みんなに会いたい。高校生の時はそんなこと思わなかったのに。高校生の時は早く卒業したいって思っていたのに、なんで卒業したら"会いたい"って思っていしまうのだろうか。そんなことを思いながら家でダラダラしていた。今日は会社が休みだからだ。はぁ…みんなに会いたいなぁ…とまた考えた時ピンポーンとチャイムがなった。「はい。」「よっ!久しぶり○○!××だけど?覚えてる?」突然の彼の訪問に私は驚いた。「ちょっと待ってね!今、玄関開けるから。」「はーい」嬉しかった。でも、なんで君は私の住所を知っているのかが疑問だった。「久しぶり。」「久しぶり。どうぞ。中に入って。」「ありがとう。」そんな言葉を交わしてから君は中に入った。部屋に入り、お茶を出し、話をした。私はなぜ住所を知っていたのかを聞きたかったが、どこでその話をしたらいいのかがわからなかったからずっとモジモジしていた。あまりにも落ち着きがなかったのだろう。彼の方から話しかけてきた。「○○大丈夫?落ち着きないけど…何か話したいこととかある感じ?」「え?あぁ。あのさ、××。なんで私の住所知ってるの?」「え?なんでって、この前居酒屋で出会った時あったじゃん?それで、どこに住んでいるのかみたいな話になった時に○○言ってたじゃん。覚えてないの?」「ごめん…覚えてない。」「無理もないか。だって○○めっちゃお酒飲んですごい酔っ払ってたしな。しかも、送って〜って言って俺に抱きついてきたし。」「え!私そんなことしてたの!ごめんね…」「別にいいよ。」「ありがとう。」「好きな人に抱きつかれて嫌な奴なんていないし…(ボソッ)」「ん?今なんか言った?」「いや、別に。○○はさ、今彼氏とかいるの?」「いたら奇跡でしょ。逆に××は?彼女いるの?」「いや、いない。」「そっか。××はかっこいいし頼りになるから彼女できてると思ったよ(笑)」「かっこよくねぇよ(笑)」「頼りになるとは思ってるんだ(笑)」「まぁな(笑)」そんな話を昼までしていた。グー。「あ、お腹なっちゃった(笑)」「(笑)もう、お昼か。長いこといてごめんな。んじゃ、俺帰るな。」「まだ居ていいよ?」「え?いいの?」「うん。気が済むまで居てくれていいよ(笑)」「なんの気だよ(笑)でも、ありがとうな(笑)」「(笑)うん。あ、お昼何か作るけど何がいい?」「え!いいの?」「当たり前じゃん(笑)私だけ食べるって酷すぎるでしょ(笑)」「(笑)ありがとう。うーん。なんでもいいけど何があるの?」「うーん。オムライスとかできるけど…あと肉じゃが。」「肉じゃがいいな。あー、でも、オムライスがいいかな。」「OK!じゃぁ、オムライス作るね。」「ありがとう。」「うん!」そんな会話を交わして、私はオムライスを作る。「なぁ。」「ん?」「思ったこと言っていい?」「どうぞー。」「なんか俺らカップルみたいだな。」「え!」「だってさ、男1人に女1人で今一緒にいて、料理をしてもらって食べる。一緒に住んでいるカップルと同じじゃん。」「確かに。」「な。俺さ、実は高校生の頃からお前のことが好きだったんだ。」「知ってた。」「まじ?」「うん。」「なんで?」「だって、××ずっと私の事見てたじゃん。」「バレてたのか…」「あんなにずっと見てたらバレるに決まってるじゃん。しかもクラスの中でも噂になってたし。××は○○の事が好きらしいぜって。」「まじか…」「でもみんな卒業式の時に告白するって思ってたらしいんだけど、しなかったからすごい驚いてたよ(笑)」「まじか(笑)。」「よし。できた。」「お!まじで!」「はい、どうぞ。」「ありが…え?」「ん?」「なんでハートなの?」「え?気持ち?」「気持ち?なんの?」「好きって言う気持ち。」「え?どういうこと?」「私も××の事が好きっていう気持ち。」「え!・・・あ、あのさ!今言うべきだと思うから言うわ!俺!○○!俺と付き合ってください!」「はい!」という会話になり私と彼は付き合った。これは神様がくれた奇跡だ。ありがとう。神様。この奇跡を大切にします!

