相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/20/2023, 9:06:44 AM

好きな人との相合傘を想像する…
虚しくなる…
今日はいきなり雨が降った…
私の好きな人は…
私の親友だった人と相合傘して…
幸せそうだ…

彼と相合傘する…
幸せだった…
友から奪った好きな人…
仕方ない私の好きな人を奪ったんだから…

6/20/2023, 8:43:37 AM

【ハイキュー!!】月島蛍 相合傘
『おかあさーん、今日雨降る〜?』
降らないよーと声が聞こえる。
『ありがとー。行ってきまーす』
私は毎日ウキウキしながら家を出る。なぜなら
『あっ、蛍くーん』
彼氏の月島蛍こと蛍くんと一緒に学校に行ってるからだ。蛍くんとは同い年でクラスは違うけど登下校やお昼は一緒に過ごしている。
「おはよう。○○。今日は寝坊しなかったの?」
とからかってくる。
「もー、なんで私が寝坊常習犯みたいになってんの(`-´)」
『えっ、違うの?昨日も一昨日も寝坊して僕のこと散々待たせたじゃん』
「そっそれはそうだけどさ今日はちゃんと起きたもん」
『あっそ。はやく学校行こ』
と言って蛍くんは足を早める。
「あっ。ちょっと待ってよ〜」
と私も足を早め蛍くんに追いつく。



「じゃあ、またお昼ね!バイバイ!」
『はいはい、また後でね。早く行かないと遅れるよ?』
「はーい」




〜お昼〜
[◯◯〜] ⇐ 友達
『んー?』
[外雨降ってるけど傘持ってきた?]
「え!?持ってきてない」
[帰りどうすんの?]
「え〜どうしよう。……蛍くんに入れてもらう」
[なら大丈夫だね。]
「ありがとう」




〜放課後〜
私は蛍くんのクラスに行った。
「蛍くーん」
みんなが私の方に視線を向ける。ヤバっと思っていたら蛍くんが私のところにきた。
『なに?そんな大声で呼ばないでくれる?』
「だって蛍くん毎回ヘッドホンしてるもん」
『あそ。それで要件は?』
「あっ、そうそう。今日傘忘れたから入れて」
私がそう言ったら蛍くんはため息をついた。
『また忘れたの?……はぁ、分かったよ』
「ほんと!ありがとう!(´▽`)」
『次はないからね』
「うん!」
「よし!帰ろ〜」



〜帰り道〜
「久しぶりじゃない?こうやって相合傘して帰るの」
『そうだね』
そうやって話していると、あっという間に家についた
「ありがとう。蛍くん。今度ショートケーキ奢る」
『ん。じゃあまたね。』


【相合傘】

6/20/2023, 8:25:06 AM

【相合傘】

1つの傘の中で、見知らぬ2人がしゃべっている。
会話の内容は、雨音に隠れて、うまく聞き取れない。
2人きりの空間に水を差すのは、よくないだろうに。
気になってしまうのが人の性というやつだろうか。

6/20/2023, 8:21:43 AM

No.53『彼のとなり』
散文/恋愛/掌編小説

 私と彼との身長差は、15センチもある。ちなみに、彼が162センチで、私は177センチだ。
 だから、彼は一緒に帰る時も隣を歩いてくれない。幼なじみでお隣さんの彼と帰るのは小学生の頃からの習慣のようなもので、一緒に帰ることができるだけで嬉しいと言えば嬉しいのだけれど。
「ちょっと待ってよ」
 足の長さも私のほうが長いはずなのに、彼はいつもズンズンと前を行く。振り返りもせず、ただ、距離が空きすぎると角で待ってくれていたり。
「遅い」
「ジロちゃんが速いだけじゃん」
 高校生になって、初めてクラスが別れた彼との貴重な時間。
「あ」
 降り出した雨に空を見上げたら、
「ん」
 ぶっきらぼうに差し出されたビニール傘。

