相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/19/2023, 12:57:01 PM

チャンス



柄を握る手には信念

肩にかかる雨には覚悟

日常に潜む戦場で

雨に降られるか

虹が結ばれるのか



※相合傘

6/19/2023, 12:53:58 PM

【相合傘】

空を見上げると大雨が降っていた。
傘をさしても濡れるだろうな…
そんなことを考えながら鞄の中から折りたたみ傘を探す。

なんとなく横を見ると、空を見上げている横顔が見えた。
その横顔はとてもキレイで、まるで時が止まったかのように見惚れてしまった。
ふと手元を見ると傘を持っていないようだった。

周りの人が傘をさして、大雨の中を歩き去っていく。
急いで鞄を探り、折りたたみ傘を取り出す。

「もしよければ、傘、お貸ししましょうか」
勇気をだして声をかけてみる。

「いえ、そんな…」
それはそうだ。こんな雨の中、傘を貸すなんて意味のわからないことを言われると誰でも戸惑うだろう。
2人の間に気まずい空気が流れる。
だけど直感的に、この出会いを大事にしたい。そう思った。

「あの!もしよろしければ駅までご一緒しませんか?大雨ですし、結構濡れると思うんです。そこの駅に行くので、もしあなたも駅に行くのであれば。」

そこまで言って、自分の必死さに気づく。

「すいません、いきなり。知らない人にそんなこと言われても気持ち悪いですよね。失礼しました。」

気持ち悪がられただろうか。と申し訳なく思い、謝罪する。

「すいません…では」
気まずい雰囲気に耐えきれず、急いでこの場を立ち去ろうと思った。なのに久しぶりに使った折りたたみ傘を開くのに手間取ってしまう。

「…あの!…もし差し支えなければ、その、駅まで、傘に入れて頂けませんか?」

振り返ると、キレイな瞳と目が合う。すぐに目を逸らされたが、顔がほんの少しだけ赤く染まってるように見えた。

「…ぜひ。」

ようやく開いた傘に入り、雨の中を2人で歩き出した。

6/19/2023, 12:51:47 PM

「おめーマジでバカじゃん。今日雪降るってニュースで言ってたよ」
「誰が?」
「もりちゃんが」
「はいはいバカはあんたね」
横で幼馴染が、「もりちゃんは歴代お天気のお姉さんの中でもダントツで可愛いんだよ!」と騒いでいる。
ちくりとする胸と、沈んでしまう表情を隠すようにマフラーに顔を埋めた。彼は、お天気のお姉さんを可愛いと言っても、それ以上に近くにいる私のことは可愛いと言ってくれない。言ってもらっても苦しいだけだが。
彼はそういった"線引き"をさり気なくしてしまう人だ。だから私がたとえ勇気を出しても、もう既に「違うよ」と示されているから報われない。彼女もいないのに。
なのに時々、こうやって優しくしてくるから辛い。"線引き"をされるからこそ、彼からの優しさはただの情けだと感じる。
もう我慢できなかった私は、彼が持っている傘をはたき落とした。
「おい!何すんだよ!」
「ばっかじゃないの!私ら幼馴染なんだよ!何で相合傘なんかしてんのよ!」
「何でって、お前が傘忘れたからだろ?」
「気色悪い!ほんとばっかじゃないの!」
そのまま私は一人で走って帰った。
頭にかかる雪が冷たくて冷たくて、何度も頭を振った。
涙は頬で凍るなんてこともなく、重力にしたがって流れていった。

6/19/2023, 12:45:35 PM

つかず離れずを歩くいつもの帰り道。

あなたと手を繋ぎたい。その一言が言えなくてもうどのくらい経っただろう。

ポツポツと無言の二人を破る雨が降り出す。
お母さんと喧嘩したせいで今朝は傘を持ってこなかった。
どうしよう、困ったなぁ。

パラパラと雨の音が変わる。
見上げるといつの間にか黒くて大きい傘を広げた君。
ちょっと狭いかも、なんて言いながら鼻をかいている。
ありがとう、と答えてわたしは前髪をそっと直す。
右側を歩いているのに右手で傘を差す仕草がじれったい。
その空いてる左手は何のためにあるの。
どうしても言えないたった一言。

つかず離れずの距離。不意にわたしの右腕が君の左腕に触れる。思わぬ熱さにわたしまで溶けてしまう、そんな気がして。
うわずった声をごまかして笑う君。
あ、君もわたしの右手に触れたかったんだね。
言ってくれなきゃわからない。
でも、言わなくてもわかる。
ドキドキを隠すようにわたしも笑う。


