『神様だけが知っている』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
神様だけが知っている
なんだか今までにない感じのお題がきたな。今までもあったっけこういうお題?思い出せないな。
こういうなんというか小説向けのお題というか、小説の中に出てくる言葉みたいなお題は珍しい気がする。それともそうでもないのかな。わかんないね。
今までも小説向けのお題はそれなりにあったと思うんだけど今日のお題はなんだか肌感が違うんだよね。なにが違うかと言われたら困るんだけど。
なんだろうな、お題じゃなくてセリフ感というか。言葉にしづらい違和感が今日のお題にはある。この違和感を覚えてるのは俺だけだろうか。
まぁその辺は気にしないでやろうか。神様だけが知っているとなるとどんなことだろうね。
お天道様が見ているなんて言葉もあるし神様は人間のやっていることはなんでもお見通し、というイメージもある。
でも現在までに起きているできごとなら神様じゃなくてもわかるか。となると神様だけが知っていることは運命とかその辺りになるな。
と、長くなったのでこの辺りで今日は終わりにするか。なんか話がよくわからない方向に進んできちゃったし。
僕には好きな人が居る。
それを知ってるのはこの世界でたった一人。
そう、
僕だ。
だれも知らなくていいし、誰にも言うつもりが無い。
「ねぇ、なんですぎだってこといわないの?」
ぎょっ、とした。
急いで振り返るが、そこにはだれもいない。
気の所為か…、そう思い、僕は此の儘過ごした。
その次の日、好きな人が死んだ。
事故死だった。
否、正確には
「事故死に片付けられた」
打撲痕、骨折、その他複数の大怪我が見られたそうだ。
でも、血は一つも出ていなくて、周りには指紋一つなかったらしい。
「なんて、意地の悪い人なんだ。」
あの声は空耳なんかじゃない。警告だった。
僕が告白しなければ死ぬという。
――神様だけが知っている。
神様だけが知っている。あらゆる物事が成功する方法を。私がもしそんな神様だったら、他人にも自分にも優しい人間になりたいな。他人も自分も甘やかす、ふわふわした甘い人間になりたい。なんて夢みる今日この頃。
幼い頃に読んだ
水木先生の『妖怪図鑑』
地獄絵図を
食い入るように 惹きつけられるように
何度も何度も見た
『虫を一匹でも殺せば地獄に落ちる』
この言葉が枷になった
虫が殺せなくなった
地獄に行きたくなかった
虫が出れば
父や母を頼る
今思えば残酷な子どもだ
歳を重ねると、
虫を殺さねばならない
状況が訪れた
覚悟を決めて、
ティッシュを使って
潰した
殺した
なんとなく開けて、
虫の状況を確認した
すれば、あんなに飛び回って
しっかり見えなかった虫の構造が
死によって
ありありとみえた
肢 翅 眼
食い入るように 惹きつけられるように
見た
さっきまでは飛んでいた
自分の手で止めてしまった
枷は外れた
虫を殺してもらっていたら
地獄に落ちなかったのだろうか
虫を殺してしまった私は
地獄に落ちるのだろうか
〜神様だけが知っている〜
神様だけが知っている
僕は天使だ。
神様だけが知っている、人間達の寿命。
その寿命が尽きる人を天界へと導く為に、人間の世界に迎えに行くのが、僕ら天使の使命で。
今夜も、僕は神様に告げられた人間を迎えに行った帰りなのだが。
「ねぇ、君って天使みたいだな」
俺を迎えに来たんだろ?
なんて、突然、一人の青年がベッドから、僕の方をしっかりと見て言うから。
「……君、僕のことが見えてるの?」
空を白い羽で飛ぶ僕を見ても、不思議そうにしない彼は。
自分の死期が近いことをわかっているみたいだ。
けど、それは間違いじゃなくて。
確かに、人間に僕ら天使が見える時というのは、天界から迎えが来た時や。
稀に、迎えが来る時期が迫っている者にも見える場合がある。
多分、彼は後者なんだろう。
だから、俺は彼へと笑ってみせる。
「それは神様だけが知ってるんだ」
どうか、彼がその時を安らかに受け入れられますように、と願って。
そんな俺の気持ちが伝わったのか。
彼も俺へと微笑むと。
「だとしたら、最後の時は君に迎えに来てもらいたいな」
「……それはどうして?」
「君みたいな綺麗な天使が迎えに来てくれたなら、きっと幸せな終わりになると思うからさ」
なんて。
どうしてかな、俺の顔が熱いし。
胸も苦しくなってきた気がする。
天使は病気にならない筈なのに。
これも、神様なら知ってるんだろうか。
End
僕が口に出さないことも
僕が悩んでいることも
神様だけが知っている。
日本は八百万の神とか言って
全てのものに神様がいるって感じだけど
だったらいい事だけ起こって欲しいって
思ってしまう。
僕の悩みを無くせたらいいのに。
いい事だけが僕に起こったら良いのに。
そんな気持ちも神様だけが知っている。
神様はなんでも屋じゃない事くらい
僕だけは知って居るのに。
─────『神様だけが知っている』
神様だけが知っている
この世界の設計図
宇宙の広さ
酸素の色
朝露の温度
神様だけが知っている
それならそれで構わないけれど
教えてほしいことだってある
ご飯はまだ、と足元に絡まってくる
ふわふわで、鼻先のつめたい
わたしの家族
今よりずっとずっと
長生きさせてくれたってよかったのに
死んだ花を麻紐で束ねる。土に還ることも風に溶けることも許さず。
『神様だけが知っている』
僕はどうして産まれてきたのだろう?
