『神様だけが知っている』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
神様だけが知っている
書かなかった願いごと
書けなかった願いごと
選びきれなかった願いごと
短冊の多さに、遠慮した願いごと
同じことに寄せた願いごと
違うことに羨んだ願いごと
見えなかった願いごと
みとめてしまったねがいごと
天界は今年も異常な高温に見舞われたそうで。
去年のような酷い暑さ―摂氏100℃超―をどうにかする為に、人間界のエアコンを真似て、天界製の超特大エアコンを設置したそうだ。
天界中の熱気を吸って、代わりに涼しく心地よい風を吐き出す天界製超特大エアコンのお陰で、天界は快適な温度となった。
「だから外界がこんなに暑くなっちゃってる、ってわけ」
ブルーハワイのシロップがかかったかき氷をシャクシャクと食べながら、気怠げに言う自称神様。
どうやら室外機的な物体が誤って人間界の方に露出してしまっているらしく、現在、天界総出で露出部分の穴埋め作業中とのこと。
「……何日くらいで終わりそうです?」
言いたいことは山程有るが、何とか堪えて自称神様に尋ねた。
「ウ~ン、だいたい半月くらいかなぁ?今、ちょっと天使が減っててねぇ、天使手が足りないんだよねー」
天使手って何だよ、と口から出そうになったがグッと喉の奥に引っ込め。
「その熱気って、本来なら何処に行く予定だったんですか?」
ふ、と疑問に思ったことを聞けば、自称神様は溶けて青い氷水になりかけたかき氷を行儀悪く啜ってから言った。
「よくわかんないや。 そういう難しいことは補佐役に全部任せてるからさ」
「こいつ!」と無性に腹が立つのだか後が怖いので、握りしめた拳をテーブルの下で必死に抑えながら深呼吸を繰り返す。
「あ、また暫く家に泊めてくれない?」
テーマ「神様だけが知っている」
新しいことを知ると僕ってまだまだ知らないことが多いんだなぁって思う。僕達だって何も知らないことばかりで。
知っていることはいったいこの世界のどれぐらいなのだろう。1%未満は言い過ぎかな。でも体感それぐらいな感じがしてしまっている。だって、僕達は過去のこれまでのきちんとした情報も記録する前は全くと言っていいほどないし、未来を見る手段も持ち合わせていない。海の全てを知ってるわけじゃないし、陸をすっからかんにして自分たちが住みやすいように改装して、いくつもの生物をこの世界から居なくさせてしまった。まだ知らない生き物だっていたかもしれないのに。地球のことだけじゃなく、宇宙のことだって今居る地球の周りしかちゃんと分かってない。この宇宙の広さなんて、それこそいつになったら分かるのか。
きっと、全てを知ってるのはこの世界を創った神様だけなんだろう。僕は普段あんまり神様を信じているわけじゃないけど。こればっかりは全てこうなると考えてる生物がこの世界の外から見てるんじゃないかと思っている。
そんな"神様"に聞きたい。
僕達はなんのために創ったの?
アクアリウムでもスノードームでもないこの地球に。
『神様だけが知っている』
人が知り得ないことを言い換えただけなのにお題である「神様だけが知っている」という響きは一考できるものと感じさせる。
神の概念は論理の破綻を補完する為のものでありそれ以外の何物でもない。人格的な要素を足すことで「いる/いない」という存在論に話をズラされているが本質はそこではなく論理に対する位置づけの方だろう。
とある種のマジレス的な主張もあるが祈りや信仰の文脈で言えばむしろ人格的なもの持つ存在が本質だと思う。人はまず信じるものの対象として他者という存在に価値を置いていると思うからだ。
スピノザの言うような非人格的な神よりも人格を有する神の像は人智を超えた存在と規定されながらあくまで「他者」という存在観念の内にいる。それは人が人を信じることと同じように神を信仰することがその延長線上の行為であることを意味している。
どこまでいっても人は信じるために愛するために対象を自分の観念に引き寄せる。そういった意味では人が最も信用するものは人なのだろう。擬人化というフィルターを通す過程を経て何かを信用する。
あっけらかんと言えば結局、人は人が大好きなんだろう。
嫌いな人を人ではないと表現するように。
お題『神様だけが知っている』
おみくじを引いたら、『君はバレてないと思っているけど、神様の目はごまかせない』といったニュアンスのことが書いてあった。
大吉であることを喜ぶ彼女の横で、俺は背筋が冷えていくのを感じる。
いや、たかがおみくじだろ? ないないない
そう思って頭を振ると、彼女が横から覗き込んでくる。
「中吉なんだ」
「あ、あぁ」
言いながら、俺は木製のあちこち剥げた古いおみくじかけに向かと、そこにおみくじを折りたたんで結び始める。
「持ち帰らないの?」
「うん」
彼女に話しかけられて、思わず手が震えてしまうのをこらえた。
実は、彼女がいながら何人かの女の子と遊んでいる。
彼女はかわいいけど、大学時代から七年ほど付き合ってきて、正直「彼女だけで人生終わるのがつまらない」というのが理由だ。
彼女に内緒で行った合コンに友達が連れてきた巨乳で背が高い美女と遊んだのを皮切りに俺は何度か相手を変えながら遊んでいる。
最近彼女から「あかぬけたよね」と言われるようになったが、彼女はぼーっとしてて天然だから気づいてないと思う。
だが
『神の目はごまかせない』
その言葉を見たくなくて、俺は結ぶとすぐにおみくじかけからはなれる。
最近、そこまでベタベタしたがらなかった彼女が急に俺の腕を掴むようになってきたことに俺は都合よく「最近、可愛いことをしてくるな」と思考を塗り替えた。
神様だけが知っている
七夕のお願い事
新月のお願い事
一粒万倍日
全部にお願い!
