『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
13. 私の日記帳
何かしらの取り組みを継続するのが苦手だ。日記もそうだし、勿論このアプリも。
しかし、このお題のおかげで思い出した。今日は日記を書かなくてはならない。特別なことがあったときだけ書けばいいルールで辛うじて付け続けている日記のアプリがあった。
今日は指定校推薦の校内選考合格日だ。
「辛い」
「苦しい」
「助けて」
「もうやめたい」
「終わりにしよう」
誰れにも言えないこの一言を、
日記に託して私は今日も笑顔の仮面を被る。
【No.31 私の日記帳】
大掃除をしていると、昔使っていた日記帳がでてきた。
誕生日に貰ったもので、せっかくだからと書き始めたのだ。
内容は、今日は誰々と遊んだ、今日はこんなものを買った、読み始めた漫画が面白い、もうすぐ始まるドラマが楽しみだとかといった単純な内容で、添えられた友達や好きなキャラクターのイラストやプリクラからは悩みなんてなさそうにみえた。
ページをめくっていくと、だんだんと日付が空いてきたり、とくになし、とだけのページが出てきて、飽きて書くことがなくなってきたのが読み取れた。
雑になった空白が多いページを飛ばしていくと、いちごや、ブルーハワイの匂いがするカラフルなページとは違って、鉛筆の黒一色のページがでてくる。
「やっと一年が終わった! もうあいつらと同じクラスになりませんよーに!」
そうだ。あのときだって悩みは確かにあったし苦しんでいた。書き出してしまえば忘れられるとも言うけれど、私はキラキラした日々に灰色の時間を入れたくなかったし思い出したら嫌で、何も書かなくなったのだ。自分のなかでだけでも、なかったことにしたかった。
数ページ戻っていくと、ちらほら書き込みがある日もあった。
「手紙回されて悪口言われてた。さいやく」
「もうわざわざ教室にいるのやめよ、明日から図書室いく!」
「お母さんが電話した、明日おわる」
「あやまらせた! ざまあ」
「あやまったあとに手紙でお前もわるいからあやまれっていわれた、お母さんもまた怒った。はなしつーじない、むし!」
フキダシで、またいーつけてやろうか、と書かれているのをみて、強気な自分に笑った。
今の、少し器用になったように見えて、実際は周りも自分のことも諦めて、傷つけられないように人波を何とか抜けている私より、この頃の方が誇らしくみえる。
実際は人と楽しく遊びたかったし、折れていなくともやっぱり惨めで、すぐに変わるものなら変えて欲しいと願っていたと思う。
あの灰色の時間を過ごしたわたしを、漸く抱きしめてあげられた気がした。
【私の日記帳】
美味しいねって君が言ってたオムライスの写真
君が熱を出した日に保存したおかゆのレシピ
手のひらの中、小さな機械に保存された画像たちは
ぜんぶ 君の記録で
君のそれが、僕の記録になってたらいいのに
【私の日記帳】
貴方さまへのすべてをここに、貴方ただ一人のために記します。愚かなわたしを、貴方さまの愛が赦してくださることを祈っております。
貴方から頂いた夢のひとかけら(7E-2762)、今は毒殺木馬館の地下4.75階5A号室にたいせつに仕舞っております。
また、後世まで受け継ぐようにとお預かりした白昼夢黒曜石は、伽藍島の風雷半島を貴方の鼻先としたときの、首に宿ったホクロの位置に。
貴方さまが私どもへ与えてくださった夢や、祈りや愛や目や言葉や、そのほかすべてに感謝しております。私どもの矮小な魂では受け取りきれないほどのおおきなエネルギーを、ちいさな一人間に惜しみなく注いでくださったこと、忘れは致しません。貴方さまのいらっしゃらない伽藍は信じ難いほどつめたく、さみしく、一層暗く沈み、貴方さまの還りを待っています。我々は、一同心より貴方さまの復活を心よりお待ちしております。貴方さまのおそばには、いつでも私どもの魂が居りますことをお忘れなきよう。
それでは、87年5ヶ月と3日9時間31分9秒後の貴方さまへ、誰よりおおきな愛と、信仰を込めて。
No.16【わたしの日記帳】
※全て架空
お疲れさま
お互いさま
今日の私は忙しかった
鳴り止まぬ電話
思い募る会話
察する要求
魅せるスキル
この世の中は
ケセラセラ
そう言って笑っていた方が
上手くいく
なんとかなるさ
だいたいの事は
お題:私の日記帳
私の日記帳は自分の心そのもの。ありのままを通じている。悲しいことも辛いことも楽しいことも嬉しいことも 幸せのことも、、。
今は苦しい症状や悲しいことはかな 綴られているけど未来は楽しいことが多い日記帳になるんだ。と私の持っている 5年分に記帳は、ごめんね かなり変わっていると思う。
でもね、今脳症ですごくきつくて悲しいことが多い私でも、苦しい中でも幸せなことはたくさんあって、、。私は幸せなことや嬉しいこと楽しいことを見つけ出すのが上手 みたいだ。
これからも私が感じた そのまま5年分日記帳に綴っていくことにする。
2024/08/26/(月)/晴れ
