多田野一人

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眠れないほど
どうしてだろう…気が付くと、あなたの事で、何も手がつけられない…名前すら知らないのに、ただあの道ですれ違うだけの人なのに…ふわりと香るあなたの髪の匂い、優しい瞳、微笑み溢れる唇…
何時も、決まった時間に、すれ違う事に気が付いたのは、紫陽花の季節…あれから、いつの間にか、木枯らしの季節になり、それでも、声を掛ける事すら出来なくて…少しの勇気があれば…

12/5/2023, 2:14:20 PM