 私はその手を取り、彼の手の上から傘の柄を握りしめ。身を屈めて彼の隣に立ってみた。

お題:相合傘

6/20/2023, 8:14:33 AM

澪子は雨に多少濡れようが気にしない性分だ。農作中に雨に打たれることは頻繁にあるし、小雨くらいなら我慢できる。
 しかし、今のような雨になれば別だった。慌てて近くの東屋らしき場所に走り寄った澪子を待ち受けていたのは、ベンチで横になっているやんごとないお方だった。
「え、太子殿下……?」
「……お見苦しいところを見せてしまいましたね」
 ゆっくり起き上がったのは、間違いない、将来帝になるだろう青年、橄欖太子だった。なぜどこにも護衛がいないのか、キョロキョロしている澪子に、どうかご内密に、と唇に人差し指を当てる太子。意外と不真面目な方なんだなあ、と思ったが、手に持っているのはいかにもお堅そうなタイトルの書物だった。
「だけどそろそろ戻らないとバレそうだな」
 送りましょうと言う太子の手には、傘がある。用意周到な太子は、本だけでなく傘も持ってきていた。
 断ることもできず、澪子は太子の左隣に立った。どうか美琴ちゃんに見られませんように、と祈りながら歩き始めた。
 当たり前のように歩き出したが、ふと、太子に傘を持たせるなんて失礼じゃないかと思った。そろっと右手を伸ばしかけたが、スッと避けられた……ように見えた。
「澪子さん、もう少し右に寄っても大丈夫ですよ。左肩、少し濡れてしまいましたよね」
 気が付かず申し訳ありませんと謝る太子に、傘を持つ役割を代わろうかと申し出るタイミングを失ってしまった。太子に遠慮していたのは本当だ。傘を差さずに土いじりをすることも多い澪子は、体が少し濡れてくらいで気にする性分でもない。が、太子がそのように気を遣われた以上、寄らないのもダメだよなと傘が守ってくれる範囲に左肩を入れた。
「中央の生活には慣れましたか」
「いやあムリで……あ」
 屋敷の裏庭でこっそり育てている作物に思いを馳せていた澪子はやらかした。慌てて取り繕う。
「最初は田舎から大都会に出てやっていけるのか不安でしたが、最近では鳳翔の本邸や帝央学舎の雰囲気にも慣れてきました。今は中央の生活を楽しんでいます」
「嘘ですよね」
 そっと横目で窺う。はっきり切り捨てた太子の表情は、嘘をつかれた?割に楽しそうに笑っている。怒っていないらしい。
「中央なんてやってられないあたし地元に帰りたい、本音はそうですよね」
「……すみません、嘘をつきました。中央とは永遠に分かち合えません」
「永遠!ははっ、永遠ときましたか!それは、澪子さんには申し訳ないことをしましたね」
 とりあえず怒ってないことに安堵した。そして、先ほどと違って微塵も申し訳なく思っていないらしい太子の様子に、地元に帰る道は開拓できないことを悟った。傘を半分貸してもらったり、濡れた左肩を気にしたりする優しさがあるのなら、澪子がそもそも中央に引っ越すこととなった諸悪の根源である婚約を解消してほしいが、そうする気はさらさらなさそうだ。
「澪子さんが中央と永遠に分かち合えない理由として、やはり、農芸や園芸を自由にできないことでしょうか」
「もちろんそれも大いに関係あります!中央は土いじりができる場所が少ないんです。それに、王夫妻や義理の兄弟は、私が本家所有の農地に出入りするのも良く思ってないらしく、行動を制限されました。だから最近は学舎の庭で綺麗な花の咲く薬草を植えてみたり、本邸の使われていない裏庭でこっそり野菜を育てたり、そんな感じで鬱憤を晴らしているので、もっと自由に使える土地が欲しいです」
「その秘密の行動、私に話しても大丈夫なの?」
「あっ、このこと本家の皆様には……」
「ふふっ」
 太子は笑っただけだった。
「あのう、育ち盛りの薬草や野菜の芽を抜かれることだけは避けたいので、本当にここだけの秘密にしてほしいのです」
 澪子の切実な願いが伝わったのか、太子は笑顔を引っ込めて神妙な顔つきで頷いた。
「わかりました、ここだけの話にします。しかし、澪子さんは嘘がつけない性格で明るい方ですね。裏表がなく、好きなことには一直線。だからこそ、先日の六花の顔合わせの時のように、公の場に長時間出席するのは難しいかもしれませんね」
 バレていたか。澪子は苦笑した。実家では、妃教育はおろか王女としての心構えなど大して教わっていなかった澪子は、中央の本家で初めてそういう上流階級らしい教育に触れた。おまけにこの性格だ。それらしく取り繕うことも危うい。先日の公的な会でも、義兄の監視下で最低限の挨拶を済ませた後、早々に退席してしまったのだ。この頃は、澪子の王女教育にやや諦めモードだった本家の皆様は、公式行事を経て「やはり本人が嫌がろうが逃げようがやるしかない」と火をつけてしまったらしい。お陰で、皆の目が厳しくなり、本邸に戻るのが億劫だ。
「そうですね、宮殿会場の妃の社交なんて考えただけで気が重いです」
 しかし、太子は真顔で、
「ああ、それは大丈夫ですよ。そういうのは美琴の役割だから」
 てっきり励まされるか笑われるかのどちらかだと思ったが、太子の予想外の言葉に、澪子は言葉を失った。
「美琴、さんの役割」 
 辛うじて出てきたのは、太子が先ほど言った言葉だった。
「はい。美琴は、生まれる前から将来の妃として相応しくあれと育てられてきました。私は、公的な社交において美琴に並び立つ者はいないと思っています」
「ずいぶん美琴さんを信頼しているのですね」
「美琴には、それこそ私が立太子に臨む以前から助けられてきました」
「大事にしないんですか?」
「え?」
「………………すみません。忘れてください、大事じゃないはずありませんよね。私妃どころかまだ王女としての立ち居振る舞いもよくわかってなくて、本家でも学舎でももう皆仕方ないわねって感じでフォローされることばかりですが、今の私のどこがダメだったのかも正直わからないときもあって。だけど、美琴ちゃんはこういうことをずっと、生まれる前からやってきたんですね」
 あ、雨小降りになりましたね。もう大丈夫です、傘を貸していただきありがとうございました。そう言って去ろうとしかけた澪子の手を太子が掴んだ。
「澪子さんは、帝の妃もしくは帝配がなぜ6人いると思いますか」
「……後継者を残すため」
 あるいは、政略結婚をした妃たちの中に、本当に好きな相手を紛れ込ませること。以前、太子が楽しそうに喋っていた相手は、物心つく前から妃になるべく育てられたお姫様ではなく、太子の同級生だといわれる背の高い女性だった。マーヤ、と彼女の愛称を呼んでいた。六人もいるのだから政略結婚とはそんなものだと澪子ですら思っているのだから、美琴は割り切っているに違いない。
 太子は軽く頷いた。
「もちろんそれもあります。しかし、私は、一人ではできないことを補い合うためだと思います。六人の配偶者を娶る六花制度の成り立ちは、帝が必要とする六つの役割を果たすことで帝国の発展に繋げることだと思っています」
「六つの役割」
「その役割が、美琴の妃然とした社交であり、澪子さんの持つ高い神力です。だから、あなたが美琴のように社交に特化しなくて良いと思っています」
 まあ、神殿の儀式に必要な所作を身につけてほしいですと付け足した太子の言葉に、澪子は追い打ちをかけられた。まだ料理やダンスがあって人と好きに喋っていい分、宮殿での社交の方が楽だ。
「雨、今度は上がりましたね」
 太子は傘を閉じた。相変わらず曇天だったが、雨は完全に止んでいた。
「ハウス栽培の逆ってありますか?」
「逆?」
 太子は傘を丁寧に畳みながら、
「暖かい地域で育つ食物を作る方法として、ビニールハウスや温室を利用した栽培方法がありますよね。その反対に、寒い地域で育つ野菜を暖かい土地で栽培する方法って何かありますか?」
「えっと……申し訳ありません。何処かにはあるかもしれませんが、寒暖差を利用した農業にはあまり詳しくなくて」
 言いながら、澪子は気になってきた。確かに、逆の方法はあまり聞かない気がする。もし、ハウス栽培の逆があるとしたら、熱を吸収するような感じで育てる……?ぐるぐる頭の中で考え始めた澪子の耳には、それ以降の太子との話を記憶していない。
 気がつけば、目的地に辿り着いていた。
「傘を貸していただきありがとうございました」
 今度こそお礼を言った澪子に、太子は笑いを噛み堪えながら、
「入内後の住まいになる宮、庭園ではなく農園にしてもいいですよ」
 と言い、澪子が思わずガッツポーズをしている姿を目に焼き付けて去っていった。

