『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
相合傘
いつもは病み病み文章なので今日は明るくて楽しい文章にします。
今日は心理学の教師と沢山お話をしました。
私は男の人が苦手なので結婚できませんし、もちろん子供もいない人生で親孝行が出来ないです……!
と話したところ
25、6 で結婚するね
子供は男の子一人だね
と言われました
一般的にみてイケメンではないね、けど相性はバッチリだね〜
𓏸𓏸さん(私)は本の少し、本当に若干Sだから相手の人は同じく若干Mだねー
と、、、年上がいいんです!!と話したら
うーん年上も可能性的に無くはないけど同い年か年下だね、𓏸𓏸さん(私)が考えがしっかりしてるから相手は少し子供っぽいね、でもそれを許してるから上手くいくんだよ〜
怖かったです、、、大体私の性格まで言い当てられて占い師ではなく心理だ……と感じました笑
結婚出来るんだ、子供いるんだ、という安心が凄かったです。未来の旦那の仕事はリーマンらしいです。
お給料の安定している公務員が良かったです。わがままを言うなって感じです。
いいんです私が稼ぐので、
一般的に見たイケメンではない
ということは私から見たイケメンはいるということになりますよね、、、きっとそうです私が好きになった人なのだからかっこよくて優しい人です……
正直顔はどうでもいいと言うほど中身重視したいのでお願いします誠実で優しい人が旦那様になりますように。
運命などない。必然なんだ。と強く強く感じ、心理学……面白すぎだな、学びたいな、と思いました。
将来の夢は漫画、小説家、兼臨床心理士です。
今日、夢がひとつ増えました。私に未来が出来ました。
相合傘
お店から出ようとしたら、小さい子が店の前でできたら雨宿り。
見ると友達の子供だった。話を聞いた。
話を聞くとこによると、お母さんが駅で待っているらしい。
じゃあ、そこまで一緒にいこうかと声をかけた。
その前に友達に連絡。
ありがとうとすぐに返事が返ってきた。
雨が降っている、私は傘を広げ、子供と一緒に相合傘をして駅に向かった。
相合傘
もう君とは出来ないかもしれない
でも、君のおかげで雨は好きだよ
距離が近い
傘を持つ君の手が
少しずつ私の方に傘が傾く
濡れないようにしてくれてるんだね
嬉しいけど君の肩が濡れる
私がそっと押し戻しても
また傾いて
押し戻して
その繰り返し
*相合傘
相合傘をした日、彼の肩が濡れていた。わたしはちっとも濡れていなかった。
なんてことない顔しながら、なんて優しいことをしてくれていたのだろう。
「ありがとう。」
わたしの突然の言葉がなにに向けたものなのか分からなかったらしい彼が首を傾げる。
「風邪ひかないように気をつけて。」
「え、ああ、うん。君もね。」
きっとわたしは風邪なんてひかないだろう。あなたがちゃんと守ってくれたから。
そう言いたかったけれど、とても照れくさくて迷っているうちに、彼は駅の改札を通り抜けていく。そして、振り返ってわたしに手を振ってくれる。周りの目を気にしてか、胸の前で小さく。そんなところもとても好きだと思う。
彼の背中に知らない背中や顔がたくさん重なっていく。しばらくすると、遠くから電車の発車メロディーが聞こえて、わたしは鞄の中を漁った。奥底から出てきたのは折り畳み傘。本当は持ってたんだよ。そう言うタイミングを逃してしまったけれど、言わなくてよかったと思う。
彼の肩に触れるたび、胸が高鳴った。彼がさりげなく車道側を歩いてくれて、歩幅もわたしに合わせてくれた。そして気付かないうちに鋭い雨からわたしを守ってくれていた。
なんて優しい人だろう。
雨が降りしきる中、傘を開いた。一人で使う傘は広く余裕があるけれど、先程と比べると少し寂しい。
早く帰ろうと思った。彼の温度が肩に、彼の優しさがくれた温もりが心に残っている間に。
