心の旅路
何処を目指しているのか…分からないまま、歩き回る毎日…
何処からスタートしたのか、それすら曖昧になっている…ただ闇雲に進むのは心許なくて…
どうして、行き先も分からないまま進んでいるのか、理由も目的もきっかけも摑めない…
見えない何かに促されながら、宛のない心の旅路は、いつになったら、分かるのだろうか…
凍てつく鏡
洗面台の鏡に映るのは、わたしの姿…見慣れた顔なのに、今はもっと嫌になる…
昼間にたまたま見掛けたあなたの姿…近寄ろうとしていると、あなたの横には、知らない誰か…親しげに歩く様子に、身体が止まってしまう…
勿論、恋人でもないわたしが、あなたを束縛する事はできないし、見たくもない光景…
今鏡に映る自分の姿が、余りに切なくて…どうしていいか分からない…
雪明りの夜
静かに降り積もる雪の夜…
窓の向こうは、薄っすらと白くなっている…星のない暗い夜に、雪が白く微かな灯りのように…
北国みたいに、降り積もる事はないけれど、数センチ程は雪が降り積もる…
その真っ白な雪は、暗い夜でも、薄ぼんやり明るく見える…月に照らされると、儚くて、冷たくて、何処か切なく光る…
薄っすらした雪は、明日には、溶けてしまうけれど、その儚い雪の名残が何気に切ない…
祈りを捧げて
今夜はクリスマス…チキンを食べたり、ケーキを食べたり…
何となくクリスマスっぽい感じで、なんちゃってクリスマスを過ごす…
クリスチャンじゃないけれど、何となくお祈りをしてみる…
ささやかな、夜のひととき、今年も一人の聖夜を過ごして…
遠い日のぬくもり
何となく記憶の片隅にある、遠い日の家族…
まだ私も幼く、妹や弟もちょこまかしていた頃…父も母もまだ二十代で…
そんな遥か昔、まだ家にも、笑い合う家族の姿があったのに…
いつの間にか、バラバラになった家族…それぞれ別々の生きる道を選び、家族が、一つ屋根の下で、肩寄せ合いながら、生きていたあのぬくもりが…
今は、曖昧な記憶に埋もれているだけ…