『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真夏のような日だったなぁ
夜は、ざる蕎麦でも食べよう
中野くんも誘おっと
※『真夜中』で言葉遊びしました
※閲覧注意※
軽率なクロスオーバー、IF歴史にもならない代物。タイムトラベラーなモブちゃんが普通に居るよ。 何でも許せる人向け。
《真夜中》
静まり返る屋敷の中。
いつだって、静寂と深い闇に包まれた深い夜の気配に、押し潰されそうだった。
『ここへ来たばかりの頃は、怖いと思っていたけれど、すっかり慣れてしまいました。』
しみじみと思い返せば、隣で晩酌をする手が、はたと止まっていた。
「…大層な怖がりも、形無しか。」
人工物に侵食されない、本当の闇だと感じて恐ろしかったのを覚えている。
「何を恐れるのかも判らず、難儀したな。」
何でもないことを恐れて、人との接触すら恐怖だった自分に、根気良く付き合ってくれた目前の夫婦が居なければ、きっと自分はとっくに死んでいたとすら思う。
「知らない家に、急に攫われて来たのだもの。すべてが恐ろしいに決まっているじゃありませんか。」
食べるものも衣類も、人との触れ合いも言葉を交わすことすら、怯えに怯えて、夜も眠れず、気絶して眠るような生活が、今では嘘のようだ。
「こうして大人になって、お酒を交わせる日が来て…。本当に、良かったわ。」
喜んでくれている女性が、隣に座る男性の酒杯に酒を注ぐ。
「暁は、旦那様と一緒に盃を空けないでね。お酒に慣れるのは、時間を掛けてゆっくりと。焦って早まってはいけないの。」
酒器を男性との間に、水入れを自分との間にそれぞれ待機させた女性が、嬉しそうにそれぞれの手元の盃へと注ぐ。
静かな夜が、更けていった。
真夜中に起きてていいことなどない。
真夜中に食べたカップラーメンは翌日浮腫と化すし、
真夜中に考えた妄想たちは羞恥と化す。
真夜中に見るSNSにろくなことは書いていない。
真夜中に感じる寂しさなどいつか消えるだろう。
真夜中に勉強、などする気もない。
枕が変わると眠れない、などという繊細な感覚は最初から持ち合わせていない。旅先でも他人の家でも普通に寝るし、床で寝落ちしたときは呆れられた。それがこの歳になって、出張先のホテルで寝つけなくなるとは。何なら睡眠環境は普段より良いはずだろうに。体温が高いから夏場は暑いし、たまにのしかかられて重いし。ここにない抱き枕のことを思い出す。声だけでも、とスマホを手繰り寄せたところで時刻を見てまた放り投げた。寝過ごして朝飯を食いっぱぐれるのだけは避けたいが、さて。掛布団を丸めて枕を足しても、人一人分の重さにはまだまだ遠い。
(題:真夜中)
“真夜中”
忙しい日常に追われ、いつからか明日の事を考え、夜十時にはベッドに入るようになった。
次の日のパフォーマンスに影響しないよう、疲れが溜まって1週間を乗り越えられなくならないよう…あれこれ明日の事を考え、私は眠る。
無理やり眠る。
二十数年前のあの真夜中のワクワクキラキラした時間、忘れたわけではない。
真夜中のドライブ、真夜中の海岸、真夜中の花火、真夜中の雪、真夜中のおしゃべり、、、
真夜中は、特別だった。
そんな日々を今日想い出してみた。
真夜中にふと目が覚める。起きるにはまだ早い時間。それから再び眠りにつくまで、真っ暗な天井を見つめるしかない時間が始まる。
それは無限のように思えて、なんだかすごく怖かった。世界に自分1人しかいないような気がして。
そんな日は、いつでも唐突にやってくる。
いやだなぁ。
ひとりごちて天井を眺めていると、寝台の上から音が鳴った。友達からの着信だ。暗い中光る猫のアイコンが眩しい。
「起きてるー?」
私が起きてなかったらどうするつもりだったのだろう。まぁ、そんな事いちいち考える子じゃないか。
「起きてるよ」
「嫌な時間に目が覚めちゃったねー、お互いに」
「そうだね」
「ねぇね、眠るまで一緒に話さない?」
「いいよ」
考えもなしに答えていた。余計眠れなくなるとか、そんな事は考えなかった。
こうして無限のような怖い時間は、マイペースな友達との談話の時間に変わった。友達の間伸びした声に、だんだんと眠くなる。
「おやすみ」
眠りに落ちる瞬間、彼女がそう言った気がした。
布団に包まれながらいつかの事を思い出す
気づくのは自分の反省点
改善しようと思っても、明るくなると気づけば
ひねくれ者に元通り
変わらなきゃ。
この気持ちも朝になったら消えるのかな
なんて真夜中
真夜中に家電がなった
時計を見るとAM2時30分である
普通に考えると不穏な知らせ以外に考えられない
眠い目をこすりながら
慌てて受話器を手に取った
耳に飛び込んできた第一声
「あんた誰よ」
かけてきたのはそちらでは?