6/20/2023, 8:11:17 AM

今日のテーマ
《相合傘》





昼休みまで晴れていたのが嘘のように、5時間目の終わり頃から曇り出した空は放課後になる頃には完全に雨模様になっていた。
傘を持ってきていない者達は、諦めて濡れて帰る覚悟を決めて駆け出したり、家族に迎えを頼む電話をしたり、最終下校の時間まで校内で時間を潰して雨が止むのを待つことにしたりと、その選択は様々だ。
天気予報をチェックしてきた僕はしっかり傘を持ってきていて、そんな級友達を少し気の毒に思いながら昇降口で靴を履き替える。
仲の良い友人達も今日はみんな傘を持ってきていたようで入れてくれと頼まれることもない。
そんな僕の目に、ふと、生徒用玄関の軒下で空を見上げる女子の姿が目に止まった。
あまり話したことのない、同じクラスの子だ。

「傘、忘れたの?」
「まあ、そんなとこ」

困り顔で肩を竦める様子を見て、ちょっと迷う。
特に親しいわけじゃないけど、彼女の家は通学路の途中にあることを僕は知ってる。
僕がここで「入れてあげようか」と声をかけたら、彼女は濡れずに帰ることができるだろう。
でも、それを誰かに見られたら、絶対にからかいの種にされる。
彼女は男子の間で密かに人気があって、対する僕はと言えばクラスでも影の薄い陰キャで。
たとえそれが事実であったとしても、いや事実だからこそ、そういう噂の矢面に立たされるのは正直言って全力で避けたい。
そう、僕もまた彼女のことをいいなと思っている内の1人だったから。

一向に止む気配のない空を見上げながら彼女がため息を吐く。
途方に暮れたようなその横顔を見たら、やっぱりこのまま知らんぷりすることはできないなと思う。
そうなると選択肢は限られる。

「傘、良ければ僕の使って」
「え? でも……」
「家までダッシュすれば10分くらいだし」
「駄目だよ! 風邪引いちゃう!」
「女の子って体冷やすの良くないっていうじゃん。こっちなら大丈夫だから」

幸い傘は無地の水色で、女子が使っても違和感はない。
だから僕は傘を押しつけてそのまま雨の中へ駆け出そうとしたんだけど、それより彼女が腕を掴んで引き止める方が僅かに早かった。

「それなら一緒に帰ろう」
「いや、でも、それは……」
「わたしが傘借りたせいで風邪引かせたら責任感じちゃうから。それくらいなら一緒に帰ろう。ていうか、一緒に入れて帰って。お願い」

両手を合わせて拝むように頼んでくる。
気になる女の子にこんな風にお願いされて、どうしてすげなく断ることができるだろう。
でも変に噂されたりするのは、僕も困るけど、彼女だって嫌なんじゃないだろうか。
ためらい、逡巡する僕に、彼女も僕が嫌がっているわけじゃないということに気づいたらしい。

「もしかして、誤解されると困る人がいるとか?」
「えーと、僕はそういう相手はいないけど、そっちは変に噂されたら困るんじゃないかなって」
「なんで?」
「だって、僕、こんなだし」
「こんなって?」
「陰キャだし、その……女子って僕みたいなのキモいって思うんじゃないかなって」
「は? 全然そんなことないよ! むしろ逆だし!」
「え、なんて?」
「ううんごめん何でもない!」

