秋風』の作文集

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秋風』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/14/2023, 12:19:26 PM

300字小説

故郷

 青い空に細い雲がたなびく。
 紅葉した木々の向こう、煌めきながら揺れるススキの穂の上を、もう地球では見られないという赤トンボがつうと飛んでいく。
 古風な家の庭の木の葉陰から覗くオレンジ色の柿の実。それをもぎ取る歓声が秋の里に響く。
 やがて、日が傾き、空が赤から藍に染まっていく。
 終わりを告げるような秋風が吹き、シルエットになった山裾に夕陽が沈んでいく。

 プログラムが終了し、一人、また一人と名残惜しげにVRグラスを外して、人々が惑星開拓基地の部所へと戻っていく。
 半円形のドームの向こうは、灰色の岩と土、点在する重機。
 いつか、この地がVRで見た、情緒あふれる故郷になることを願って、彼等はまた開拓作業に勤しむ。

お題「秋風」

11/14/2023, 12:15:31 PM

「私を放置してどこへいく!」
すっぽんぽんの女の子が降ってきた。思わず逃げ出したけど、細い腕が腹に絡みついてくる。
背中にふにっと当たるの…もしかしてもアレですか?
「な、な、なに?!」
「あんた、あったかいね。下界がもうこんなに寒いなんて思わなかったぁ」
慌てるオレの声なんて届いてないみたいだ。そのままぎゅーっと引っ付いてくる。
「服着たらいいんじゃないかな…」
「服ない」
服が無いって…どういう状況なの…。
とりあえずオレのTシャツ着てもらったけど…
「ほら下着がないとスースーして。上のもん、持ってきたらいけないルールなんだよねー」
オレのベッドに座って服をぺろんとめくって白いお腹を見せてくる。ほらじゃない!お腹しまいなさい!もっと大事なとこ見えちゃうよ!
と、言いたいけど言えない。
どう見ても人間じゃないんだよ。
漫画で出てくる悪魔かインプか…
金髪幼児体型なのにTシャツから存在感ばりばりにあるバスト。背中から生えたコウモリみたいな羽。オマケに尻尾。どう見てもの人間じゃないじゃん…。

11/14/2023, 12:13:51 PM

秋風なんて最近感じたことないですよ。
だって寒すぎて死にそうだから……
最近は秋を通り越して冬が来るので……
うう……寒い寒い…

11/14/2023, 12:10:00 PM

最近は寒さが急に強くなって、秋よりも冬、秋風よりも冬風みたいな感じだよね。でも、秋を感じる瞬間は一瞬でもあったはず。
さて、秋といえば何を思い浮かべる?食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……色々あるよね〜。
私は秋といえば、物悲しい季節とか、1年の折り返しの季節ってとらえるんだ。
秋が物悲しい季節…。これは昔の考え方で、よく和歌とかには秋は悲しさを表す際に使われる季節なんだ。
私には今年の秋は物悲しいなあとか、悲しさを感じる瞬間がいっぱいあった。

季節は秋。葉っぱが色づき始め、気づけばもう枯れ葉になって、冬を迎えようとしている。
新しい環境にも慣れてきて、ようやく落ち着きはじめたなと思う。春も忙しかったし、夏も夏で忙しい毎日を送っていた。慣れることも大変だったし、毎日こんなハードな日々を送るなんて…ちょっと辛かった。そんなハードなにもようやく慣れた気がする。
しかし、慣れてきて気が抜けたのか、人から注意を受けることが多くなって、気が沈む毎日を送ってしまっている。急に夏の頃の自分が最高潮だったように感じてきてしまう。あの頃の自分を忘れて、また1からやり直しになってしまった。夏の自分を取り戻すのはとても辛かった。ストレスと周りからの期待で自分が潰れてしまいそうだった。「こんなことになるくらいなら、あのときに頑張りすぎなきゃ良かった…!」と、あのときに努力していた自分を後悔しそうになった。好きなことも嫌いなっていく。努力する気を失い始める。「これではあの頃と変わっていないじゃないか!」と言い聞かせ、頑張ろうとする自分もいたが、頑張ろうという気が全く起きなかった。そんな風にしていた私の帰り道、私の横を吹き抜ける風はひどく冷たく感じた。
ある日、家に帰って、妹が懸命に勉強していて努力している姿をみて、今までの自分の行動をひどく後悔した。
「何をしていたんだ!?目の前で必死に頑張ってる人がいるじゃないか!」
それから今に至るまで、私は毎日必死に勉強している。ちょっとの私とは違う。
今の私を吹き抜ける風はとてもすがすがしい秋風だ。