「傘忘れちゃった。入れてくれない?」
「…おー、いいよ。」
その素直さがまぶしくて、ちょっと苦くて。
もう二度と戻れない日を思い出しながら。

「気をつけて帰ってね。また明日」
「はーい、先生さよなら。」

6/19/2023, 12:42:18 PM

「半か丁か、傘を差すか差さないか。うーん」

どしゃ降りの雨の中、学校の下駄箱で一人うんうんと唸る。
朝の天気予報は見た。だから傘は持っている。
なら何をそんなに悩んでいるのかと言うと、自分が傘を持っていないふりをしたいからだ。

「なにひとりでぶつぶつ呟いてるの?」
「ああ、ちょうどいいところにきた。雨がな、降ってるんだ」
「まぁ、見れば分かるわね」
「ああ、見ての通りどしゃ降りだ」
「まさか天気予報見なかったの?」

無言の笑み。
そうだ俺はこいつの傘に入りたいんだ。だからこんな小芝居を。

「……いいわ。折りたたみ傘しかないから貴方半分濡れるけどいいわよね」

ああ、夢心地のようだ。触れ合う肩と肩、ほのかに感じる体温。
俺は今、こいつと相合傘を。

「……あの、俺濡れてるんだけど」
「だから言ったじゃない。貴方半分濡れるって」
「いや半分以上じゃね? 信じられないくらい服が冷たいんだけど」
「仕方ないでしょうどしゃ降りなんだから。傘に入れてもらえるだけ有難いと思いなさいよ」

尋常じゃないほどの雨。憧れの相合傘も、少女漫画のようにはいかないな。

「ああもういいや、俺も差す!」
「は? え、貴方、傘持ってたの?」
「誰が傘持ってないって言ったよ、ばーかばーか!」
「……は、はあああ?!」



#35 相合傘

6/19/2023, 12:41:41 PM

《相合傘》

しばらく傘を使ってないな

今度使ってやってみよ

6/19/2023, 12:39:21 PM

貴方となら

辛いことも

忘れられて

貴方となら

苦しい事も

耐えられて

貴方となら

涙で濡れる

雨の日も

笑顔に...

胸の温かさ

手の温もり

貴方との

相愛傘は

一番の幸せ

6/19/2023, 12:37:49 PM

僕が高校生の頃、
授業が終わり、
シューズから靴に履き替えながら外を見た。
土砂降りだったが、
天気予報を見ていなかった僕は
傘を持っていなかった。
これはもう濡れて帰るしかないかと諦め、
校舎を出た。
でも、何故か雨が当たらず濡れていない。
隣を見ると僕の親友が隣で笑っていた。
その近さに時々触れる肩に意識を持ってかれて
僕は顔を赤くした。
バレないようにそっぽを向く。
ドキドキが止まらなかった。
君に聞こえていないだろうかと思うと
更にドキドキが増した。
僕はその親友に恋をしていた。
親友も男だったから、
このことは墓まで持ってくはず…だった。
あまりにもそっぽ向き過ぎると
不自然に思われるかもしれない。
そう思った僕は前を向き、
恐る恐る隣をちらっと見た。
僕は顔が熱くなるくらい赤面した。
なぜなら、ノンケのはずの親友は
耳まで真っ赤にして顔を隠している。
僕が濡れないために入れてくれただけではない?!
まさか、僕のこと好き?と
期待をしていた。
その期待を親友は裏切ることなく、
付き合うことになった。

僕はあの時の相合傘が忘れられず、
今でも傘を〝わざと〟持ち歩かない。
なぜなら、
今も君とこうして相合傘を楽しんでいるから。

僕と君が付き合うきっかけになってくれた
相合傘。
これからも、雨の日が楽しみだ。

【相合傘】


#55

6/19/2023, 12:29:33 PM

お題
『相合傘』



「やば、雨」



『まじだ、』



「傘もってる?」



『持ってる』



「え、入れて」




『やだ、』



「は?なんでよ」



『同じ傘には彼女しか入れないって決めてるから』



「ふーん、じゃあ私入れるね」



『今日からね、』

6/19/2023, 12:22:52 PM

#相合傘

相合傘がどんなものなのか分からんけど、
家に帰るときに、女の子2人が1つの傘で
帰ってるのは見たことはあります。




分からんけど(・Д・)