私は幼い頃、一人の女の子と、相合傘をしたことがあると、その相手の女の子(妻)が言っていた。
私は全く覚えが無いのだが。
放課後。エントランス。雨を見上げて立ちすくんでいるあの子がいた。ツンと整った綺麗な横顔。黒髪のポニーテールが溌剌とした彼女によく似合っている。手にしているのは鞄が一つだけ。たぶん、黒猫のキーホルダーがついたやつだ。
僕はちょっと周りを見回した。誰もいない。それから自分の傘を見つめた。傘があった。黒い傘。あの子には無い傘。
どういうわけか蘇ったのは、進展とかないから、という自分の声だった。つい最近のことだ。部活の帰りに友達とだべっていた時の記憶。好きだとか好きじゃないとか、火遊びみたいな会話をしていた。知ったようなふりをして、その実自分のことは何も知らない奴ら。その一人に過ぎなかった僕は、あの時も本心から逃げた。大体、話しかけるキッカケとかないし。キッカケあれば話せんのかよ? 当たり前だろ。ホントかよ。ホントだって。
言い逃れ。後ろ向きな本心を隠すための言い訳。勇気がなからキッカケのせいにしていた。ずっと。これまでは。
雨音がする。弱まる気配はない。あの子が立っている。人の気配もない。鼓動が騒いでいる。喉が渇いている。右手を握りしめる。傘がある。黒い傘が。
あの子が振り返る。
僕は小さく息を吸う。
傘って嫌いだ。
手が片方塞がるし、完全に濡れないわけじゃない。
畳んだあとも、濡れたソレの扱いに困る。だから、重要度低くて、電車の中にビニール傘を忘れてしまうんだと思う。
「マジかぁ」
シトシトと降る雨に、このまま走って家まで行くか、コンビニで買って帰るか悩む。
「なにやってんの?」
後ろから声をかけてきたのは、小学生からの知り合いで、特に仲良しでもない部類の人間。お調子者で、私はぶっちゃけ苦手な奴。
「……電車に傘を忘れまして、悩んでいるところです」
「へー」
傘を畳みながら、特段興味もなさそうな返答に、イラッとして、さっさと行け!消えろ!なんて心の中で悪態をつきつつ、また空を見上げる。
「ん、貸してやるよ」
「は?」
目の前にぶら下げられた男物の傘は、長さから言っても申し分ない大きさに広がるだろうな。なんで貸してくれようとしてるんだ。と考えつつ彼の様子を見た。
「家近いから貸してやるよ。俺は走ればそんな濡れないから。ほら」
そう言いながら、傘を開き押し付けてくる。慌てて、受け取ってしまったので、「ありがとうございます」と渋々例を言っておく。
そのまま互いに家に向かって別れて歩いて行くと、嘘ろからバシャバシャと走る音。
「やっぱり家まで送るわ」
「え?」
彼は傘をひったくり隣に並んだ。貸してもらった手前何も言えず、この先コンビニなどはないし、黙って横で歩き出すしか無かった。
お互い黙ったままの静かな状態が続く。
いつものトーク力はどうした?なんで喋らないの?とか考えながら彼を横目で見る。
彼は傘をこっちにかたむけつつ持ってくれていて、肩が濡れてしまっている。
「……ふーん、紳士じゃん」
ボソッと呟いた声は彼には届かず、時折触れる腕が、熱を持った気がした。
相合傘、私結構好き。相手を濡らすまいとびしょびしょになる私の肩偉くて可愛い
相合傘をしたことはある。小学生の頃だったと思う、その人に好意なんてちっともなかった。ただ雨の中傘もささずに帰る姿を見て心配になったから入れてあげた。
居間のガラス戸が白くなっていた。
私はそこにハートを描いて、続けて相合傘を描いた。
相合傘の中に自分の名前を書いて、隣には、あの人の名前――――は恥ずかしくて書けなくて、ペットの名前で誤魔化してしまう。
一人暮らしの自分の家でも恥ずかしいものは恥ずかしい。
いつか、堂々と書ける日は、来るのかな。
◆落下《6月18日更新のお題》
落ちているのだか周りが浮揚しているのだか。
雲の中では何もかもがふわふわと曖昧で素敵。
空が遠ざかって丘の緑が鮮明になってやっと、
ははん、これは私が落ちているのだと分かる。