神様は知っている
そんな欲深い私を
知っている
神様だけが知っている。
あの日の葛藤も、少しの悪戯も。
正しい選択も、間違いもすれ違いも。
心の奥底に沈めた想いも、私の知らない世界のことも。
神様だけは、知っていてほしい。
ほんの少しの親切が、誰かの助けになっていたと。
沢山のたらればがある
その先どうなっていたのか
はたまたそんな先は存在しないのか
『神様だけが知っている』
神様だけが知っている
それはどんなことかな。
人の寿命?
人の病気?
違うと思う。
幸せになるための色んなことを知ってるんだと思う。
そしたら戦争にならないって?
そうだよね。
だから神様だけが知ってるの。
みんな神様が居ないとか、神様のせいにすらする人が居るけれど。
私は神様を信じてる。
どんなことがあろうと、神様に感謝して生かされていたい。
病気、怪我したって、健康がいかに大事か教えてくれていると感じるし、
幸せな気持ちになると、
神様に感謝して、噛み締めていられる。
今日も起きれたことに感謝して、また眠れることに感謝して、明日も起きれたらいいな。
神様だけが知っている
私とあの人との
この先の道
少しでも長く
寄り添っていたいの
愛してる
愛してる
愛してるの
祈りつつ 神様の立場を思って 申し訳なくなる
___________
神社で御祈祷の際、住所を読み上げるのが昔から面白いなぁと思っています。神様は、頼みごとをしてくる私が何処の誰かでさえご存知ないのに、全知全能であられるように、まるで私だけの味方のように、時に無理難題をお願いしちゃう私に苦笑してしまうのです。
ねぇ、神様。
神様が叶えられることは、神様だけが知っておられると思いますが、どうかこの自分勝手な私達を見放さないでくださいね。
___________
英語のGod only knows. が「俺の知ったことかよ」という文脈で使われるのも、面白いです。すごく、投げやり笑
今回の日本語題では「神のみぞ知る。」ではなく「神様だけが知っている。」と敬称付きで呼びかけるのも、三人称視点ではなく、一人称的視点で面白いです。
うーん。「神様」と祈る時、英語ではmy God になったりするのかな。私の神よ、か。
神様だけが知っている
この世は修行の場なので
ただの娯楽ばかりではいけない
遊んでいるようでも、周囲への配慮などを通じて
学ぶことがあるべき
気づきを意識して得なければ修行にならない
たまには、ただの娯楽もあってもいいけれど
そればかりでは修行にならない
この世を去った後に苦労する
私たち一人一人の運命を知っているのは神様だけ
私たちは
そこに向かってくだけ
本当は誰もが、全部知ってて生まれたのに
生まれてきて、
言葉が達者になる頃
生まれて3、4年で忘れて生きてくことになる
今悩んでることも、これからの幸せも不幸も全部
全てわかってて生まれてきたのに
忘れて生きるから
後悔しながら死んでく
悲しみと憎しみばかりの人生では寂しいけれど
それは持って生まれた使命を思い出すことに限りなく近い体験といえる
向き合う努力をするべき
そのためには、たまの娯楽も、必要といえる
息抜きや娯楽が、向き合う力になるのであれば許される
後悔ない人は
考えるのをやめた愚か者か
向上心を持たない愚か者
現状に満足して不幸を受け入れる愚か者
使命をもって生まれたのに、
忘れて楽な道を選んで生きて
死ぬ
しばらく死んだことにも気づかない
なんだか
いつもと
カラダが違う
気がする。
そうだ、
もうすぐ
生理だ。
うーん、
でも
生理前にしては
症状が
ちょっと
違うかも?
生理前だから?
体調不良?
熱中症?
それとも?
病院へ行くほど
深刻ではないけれど
これって
何の吐き気なの?