めちゃくちゃ慌てたように彼女が首を振る。
何だかよく分からないけど、キモいとまでは思われてないようでそのことにこっそりホッとする。

「うち、一応通学路の通り道だよね? 遠回りさせちゃったりとかじゃないと思うんだけど」
「あー、うん、そそれはそうなんだけど」
「何だったら寄ってってくれたらお礼にジュースくらい出すし」
「いや流石にそれは」
「じゃあ家まで入れてってくれるのはいい?」

あれ?
何だか一緒に帰る流れになってる?
どうしたものかと考えるけど、そうじゃなくても口下手な僕が、女子に口で勝てるはずもなく。

「もし誰かに何か言われたら、私が無理矢理お願いして入れてもらったってちゃんと言うから!」
「う、うん、そこまで言うなら……」

身を乗り出すようにしてそこまで必死に懇願されたこともあり、僕は仕方なく頷いた。
緊張するし、本当に大丈夫かなって心配もあるけど、だからって嫌なわけじゃない。むしろ嬉しいまである。
あまり目立つようなことはしたくないけど、誰かに何か言われたらその時はその時だって開き直ろう。

そうして僕たちは1本の傘の下、寄り添うようにして歩き始める。
彼女が少しでも濡れなくて済むように、少しだけ彼女寄りに傾けて。
触れる腕から伝わる体温とか、時々ふわっと鼻を擽るシャンプーの香りとか、蒸し暑さのせいばかりじゃなく火照る頬とか、そんなことばかり意識して、心臓が全力疾走したときみたいにドキドキしてくる。
どうかこのことが彼女に気づかれませんように。
祈るように思いながら、僕はその10分程度の道のりを、緊張と幸せを噛み締めながら歩いていく。


彼女の鞄の中に実は折り畳み傘が入っていたことや、これが彼女なりの拙いアプローチだったということ僕がを知るのは、それからだいぶ経ってからのお話。

6/20/2023, 8:09:52 AM

私には彼氏が居る。優しくて、しっかり者の男の子。
そんな彼が大好きだった。


ある日、急な豪雨に見舞われた。
当然、急な雨だったもので、皆傘など持ってきているはずがなかった。
中には送って貰ったり、学校の傘を借りていく者も居たが、生憎傘の数は少なく、直ぐになくなってしまった。
そんな中、私はと言うと、なんと傘を持ってきていたのだ。
朝父が傘を持っていけと言っていたので、どうせ雨なんて降らないでしょ。と思いながらも傘を持ってきていたのだ。
彼は傘を持ってきて居ないようで、先程からずっと、玄関の屋根で雨宿りをしているようだった。

どうしよう、、、このまま彼を置いて帰る?それだけは絶対にダメ、、、一緒に傘に入って帰る?それは恥ずかしすぎる、、、 でも、、

よし、覚悟を決めよう。
「ねね!一緒帰らん?」
彼は少し驚いたような顔をして、少し経ってから口を開いた。
「いや、大丈夫だよ。走って帰るし、」
「いやいや!濡れちゃうよ?!」
私は驚きのあまり問い詰めるような言い方をしてしまった。
「いや、だって、申し訳ないし、、、」
「いいの!ほら、入って、!」
彼を濡らすのだけは絶対にしたくない!そう思い彼を無理矢理傘に入れた。
初めは大丈夫だと言っていた彼も、段々ちゃんと傘に入ってきた。
私は、何処か心の距離が縮んだ様に感じた。
嗚呼、このまま時が止まっちゃえばいいのに。
そう思ったが、現実はそうとは行かない。もうすぐ彼の家に着くという所まで来ていた。
最後になにか、一言だけ、そう思い、私は傘から出る彼を少し引き留めてから言った。

「ねぇ、大好き」
私はそういうと、足早に走って帰った。
そこから先は全く覚えていない。気づいたら家に着いて居た。
だが、1つ思う点としては、恥ずかしさのあまり、きっと私の顔は真っ赤だっただろう。

明日からどう接しよう、、、
そう悩みながらも、これを青春と言うのかと、染み染みした。


#相合傘

6/20/2023, 7:46:34 AM

お気に入りの傘を差したとき、彼の声が聞こえ
ふと振り返った。
「傘忘れた…マジでどうしよ」
と彼は困った様子で空を仰いでいた。

(良かったら、入る?)
そう言いたくて、でも声が出なくて
(なんで私はこんなに臆病なんだろう。)
そう思いながら、重い足取りで帰路に着いた。

6/20/2023, 7:41:49 AM

相合傘の下で行われるのは緋色の内緒話
雨は止んだというのに

#相合傘

6/20/2023, 7:31:19 AM

(相合傘)

 「——ああ、うぅーん…どうしよ。」
 アスファルトに弾けて小さくなった雨の粒が、サーサーと音を鳴らす、静かな夜だった。僕の目の前で立ち止まった人間は湿った前髪をかき上げ、低く唸るように呟いた。
 真っ黒な瞳が、僕の体を何か汚い物でも見るかのように見回す。数秒そうしてから目を逸らして僕に背を向けた人間は、暗い空を見上げてぶつぶつと唸っている。
「ハア、鬱陶しいなあ、何もしないなら早くどっか行けよ。」
 ずっと黙っていた僕の、突然の声に驚いたのか、目の前の人間は目を丸くして振り返った。
 何人だっただろうか、僕の雨に濡れた姿に、興味を示した人間は。大丈夫?だの、かわいそうだの、いうだけ言って、結局何もせず立ち去る。その度にどれだけ自分が惨めに感じたことか。
 今回もまた、何事もなかったかのように、踵を返して立ち去るのだろう。期待なんかしても、意味ないか。
 そう思った時。僕の体に降りかかっていた雨が、突然止んだ。上を見上げて、暗い空と僕の瞳を隔てていたのは、透明なビニール傘だった。いつのまにか遠くなった人間の背中を見つめる。不意に、心から感情が溢れて、小さな声になった。
「———置いてかないで。」