6/19/2023, 12:22:03 PM

黒板に相合傘を書いて
ふたりのイニシャルを入れた
ただそれだけなのに
頬がピンク色に染まった
子どもの頃の思い出

大人になると
そんな純粋さを忘れてしまうけど
本物の傘で
雨の中を相合傘で歩ける
ときめきを知った

6/19/2023, 12:19:50 PM

相合傘を全ての人がやれば世界中リア充だららけになるとおもいませんか?もちろん、良いリア充だけどはなくすんごいちょっとどうにかなってるリア充も、いるとは思いますが良いリア充が量産されていくとこっちも幸せになるとは思いませんか?????
リア充とは。。。。

【⠀相合傘 】

6/19/2023, 12:14:56 PM

相合傘。したことあったっけ。
なんか、恋に落ちるアイテムみたいだな。

                「相合傘」

6/19/2023, 12:13:13 PM

「相合傘」



「ごめんね。帰るの遅くなるよね、
 森下くん。」

「いいって。陽が長くなったから楽勝。
 それに田中 これじゃ帰れないだろ。」

いつものように帰宅しようと
自転車置き場から少し動かしただけなのに
チェーンが外れてしまって
僕は困り果てていた。
森下くんのバスの時間が迫っている。
バス停までは僕は自転車を押しながら
二人で歩くのが日課だけど、
今日はさすがに迷惑をかけたくない。
一人で帰って貰いたかったけれど
情けないことに
僕の力ではチェーンをもとに戻すことが
できそうになかった。


