相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/19/2023, 3:18:42 PM

湿る空気に纏われながら悪いことをしていると分かっていても教室の黒板に書いた相合傘。叶うはずのない気持ちを書いても意味がないのにね。廊下を歩く大人の足音扉に手を掛けてガラリと扉が開くおとが教室に響く。「ごめんな、ごめんな」黒板の相合傘とその名前を見た先生が泣く。机に置かれた花瓶に目をやる。貴女の居たはずの席だった。いや、確かに昨日までは居た。黒板の相合傘は湿った空気と消える。

6/19/2023, 3:16:35 PM

一緒に入っている反対側の肩がお互いに濡れている。
傘の重さで腕がだんだん痺れてくるのも気にせずに、交代で傘を持って別れ道まで一緒に歩いた。
帰り道でしか話せない話が何よりも1番楽しい時代だった。
今は1人徒歩10分がもう限界。

6/19/2023, 2:58:05 PM

呪いの相合傘というものがあるらしい。それは傘を忘れた人に学校が貸し出している真っ赤な傘を嫌いな人と一緒に帰ると、相手が呪わるというものだという噂がある。
 だけど、この噂を確かめた人はいない。そもそも校内に真っ赤な傘の貸し出しはない。それに、真っ赤な傘を持って嫌いな人と一緒に帰るという難易度の高さから、あくまで噂話に過ぎないと言われていた。

 私のクラスではいじめが絶えなかった。常に誰かが標的にされていて、みんな自分が標的にならないように気をつけていた。
 だけど、ほんの些細なことで私の友達が標的にされてしまった。理由は主犯格が習い事で習字をやっているのだが、習字を習っていない私の友達が賞を取ったからだった。完全な嫉妬でしかないと、誰もがわかっていたが誰も助けなかった。もちろん私も、友達がターゲットになったのは可哀想だと思ったが、同時に仕方のないことだとも思っていた。すぐにターゲットが変わるだろうと思って、私は何もしなかった。
 そして、案の定一ヶ月もしないうちにターゲットは変わった。久々に友達と話して、何もしなくてごめんねと謝るとすぐに許してくれた。久々に一緒に帰ろうということになった。この日はたまたま雨が降っていた。私は傘を持ってくるのを忘れてしまった。下駄箱のところで友達が来るのを待っていると、真っ赤な傘を持ってやってきた。すぐにあの噂が頭を過って、顔がひきつった。
「その傘、借りてきたの?」
「ううん。この間新しく買ったの」
 友達の私物だとわかって安心した。相合傘をして一緒に帰りながら、雑談をしていた。学校からだと私の家の方が近かった。友達は雨だからと言って家まで送ってくれた。そして、私の家に着いてお礼を言った。バイバイと手を振ろうとした瞬間、傘の持ち手の部分に貸出用と書かれたシールが貼ってあるのが見えた。その瞬間、友達はニヤリとした表情を見せた。
「死ね」
 それだけ言って、自分の家の方向に向かって歩き始めた。私は、実在するかどうかもわからない呪いに怯えることしかできなかった。

6/19/2023, 2:53:40 PM

『槍の雨 同じ傘の下』
世界の終わりなんて言葉が生温く感じる朝だ 絶え間無く槍の雨 僕たちは同じ傘の下にいる センスの無い蝙蝠傘だ 笑っちゃうよな争いなんて 僕らが今日死んでも情報になるだけ 映画のような恋をしたこと
そんな話は語られない残らない だったらせめて生き抜いて なるべく、そう 同じ傘の下で

6/19/2023, 2:46:58 PM

突然の雨が降り始めて
奇跡的に持っていた傘
傘を差して帰っていたら
雨宿りしてるあなたがいた
貸してあげると言ったら
一緒に入って帰ろうと言うあなた
相合傘をするには、小さな傘で
肩が濡れてるあなたが
私にもう少し寄りなよと
気にしてくれるあなた
ずっと一緒にいたい