 ピタリ、と足が止まってしまった。一瞬、ほんの一瞬だけ、寂しさに震えた声が、聞こえた気がした。聞き間違いかもしれない。でも。
 「…あーあ、飼わないって決めてたのになあ。」
 小走りで駆け寄ると、それは小さな身体を身軽に持ち上げて、一番大きな声を出した。
「…一緒に帰るか。」
抱き上げようとしたその時、雨でずぶ濡れのけむくじゃらはジタバタと、小さな足を動かしてみせた。
「元気だな、こりゃあ。」
仕方なく、諦めて、ダンボール箱に立てかけた傘を持ち上げる。歩き始めると真横についてくるそれに、思わず笑みがこぼれた。
「…ふふ、相合傘だね。」
「ニャア」
 楽しげに歩く一人と一匹を、さあさあと降り注ぐ雨が、優しく包み込んでいた。

6/20/2023, 7:18:41 AM

〜相合傘〜
あの日君と相合傘をした
僕が傘を忘れて走り出そうとした時、そっと上に貴方の傘が刺された。
僕の心もフワッと浮き、雨ではなくあなたに心を打たれてしまった。
そのあとあなたは恥ずかしそうに、ぼくに言い訳をする。
言い訳なんてしないで、貴方の優しさなんだから。
隠すことなんてしないで、あなたは素敵な人だから
優しいあなたはよく我慢し、自分を後回しにする
でも、自分を大事にしてあげて
あなたの優しさはあなたが壊れてしまったら無くなってしまうから。
貴方の優しさはあなたのためのものでもあるから。
そして、僕はその優しさをあなたに返したい。
だから、あなたはあなたを大事にして
そして、その優しさを忘れないで
いつかあなたの元へかえってくるから

6/20/2023, 7:07:57 AM

「相合傘」

天気予報では、今日は雨の心配はないと言っていたのに、急に雨が降り出した。
傘を持っていない私は、駅前で雨がやむのを待つしか無かった。

ふと顔を上げた私の目に映ったのは、
あなたと、あなたの傘の下の彼女だった。
「彼女」は、いつもあなたの隣にいるようになった。
周囲の「公認の仲」になっているらしい。
あなたが、ほかの誰にも見せない笑顔で、
あんな風に笑うことを知らなかった。

私も、あなたのことで頭がいっぱいになることがあるくらい、惹かれているのに。
何も出来ない自分が哀しい。
自然と涙がこぼれた。
哀れな私は、まだやまない雨を見上げるしか無かった。

6/20/2023, 6:58:21 AM

【相合傘】

「体育館で跳ねるボール。目玉がギョロリと動く美術室のアポロン像。家庭科室で飛び回る包丁。廊下をうろつく人体模型。勝手に曲を奏でる音楽室のピアノ。一段増えて十三段になる屋上への階段。……現在集まっている情報は、以上です」
 部室の黒板に箇条書きをしていた女子が、チョークを置いて振り向く。ついでに眼鏡をくいっと上げる。
「うーん、どれもありきたりで、ぱっとしないわね……」
 新聞部部長の河合菜奈は、パイプ椅子にもたれて腕を組んだ。
「しかも、七不思議には一個足りねぇし……」
 河合の隣で、同じように腕を組んだ副部長の相原浩也が唸る。
 夏休み前に発刊する夏季号で、学校の七不思議を特集しよう――先週の会議でそう決まったところまではよかった。しかしこの学校、設立からまだ四年と歴史が浅く、七不思議のネタがない。手当たりしだい生徒たちに聞き込みをして集めた結果が、たった六つの、どこの学校でもありそうな、手垢のついた怪談だ。
 新聞部の狭い部室では、河合と相原のほかに、六名の部員たちも唸っていた。
「ほぼ真夜中に勝手に動くタイプで、ネタ被りも甚だしいし……」
「夜中になると部屋から出てきてこっそり台所漁る引きこもりのうちの兄みたいな生活してるわよね、怪談って」
「おいそれ以上はやめておけ」
「真夜中勝手に動くシリーズなら、二宮金次郎像が校庭百周する、とかどうでしょう?」
「うちの学校にそんな像はないし、絵面がもはやギャグ漫画なんよ」
「薪背負った金次郎ちゃんに百周もさせるとか、鬼畜の所業では?」
「そうだそうだ、怪談になんの恨みがあるってんだー」
「そもそも、歩きスマホならぬ走り読書は、危険行為ですよ」
「そもそも、じゃねーよ、そもそもなんで金次郎を走らせることになってんだよ」
 部員たちはめいめい好き勝手なことを口にして、話がいっこうにまとまらない。河合はべつの話題を投げることにした。
「そういえば、鉄板のトイレネタはないの? うちにもいるでしょ、花子さんの一人や二人」
「うーん、一人ぐらいなら、うちの学校に移住してくれる可能性もなきにしもあらず、ですが……」
「目撃談、ないんだよなぁ」
「うちの学校のトイレ、毎日お掃除のかたが入るから、白くてピカピカですもんね。花子さん好みの住環境ではないでしょう」
「花子さんすら駆逐される時代か……」
 河合は頭を抱えた。
「もう、いい感じのトイレネタをでっち上げるしかなくね?」
「いや、それは記者として恥ずべき行いだから」
「さすが部長、そういうのは厳しいな」
「トイレなら、ひとつだけ心当たりがあります」
 長机の端で手を挙げた者へ、いっせいに視線が集まる。さきほど板書していた眼鏡女子だ。二年生の太田春子、字が綺麗なので、会議の書記を任されている。
「なになに、聞かせて!」
 河合は目を輝かせて身を乗り出した。
「では、女子トイレの相合傘について、お話しますね」
 新聞部全員の耳目を集め、太田は静かに語り出した。