過去には
アプリで
日記をつけていた。
適応障害と
診断される直前
多分
自分でも
自分が
おかしいことに
気が付いていて
書き留めておかないと
やってられなかった。
最近は
転職して
忙しくなって
日記帳は
ほとんど
開いていない。
まだ、
あの頃を
見返す勇気もない。
#私の日記帳
私の日記帳
この間、段ボールに詰め込んだ本の確認をしていたら、昔の日記が出てきた…大学ノートで、30冊位…毎日一頁ずつ、色々書いていた…昔から下手くそな文字…自分の書いた物なのに、所々読めない…
今は、スマホに、綴っている…凡そ変わり映えしない内容だけれど…
日記を書き始めたのは、とある女の子の日記が、きっかけだった…小学六年生で、交通事故で亡くなった女の子の日記を、母親が纏めた本…その本と出会ってから、色々な人の日記を読み漁った…
其々の色々な思い、恐らくは、他人に知られずに、埋もれてしまう筈だった…市井の人の誰か、だけれど、志賀直哉の、ナイルの一滴、にある唯一無二の誰かの想いは、後にも先にも無い…そんな、せめてもの、自分の存在を残してみたいと言う思いから…
作品No.148【2024/08/26 テーマ:私の日記帳】
いつしか
紙のノートではなく
スマートフォンのアプリへと
私の日記帳は変わった
それは
編集するのは楽だけれど
いつなくなるかしれない恐怖が
ついてまわって
それでも私は
実在しない日記帳に
せっせと記録をつけている
【私の日記帳】
ここ最近、ある続きものを書くのが楽しくて仕方がない。なにかに取り憑かれたようにせっせと書き散らしては披露するという毎日。果たして最後までたどり着けるのだろうか……てかなぜ書く毎に長くなっていくのだろう……次からはもっと短くまとめられますように。私の執筆日記でした✦ハート飛ばしてくださる方、ありがとうござります✦( ;∀;)✦
俺は別段、自分の記憶力がいいとは思いません。
けれど、貴女のことなら何でも覚えている自信があります。俺は貴女の日記帳のようなものです。
貴女が産まれた瞬間の、元気な産声。
貴女が初めて歩いた時の、貴女の笑顔。
貴女がご友人たちと過ごした日々。ご家族との時間。
そういうものを、俺は克明に覚えています。
貴女が忘れてしまっても、俺はずっとずっと、覚えています。
「私の日記帳」
日記に憧れて買ったはいいが書くことがない。
○月○日 今日は日記帳を買った。うれしい。
○月△日 今日も日記を書いた。明日も書く。
○日□日
今日まで日記を書けた。
なんだか面倒になってきた。
○月○○日 もう日記をやめることにする。
私の日記帳はこんな調子である。
だから、買うだけ無駄なのだ。
私の日記帳
私が忘れてしまえばなかったことになる。
これは誰にも見せなかった。
見せることは出来なかった。
弱みを見せれば淘汰された。
それが私の人生だった。
──いや、世の常であった。
トラウマは消えない。
傷は塞がらないのだ。
隠さなければ死んでしまうのだ。
私の日記帳。ねぇふーん。、
つけてたこともあるんだけどねぇ
読み返してもしんどくってさ
いいこと書こうって思って書いたことまで
思い出しちゃうし
ほんとは嫌な日だったのにさ。とかさ
それに自分が消える日に
綺麗さっぱり存在ごと消えたいから
文字も写真も残さないって決めたのよ
だからすっきりした気持ち
私の日記帳
溢れる感情をありのままに綴ってみる。
毎日は続かないし、綺麗な文章でもない。
でもその日を生きた自分を感じられる。
生きてるといろんなことがあるね。
楽しい、悲しい、嬉しい、腹立たしい、
もどかしい、切ない、
感じた全ての感情を大切にしよう。
感じることは自由だ。
日記帳は何を書いたっていいんだ。
そこで、整理をつけて大人の仮面を被るんだ。
202X年8月22日
今日は閉店間際にお客さんが来た。
この時点でいつも走って乗っている電車を逃して、乗り換え駅で三十分待つことが確定した。
お客さんはいいよね、ここが最寄りだもんね。
きっと一時間に二本あるかないかの電車社会を知らないんだ。
閉店五分前に「試着してもいいですか?」の申し出が。
「ダメです」なんて断ったらクレームものだからニコニコ笑顔を浮かべつつ試着室へご案内。
(心は穏やかじゃない)
お客さんが着替えいるうちに閉店のチャイムが鳴った。
試着室から出てきたお客さんが「八時まででしたよね?」と聞いてきた。
「このフロアは七時半までなんです」と困り眉にして伝える。
八時まで営業しているのは食品だけだった。
お客さんが試着した洋服を買うと言った。
モバイルのレジは閉じてしまったから、集合カウンターの大きなレジでお会計。
クレジットカードをお客さんへお返しして、まだ動いているエスカレーターまでご案内。(ご誘導)
照明がほとんど落ちた店内でソワソワ落ち着かないお客さん。
「遅くなってすみません」とさすがに謝ってきた。
私はニコニコ笑顔でお気になさらず、と気取って言う。
「これからだと八時には帰れますか?」