まさしく、もしもし?である
「カズヒコ、そにいるんでしょ」
言葉にはださなかったが頭は???でいっぱいである。
誰ですか?カズヒコさん。
「いいから出しなさいよ」
色々聞き間違いも含めて、考えが寝ている脳みそを一周し、絞り出した答えは
「私はカズヒコではありません」
思わず英語の教科書に載っている和訳のような返事をしてしまった
「分かってるわよ、とぼけてないでカズヒコを出しなさいよ」
「カズヒコという人はいません」
思わず人でないカズヒコはいるような言い方をしてしまったか……と後悔したが特に突っ込まれなかった
相手にも余裕が無いようだ
しかし、随分な話である
そもそもはかけまちがいをしてきたそちらに非があるにもかかわらず真夜中にここまで初対面の相手をなじれるとは
一度冷静になって自分を省みて欲しい
そこまで考えると寝ぼけた頭にも少し怒りがわいてきた
温厚な質なので極めて冷静に
「とりあえず、おかけまちがいです」
とだけ言って
電話を切ってやった
しばらく待ってみたが、もう一度かかってくることはなかった。
恐らく、正しいカズヒコにさっきの女は誰かと更に怒りを倍増させてかけている事だろう
少しカズヒコに申し訳ない気持ちもあったが、こちらも被害者なので気にせず眠ることにした
実話である
真夜中ってマイナスのイメージが強いなぁ。
優
あートイレトイレ💦
うっ!怖い😱
これが噂の真夜中…
何がやねんー
知らんがな(笑)
珍しいこともあるもんだなと思った。
“元気?”。メールはその一言のみだった。相手は地元の幼馴染から。物心ついたころからずっと一緒にいて、同じ小中高に進み、その後は互いに進学と就職の道を選んでからはぱったりと会わなくなってしまった。僕が上京してしまったからというのもある。まぁ、あっちはあっちで忙しいみたいなのでなかなか時間が取れないのも無理はない。“みたい”、というのはたまたま別の地元の友達と連絡を取り合った時に聞いたからだ。そしてそいつからは散々問い詰められた。“なんであの子と付き合わなかったんだ”って。そんなこと言われても。向こうにその気が無いのに付き合うなんて無理な話だ。
そう、僕は幼馴染のその彼女に恋をしていた。それももうずっと長い間。思いを告げるチャンスなんて、これまでに何千回とあったけど1度たりともそういう類の話題はしなかった。それは、彼女は僕のことを異性として意識していないから。彼女と一緒にいると分かる。僕はただの、気前のいい“近所のお兄ちゃん”みたいな位置づけだったんだと思う。ならば、そういう振る舞いをしなければ。何もわざわざ今の関係を崩すような真似をする必要なんかない。
やがて高校卒業と同時に疎遠になって、僕の彼女に対する想いも薄れていたという、まさにそんな時だった。
“元気だよ”。あえて長文にせずこれだけ返した。余計な話を広げず、こうすれば向こうも返しづらいと思ったからだ。
なぜなら、僕は彼女からの連絡を嬉しく思えなかった。また未練がましく想いを抱きそうで、怖かった。でも、送ってから少し後悔もした。ただの近況報告のつもりだったのなら、もうすこし砕けた会話を入れ込めば良かったんじゃないか。難しく考えずに日常会話を振ってやれば良かったと思った。
そしたら直後、携帯が鳴ったのだ。画面には彼女の名前。嘘だろ、と思ったけれど僕はその電話をとった。
「もしもし?」
『あ……ごめんね。いきなりかけたりして』
「いや、びっくりしたけど大丈夫だよ」
『そっか、良かった』
かけてきたのは彼女のほうなのに、それきりで黙り込んでしまった。何がしたいんだと思った。でも、久しぶりに聞く声がすごく懐かしいと感じた。懐かしくて優しいその声が、僕は好きだった。
「……泣いてるの?」
そう言ったのは電話の向こうで鼻を啜る音が聞こえたからだ。口数が少ない理由もそのせいか。
『……ごめん。色々疲れちゃって、思い浮かんだのがリョウちゃんの顔だったの』
久しぶりに聞いたその呼び名。彼女が僕を呼ぶ時の響きが懐かしくて、思わず目を細めてしまう。ごめんなさい、と謝りながら彼女は静かに泣いている。