緑の中に白い羊がぽつぽつ見えてきたころに、
さて、これは夢ではなかろうかと気がついた。
怖くもないロマンティックな速度に身を任せ、
ひゅうひゅう風切る音に全身を包まれたまま
どこまでも落ちていきたいような、さっぱり
目覚めてとっととがっかりしたいような。
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◆相合傘《6月19日更新のお題》
あの人も私も用心深い質だったからね、天気予報で40%以上の数字をみかけたら折り畳み傘を鞄に入れるのが、揃って習慣のようなものでした。
だから、相合傘なんて一度もしませんでしたよ。
揃って真面目で不器用で、傘を忘れたふりなんて、そんなの端から思い付きもしなかったのよ。
娘時分に戻れるなら耳打ちして教えてあげたいわ。
今はね、こうしてお墓に傘を差し掛けてあげたりね。
ちょっとは喜んでくれてたら嬉しいのだけれど。
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落下
相合傘
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所感:
なんとなく、ふわふわした話ぶりの方々。
相合傘
「え、雨降ってんじゃん」
下駄箱で靴を履き替えながら、彼女はそう言った。傘をささずに走っていけるほど、家も駅も近くないし、それなりに降っているためびしょ濡れになることは想像に難くない。
「ねぇねぇ、傘持ってる? 駅まででいいから、入れてってー」
泣きつくように甘えるその様子に仕方ないなぁ、なんて思いを全面に出しながらいいよ、と笑う。
あまり大きくない長傘を開いて、傘の下へと二人して入り込んだ。お互いの肩が少しはみ出ているが、気にすることなく歩き始める。
何気ない会話をしながら、心臓の音が彼女に聞こえないように平静を保ちつつ、それでもいつも以上にこぼれてしまう笑みを隠せないまま、一本の傘の下で肩を寄せ合って歩いた。
本当は折り畳み傘も持っているけれど、その事実は鞄の奥底に仕舞い込んで、ほんの少しの幸せなひとときを味わう。
ああ、きっとこの想いは彼女を困らせるだけだから。
わかっているからこそ、その気持ちに蓋をして、今日も彼女の親友として隣を歩くんだ。
あの子と相合傘で歩くのは、緊張したけど、すごくうれしかった
でも現実問題として、どしゃ降りのときはコンビニでビニール傘を買うか、カフェで雨宿りするのが正解だと思うよ
駅に着いたときには、僕の左半身びしょびしょになってたもん
『先輩』
昔は良く、好きな人がバレたら
黒板に傘と名前を書かれていじられたものだ。
私と隣の傘に入るなんて相手に迷惑だろうに。
なんて思っていた小学生時代。
そんな時代は乗り越えて今は高校生。
何故か分からない。ほんとは分かる。
私は今、好きな人と相合傘をしている。
なんで?いや、私が勇気を出したからだけど。
遡ること数十分。
下校の時間になり昇降口へ行くと雨が降っていた。
元気の良い人間なら傘もささずに走って帰れるだろう、くらいの雨だ。
私はいつも準備万端なので折り畳み傘も手持ち傘も持っている。
そんなとき、私が思いを寄せている大人しくて優しい、笑った顔がとても可愛らしい先輩が困った顔をしていた。
これはチャンスだ。一緒の傘に入ることは出来ずとも傘さえ渡すことが出来たら!
そう思ってからの行動は早かった。
「あ、あの!!!こ、こ、これ!」
「……え、あ……ありがとうございます。
傘無くて困り果ててたとこでした。でも、君は?」
「私は折り畳み傘あるので!!」
「…せっかくだから、一緒に帰りません?」
「…へ?!」
「僕、いつか君と話してみたかったから。
狭くなっちゃうけど君さえ良ければ」
「も、もちろんです!!!!」
で、今に至るわけだ。
私と話してみたかったってなに。
私のこと知ってたってこと?
いやいやいや!こんな冴えない女のことを?