11/14/2023, 12:09:05 PM

秋風に当たりながら、私はスケッチブックに自分の世界を描いていく。

現実なんかよりキラキラしてて、きっと平和な世界を思い描く。

少し強く、秋風が吹く。その瞬間、現実に引きずり戻された。

スケッチブックから目を離して、目の前の噴水広場に目をやる。

肌寒くなってきたのに、子供たちがきゃっきゃと元気に鬼ごっこをしている。それをみている大人たち。

どこか、暖かそうだった。

現実もいいかもしれないと思って、秋風に当たりながら頬が緩んだ。

11/14/2023, 12:09:01 PM

さぁ、

出勤だ。







ドアを開ける。







晴れてるけど

痛いくらいだった
日射しは

すっかり
穏やかになって

ちょっとだけ
肌寒くもある。





こうやって

ちょっとずつ

時間が
季節が

すすんでいく。




わたしの

誕生日まで

もうちょっとだ。





楽しみだなぁ。


#秋風

11/14/2023, 12:06:08 PM

『秋風』

秋風吹くと思い出す
あなたを看取った
あの日の午後を

あれから何度も
繰り返し
同じ季節迎えたか

月日は巡り 歳重ね
記憶は薄れてゆくけれど

あなたに会いたい
思いは募る

そちらに呼んでと
叫ぶけど

答えてくれる 声もなく
秋風だけが吹きぬける

11/14/2023, 12:04:14 PM

秋風



美容室の帰り道

ショートカットにした首筋に

秋風がことのほか冷たく感じる

肩をすくめ身震いひとつ

高く青い空のもと早足で歩き出す

深まる秋を感じる瞬間

11/14/2023, 12:01:48 PM

秋風に たなびく雲の絶え間より
  もれいづる月の 影のさやけさ
            左京大夫顕輔

『秋風によって雲がたなびき、その絶え間から漏れ出る月の光の、なんと明るく澄んだものでしょう。』


私が好きな秋の季節に、あなたが目を閉じて佇む。

季節の好みに澄んだ空気というものがあるけれど、私はこの秋に吹く風が好きだった。
春の優しさも、夏の激しさも、冬の厳しさとも違う。ただ静かに、ありのままに吹く秋の風。

頬を掠めて、髪を揺らし、身体にふわりと纏わりつく。
それはあなたを愛しく思う私の気持ちにも似ていて。

月の光に照らされたあなたの髪にそっと触れる。
あなたはぴくりと身体を震わせて、隣の私を振り返った。その顔には驚きとともに、滅多にない私からの行動に少しだけ嬉しさを頬に染めている。

「秋も悪くないね」

あなたはそう言って、逃げた私の指を捕まえた。
たったそれだけの理由であなたは秋が好きだと言い始めたね。

ねえ、今もあなたは秋が好きかしら?


【秋風】

11/14/2023, 11:58:17 AM

Theme:秋風

暦の上では夏はとうに終わり、涼しいと感じる日も増えてきた。
まだ気温の上下は大きいけれど、風は秋風と呼ぶのに相応しい冷たいものになってきた。

前日が暖かかったので油断した。
空は晴れ渡っているが、秋風が木の葉を巻き上げながら通りすぎていく。
腕に直に当たる風は身体の芯まで冷やしていくようだった。

早足で自宅に向かう途中、公園の日陰に真っ赤な彼岸花が咲いているのを見つけた。
何故だろうか。私は彼岸花を見ると恐怖に似た気持ちを抱く。
彼岸花。別名、死人花。
「彼岸」という言葉もどことなく死を連想させる。

私は赤い花から目を逸らすと、逃げるように公園から離れた。
焦燥感に似た気持ちが私の目を眩ませた。
気がつくと、私の身体は宙を舞っていた。車と衝突したと気がついたのは、道路に倒れてからだった。