「落ち着いて。話聞くからもう泣かないで」
『うん、ありがとう』
「その代わり、僕も話したいことあるんだ。だから聞いてくれる?」
何千回もあったチャンスを棒に振ってきたこと、ついこないだまで後悔してた。でも神様がラストチャンスをくれた。これを逃したらもう、2度と、君には思いを告げられない。
深呼吸しながら、僕は部屋の窓際に立った。外はもうひっそりとしていて暗い空に月だけが輝いている。
なんて言おうか。どうやって伝えようか。色々考えてしまったけれど、やっぱり素直に話すのが1番だと思った。息を吸い、彼女に思いを告げる瞬間壁の時計が視界に入った。時刻はジャスト0時。今から、真夜中の告白をするから。だからどうか聞いてくれないか。僕の、数年越しの思いを。
「窓は閉めちゃダメ!」
ベッドから鋭く幼い妹の声が飛んできて、兄はビクリと窓枠に伸ばした手を止める。
「えぇ、何でだよ? 寒いじゃん」
「窓閉めちゃったら、妖精さんが来ても入ってこれないから、ダメ!」
あぁティンカーベルね、と兄は肩を竦める。
あれ、訪ねてきたのはピーターパンだったっけ?
あれは単なる物語で現実にはならないことぐらい、兄はわかっている。
けれど妹は言い出したら頑として引かないから。
兄は窓を締めるのを諦めて、畳に敷いた布団に潜り込む。
「もし妖精さんが来たら、起こしてね」
「はいはい」
それは起きていろということなのか、と兄は思いつつ生返事する。
ちょっと前までは、クローゼットからお化けが出てくるかもしれない、と怖がって。
結果、兄は妹の部屋に布団を敷いて寝る羽目になったのだ。
怖がったり、期待したりするわりには。
兄が布団に入った途端、妹は寝息を立てて朝まで目覚めることがない。
一体、兄を何だと思っているのか。
問い詰めてやりたい気もするのだが、多分その答えの『言葉』はまだ、妹の中にはないだろう。
「まったく、おーぼーだよなぁ」
妹の寝息を聞きながら。
覚えたばかりの言葉を乗せて、兄はそっと窓辺に立ってみた。
今なら。
妖精か、永遠の少年が来たら。
妹は起こさず、自分だけこっそり誘いにのってしまうだろうな、なんて思ってみる。
ふと、傍らの机を見ると。
『妖精さんへ』と書かれたガラスの小瓶があった。
中身は、優しい色合いの金平糖だ。
妹が、母親に妖精に来てもらうにはどうしたらいいとしつこく尋ねていたのを思い出す。
角砂糖とか、甘い物が好きだったはず——と母親が用意したものが、これらしい。
「役得っつーか? 夢を見続けさせてあげるのも務めっていうか?」
兄はニマッと笑って。
金平糖を一つ、口の中に放り込んだ。
「この時間だと世界に私たちしかいないみたいだね。」
真夜中の路上。ロマンス溢れる瞳でこちらを見つめながら彼女が言ったその"私たち"の中に側にある公園で泥酔し倒れている若いサラリーマンが含まれているのか考えていた。
付き合い初めて2ヶ月。普段大人しい彼女は二人きりになると大胆になることを僕は知っている。そして一度そのモードになると手がつけられなくなることも知っている。
恐らくではなく確実に彼女は今僕以外の他人の存在を認識していない。身体の距離が近くなっていっていることがその証拠だ。ときめきがサラリーマンを抹消している。
彼女に恥をかかせないためにサラリーマンのことを伏せてそれとなく場所を移動したいがモードに入っている彼女の雰囲気がそうはさせてくれない。
いっそ人がいることを直接伝えるべきか。しかしそれも結局彼女に恥をかかせてしまうには変わりないだろう。何より彼女の作るロマンスがその選択肢も遠ざけていく。
あれこれ思考を巡らせていく内に顔と顔が近くなり次第に何も考えられなくなっていた。そうだもう他のことはどうでもいい。このまま彼女を受けいればいい。それだけだ。
意識の焦点が目の前のことに極限まで合わさったとき。
近くでコール音がほんの数秒間だけ鳴った。
