『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたの声を聞けないと、目が冴えてしまうようになってしまった。それほどにまで、あなたの声は私にとっての心地よいものになっていたということだろう。
初めてその小説を読んだ日のことを今でも覚えている。
狂おしいぐらいのキャラクター達の躍動感と鮮やかに動く感情という名の激情。息もつかせぬ歴史ロマンだった。
動乱の時代に魅せられて、次へ次へとページをめくる指が止まらない。
現実を押し流して、こちらの心と時間をすべて掻っ攫っていく小説があった。気付くと夜中をとうに過ぎて午前4時。それでもエンディングまで止まれない。
英国の冷たい石畳、乾燥した地中海の空、オリエントの風、烟るような深い古の森の息吹。
こんなのを書きたい!!
20年経った今でも読み返すし、嫁入り道具でもありました。
榛名先生。あなた様が目標です。
眠れないほど誰かを想う夜があるというのは一体どんな気持ちなのだろうと考えたことがある。
皆はそれをまるで高尚なことのように主張するけれどドロドロとした虚栄心と、まるで自分が主人公になったような高揚感で周囲が見えなくなっているだけではと1人ごちる。
そんな自分もまた悲壮感に酔った周りとは違う自分を演出した痛いやつと見えているのだろうか。
悲劇のヒロイン、ヒーロになったような気分で、今日もただただ1人窓から覗くしらんでいく空を睨みつけながら思考した。
眠れないほどの不満を抱きながら。
眠れないほど
夢中になって本を読んだのは
中学生ぐらいの時が最後だったかも
今も本は時々読むけれど
あの頃ほどの集中力も気力も
無いのでした
マイペースマイペース
ちゃんと眠る方が
だいじ
幼い頃から
学校行事が苦手で
いや、むしろ学校自体が苦手で
遠足の前日など
楽しみ過ぎて眠れないという
謎のシチュエーションに
首を傾げた幼きわたし
後に遠足の思い出を
水彩画におこす授業で描いた絵
その名も
『遠足に行く前に校庭に並ぶ皆』
心底辟易していたのは言うまでもない
なんてことない日常を終えて、夜眠ろうとすると、たまに、フッと思い出したくない光景がよみがえることがある。
何で今、あの時のこと考えちゃったんだろう。
ずっと忘れてたのに。
何か…何か、今日あった楽しいこと考えよう。
誰かと話している訳でもなく、自分に言い聞かせるために、矢継ぎ早に頭の中でぐるぐる考える。
瞼の裏に張り付いて取れない、嫌な記憶が消えない。
頭の中の自分の声が、やけに大きく聞こえる。
あれ、楽しいことを思い出したかったのに…。
何であの時、もっと上手くできなかったんだろう。
今なら、きっと失敗しなかった。
そうすれば、こうしていれば。
ああ、もう。
今夜は眠れない。
(眠れない程の後悔を思い出した夜)
嫌な事があった日は、寝るときになって、嫌なことを思い出す。
ぐるぐる、ぐるぐる、同じ事。
何回も、何回も。
挙句の果てには、誰かがこういってるんだろうな、とか。
明日、こうやってからかわれたり、なんか真剣に説明してくれたりするんだろうな、とか。
嫌なことばかり思う。
眠れない。
だけどさ、もしかしたら。
明日はやり返してやるからなって、アタマの中でシミュレーションして、アタマ冴えてるんじゃないかって思う。
単なる妄想か。
眠れないほど、アタマもココロも煮えたぎってるけど。
寝よう、寝よう。
今日のお題は今の私にあってるな
彼氏に我慢させてしまっていた
彼氏はずっとモヤモヤしながら
私と接してたのかと思うと
心が痛くなった
「ごめん」の言葉しか出てこない
気をつけるって言ったところで
これからのことは変わっていくけど
過去に私が傷つけたことは残ってしまう
今日は5ヶ月記念日なのに
喧嘩してしまった
眠れないほど君が悩んでいた日々のように
私も今日は悩んでしまう
眠れないほど君を想ってることを
君に伝えたい