もう何度目になるかわからないくらい繰り返した自問自答。
なんど繰り返しても答えは出ない。
「あたりまえだよね。そんなの神様にしかわからないよ」
しばらくして妹が産まれた。
小さくてかわいい、産まれてすぐ失敗作の烙印を押されたかわいそうな妹。
この施設で失敗作がどんな扱いをされるかわからない。だから僕がこの子を守ってあげなきゃ。
今後僕たちは幸せになれるのか、そんなの僕にはわからない。でもこの子を僕の手で幸せにすることはできるはず。
そんな決意と共に僕は妹に手を差し出した。
妹は小さな手で僕の手をぎゅっと握りかえしてくれた。それだけでとても嬉しい気持ちになった。
僕はこの子を幸せにするために産まれてきたんだ。そんな気さえした。
それから間もなく僕は妹と会えなくなった。
僕が守るって幸せにするって決めたのに。
僕はまたなんのために産まれてきたのかわからなくなった。
「僕はなんのために産まれてきたの?」
‥それは
「神様だけが知っている」
-fin-
❴神様だけが知っている❵
神様だけが知っている、、
この惑星(地球)が出来た理由を、、
神様だけが知っている、、
人間が生まれた理由を、、
神様だけが知っている、、
ーこの世の全てをー
あの夏のあの夕べ
寝ているあなたの頬を撫で
そっと頬を触れ合わせたことも
あの午後の図書館の中
あなたの返した本を真っ先に手に取って
腕の中で抱きしめたことも
あの春の綺麗な空の下
友達に話しかけるふりをして
あなたを横目で見ていたことも
あの校舎のあの廊下
震えないように気をつけて
ようやく出した声のかすれも
あの冬の冷たい雨の日
降りしきる水の中で
こっそり呟いた2文字も
誰も知らない
私も知らない
みんな忘れた
みんな知らない
知っているのはただおひとり
そのおひとりも、話してくれはしないのだ
お題『神様だけが知っている』
《神様だけが知っている》
時は大詰めを迎えた。
追う形になっていた私は苦労して策を弄し、ここに来てもう手を伸ばせば敵の背を掴める所まで追い付いた。
さあ、あともう少し。
賽は投げられた。結果は、神様だけが知っている。
「まずいぞ、これ追い付かれるんじゃねぇか?」
「畜生、逃げ切れると思ったのに…。」
ふふ。ここが勝負どころ。
本気で行くからね!
気合を入れて、私は右手を振り翳した。
「5か6!5か6来て!!」
放たれた賽は、たくさんのマスが描かれた盤上をころころと転がる。
私は彼の外交に伴って訪れた国の城で、休憩中の近衛兵達とボードゲームをしていた。
ゲーム中の所持金とゴールの順位を合わせて競うボードゲームで、勝てば高級チーズをゲット出来る。
所持金は貯めた。あとは1位でゴールすれば完全に私の勝ち。
「来るな!来るんじゃねぇ!」
「1だ!1出ろ!!」
一緒に遊んでる兵士達もヒートアップしてる。
ここの国王様は勇猛かつ温和な賢王で知られているけれど、それでも兵士の仕事はストレスが溜まるらしく、外交をする彼に帯同したとは言え何もする事のない私は時間潰しとちょっとした交流を兼ねて兵士達のストレス解消に付き合っていた。
普段とは違う相手とボードゲームがしたいというのは物凄くよく分かる。相手によって盛り上がりの反応とか違うもんね。
賽は動きを緩め、一点でくるくる回り始める。
これもしかして5か6出るんじゃない?