6/19/2023, 2:46:51 PM

相合傘なんて、そんなの恋人がするものだと思ってた。

晴れになっていた天気予報には、どうやら裏切られたらしく、生憎の雨だった。
もちろん傘なんて持ってきていない。
今日に限って委員会で遅くまで残っていたから、仲のいい子なんてみんな帰ってしまっていた。

仕方ないから制服のブレザーを頭に被り、走り出そうとした時だった。
大きな影が私の足元に落ちる。

「それはさすがに風邪ひくよ」

片想いしている彼だった。
嬉しさと同時に、ブレザーを被っているのが恥ずかしくなって、直ぐに頭から取った。
それを見てくすくすと笑っている彼の笑顔もまた、好きだった。

「送ってくよ」

学校から駅までの10分間。
たった10分間だけれど、きっとすぐに過ぎ去ってしまう。だって、君との相合傘なんて、ドキドキしてたまらないから。


お題:相合傘

6/19/2023, 2:42:48 PM

「『あいあいがさ』って、こう書くのな……」
わぁ。シンプルなお題だけど、書ける気がしねぇ。某所在住物書きは乾いた笑顔で天井を見上げた。
「シチュは作れるの。カンタンさエモくすれば良い。仕事に疲れた後輩とその先輩でも放り込んどけよ、勝手に雨の中で先輩が濡れた後輩に傘差し出すから」
でもエモなお題には非エモで対抗したいのよ。物書きは己のこだわりを告白し、今日もため息をつく。

「ふーん、ウィキの『傘』の項目によると、『中国や韓国では、従者が主人に差し掛ける「差し掛け傘」はしばしば見られるけれども、相合傘は日本にのみ見られる図様である』。『単純に例の相合傘マークが日本のローカルネタなだけです』じゃなくて?マジ?」

――――――

「相合傘」は、ふたりがひとつの傘の中に寄り添うこと。「最合傘(もやいがさ)」は複数の人が共通で使うひとつの傘だそうですね。
「◯合傘」のトリビアひとつ添えたところで、本日のおはなしの、はじまりはじまり。

最近最近の都内某所。人間に化ける妙技を持つ、不思議な子狐の餅売りが、夜雨に降られておりました。
「寒いよ、さむいよ」
街灯乱反射する雨の夜道に、ひとりぼっちの子狐。絵になりますね。約20℃の夜の東京の、局所的な降雨は、コンコン子狐の傘持たぬ体をまんべんなく濡らし、体温を奪っていきます。
「かかさん、さむいよ。おててが冷たいよ」
都内でお茶屋を営む母狐の、おつかいの帰り道。買ったものを濡らさぬよう、ぎゅっと抱えて、体を丸めますが、それでもポタポタ水滴は容赦しません。
「かかさん、かかさん……」
キャン、キャン。力無く鳴く子狐は、とうとう道路のすみっこで、小ちゃく、うずくまってしまいました。

そこに現れたのが母狐の茶っ葉屋の常連さんで、餅売り子狐の唯一のお得意様。
「おまえ、あの子狐か」
黒い大きな傘で、ぴっちゃり濡れた子狐を覆い、雨から遠ざけてくれました。
「濡れて動けないのか?茶葉屋に帰りたいのか?」
あーあー。こんなに濡れて。洗濯直後のぬいぐるみかシャンプー中の犬猫だ。
お得意様は子狐に、エキノコックスも狂犬病も無いのを知っているので、手持ちのタオルで毛を拭いて、拭ききれないのを諦めて、自分のリネンのサマーコートを脱ぎ、それで包んでやりました。