「もしもし。はい、はい。本日はご迷惑おかけしてすみません。はい、あの後無事に乗り継ぎしまして今は自宅にいます。すみません、ご心配ありがとうございます。はい明日の出勤はもちろん問題ありません。はい、今後お酒は控えます。社会人としての自覚が…」
サラリーマンが突然蘇生し嘘をついている。そしてその通話が終わった直後におそらくスマホで現在の時間を確認したのだろう。何かを悟ったような表情しその場にまた寝倒れた。
ほんの一瞬の出来事にロマンスも息の根を引き取り僕も彼女も普段以上に冷静になった。
「やっぱりもう時間遅いし急いで帰ろうか。」
彼女はこくりと小さく首を縦に振りお互いそれ以上は何も言わず真っ直ぐ帰路についていった。
世界に誰もいないかのように虫の音だけが聴こえる。
Nicki Minaj - The Night Is Still Young
むかしから寝つきが悪い方だと思う。メンタルが弱いから、不安が浮かぶと一気に広がる。寝つきが良くなるようにいろいろやった時期もあった。カモミールティーを飲んだり、ストレッチをしたり、マッサージしたり。しかしある日、テレビで睡眠の専門家が言ったことが目からウロコだった。
「眠れないからと対策をいろいろ考えると、それが気になって余計寝れなくなるので、何もしないのが一番いい」
以来、対策をスパッとやめて眠くなったら寝る、に変えた。眠れなかったら諦めて眠くなるまで他のことをして過ごす。そのまま夜が明けても気にしない。日中仕事が捗らなくても、今日は仕方ないと思って時間になったらサッサと帰る。すごくストレスが減った、気がする。
今後不眠が悪化するようならまた考えるが、今くらいならこのままにしておこうと思う。
2024/5/18
友達との真夜中の電話。
毎日会って話しているはずなのに、夜の電話はやめられない。
ずっと話していたいんだ。この夜はいつも寂しいから。
真夜中
真夜中は好きです。誰にも邪魔されずにひっそり居られるから。
3時くらいから、4時くらいが一番深い夜って感じ。静かで誰にも邪魔されない、それを求めているのよね。
普段の生活では、なかなか手に入らないものの一つです。
『 真夜中 』
真夜中。貴女との時間。
深夜2時ちょうど。決まってゆらりと現れる貴女。
僕も一緒に行きたいな。なんて言った日は、怒って何も話せずに消えてしまった。
今日はなんだか嬉しそう。
どうしたの¿ と、尋ねる。
くすくす、なんて笑う君に笑いかけようとした時、
ブツッ
なんて音がして周りが暗くなる。
行こう! なんて太陽みたいな笑顔で言う君。
勿論、行くよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日未明、○○アパートで男性の変死体が発見されました。
男性は~~~~、、、
真夜中の公園は人がいないので、音もなく暗い。遠くで聞こえる暴走族たちのバイクの轟音は、そこでは心強い味方だ。私より背の高く黒々とした木々は、昼のイメージと違い陰鬱でおどろおどろしい。そこはとても怖い場所。とても怖くて公園の空っぽのグラウンドには入ることすらできない。でも私はなぜかその感触がくせになって、いつも震えて帰るのだけど、心の奥で密かに楽しんでいる。行政機関が作った公共の空間が、生みの親の手を離れ何か別の空間でいたがるそんな時間。それが真夜中だ。
真夜中
真夜中が好き
私を黒く塗りつぶしてくれるから
真夜中が好き
見たくないものを隠してくれるから
真夜中が好き
光り輝くモノがより一層、美しくなるから
雲々の間に姿を隠す金の月は
真夜中の長い時間を
まるでアイスが溶けるような短い時間の様に
錯覚させる
月は好きじゃなかった
月の光が、私を照らそうとしているから
でもそれは違う
月は私を見ていない
月の後ろにいるモノの存在に
私は気づけなかった
アレは全てを見ている
見た気になっている
いつまでも
いつまでも
悔しいけれど
真夜中が好き
数多に光る、遠い光源を
ぼんやりと見つめながら食べるアイスは
格別に美味しいから
真夜中が好き
全てが美しいように思えるから
真夜中が好き
幸せな気持ちだと錯覚するから