「やった!上がれそう!!」
私は嬉しい興奮で大はしゃぎ。
片や相手の兵士達は敗北が濃厚になり、野太い悲鳴を上げる。
賽が止まりそうになり、場が最高潮に盛り上がったその時。
バン!!!!と大きな音を立てて詰め所の扉が開かれた。
そこにいたのは、和やかな笑顔で私達を見る国王様と、切羽詰まった怒り顔で肩を震わせている彼だった。
「何をしているのですか貴方達はーーーー!!!!」
彼はそう叫ぶや室内に乗り込んできて、ボードゲームの盤を回る賽ごと放るようにひっくり返した。
「「「あああああああああ!!!!」」」
ええええ!勝ちそうだったのにーー!!
勝敗は、まさかの勝負付かず。
勝負の女神様もこんな結果になるとは思わなかっただろうな。
「まあ良いではないか。兵士達の憂さを晴らすのに協力してくれたのだろう?」
穏やかなお声で国王様は仰ってくださったけれど。
「陛下、そういう問題ではございませんので。」
彼はバッサリと斬って捨てた。二国の仲良きことは美しき哉。
ああ、チーズ食べたかったな…。
「いいですか?貴女はあちこち出歩き過ぎないように。慣れぬ土地なんですから。
ましてや兵士の詰め所など、女性兵士がいるとは限らないんですからホイホイ入って行くとは何事ですか。」
その後客室に引き戻された私は、彼からこってりお説教をされる羽目になりました。
「あら。素敵な色ね。」
「ありがとう」
「何を描いているの?」
「わからない。」
目の前に広がっている、ただ白い画用紙に散らかしただけの絵の具をぼうっと見つめた。
「…つまり、自分のこころの赴くままに描いているってことね。」
「…そういうことなのかもしれないね。」
「無理に理解する必要はない。というより、そんなことできない。……だって、」
だって、
わたしのこころのゆくえは、
かみさまだけがしっているから。
神様だけが、みんなの心の秘密を知っている。
みんなが忘れてしまうことも、神様だけが知っている。
だから僕は神様に感謝する。
僕が忘れても、あるいは僕が忘れられても、神様だけは知っていてくれるから。
そして、少し可哀想だと思う。
でもそれは無駄な配慮だとも思う。
神様とはそういう仕事であり、
役割であり、
属性なのだ。
だから僕は祈る。
特定の神様ではなく、
名前もない、
ぼんやりとした、
しかし存在だけは何となく感じることができる神様に対して、僕は祈る。
神様。
あなたの仕事が次の神様へ受け継がれたとき、
それに見合う報酬が与えられますように。
神様をやっていて良かった、と思う瞬間が、あなたにもちゃんと訪れますように。
あなたが笑顔になれる瞬間が、訪れますように。
僕は神様だ。神様が知ってる事なんて、教えても得しないよ?暇だし。どうしょうねー?
神様だけが知っている。
私がどんなに悩んでいるかを。
神様だけが知っている。
私は挫けない人だと。
神様だけが知っている。
人は皆、同じだと。
神様だけが知っている
PC作業中。
タイピングする手の上に、灰色の獣がのしかかってくる。
にゃあ。
どうした。ごはんか?
にゃあ。
よしよし。じゃあ向こうに行こう。 僕が歩きだすとデスクから飛び降りてついてくる。
ほら。
にゃ。 餌に鼻を近づける。が、食べずに僕の足元にスリスリしてくる。
なんだ、ごはんじゃないのか。散歩か?
にゃあ。
よしよし。じゃあお外行こう。 てくてくと、獣が付いてくる。
少し歩いて、猛獣はゴロンと寝転がり腹を見せた。
僕はよしよし、とお腹をなでなでした。
しばらくして、もう戻るよ、と言うと、
にゃあ、と返す。だが、帰る様子はない。僕はそのまま放っておいて、ひとりで部屋に戻った。
PC作業に戻る。
2分後、灰色の獣が走ってきて、再び手の上にかぶさる。
なんだなんだ、おまえは何がしたいんだ?
にゃあ。
何を訴えてるのか全然わからない。
神様、あなたならわかりますか?
別に教えてくれなくてもいいけど。
わかんなくても全然可愛いから。めっちゃ可愛いから。
ちゅーるあげよっと。
神様だけが知っている
神様だけが知っている。というような出来事がおきた。
そういう出来事が起きると、
誰かに見られてる気がして怖い。
神様だけが知っているってことだから
僕の過去はそれで収まっている
汚らしいこと
やらしいこと
恥ずかしいことばかりの過去だから
でもそれが青年というものだ
この世界で、いつどこで何が起きるかは神様が知っている。
もしくは、神様が引き起こしているのかもしれない