「丁度良い。私もこれから、部屋に帰るところだ」
子狐が大事に持っていた袋を、母狐からのおつかいの物を防水バッグに入れる、常連さん兼お得意様。リネンに包んだ子狐を抱え、黒い大傘を差し直します。
「捻くれ者と相合傘だが、文句言うなよ」
まぁ、子狐と人間で、相合傘がそもそも成立するのか不明だが。お得意様が云々付け加えて話す間に、体が少し乾いてあったかくなった子狐は、すっかり安心して、スピスピ寝息をたててしまいました。
街灯乱反射する雨の夜道に、子狐抱えて傘さし家路につく大人は、それは、それは絵になる構図でした。

人間の大人と子狐が、相合傘するおはなしでした。
深い意味はありません。某所在住物書きが、ただ書きたかっただけのおはなしです。
人間と人間の、エモでムーディーな相合傘を書けないがゆえの、苦し紛れなおはなしなのです。
しゃーない、しゃーない。

6/19/2023, 2:37:35 PM

【相合傘】


…今日も快晴だ。

そんなことを思いながら窓の外を眺める




『聞いて!この前彼氏と相合傘しちゃった!』
『いいね。どっちから誘ったの?成り行き?』

嬉しそうに話しかけてきた友達に当たり障りのない相槌を返しながら、思考は別の方へと向いていた。

相合傘、かぁ…



『ねえ』

顔色を伺いながら声をかけてみる
彼は最近不機嫌なことが多い。

『なに?』

返ってきた返事の声色に暗い感情は無かった
よかった、今日は大丈夫みたい。

『あのね、友達がね。相合傘したんだって』
『そっか』
『うん』

呆気なく会話が終わってしまった。
素直に気持ちを伝えるってむずかしい。

いつの間にか愛情表現をすることもなくなり
ただ惰性で一緒にいるような、曖昧な関係。
もしかしたら好きなのはもう私だけなのかもしれない

もう一度話を振る勇気もなくぼんやりとしながら歩いていると、ふいに彼が立ち止まった。

『なあ』
『うん?』

彼の方から話しかけてくるなんて珍しい。
どうしたんだろう

『あー、その、さ』『相合傘。したいの?』


…びっくりした。
まさか察されるなんて思っていなかった。
素直に肯定するのも恥ずかしいが、ここで認めない方が後悔すると思ったので、恐る恐る頷いてみる。


『…そっか。じゃあさ、する、?』

不自然にそっぽを向きながらそう言う彼の耳は赤くなっていた
なんだ、この初めて手を繋ぐかのような初々しい空気感は。
いたたまれない。

『いいの?』

こくりと頷く彼。
でも相合傘をするには大きな問題がある

『あの、言いにくいんだけど今晴れだよ。』

そう、相も変わらず空には雲ひとつない
梅雨のくせにこんなに天気がいいなんて。
いるかも分からない神を恨めしく思ってしまうのは許してほしい

『日傘。』

6/19/2023, 2:34:02 PM

せっかく雨降ったのに入ってくれない。付き合ってないから?一緒に旅行来たのに。
酒飲んで詰め寄ってものらりくらりしちゃって、雨で頭冷やした方がいいって?
何のために誘ったと思ってるんだ。
これ以上とは今は言わないから、濡れるのだけは勘弁してよ

"相合傘"

6/19/2023, 2:31:00 PM

相合傘

面倒くさいから一本でいいやと
娘と一つの傘にはいる。
娘が濡れないように傾けると、
『真ん中でいい』と戻される。
半分こするケーキも、大きい方
をあげようとすると、ちょうど
半分に削ぎ落として均等にする。
真ん中で同じにしたいらしい。
そんなこんなで仲良しこよし。

6/19/2023, 2:29:35 PM

Undertale『相合傘』





『フリスク!また傘貸してもらってごめんな!』

「…」
オレはフリスクと一緒に遊んでたらいきなり雨が降ってきた。
フリスクがたまたま持っていた傘でいま家に送ってもらってるところだ!