安心させたい
ごめんなさい。
好きです。
「眠れないほど」
眠れないほど
どうしてだろう…気が付くと、あなたの事で、何も手がつけられない…名前すら知らないのに、ただあの道ですれ違うだけの人なのに…ふわりと香るあなたの髪の匂い、優しい瞳、微笑み溢れる唇…
何時も、決まった時間に、すれ違う事に気が付いたのは、紫陽花の季節…あれから、いつの間にか、木枯らしの季節になり、それでも、声を掛ける事すら出来なくて…少しの勇気があれば…
極度の興奮状態というわけでもないのに、眠れないほど目が冴えてしまう事がよくある。
諦めて寝ないかベッドに潜りまんじりともせず朝を迎えるか。
社会人である上は後者を選びがち。
眠れない原因は不明。
困ったものである。
寝てもさめても、はたまた眠れないほど夢中になるような相手に生まれてこのかた出会ったことがない。
学生時代は教室のすみで勉強ばかりしていたせいかこの歳になっても恋愛というものには無縁だ。
教師という職業についているのだから、自分を好いてくれる生徒はもちろん可愛いとは思うが。
恋愛対象かと言われればそれは別。それはそれ、これはこれというやつだ。
「なぁんで俺なのかねぇ…」
淹れたてのコーヒーを一口飲んで校庭に目をやる。
元気に走り回る生徒の中でも一際楽しそうに走っている女の子。
毎日欠かさずに俺の所に来てくれるものだから遠くからでもすぐに分かってしまう。
俺と話していたって楽しくもなんともないだろうに彼女は俺の一言一句を聞き逃すまいとやけに真剣な表情で、俺のやたら長い話を聞いてくれる。
俺も変わり者だと思うが俺なんかを好いてくれる貴方も相当変わり者ね、などと至極失礼なことを考えながらコーヒーをあおった
俺もいい歳なんだ。
26はもうおじさんの部類に入るのかもしれない。
そろそろ眠れないほど頭を悩ませるような相手に一度は出会いたいものだ。
2023.12.5『眠れないほど』
悩んでいる
考えている
反省している。
今日のこと
明日のこと
ずっと未来のこと。
明日に怯えながら
抗えない時を
嫌々過ごしている。
早く朝日が昇って欲しいのに
朝が来ることを怖がっている
悩むのが怖いのに
時が止まれと思っている。
今考えたって仕方ないこと
ずっと考えてる
そうやって自分の心と体を
追い込んでると知っているのに
悩んでいる
考えている
反省している。
–寝れないほど–
【眠れないほど】
僕は、「明日」が楽しみでしょうがない。
常に「まだ見ぬ未来」に興味があり、逆に「今日」にはほとんど興味がない。
この話をすると大抵、君は変わっているねと言われる。
毎日、明日が楽しみすぎて眠れないほどだ。
夜の九時には布団に入るが、明日のことを思うと興奮して眠ることができない。目が冴えきって、目を瞑って寝ようとしても自然と明日のことを考えてしまう。
そして十二時になる瞬間、その興奮はMAXになる。僕はこの瞬間のために生きているといっても過言ではない。
……それから時計の針が十二時一分になると、途端にこの世に興味が無くなるのだ。「今日」が来てしまったから。
急に眠くなって、全てがどうでも良くなる。次の「明日」が来るまで二十四時間近くもあるなんて、と憂鬱な気分になりながら眠りにつく。
僕にとっての「今日」は、虚しいものでしかない。
だけど「明日」には、希望がある。
もしかしたら明日になれば、気の合う人と出会えるかも知れない。ふとしたことから大金を手に入れられるかも知れない。仕事で大成功するかも知れない。
実際はそんな希望、希望のままでしかないことが多いけれど。
変わり映えのしない今日よりも、変わるかも知れない明日に思いを馳せる僕は、そんなにおかしいんだろうか。
『眠れないほど』
ヤバい!どうしよう!好きな人からLINE来た!
待て!落ち着け私!大丈夫!冷静に!
│─────│
│好きです │
│─────│
あぁ~ヤバい!これはヤバい!もう死んでもいい!
