多田野一人

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2/22/2025, 3:15:12 PM

君と見た虹
あの、雨上がりの夕方、久しぶりの虹は、大きくて…思わず、隣の君の手を掴んだね…
あの日、初めて二人で、出掛けた遊園地…午後から、突然の雨で、少し雨宿りして、観覧車に乗って…段々景色が下に拡がり、空が近くなる…その、視界の先に、鮮やかな橋が、空に架かっていた…
会話が途切れて、何か言おうとしていて、言葉を探していた時で、この七色のアーチが勇気をくれた…
君と一緒に見た虹…今でも、鮮明に憶えているよ…

2/21/2025, 3:22:41 PM

夜空を駆ける
この星空を駆け抜ける事が出来たなら…今すぐ、君に逢いに行きたい…友達より、家族より、君と一緒にいたい…
電話越しじゃなくて、君のリアルな顔を見つめ乍ら、君の声を直接聴きたい…会えない時間が、堪らなく辛くて淋しい…
たまにしか会えないのに、かけがえのない時間は、あっという間に過ぎてしまうから…我儘だってわかっている…けど、星空を見ると、君と過ごした、あの夜が蘇るから…
この、満天の星空を、飛んで行きたい…

2/20/2025, 1:42:45 PM

ひそかな思い
毎日が、同じ事の繰り返しで、つまらない…朝起きて、仕事して、帰宅して寝る…休日は、一日ゴロゴロして、夜になる…
子供の頃に想像していた、何でも出来る大人には、なれていない…駄目駄目な、だらしない、誰からも必要とされない、つまらない大人…せめて、何かに精通したオタクが、まだ立派に見える…自己嫌悪で、生きているのが、辛い日々…
でも…そんな私を、屹度見付けてくれる誰かが現れる…そんな妄想も…せめてもの、気休め…

2/19/2025, 3:17:16 PM

あなたは誰
真夜中の鏡を覗くと、未来に出逢う人が見える…そう聞いて、こっそりと、真夜中に、姿見を何度も見つめた…
けれど、鏡に写るのは、自分だけで、誰も出て来なくて…だから、其れが哀しくて、ずっと、一人ぼっちなんだと思うと、どんどん淋しくなってきて…
いつか、私の隣に来てくれる、誰かに、早くめぐり逢いたい…

2/18/2025, 3:09:51 PM

手紙の行方
中学生の時、異性を意識し始めてから、同じ学年の、あの人に恋をした…
違うクラスだったから、あんまり会うことも、ましてや、会話なんて無くて…偶々廊下ですれ違ったり、校庭で見かけるだけで、ドキドキしていた…
夜、机に向かい乍ら、教科書を開いても、あの人の事しか、考えられ無くて…
レターセットを何度も買い直しては、何度も、手紙を書いて、引き出しにしまい込んで…の繰り返し…
あの時の手紙、結局、どうしたのかは、憶えていなくて、その行方も…

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