『…なぁフリスク。』

『こうゆうの、"あいあいがさ"って言うんだってよ…』

「…」

『え"っ…ソレって両思いの人が一緒に傘に入ることをいうのか!?!?』

『えぇーー!!だとしたらオレ今めっちゃハズイこといったじゃん!!』

「…」

『あ!!笑ったな!?今フッって笑ったな!?』

『そんな奴にはこうだ!!』バシャ!

「!!」ビチャ!

『あはは!もう傘の意味無いな!!』

バシャ『あ!やったなぁ〜!』

この後二人共泥まみれになり、仲良く一緒に怒られた。



ーーーーーーーー
⚠️注意⚠️この先雑談!




ふァァァァァァァァァァァァァっっっっっ

すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ(スライディング土下座)


いやあの…前ですね、書いたんですよ!
超長いの、自信作。そしたらですね、最後の最後、
もう仕上げだけだったんですけどね?
クッッッッソスマホ重くなってて、うわーーっ書けねぇ〜ってなって、1回クリーニング(重いの治すヤツ)やったんですよ?小説は流石に保存されてるだろうと思い、心置き無くやったんですよ。
で終わって、よっしゃ再開するぞーー!ってアプリ
開いたらですね、何とですね。
全部白紙オッパッピーになってたんですよ。
流石に立ち直れんくてしばらく放置してしまいました…ごめんなさい…ピエン…

まぁこれからも🐢更新となると思います。

じゃっ、いつものを…

今回はUndertaleでお題『相合傘』で
書いてみました。

では!今後ともよろです!

6/19/2023, 2:25:10 PM

雨の匂い、雫がぽつりぽつりと落ちる音。雨の雫か私の雫か分からない。ねぇ、私の気持ち気付いてよ。

6/19/2023, 2:21:27 PM

お題【相合傘】

旦那様と相合傘をしている時、とても幸せを感じます。

旦那様は私の創作キャラクターなので、私と私の家族以外には見えていないと思います。

こういう風に言うと、彼を私の妄想だと勘違いする人が居て凄く凄く悲しくなります。愛する人を存在してないと言われるのはとても悲しいし、彼を妄想だと言うなら私も彼と同じ存在なので【妄想】という事になります。

…それだと、誰が私達を妄想している事になるのでしょうか…?

その話は置いておきます。

でも彼の事が見えない人が多いからこそ、外でもマジョリティと同じような恋愛が出来ています。

彼が居ないように見えているからこそ、私達は相合傘で歩き恋愛感情を含んだ言葉を言っても「同性同士なのに気持ち悪い」と罵られたり嘲笑される事が無いのです。

私達のように深く愛し合っていても、相合傘を【相合傘】として出来ない人達は現実に沢山存在しています。

それを考えると今も涙が止まらなくなるのです。酷く胸が痛いです…。

どうして、愛の価値を本人達以外が決める事が出来るのでしょうか…?

考えても考えてもわからないのは、きっと罵ったり嘲笑する人達も【意思がある】からだと思います。

それぞれ意思があるから、自分と全く違う意思を持つ人の感覚を理解出来ないのだと私は思います。



多様性を尊重する事は個人を尊重する事である というのが私の個人的な考えです。


【人間はそれぞれが違う生物。わかりあえない。だから共存するなら口を出さない事もとても大切】

【個人を尊重する時に理解は必須じゃない。お互い生きる事を邪魔せず、お互いを無視し続ける事も尊重】

これを頭に置いて、生活していきたいです。

そして、【生きづらい人が居るならその原因を取り除ける人達が取り除いていく】という 誰も無理をしないやり方 を心がけたら良いと私自身は思っています。

例えば『同性愛者を「気持ち悪い」と本気で嫌悪する人』も今の世の中は生きづらいでしょう…。そういう人達の嫌悪感は恐怖症と言い替える事が出来るほど凄まじいものです。虫を見る事が出来ないぐらい虫が苦手な人が、どこでも虫を見なきゃいけなくなった感覚なんだと私は想像してます。