 三階の女子トイレの一番奥の個室には、ときどき相合傘の落書きがあらわれる。
 最初は、学年で人気のイケメン男子と、同学年の女子だった。ハートで飾られた相合傘の記号とともに、二人のフルネームが書かれていた。
 人気のイケメン男子と付き合いはじめた女子生徒の浮かれたマウンティングか、はたまた叶わぬ恋を落書きで慰めたものか。あるいはほかの生徒による悪戯か。
「部長はどれだと思います?」
「え? そうね……浮かれ女子はいちいちトイレみたいな辛気臭い場所には書かないでしょ。書くなら黒板の隅とか机とか窓でしょ。叶わぬ恋なら、よけい、どこにも書かないでしょ。人に見つかってからかわれたらおしまいだもの。だから、悪戯かな?」
「ご明察。そうです、名前を書かれた女子には心当たりがなく、相合傘は悪戯だったようです」
 人気イケメン男子と並んで名前を書かれた女子生徒は、落書きが見つかったその日のうちに噂になった。翌日、トイレの落書きは消えていた。渦中の女子生徒が消したのかもしれない。鉛筆書きだったので、消しやすかったようだ。
「いや、普通に考えて、掃除の業者さんが仕事してくれただけじゃね?」
「人気イケメン男子を好きなほかの子が、嫉妬に狂って消した可能性も」
「どれでもいいから、まずはハルちゃんの話を聞きましょうよ」
 相合傘の効果は、噂の三日後にあらわれた。名前を書かれた女子が、人気イケメン男子と本当に付き合い出したのだ。
「あっ、お互い意識しちゃったやつだ」
「もうそれ悪戯じゃなくて、やんちゃな恋のキューピッドなんよ」
「さすがイケメンは手が早い……」
「でも、七不思議って言うからには、めでたしめでたし、にはならないんでしょ?」
「ええ、ここからが本題です」
 太田はくいっと眼鏡を上げる。
 しばらくして、例の個室に、再び相合傘の落書きがあらわれた。人気イケメン男子の名前と、その彼女ではない別の女子生徒の名前が書かれていた。女子生徒の名前はすぐ噂になって出回った。落書きが消えた翌日、人気イケメン男子は、新しい噂の女子と付き合い始めた。
「……待って。それ、たんに男の子側が移り気なタイプってことはない?」
「噂になるとすぐ、『もしかしてあの子俺のこと好き?』って気になっちゃうやつかー」
「それでお付き合いにもってけるの、さすがイケメンよね。っていうか、前の子はどうしたのよ、前の子は」
「あっ、ここからが怪談というわけね。続けて、ハルちゃん」
 人気イケメン男子を新たな彼女に奪われた最初の女子生徒は、あっさり諦めたという。彼の美しさは私には荷が重すぎた、推しが一瞬付き合ってくれただけでも人生幸せだった、これからはこの思い出を胸に強く生きていく、と。
「よく訓練されたファンね……」
「もはや洗脳なんよ」
「顔さえよければ女の子傷つけても許されてしまうの怖いよね、という現代の怪談か?」
 その後、人気イケメン男子とは関係のない、違う男女の組み合わせの相合傘があらわれた。それも翌日には消されたが、噂になった二人は交際に発展した。そんなことが数回続いたので、三階の女子トイレの一番奥は「誰かに鉛筆で相合傘を書いてもらってから消すとお付き合いができる個室」として、二年生の一部で密かに流行っている――
「いや、怪談じゃねーじゃねーか!」
「ただの恋愛成就パワースポットだった」
「そこは怖い話期待しちゃうだろ! トイレなんだから!」
 騒ぐ新聞部員たちの前で、太田は冷静にくいっと眼鏡を上げた。
「非科学的なことも、不思議のひとつ。七不思議のすべてが怪談である必要はないでしょう」
「たしかに……」
「それもそうかも……」
 部長の河合と副部長の相原が、そろって納得しそうになっている。
「ちなみに人気イケメン男子のその後ですが、一ヶ月後に五股が発覚し、全員からビンタを食らっていました。ついでに、最初の子からも、推し降り宣言とともにグーで殴られていました。彼女と付き合った時点で三股してたそうで」
「ただのクソ野郎だった」
「民法七三二条の敵じゃん」
「やはりそやつの存在こそが怪談か……」
「見てきたように言うけど、ハルちゃん、もしかして」
「ええ、うちのクラスのことです」
「今度そいつ取材させて?」
 河合が目を輝かせて長机に身を乗り出す。
「おまえ、イケメンに興味あんのかよ」
 横から相原の茶々が入る。
「カオには興味ないわよ。クズ野郎の生態と恋愛遍歴に興味あるだけよ」
「しかし、ゴミ野郎が五股かけていたとなると、相合傘のおまじない効果も怪しいものですね」
「相合傘からすれば、付き合うのがゴールかもしれない」
「少年漫画脳か」
「こういうのって、相合い傘自体に効果があるわけじゃなくて、噂をたてて、お互いを意識させるための儀式ってことでしょう」
「落書きを消す、までが儀式のサイクルに入っているのは、トイレの美観を損ねず合理的だよね」
「でも、不思議だなぁ。付き合ってないうちからヘンな噂立ったら、逆にぎくしゃくしそうなものだけど」
「どのカップルもすんなり付き合ってるのは、相合傘のおまじないがそういう効果のものだと思い込んでるからじゃないかな?」
「最初のイケメンがすんなり付き合いましたからね。しかも二回、立て続けに」
「なるほど。五股野郎もたまにはいい仕事するな」
「もともと噂になるような間柄じゃないと、誰かに相合傘描かれたりしませんよね。だから、勝算の高いカップルばかり描かれて、そのままくっついたんでしょう」
「嫌がらせで、眼中にもない男と相合傘される可能性もあるけどね。ほかの男性とくっつけて恋のライバル蹴落とすとか」
「そういうのもありそうだし、実際の成婚率は七割程度じゃないかな。噂に尾鰭がつくには充分だろ」
「しかも、五股野郎のように、すぐ別れることもできますからね。お試し感覚で付き合ってみようかな、という気になりやすいのでは?」
「わかるー。私も、もしフリーな人の名前書かれたら、試しにちょっと付き合ってみようかなってなるー」
「つまり、相合傘の話は不思議でもなんでもなく、ただのスリーセット効果やウィンザー効果やピグマリオン効果を掛け合わせたものだった、と……」
「待って部長、急によくわからない専門用語出てきた」
「気にしないで。それっぽいこと適当に言ってるだけだから」
「相原、私の台詞を勝手に取るな」
 河合が睨むと、相原は肩をすくめてぺろりと舌を出した。
 ふふっ、と、なぜか太田が笑う。
「部長と副部長、ほんと仲良いですね」
「ハルちゃん、それは誤解だからね?」
「で、どうする? ハルちゃんの話、怪談じゃないし不思議が解かれちゃったけど、七不思議に加える?」
「ほかにネタもないし、いんじゃないかな」
「うん。推測だけで結論を作るのは記者としてよくないし、ほかの七不思議と同様、ちゃんと取材もしておこう。五股野郎も混ぜて」
「夏まで、まだ時間ありますからね」
「というわけで、特集の具体的な内容が決まりました。本日は解散!」