寒い。
この寒さは秋風のせいなのだろうか。それとも、私の中の温かい血液が流れ出しているからだろうか。

ふと、秋風が青紫の花を揺らしているのに気がついた。竜胆の花だ。
まるで倒れた私を見て笑っているかのように、風に揺られている。
そういえば、竜胆の花言葉には「苦しむあなたは美しい」なんて怖いものもあったっけ。
そんなことを考えている内に、私の目の前は真っ暗になってしまった。

11/14/2023, 11:55:03 AM

秋風

いつもそばにいたあなたが
ずっと遠い先に行っちゃったね
君の仕草
君の全て
全部僕の心に
沈んで、沈んで、海の底くらい
深く深く想い続けるよ
これからも
秋風にこの想いを乗せて
きみに届け

11/14/2023, 11:54:47 AM

秋風

つい
この間まで、
暑いと感じていたのに

いきなり
寒い、
ある程度
準備はしていたけれど、

やっぱり
急に寒くなるのは

辛いっ!

身体が
着いて行かない。

身体を温めようと

夕食は
お鍋にしよう。

1人分のお鍋は
材料が
あまってしまうけど、

スーパーに行くと
同じ事を
思う人が
多いのか?

同じ食材を
求めている人が多いな。

買い物を済ませて、

外に出ると、
日の落ちかけた
空。

買い物袋を
持った、
親子
今夜はやっぱり
お鍋かな?

パパに
最後は雑炊作って貰おうね!


楽しそうな
会話が
聞こえ来た。

やっぱり鍋だ。

びゅっ

風が強く吹いた

秋風
すぐに冬になりそうな
風の冷たさだ。

自宅にもどる。

暖かい部屋で
暖かいお鍋で
今日一日
癒されタイム。

今日も、
幸せな一日ありがとう。

11/14/2023, 11:46:56 AM

秋風がふく、ちょうどこの時期だった。
お互いの進む未来のために、別れることを選んだあの日は。


あれからもう3年が経っていた。


「うう…緊張するなあ…」


離れ離れになってから一度も連絡を取ったことがない。
連絡先から彼女の名前までとび、通話ボタンを押す一歩手前でかれこれ1時間格闘していた。



「やっぱり今度にしようかなあ…でもなあ…」



うーんうーんと悩み頭を抱える。
彼女の声を聞きたいと思ったのだ。
最近色々有りすぎて疲れてしまって、だから声を聞けたらまた頑張れる気がすると、そう思ったから。


「よ、よし…かける…かけるぞ…って、え?!」


ついに決心してタップしようとした瞬間、着信画面に切り替わる。
そこに映し出された名前は、今まさに電話をかけようとしていた彼女からだった。


「あっあの!もしもしっ!」


〘―――…ひさしぶり。いきなりごめんね〙


「だ、だだっ、だ、大丈夫!!あの、その…ひさしぶり、だね。元気してた…?」

〘うん。あのね、どうしても声が聞きたくなって〙


「え」


〘ほんとにごめんね。迷惑……だったかな…?〙


「そんなことないっっ!!えと、わたしもねっ!」


〘?〙


「わたしもね、いま電話しようと思ってたの。
だから同じ気持ちだったんだって、嬉しくなって…」


〘そっか…。夢が叶うまで連絡とるのはやめようって約束、二人とも破っちゃったね〙


「…うん。でもほんとうに嬉しい。聞いてもらいたいことがいっぱいあるんだ」


〘私も話したいことがたくさんあるの。あの日から今までのこと〙



そうして私たちは、時間の許す限りたくさん話した。
また明日から、夢に向かって頑張るために。

11/14/2023, 11:42:42 AM

夏の暑さを引きずったままの日差しを睨むように見上げると、空は少しだけ奥行きが広がったような色をしていて、今年は秋が来ないのかと思っていたけれど、季節はちゃんと移ろうのだなと思う。
当たり前だけれど…。

そう言えば、だいぶ前に金木犀の香りがしていたのを思い出した。

買い物帰りに遠回りして、銀杏並木を見に行った。
気付かない間に、だいぶ黄色くなっていた。

突然駆け抜けていった秋風に、少しだけ寂しくなる。

早く帰って猫を愛でよう。

11/14/2023, 11:41:14 AM

秋風

私の 名前は、帽子
鍔(つば)が広いのが自慢なの!
白い滑らかな光沢が 丸みを帯びて
帽子の世界では、なかなかの 美人の
部類に 入るのよ!
綺麗な ピンクのリボンが私の
チャームポイント
私の 持ち主は、小さな女の子
名前は、美衣(みい)ちゃん
私は 彼女の 頭を彩り 守るのが、
仕事なの!