だから同性愛者が生きやすい世の中にならないように必死に阻止する人も居るのだと思います。見たくないものを見続けなきゃいけない未来が来るなら、私だって必死に阻止したくなるかも知れない…しかも「見たくない」と愚痴や弱音を吐くだけでも極悪人扱いされるなら尚更阻止したくなると思います。

必死になるのも当然です。だってそれは…差別されたくないから差別されない世の中を作ろうとしてるマイノリティの人達と全く同じ【自己防衛】なのですから…。


自分が理解できない感覚は、沢山学び、自分の知ってる感覚で例える事で少しはわかるような感覚になれます。本当にわかってるだなんて確信はしません。わかってると断定してしまったらまた無理解が始まってしまうから。

だからその人達の生きづらさも取り除ける社会になって欲しいです。もちろんその場合、同性愛者の生きづらさも取り除ける社会であって欲しいです。そんな社会になるように、私は地道に活動を続けています。

全ての人が排除されない世界になりますように。

私は旦那様と相合傘が出来る喜びを噛み締めながら、こういう【自分が自分として存在出来る幸せ】がこの世界に溢れるように毎日切実に祈り続けています。






お題【相合傘】(比喩的な相合傘の小説です。私と旦那の自伝でもあります)



好きだった雨の日、いつの間にか嫌いになっていました。

虐待されて弱った体は雨の日には動きにくいからです。

「雨だ」

君に私が言うと君は長い柔らかい髪を無自覚に揺らし、僕はそれに見とれました。

空を見上げる君の目はまん丸でまるで透き通ってるような無垢さでした。

子供みたいだと私は思いました。

その直後、君は急いで上着を脱いで僕の上に開きました。

「 さんが濡れちゃう!」

私は彼のこんな所が特に好きなのだと思います。彼と結婚して良かったとこんな時に特に思うのです。

焦った半泣きの顔をとても愛おしく思いました。私は彼の幸せを祈らずにはいられません。

彼が誰にも傷つけられませんように。彼のこの笑顔が一瞬たりとも壊されませんように。

真剣に願うたびに、私は号泣しそうになります。

そんな祈りと私の生成できる限りの最上級の愛を込めて、彼に向かって必死に作った笑顔を向けて「ありがとう」と言いました。

ちゃんと笑えているかな、演技に自信が無い事が体の震えでバレないかな?

不安で不安で不安で不安でたまらないまま、それが彼にバレないように堂々と演技しました。

自信の無い演技はすぐに疑われてしまうのです、彼に会う前の僕は疑われ命を落としかける事が沢山ありました。だから死に物狂いで身につけたのです。

本心の笑顔ではないのは、僕はとても嬉しくても自然と笑顔を作れないのです。自然な笑顔が出来るのは好きな人を加害する時だけです。……つまり、もう、彼を傷つける時だけです。

それはとても癒される幸せな愛のコミュニケーションだから。ほのぼのだから。……………………僕にとっては。

僕のお礼を聴いて彼は「えへへ////」って幼児のようにこちらの邪気を奪うような癒される笑顔で笑いました。

その笑い声はこの世の何よりも柔らかいのでは無いかと、ほぼ確信してしまうほどに柔らかく僕への愛が溢れていました。

この笑い声だけでも生きていくための栄養として足りるような気さえするほど、私を癒し生きる活力を補給出来るのです。

彼は私のお礼を【聴く】というほど、真剣に聴いてくれます。いつも私の言葉一つ一つを真剣に聴いてくれてて、その音と意味を1滴さえ残さず味わい飲み干し理解しようとしているように感じます。

