『私の日記帳』
私は、もう30歳後半になった。結婚もして子供も2人いる。どちらも男の子だ。とても可愛い。子供は天使だ。子供と遊んでいる時にふと思い出したことがある。それは私が幼い頃に書いていた日記だ。私は子供の頃から色々と忘れやすいから日記を書くようにしていた。そして家に帰ってから探してみた。表紙はボロボロになっているが中身は問題ない。懐かしいなと思いながらペラペラめくってみたら、1ページだけ絵が書かれているのを発見した。「あれ?こんなの書いてたっけ?」そんなことを思いながらその絵を見た。その絵は家族と手を繋いで仲良く歩いている絵だ。「あ、そうだ。確かお父さんとお別れになるからって言われて、じゃぁ、お父さんのことを忘れないようにって思って書いたんだ。」と私は思い出した。お父さんと最後になると言いながら今も実家に父はいる。私は母に「最後になるっていつ最後になるの?」と聞いた覚えがある。最後と言われたのにずっと居たから不思議に思ったのだろうか?母は「もしかしたらずっといるかもしれないね。」と言っていた。幼かった私は心の中では"嘘つき"と思っていた。だが、父がいるのは嬉しい。私は母も父も大好きだ。他にもあるかもしれないと思いながら私は日記帳を探し続けた・・・。
8/26/2023, 10:25:40 PM