隣に居る先輩の体温が触れていないのに伝わる。
心臓がばくばく言い過ぎて確実に寿命は縮まっていると思う。
なんて思いながら先輩の方を見ると目があってしまった。
「ぴゃ」
情けなくも声が出てしまい焦る。
なんの反応もないのでもう一度見てみると、先輩の顔はりんごみたいに赤かった。
え、なんで??
「せ、先輩?」
「………あ、いや、………ごめん。
目があっちゃったからちょっとうれしくて」
「……………へ」
「あー!!!いや!うそ!じゃないけど!
いや、あの、えっと…………」
「そ、その反応は勘違い、しちゃいますけど…」
私がそう言うと先輩は、はー、と息を吐いてまた吸った。
「僕、ずっと君のことが気になってたんだ。
中学一緒だったんだよ。知ってた?」
「え、そうだったんですか?!」
中学はまだ先輩の存在を確認してなかった。
「うん。中学のときから気になってて、入学式で君を見たとき運命かと思ったんだ。」
先輩は傘をおろした。
いつの間にか雨は止んでいて、
空には綺麗な虹が掛かっていた。
お題:《相合傘》
「相合傘」
音を
時間を
切り取って
君と
世界に
ふたりきり
遠回りでもしましょうか
ひとつの傘で君と2人ぼっち。
ひとつの傘で2人はいるのだから、自然と距離は近くなるわけで、僕の胸は高鳴った。
周りには人1人いなくて、僕は今にも告白をしてしまいそうだった。
だが、僕には、勇気がなくて、言おうとして開けた口を固く閉じた。
僕の隣にいる君は、僕の事を警戒しながらも、僕のいる反対の方向を見ながら歩いていた。
それが酷く悲しかった。
昨日まで、笑顔で話しかけてくれた君はもう居ない。もう僕を思い出すこともないのだろう。
僕が君を殺してしまったのだから。
嗚呼、そういえば君がいなくなった日も、雨の中、こんな風に並んで歩いていた。
もう、そのように過ごせないと思うと、僕は大変淋しくなった。
これは僕の懺悔。
お題【 相合傘 】
ちょっぴり小さい傘だったりするのが幸せだったりね
✳︎相合傘✳︎
『 相合傘 』
私達が旅行に出掛ける時
雨が降ることが多い
雨女と言われて『えー』と返すけど
実の所まんざらでもない
毎年京都に出掛ける用事がある
路地は人通りが多く
傘の扱いがなんだか上手くいかない
「こっち」と言われた
傘を畳んで隣に並ぶ
足並みを揃える
雨音も同じに聞こえてるであろう傘の中
心の中で思う 「肩濡れてるよ」
相合傘の響きの様に甘い感じでもないけれど
雨の心地よさをこんな所で感じたりする
あとで肩拭いてあげるからね
パクられた。
何が、と言えば傘である。なんの変哲もない、一本だけ骨の折れたビニール傘である。思い入れは特にないが、駅から自宅までの15分を思うと頭が痛い。
ほんの一瞬、ドア横の持ち手に引っかけただけなのに、都会って怖いものだ。治安が悪すぎる。
かたたん、と車両の揺れに合わせて隣の友人に体重をかける。
「…おもい。」
「こんな美人に何を言うか。」
「美人なら美人らしく慎ましくしろ。」
「あ、認めた?美人って?」
「やかましい。」
ようやく、眼鏡越しの瞳がこちらを向いた。
さらりと流れる前髪を本人は鬱陶しいと言っていたけれど、癖毛からするとその直毛は譲って欲しいまである。
「ねぇねぇ、駅からいれて?」
「何に?」
「傘。」
「さっきまで持ってなかった?」
「パクられました〜!」
「…もっと危機感持てよ。」
「それで、入れてくれる?」
「パピコ一個な。」
ため息を吐いても、呆れた目をしても、ずっとずっと優しいのを知っている。
綺麗で優しいお嫁さんと、家を出ていくなくことも知っている。
だから、甘えられるうちに甘えようと、そう思うのだ。
「半分ちょうだいね、お兄ちゃん。」
「…しょうがないな。」