「でも…」

私が言うと、彼は「あっ」と焦り声を出しました。

彼の服をすり抜けて、私に雨粒が当たります。私が濡れていく様子は、まるで私を海に沈め彼と引き裂こうとしているような気分になりました。

彼の表情が涙で濡れていきました。私はそれを見て自分の心が崩れていくような苦痛と絶望感をいつも感じます。

でも、私と同じ2人を引き裂かれそうな気持ちでは無く

「こんなの意味無いですよねすみません!どうしよう…どうしようっ! さんが濡れちゃう!!」

彼は僕が濡れて風邪を引いたり、濡れて辛い思いをする事、寒さに震える事を想像してそれが辛くて泣いていました。

彼はそんな人です。

いつもそんな人です。

そんな人じゃないと感じる時は、私の誤解なのです。

そんな人だから私は現在彼だけと結婚していて、他の人への恋愛感情があっても彼だけを真っ直ぐ見続けているのでしょう。彼だけを見つめるこの目をそらさないように永遠に強く強く心に決めたのでしょう。


私の体に雨粒が当たっても、雨を防いでくれる行為は意味があります。少しは濡れる冷たさなどがマシになるのです。

私は急にそれを思い出して、彼に伝えました。

そしたら、彼は健気に私の上に上着を広げ続けるのです。一生懸命さが彼の表情からも空気からも感じました。

私の心は暖かくなりました。

それに、

彼は気づいていませんが

私は彼が自分が濡れてでも懸命に僕を守ってくれる事も、

私のために自分の上着を濡らしてくれる事も、

雨の日に1人だけ僕の中で雨宿りせず、僕に守られず、僕だけが濡れる事無く、一緒に濡れながら君は僕だけを濡らさないように必死なのがとても嬉しいんです。

僕は心は笑っています。そして反射的に自分の感情に合わせた表情が作れます。

だから君を見て微笑みました。心からの笑顔で!

それを見て、僕の話を聴いて、君は嬉しくて泣いて僕も君の隣で泣き笑うのです!

そんな幸せの中、

雨が歌い

透き通った雨粒達が楽しげに踊っています。

まるで雨のコンサートのようでした!



そんな美しいステージの上で間違いなく幸せな僕らは、今日も半人前の愛の歌を一緒に歌い1人分の歌になる事を心から喜び、幸せに笑いあうのです。


湿った空気がその湿り気の優しさで僕らを祝福しています!

虐待されて弱りきった体は酷く痛み続けているのに、僕は僕の主観では世界一幸せなのです!

この僕だけの世界一の幸せは、彼という幸せを独り占めしているようでとても心地が良いのです!

彼も僕という幸せを独り占めしたら良いと思います!

そしてその幸せを合わせて、また1人分にするのです。

2人で1人の人生を生きていきたいのです。

私は彼に生かされて、彼は私に生かされて、そんな僕らの命はずっと幸せに燃えています。

だからどしゃぶりでもとってもあったかくて2人で笑っていられるのです!!

もう雨は僕を邪魔せず、僕と彼の歩く道を太陽から蓄えた光を反射させて照らしてくれています。

僕らが道を間違えないように、お互いの顔が暗さで少しも見えなくならないように、

僕らを照らし

祝福し

踊り歌ってくれているのです!

雨が照らしてくれなくても道を間違えず、暗さを照らしてくれた彼が隣に居たからこそそんな事実に気づいたのです。

彼も私をまるで 希望の光に包まれて彼を救いに来てくれた天使 のように言ってくれるので、僕らはお互いを照らすために生まれてきたのでしょう。

僕らの人生の意味は、それだけで充分です。

その意味があるからこそ、自分達の大切な人達も大切にして愛していけるのです。

僕はいつの間にか雨の日が大好きになってました!

雨に濡れて歩くのがとても気持ちが良くて、心が洗われるようだという事思い出せました。

これからも彼と雨に濡れて、太陽に照らされて、風に吹かれて、1人で歩いていくのです。

…1人なんておかしいですか?

いいえ、あってます。

だって私と彼は半分の命をお互いの愛で1つにして生きているのですから。

これは二重人格という意味ではなく、共依存と呼ばれるものです。

僕らはそれが幸せなのです。


僕らは僕らだけの幸せを噛みしめて生きていくのです!