 翌日の始業前、太田春子がトイレの個室から出ると、河合菜奈が腕組みをして待ち構えていた。
「あっ……」
 太田が出たばかりの個室に、河合がズカズカと入っていく。そして、壁の一角に目をとめる。
「ハルちゃんの字、綺麗だからわかりやすいよね」
「…………」
 太田はうつむく。
 河合はポケットから消しゴムを取り出し、すぐに落書きを消した。
「私と相原、そんなにくっつけたかったの?」
「だって、先輩お二人とも、仲いいじゃないですか。早くくっついていただかないと、見ているこっちが焦れったいんです!」
「男女の仲良しが恋愛とは限らないし、私は外野を楽しませるために恋愛するつもりもないわよ……」
 河合は大きく溜息をついた。
「ハルちゃんが昨日の話のあとからソワソワしてたから、もしや、と思って早めに学校来て、尾けさせてもらったの。噂になる前に消せてよかった」
「もしかして部長、相合傘のこと、ちょっとは信じてます?」
「相合傘関係なく、噂になったらいたたまれないってことよ。なにも私たちのために、こんなおまじないでっち上げなくても」
「でっち上げじゃないです。本当ですよ」
 河合を見上げた太田が、眼鏡の奥でニヤリとした笑みを見せた。
「だって私、友達に書いてもらって、彼氏、できましたから」


「私と相原とかありえんし。からかわれて今のいい感じの関係崩れたらどうしてくれんのよ。向こうがその気になるわけないじゃん。あいつ校外に彼女いるんだってば。こちとらすでに玉砕済みなのよ」
 むくれながら三年の教室に戻ろうとする河合を、呼び止める者があった。
 新聞部副部長、隣のクラスの相原浩也だ。
「おはよ。今日はいつにもまして不機嫌そうだな」
「私がいつも不機嫌そうな風評被害」
「あのさ、河合、俺ら高三だから、この夏で部活終わるよな」
「そうよ。夏季号で最後になるから、書きたい記事があったら、今のうちに申請してね」
「申請っつーか、伝えておきたいことがあるんだけど。今日の昼休み、時間ある?」
 耳元を赤く染め、照れたような笑みを浮かべて視線を逸らす相原を、河合は目を丸くして、まじまじと見上げた。
「……ひとつ聞いておきたいんだけど」
「な、なに?」
「相合傘に関する最新の噂、聞いたことある?」
「いや、ないけど? なんかあったん? あ、昼は取材?」
「……なんでもない。昼、空いてるよ」