#神様だけが知っている
手慰みにいじっているコインを目に留めて尋ねると、先ほど採掘で手に入れたのだという。
なるほど、普段見る通貨ではなさそうだ。採掘されたというが綺麗に磨かれたそれは、太陽光を反射した。
自分が気にしたからパフォーマンスだろう、指で弾いて空中で掴んで見せる。
相変わらず小器用だとコインの煌めきより、流れる動作に感心した。
裏か表か尋ねられたので表だと応える。遊びに付き合っているのが嬉しくなったようで目尻を細める相手に、そんなに喜ぶからこちらも付き合うのだと胸中でつぶやいた。わかっていそうではあるけれど。
せっかくだから何か決めるか、といった相手に特に思い付かず……昼食くらいだろうか。
じゃあどちらの支払いの負担になるか賭けようというので頷く。
別に昼食程度どうということもない。そもそも財布自体がほとんど共有のような扱いだったりするもので。
するっと手の甲からもう片方の手が外される。
そんなこともあったかもしれない。聳え立つビルの前に隣で並び立つ相手を横目に、ふと思い出した。
怯えているのかと揶揄ってくる相手へ肩をすくめる。気を害した風でもなく、いつかのあの日、手のひらで踊っていたコインを取り出す。
こんな手のひらで決められることもあるんだよな、と。
かざしたコイン越しに神の名を冠した摩天楼を見上げた。
【神様だけが知っている】(300字)
ある日ある世界の天空で、天使たちがこんな会話をしていました。
「魔王が復活したので、勇者召喚プログラムを実行したいのですが、パスワードのメモってあります?」
「メモはないですねぇ。知っているのは神様だけです」
天使たちは顔を見合わせました。
「神様、パス覚えてると思います?」
「ボケちゃってますからねぇ」
「新陳代謝のある我々と違って、神様はずっとおひとりでしたからね」
「つまり」
「詰み」
「詰み」
天使たちはいっせいにため息をつきました。
「これが属神化の弊害というやつですか」
「神様ワンマンでしたからねぇ」
「早めに業務改革をしておくべきでしたね。まあ、あとは人間たちの魔王への抵抗を、そっと見守りましょう」
神様だけがしっている?
何を??
知らねえよ
オレの心の中にある
これが神様だとすれば
もしかすると知ってるかもな
神様は人間が
どうなろうとどうでもいいんです
それはただ地球という星が生まれて
ヒトという生物が生まれて
土を固めたりなんやかやして
海を掘ったり埋めたりして
風の成分を少し変えて
自分たちの手で変えた
星の上で滅びていく
神様からすると塵みたいなもの
神様は何でも知っている
でも多くのヒトが考えるようなちっぽけな神様ではないということか
アインシュタインならどう言うかな?
僕のこの心の神様を
もしかするとアインシュタインなら
私の考えを人間の感じる時間も距離も
目で見えるこの世界を前提にしていることすら
笑い飛ばすかな?
神様だけが知っている
未来予想図
不安と安心の狭間で
揺れ動く
神様に身を委ねて
いれば安心…
No.49『神様だけが知っている』
私は別に神様なんて信じない。
でも神様だけでも私の努力を知っていてほしい。
神様だけが知っている
なんだか今までにない感じのお題がきたな。今までもあったっけこういうお題?思い出せないな。
こういうなんというか小説向けのお題というか、小説の中に出てくる言葉みたいなお題は珍しい気がする。それともそうでもないのかな。わかんないね。
今までも小説向けのお題はそれなりにあったと思うんだけど今日のお題はなんだか肌感が違うんだよね。なにが違うかと言われたら困るんだけど。
なんだろうな、お題じゃなくてセリフ感というか。言葉にしづらい違和感が今日のお題にはある。この違和感を覚えてるのは俺だけだろうか。
まぁその辺は気にしないでやろうか。神様だけが知っているとなるとどんなことだろうね。
お天道様が見ているなんて言葉もあるし神様は人間のやっていることはなんでもお見通し、というイメージもある。
でも現在までに起きているできごとなら神様じゃなくてもわかるか。となると神様だけが知っていることは運命とかその辺りになるな。
と、長くなったのでこの辺りで今日は終わりにするか。なんか話がよくわからない方向に進んできちゃったし。
僕には好きな人が居る。
それを知ってるのはこの世界でたった一人。
そう、
僕だ。
だれも知らなくていいし、誰にも言うつもりが無い。
「ねぇ、なんですぎだってこといわないの?」
ぎょっ、とした。
急いで振り返るが、そこにはだれもいない。
気の所為か…、そう思い、僕は此の儘過ごした。
その次の日、好きな人が死んだ。
事故死だった。
否、正確には
「事故死に片付けられた」
打撲痕、骨折、その他複数の大怪我が見られたそうだ。
でも、血は一つも出ていなくて、周りには指紋一つなかったらしい。
「なんて、意地の悪い人なんだ。」
あの声は空耳なんかじゃない。警告だった。
僕が告白しなければ死ぬという。
――神様だけが知っている。