「(現在時刻七時五十分)……はい!」
本当はカウンターに残っている社員さんにお礼を言って売上レシートをもらって売上合わせて在庫確認して品出しして売上管理表の計算して残高表も計算して他店売上を聞きに行って全部会社へデータ送信して電気機器の電源を落として着替えないと帰れないけど。
説明が面倒くさいので流した。
お客さんを無事に見送って売場に帰る。
もう何もやりたくない。
最低限だけ済ませて、あとは明日早番の私に任せてしまおう。
本日も一日、お疲れ様でした。
202X年8月23日
クソが
昨日の私の馬鹿野郎
納品二〇〇点あったんだぞ
返品振り回しも合わせて十数点あった
それにプラス昨日の私の仕事なんざやってられっかこの野郎
次は電車何本乗り遅れてでも片付けろ
わかったかこのアッパラパーが
『私の日記帳』
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私の心の中にある日記帳より抜粋
XXXX年X月26日
先輩に代わり僕が日誌をつけます。
怪我を理由に安静にするよう指示したためか、手元の端末を弄って手持ち無沙汰にしていたので、怪我人はさっさと寝ろの気持ちを込めて端末を回収しました。そうしたら、「自分の日記帳が欲しいならそう言えばいいのに」などと頓珍漢なことを宣うので容赦なく寝かせてきました。
さて、先輩が罠に引っかかった後僕は安全確保のため周辺に更に罠がないか確認をしました。幸いにして件の一箇所を覗いて施設内に罠らしい罠は発見されず、以後は支障なく資料の回収ができました。
罠の仕掛けられていた部屋は他に出入り口のない個室になっており、中には調査員の一人であろう白骨死体が一つ、壁にもたれて項垂れていました。
同じ部屋に置かれた箱の中に消費済みの保存食などが見受けられたことから察するに、どうやらこの人物はこの部屋で籠城をしていたようです。手元に転がった拳銃と、頭蓋骨に残った弾痕からするに、最後は自決であったと思われます。
調査員の衣服を調べたところ、ポケットから端末を入手しました。目立った破損はなく、充電さえすれば中身を検めることができるでしょう。
その間に他の部屋から発見された資料に目を通しておこうと思います
『私の日記帳』
まさにここ
この場所
課題があると書きやすい
のと
誰かからの♡が一つでも支えになる
そして
私は…何度も言っているが
パニック、鬱病と診断されて15年
毒親と毒姉
恐らく発達障害と
間違いなく愛着障害
恐らくというのは理由がある
今さら、最初の診断を覆すことは
精神科ではほぼない
別に定期的に検査をするわけでもない
セカンドオピニオンをしたくても
定期的に通っている精神科があると
保険適用外で実費になるのだ
そもそもこんな状態で
経済的に、精神的に
自立できている生活ではないうえ
身内に恵まれなかったり
仕事も長くは続けられない生活なのに
セカンドオピニオン
は、かなりハードルが高い
だから自分なりに15年学んだ結果
この「恐らく」という表現になってしまう
それが現実だ
カウンセリングも相当な費用がかかる
容易ではない
だからといって、精神科受診も
5分程度の診療
何ができるのだろうか!?
これで何が変わるのだろう!?
だから自分で学ぶしかない
だから必死に学んてきたが…
環境に恵まれないと
結局同じことを繰り返す
この場所は
『私の日記帳』
いいときはいいことを言えるが
ぼーっとしているときにも
無意識に書いている時がある
無意識の習慣
だから大切な人にシェアしてるの
時々は見て!って
私もわからない何かが
起きているかもしれないから
リセットしたくなる日が続いていて
誰とも話したくなくて
会いたくなくて
ご飯も作れなくて
自分を傷つける日が5日目突入
良くない
が
とりあえず明日は精神科だ
薬、ちゃんと飲まなきゃなんだけどね
朝、昼飲めないからよくないよね
わかっていても
出来ないときは出来ない
それが完治のない病の厄介なところ…
私の日記帳
わ、すごーい、魔法の本みたい。
子供の頃連れて行ってもらったショッピングモール。初めての遠出、見たこともないほど広い店内に様々なお店。これが都会だ。意味も分からずテンションが上がる。
およそ普段の日常では縁のないお洒落な雑貨屋さんに置かれていたアンティーク調の日記帳。一瞬で目を奪われる。
おねだりして買ってもらったそれは、持ってるだけで特別な事が起こりそうな気にさせてくれる。
ドキドキしながらページを開き鉛筆を持つ。しかしいざ真新しい螺旋用紙を前にすると動けなくなる。
こんな素敵な日記帳だもの。書く内容だって素敵なものでなければ。
しかし納得いくドラマチックな日常などそうあるばずもなく。中学生になり高校生になり、大学生になり。今だ日記帳は白紙のまま。一目惚れした高揚感と、せっかく買ってもらったのに勿体無いという貧乏性もあり捨てることも出来ず。
私の日記帳は。非日常な事柄を書き記すことを待ちつつアンティーク小物として部屋に飾られている。