│────────│
│ごめん、間違えた│
│────────│
あっ、な、なんだ〜間違えただけか…
私は返事を打ち掛けのままLINEを閉じて、
膝を抱えて毛布に包まった。
眠れないほど
風邪を引いた。
喉と鼻にくるタイプ。
特に鼻の調子が悪い。
そして横になると咳が止まらなくなる。
それはもう眠れないほどに。
こんな日は早く寝るに限る。
おやすみなさい。
皆様もどうかお気をつけて…
paki
今日は、仕事が忙しいと分かっていた。
そのため、朝から前日に立てたスケジュールを進めた。
昼前、メールが入った。内容は、プロジェクトの再検討。
今年4月に急遽上司から出された依頼。期限は、今年中まで。プロジェクト内容を聞いた時は難しいと感じたが進めた。途中、当社にあまりメリットがないことが分かり相談もした。打合せの結果、そのまま進める判断を得た。
『眠れないほど』
あなたの仕草
あなたの声
あなたの言葉
思い出すだけで愛おしい
あなたの格好
あなたの姿
あなたの存在
脳裏に浮かぶだけで心が踊る
眠ってしまえば
思い出しているこの気持ちが遮断されてしまう
朝が来ればまた忙しさで
あなたのことだけを思い浮かべることが出来ない
だから眠りたくなくて
ずっと考えてしまう夜
眠れないほどにあなたを想ってしまう
2023/12/05
(現実の恋でも2次元への恋でも当てはまることだと思うの)
#3 眠れないほど
自分のお腹の音がうるさくて眠れない。いや、眠れていないのは、お腹が空く前から、なんすけどね。とりあえずなんか食べようとキッチンに向かって冷蔵庫を漁る。ふと気がついた、不自然な量の葡萄ゼリー。
「なはは…僕ぁなにしてるんすかねぇ」
誰に向けたものでもない愚痴をこぼして、作りすぎたゼリーを頬張る。あの子の胃のサイズに合わせて作ったそれでは、全く腹は満たされない。
___あの子が、いつものいい匂いじゃなくなった瞬間を忘れられない。きっと、自分の発言が原因なんだろうけど考えても考えてもお腹が空くだけで。
どれだけ食べ続けていただろう、時間を確認するのにスマホの電源をつけて目に入った『1件の新着メッセージがあります』の文字。通知は切っていたから気が付かなかったが、ちょうど日付を跨いだ頃に来ていたようだ。
差出人は、『礼瀬マヨイ』
「今日は突然逃げ出してしまいすみませんでした。椎名さんが、他の方とお食事されたという話を聞いて、なんだか、いたたまれなくなってしまって。私が嫉妬なんて、烏滸がましいですよね___」
嫉妬?マヨちゃんが?
そのあともマヨちゃんがいっぱい謝っていたような気がするけど、そんなことはどうでもよかった。
また、先程とはかけ離れた軽い足取りでキッチンに向かう。
取り出したのは、まだまだ常備してあった葡萄ジュースとゼラチン。
今日はまだまだ眠れそうにない。
『眠れないほど』2023.12.05
親子ほど年の離れた男の、普段は一ミリもピクリともしないその表情が、柔らかく微笑を浮かべる様を思い出し、わけもなく胸が高鳴った。
直接、自分となにか関わりがあるわけではない。たまにすれ違って、一言二言、会話をするぐらいの関係である。
それでも彼はこちらを認識しているし、きちんと名前を呼んで大人のように扱ってくれる。どうにもならない隔てを感じさせないほどフランクだ。
気難しいというわけではなく、ただ真面目なだけ。
整髪料で固められた髪も、きっちり着込んでいる制服も、あの人の几帳面さをあらわしている。
でも、二人でいるとそれが乱れる。一本だけ額にかかる枝垂れ毛に、緩められた襟元が、彼の余裕のなさをあらわしてる。
それを思い出すたびに、眠れないほどの激情に駆られる。
見悶えて見悶えて堪らなくなったときに、無理だと分かっていて彼に連絡をする。そのたびに彼は眉間に皺を寄せてたしなめてくるが、最終的に許してくれるのはきっと優しさから。
そのような甘やかしを受けることはとても心地よいし、他の誰もこの一面を知らないのだと優越感に浸ることができる。
僕にとって彼の人は、そういった意味で大切な人だ。
〜眠れないほど、秋が恋しくなる〜
冷たい風が流れて涙を乾燥させる。ベランダには数ヶ月前の水着がまだ干してあった。布団の中に入っても夢に落ちない。闇からはきりきりと虫の声が少しうるさい。空からの雫がまた溢れそう。外の空気を吸いに行こう。そう思って靴下を履いてサンダルに足を入れた。電灯はない。黒い靴下が足を闇の中に埋めた。折りたたみ傘をあけた。ポツポツと傘に雫が垂れてきた。溢れそう。道の途中にあった水溜まりに気づかず靴下を濡らしてしまった。冷たい。靴下を脱いだ。濡れた足が風にあたり体を冷やす。少し歩いて空き地についた。音が大きくなってくる。どうせ濡れるのならー僕は思い切り大草原に身を投げ、心を遷した。器から溜まっていたものが溢れた。
ストレスが溜まっていても、嫌なことがあっても、外に心を傾けてみてください。生き物が昔から最も触れてきてきたのは自然ですからきっと落ち着くはずですよ。