やなまか

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初めてその小説を読んだ日のことを今でも覚えている。
狂おしいぐらいのキャラクター達の躍動感と鮮やかに動く感情という名の激情。息もつかせぬ歴史ロマンだった。
動乱の時代に魅せられて、次へ次へとページをめくる指が止まらない。

現実を押し流して、こちらの心と時間をすべて掻っ攫っていく小説があった。気付くと夜中をとうに過ぎて午前4時。それでもエンディングまで止まれない。

英国の冷たい石畳、乾燥した地中海の空、オリエントの風、烟るような深い古の森の息吹。

こんなのを書きたい!!
20年経った今でも読み返すし、嫁入り道具でもありました。
榛名先生。あなた様が目標です。

12/5/2023, 2:29:51 PM