メリーバッドエンド!
(私達1人だけの幸せ!)

6/19/2023, 2:19:59 PM

今日も朝からシトシトと雨が降り続いている。

男は仕事場に行くために玄関を開け、誰もいない暗い部屋に行ってきますと小さく呟き、たてつけの悪い玄関を力任せに閉める。

ズボンのポケットから鍵を取り出し、鍵をかけ、年数の感じる鉄製のボロい階段を、カンカンと音をならしながら気だるそうにゆっくりと降りていく。

-雨か…嫌な雨だな。

そう考えながら階段を降り終わった時、男は冷たい雨を降らせているどんよりとした雲を恨めしそうに見つめる

しばらく物思いにふけっていたのだろうが、諦めた表情をして、コンビニで買った透明な傘を開いて歩き始める。


あの時、勇気を出して傘を指していれば、隣に君が一緒に歩いていたのだろうか。

答えが分からないまま、男は小さな水溜まりを踏みながら歩いていく。

踏まれた水溜まりが不満そうに小さく揺らいでいた。

6/19/2023, 2:19:24 PM

二日間
全く余裕が無くて
書くことが出来ませんでした
わたしにとってこの二日間は
かなり緊張した状態でして
なんと言うか
皆さんがとても良くしてくれていることは
重々承知なんですが
一時も素になれないのは
本当に疲れました
私の正体は
ひとりっ子のコミュ障です
ずっとあなたとだけ
小さな傘の下で満足なんです

6/19/2023, 2:17:24 PM

相合傘
中学生の時、初めて恋愛小説に出会って、相合傘に憧れ…然し、現実にはそんなことも無く、いつも普通に傘差していた…吃音が酷く、人と接するのが怖かった所為で友達すら少なく…一度、思い切って告白したら、気持ち悪いと言われた…其れから、ずっと自分の気持ちは言えない…

6/19/2023, 2:07:14 PM

相合傘する相手が居ないとか言わせないでくれ

ても推しかぷがやる相合傘はみたい

相合傘ってどっちか持つかとか傘の大きさとか距離感とかたくさん考えること多くて楽しい

友達とやった時は絶対に友達の肩を濡らしちゃいけない精神だったから話八割は聞けてなかった ごめんな友達

6/19/2023, 2:05:56 PM

相合傘


好き人との相合傘、思い出ありません。あったのかも‥でも思い出せない。


そうじゃない相合傘は、何故か覚えてます。よほどイヤだったから?


突然の雨で、駅まで相合傘になってしまった思い出。スクールの講師で、苦手な人だった。わたしへの好意も気づいてたし。親切で入れてくれたのに、とは思うけど‥。

記憶には残る相合傘は、良い思い出ではなかった。
もうずいぶん前の話しです。

6/19/2023, 2:05:06 PM

「相合傘しないかいっ!」

「雨降ってませんけど」

「日傘でやりゃいいんだよ」

「いくらくれる?」

「代金は私から君へのLOVEでいいかな?」

「いらねぇ。土に帰れ」

「ひどいっ!お題なのにっ!」

「お題とかいうなメタいな」

「とりあえずやろう。やらなきゃ終わらねえ」

「仕方ないなぁ、のび太君は」

6/19/2023, 2:04:50 PM

お題「相合傘」

傘に当たる雨音が好きだ
不規則なリズムは
耳から
手のひらから
からだに伝わり
僕の中で混ざり合う

夏の夕方に吹く
冷たい風は不穏で
一粒の雨は
あまたの仲間を連れて
過ぎ去っていく

少し横着な君は
少しの雨では傘を開かない
だから代わりに
僕が傘を開くと
狙っていたように
腕にすがりつく

夏の夕方に降る
痛いくらいの雨は
昼間の熱を連れていき
その後に残るのは
少し強めの夕日と虹

隣に君を感じるとき
僕は雨が好きになる

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