8/26/2023, 10:25:40 PM

『私の日記帳』
私は、もう30歳後半になった。結婚もして子供も2人いる。どちらも男の子だ。とても可愛い。子供は天使だ。子供と遊んでいる時にふと思い出したことがある。それは私が幼い頃に書いていた日記だ。私は子供の頃から色々と忘れやすいから日記を書くようにしていた。そして家に帰ってから探してみた。表紙はボロボロになっているが中身は問題ない。懐かしいなと思いながらペラペラめくってみたら、1ページだけ絵が書かれているのを発見した。「あれ?こんなの書いてたっけ?」そんなことを思いながらその絵を見た。その絵は家族と手を繋いで仲良く歩いている絵だ。「あ、そうだ。確かお父さんとお別れになるからって言われて、じゃぁ、お父さんのことを忘れないようにって思って書いたんだ。」と私は思い出した。お父さんと最後になると言いながら今も実家に父はいる。私は母に「最後になるっていつ最後になるの?」と聞いた覚えがある。最後と言われたのにずっと居たから不思議に思ったのだろうか?母は「もしかしたらずっといるかもしれないね。」と言っていた。幼かった私は心の中では"嘘つき"と思っていた。だが、父がいるのは嬉しい。私は母も父も大好きだ。他にもあるかもしれないと思いながら私は日記帳を探し続けた・・・。

8/26/2023, 2:27:35 AM

『向かい合わせ』
今日は学校…嫌だなぁ…そんな憂鬱な気分で学校へ行った。憂鬱な気持ちがある反面、会いたいという気持ちがある。私はある男子に片思いをしている。その彼はとてもかっこよくて優しい男子だ。だが、女子からの人気はそれほどにない。人気のない理由は多分、優しすぎるからとかなのだろうか?でも、優しすぎることはいけない事なのだろうか?確かにその優しさが裏目に出ることはあると思う。だが、優しくない方が私は嫌だと思う。そんなことを考えながら学校へ向かった。学校に着いた時、ふと、ため息をついてしまった。学校は刑務所だ。学生の私たちは学校という檻に毎回同じ時間に閉じ込められ、同じ時間に釈放される。嫌だなぁ…そんなことを考えながら教室へ足を運ぶ。足が重い。今日は調子が悪い日なのかもしれない。早く帰りたい。そう思いながら教室まで行った。教室に入ると片思い中の彼がいる。元気がでた。やっぱり恋の力はすごい。学校に来るまでの間にも彼のことを考えてはいたけれど、考えすぎるのは良くないと思ったので最近はあまり考えないようにしている。考える時は疲れた時だけにしている。元気が出るからだ。今日の1時間目は社会だ。社会は1番嫌いだ。何を言っているのかさっぱりわからないからだ。だが、今日の社会はとても嬉しい時間だった。なぜならグループワークだったからだ。それの何が嬉しいのか?それは、好きな人と向かい合わせになったからだ。この日だけは私は先生に感謝した。とても楽しい時間だった。まさか彼と向かい合わせになるとは夢にも思っていなかった。しかもなんということか、今日はほとんどの授業がグループワークだった。これは神様からのお知らせか何かなのかもしれない。神様ありがとう!そして授業が終わってHRも終わって帰ろうとした時、彼から声をかけられた。"まさか"と思ったが流石にないな。考えすぎだ。と思ったがその"まさか"が的中した。なんと彼から告白されたのだ。やはり今日のこの奇跡の多さは神様からの連絡だったのだ。やはり神は偉大だ。ありがとう!神様!これから始まる夏を楽しみます!

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