でも、ある日 悪戯な 秋風が
私を ひゅうっと飛ばして行ってしまったの
私は、抵抗できないわ
何たって帽子なんですもの
流れに 身を任せるしかないの


ひゅう ひゅうっと 逆さに
煽られ 地面に付くまで
着の身着のまま

やっと地面に 着いて 美衣ちゃんに
拾って貰えた時

私の中に赤い紅葉が 一枚入っていたの。
美衣ちゃんは、顔を綻ばせて、
嬉しそうに 摘まんで 駆けていったわ!

ふふっ私も美衣ちゃんに 思わぬ
プレゼントが出来て嬉しいわ!
秋風さん ありがとう!

11/14/2023, 11:35:12 AM

わたしの顔を
すーっと撫でてくれる
懐かしい温もり


「よく頑張ってきたね」


そう聞こえた

11/14/2023, 11:35:00 AM

失って初めて気付くこの痛み
秋風は僕の心を通り過ぎて
君が居ない現実を突き付ける

確かに…間違いなく君を愛していたのに
自分の心がどこにも見当たらないのは
一体…なぜなのだろう

僕は…君を愛してはいなかったのか
それとも…君が僕を愛してはいなかったのか

秋風は…ふたつの心を通り過ぎて
そして…永遠に引き離した

この愛の行方は誰も知らない

11/14/2023, 11:32:26 AM

『誰かさんが誰かさんが誰かさんが見ぃつけた

小さい秋小さい秋小さい秋見ぃつけた

めかくし鬼サん手の鳴ルほうへ

す…ましタお…耳ニかすかにし…ミた

ヨん…でル口…ブ…え

も…ズの声

ダァレカさ…んダァ…カさんガ…ダ…ァカさガ見つた

…ィさイ…チィさ…ィイ秋…ぃ………………………』


秋が消えていく。

11/14/2023, 11:32:17 AM

秋雨前線のこと春雨前線って大声で言った中3の頃を思い出しました忌まわしき記憶ですね

11/14/2023, 11:31:25 AM

予想外に温度の下がった風に身を縮ませる。
土曜出勤が早く終わったんだ、大人しく早く帰ればよかった。
そう身も蓋も、夢もない事を考えていたのだが、
「いい匂いがする...」
コートの前を懸命に閉じながら、辺りを見回す。

「焼きいも~焼きいも~焼きたてだよぉ」

広場の申し訳程度の階段の下、焼き芋の屋台と極めて相応しいおっちゃんの姿があった。
納得したと同時に、どうにも甘く焦げた匂いに抗いがたくなる。

「すみません。焼き芋一つ」
「お、ありがとね。少し高いけど安納いもでいいかい?ちょっと焦げちゃった奴オマケにつけるからさ」

そそくさと寄っていって、平静を装って注文をすれば、見透かしたようなおっちゃんからそんな交渉が投げ掛けられられる。

「ありがとうございます、じゃあそれで」

値段と焼き上がった現物をちらりと見て、交渉に応じる。
食べ比べが出きると考えれば、そこまで損はないだろう。
「まいど!」
受け取った芋は確かな熱を帯びていて、あつあつと両手でももて余すほどだった。
取り出した芋の皮は、染みだした蜜で光り冷ますように息を吹き掛ける度に光沢を増すような錯覚を覚える。

「あつっ」

ああ、やっぱり少し頑張って上野で降りて良かったかもしれない。
我ながら単純だとは思うが、さっきまで寒さに沈んでいた気分は何だったのだろう。
澄んだ空に木の葉が舞う。

---
「ねえ、あれ」
「なに?」
いまいちだった美術鑑賞の後、なんとなく気まずくてお互いに言葉少なく探り合いをしていたのに。
ふと袖を引かれる。
見れば焼き芋の屋台と、その近くのベンチに腰掛け懸命に芋に息を吹きかけるスーツの男が一人。
なんとなく。
本当になんとなく、ふっと力が抜ける。
「食べる?」
「うん!」



お題:秋風

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