 夏休み前に新聞部から発刊された夏季号の特集は、『学校の七不思議』だった。段が増えるという噂の階段の検証や、飛び回る包丁の危険性が真面目に説かれる中、三階女子トイレの相合傘の話は、ただの子供騙しのおまじないとして、ひっそりと書かれていた。記者の名前は、「河合」。
 記事の最後にはこう書かれていた。「人の心をおまじないで無理矢理変えたところで、恋は長続きしない。そんな暇があったら、いい記事書けるように己を磨いたほうがよっぽどまし!」


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ホラーを書いてみたかったのですが、一度も書いたことがなかったので無理でしたね……。
明日はおやすみします。

6/20/2023, 6:47:01 AM

•*¨*•.¸¸♬︎あめあめふれふれかあさんが
じゃのめでおむかえうれしいな•*¨*•.¸¸♬︎

雨の日 家に居たら 何やら 外から小さな 子どもの声がした 窓越しから 外を覗いてみると……。

小さな男の子が カッパ着て 傘をさして 長靴履いて遊んでました!

私は 窓開けて 男の子に 話しかけました
「ねえ僕 こんな雨の日に 何してるの!?」
すると
「僕 雨の日が大好きなの 雨の日 カッパ着て傘さして長靴履いて遊ぶのが好きなの」
男の子は 無邪気に カッパ着て傘さして
長靴履いて 水たまりをぴちゃぴちゃと音を立てながら 楽しそうに
遊んでました!
ぴちゃぴちゃ ぴちゃぴちゃと^^

私は 楽しそうに遊んでる姿を しばらく見てました!

男の子は 雨の日が 楽しみなんだって^^

6/20/2023, 6:33:31 AM

お題は[相合傘]

6月20日、関東は雨。だが、私の心は晴れている。

何故かって? それは今、大好きなハムチーズクレープを食べながら帰っているから。

そんな自分にとっての幸せを噛み締めていると、前に相合傘をしている同い年くらいの高校生カップルがいた。その二人も幸せそうだった。

その瞬間に「青春」という言葉が頭の中に出てきたが、その度に自分の青春とは何で、どうあれば正解なのかを永遠に考えてしまいそうになり、それを考えないように必死にかき消した。

でも相合傘をするという行為が青春などは関係なしにして、幸せなんだろうなと思うと、また心が晴れた。

クレープを食べたい欲が満たされないから、コンビニに行ってまたクレープ買ってこよ。

6/20/2023, 5:56:16 AM

彼女はおのおので傘をさすのを嫌がる。
ひとつの傘のほうが話しやすいじゃん、と。
ひとつの傘に2人だとどうしても小さい。肩が濡れる、カバンが濡れるし、中の本が心配だ。わたしは別々のほうがいい。
彼女は雨に濡れるのは苦じゃないし、持ってきてもすぐ忘れるから、と傘を持ってくることすらしなくなった。出会った頃は雨の日には自分の傘を持ってきていたはずだ。
濡れるのは苦じゃないと言われても傘をささない人が隣にいれば、自分だけ傘をさすのは憚られる。
傘は背の高い彼女の方が持つ。わたしは濡れたくないからぴったりと彼女の傘を持つ手に寄り添う。彼女もわたしの小さい身体にぴたり寄り添う。
彼女はひとりでは生きられない。傘ひとつ分の孤独に耐えられない。

#相合傘

6/20/2023, 5:41:50 AM

相合傘、どちらも濡れずに傘に入るにはどうすべきか、と考えた際、向かい合って身を寄せることにした。そしてカニさん歩きで進む。
 なんだあれは、と人は言う。けれども、画期的方法を考え出した俺たちには屁でもない。
 まるで社交ダンスのように進む俺たち。奇異なものを見る周りの人々。

「これからはお互い、置き傘しような」
「うん」

6/20/2023, 5:15:49 AM

相合傘をしてる二人が前を歩いてる。
 意外と不思議に思った。
 傘が足りないとは思わない。  
 微笑ましく思う。
 きっとどっちかの肩は濡れてるのに。

6/20/2023, 4:59:27 AM

たっぷり水の入ったバケツと一昨日辺りの新聞紙を持って、ベランダに出た。

曇天、むっしりとした梅雨時らしい風に少々気が滅入る。

 洗濯物は乾かないし、髪の毛は纏まらないし、紫外線が意外と強いし。

梅雨はあんまり好きじゃないな。

 はあ、とため息を吐きながら、新聞紙を一枚ずつクシャクシャにしてバケツの中の水に漬ける。

 ぐしょぐしょになった新聞紙を掴んで、窓ガラスをゴシゴシと拭く。

鱗状の薄茶色の汚れが落ちていき、ガラス面に残った水気が室内の様子を滲ませていく。

 キッチンで何やら作業をしている君がモニュモニュと動いていて、思わずクスッと笑ってしまう。

 あんまり好きじゃない梅雨でも、君が隣にいれば、やり過ごせる。

ハア、と窓ガラスに息を吹きかけ曇らせて。

 キュキュッと、手早く描いた相合傘に二人の名前を入れた。

テーマ「相合傘」

6/20/2023, 4:32:04 AM

「相合傘」

  いつもはおしゃべりな君
  静かだね 
  肩が触れる 腕があたる
  君の髪の匂い

  傘にあたる雨の音 もっと強くあたって
  『僕の』『私の』
  この胸の高鳴りが
  『あの子に』『あなたに』
  聞こえないように

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