森下くんは膝をついて、一心不乱に
僕の自転車に苦戦している。
夕方とはいえ夏の太陽はまだジリジリと
森下くんのうなじに照りつけ
顎を汗が伝う。

僕にできることといえば
森下くんがせめて影になるように
立ち位置を変えて
カバンを掲げて
日陰をつくることくらい。



「お、サンキュ。少し涼しいわ」

「……こちらこそ ありがとう」

それ以上無言のぼくら二人の影は



        まるで相合傘のよう


      なぜか眩しい夏の夕暮れ



          「相合傘」

6/19/2023, 12:07:39 PM

濡れる貴方に傘を差し出しても、
きっと貴方は喜ばない。
冷える体を抱きしめたとしても、
きっと貴方は微笑まない。

相合傘はいらないから、
一緒に濡れてくれる人が欲しい。
温かい温もりはいらないから、
一緒に冷え切ってしまいたい。

きっと、貴方はそう言うのでしょう。

分かっているから、雨の中、一緒に踊ることにした。

6/19/2023, 12:05:33 PM

誰もいない、雨の日の帰り道
傘をクルクルと回しながら
ひとり、帰る。

新しい傘の模様は
お気に入りで、普段見慣れた
紫陽花もより綺麗に感じる。

ふと、視線を前に戻すと
遠くからでも分かるあの人の
後ろ姿が見えた。

今朝、私の傘を「良いね」って
褒めてくれた彼だ。

ひとつの傘に、2人…
それは、私のお気に入りの傘よりも
雨の日によく似合う光景だった。

ふぅ…っと、息を吐いて
立ち止まる。
紫陽花に語りかけるように
自分に言い聞かせるように

「お似合いだね」と呟いた。

じんわり胸の奥がいたいけど
泣いたって、涙ごとこの雨と一緒に
流れてしまいそうだから。

こんどは、彼の真似をして
「良いね」って、言ってみたんだ。


【お題:相合傘】

6/19/2023, 12:02:29 PM

いつもなら「リア充爆発しろ!」と思ったりもするけど、梅雨の時期になったら続出する相合傘をするカップルを見ると「彼女さん可愛い!お幸せに!」ってなる

6/19/2023, 12:00:28 PM

【相合傘】

 半月の浮かぶ雨夜に、川沿いの道を傘を差して一人で歩きながら、自分の左側に隙間を空ける。そうしていれば川の神様が、傘の下に現れる――それが私たちの住む地域で語り継がれる伝承だった。
「とかなんとかオシャレに言ってるけど、ようは相合傘だよね?」
 腕をなるべく持ち上げて傘を差しながら、隣に立つ君を見上げて問いかけた。と、君の手が傘の柄をそっと支えてくれる。
「僕の生まれた時代には、まだそんな言葉はなかったからね。正直、あんまり聞き慣れない言い方だな」
 艶やかな白髪が、水気を帯びて柔らかくうねっている。時代錯誤にも程がある狩衣姿も君にはよく似合っていた。顔の造形だけならせいぜい二十代後半程度にしか見えないけれど、このひとは千年以上をゆうに生きている『神様』だ。世俗的な言い回しには疎くて当然だった。
 傘の柄は完全に君の手の中へ。疲れてきていた腕を下ろし、その代わりに君の腕に自分の腕を絡ませた。なるべく距離が離れないほうが歩きやすいからと始めた習慣だったけれど、互いの歩幅の大きさを理解して自然と譲り合うようになった今となっては、ただ君の温度に少しでも触れていたいだけだ。
 雨のしとしとと降り注ぐ半月の夜、相合傘の下でしか逢うことの叶わない美しいひと。私が初めて、恋をしたひと。
 君に恋をしていると告げたなら、人間という存在を平等に愛するだけの君はきっと困ってしまうだろう。束の間の逢瀬に弾む心を押し隠し、大人びた聞き分けの良い人の子を演じて私はにっこりと微笑んだ。

6/19/2023, 11:58:44 AM

空港まで出迎えてくれた貴女。
外は大雨。
相合傘で貴女の車に向う。
「濡れるぞ!急げ!」
「相合傘って久しぶり」
「う〜ん…確かに。まあちょっとくらい濡れても、悪くないね」

6/19/2023, 11:58:14 AM

相合傘

「あ~!あいつと相合傘してるの見られたー!!
もう、最悪!ほんとついてない!
明日絶対みんなに聞かれるじゃんー」
私は1人部屋の中で叫んだ。
うるさい!って母の声が聞こえたけど、それどころじゃない。あいつって言うのは幼馴染の要(かなめ)のことだ。
要とは小さい頃からずっと一緒でいわゆる腐れ縁ってやつだ。そして、要が今日傘に入れて欲しいと言って来て外は小走りで帰ればどうにかなるぐらいの雨ではなくて土砂降りだったから私は仕方なく入れてやった。
でも、そこを運悪くクラスメイトから見られた。
しかも、あいつは顔だけはよくて、モテるんだ。
顔だけね!これ大事!
今までは妬まれるのが嫌で、幼馴染ってことを隠して来たけど、今日の相合傘で絶対みんなにバレた。
ばっちり見られた。女の子と目合ったもん!
「あー、明日から女子の子達から妬まれる~!」
ベッドで1人ドタバタしていると
「なーにしてんだよ、1人で!
しかも、声が大きくて近所迷惑っておばさん怒ってたぞ?」
私の悩みの元凶がノックもせずに勝手に入ってきた。
「せめて、ノックぐらいはしてよ!要!」
人の部屋にズカズカと!
「へいーへいー」
要は適当に返事をして座った。
「で、お前は何をそんなに考えてるわけ?」
くそ〜、お前が元凶なんだそー
「今日要と一緒に帰ってるところ見られたんだよ!
明日から絶対妬まれる!
あー、私の楽しい学校生活が!」
要を睨みながら要に愚痴る。
「しょーがねーじゃん。あんな雨降るなんて予報では言ってなかったし、文句ならお天気おねーさんに言え!」
「もー、てかあんたは何しに来たのよ?」
要は家が隣だってこともあってよく家に来る。
私も用事がある時は要の部屋に入るし。
「宿題写してーなと思って」
「また!?ちゃんと自分でしなさいよ!」
「まぁ、俺は別に宿題なんかしなくても点は取れるし?」
こいつは勉強しなくても取れるやつ。
だから私が頑張って解いた宿題をよく勝手に写す。
今だって私の返事を聞かずにもう写し始めてるし。
あーあ、憂鬱だ。明日学校行きたくないな。
そんなことを思いながらも眠りについた。
次の日
もう、早速噂されていた。
人の目を感じながらも教室に入ると親友の菜穂(なほ)
が声をかけて来た。
「真里(まり)!昨日要くんと一緒に帰ったの? 
相合傘して仲良さそうに歩いてたって噂になってるけど!」
はぁー、予想はしてたけど、噂回るの早すぎでしょ。
「そう、要が傘ないって言うから一緒にさして帰ったの。周りに誰も居なかったからって油断した〜」
菜穂と話ているとやっぱり朝っぱらから先輩の女子の集団が話しかけてきた。
「野中さん?ちょっといい?」
ほら〜、やっぱり来た。
私は嫌だと言えるはずもなくしぶしぶついていった。
これ、良く小説であるような囲まれて責められるってやつじゃん?
「あなた、要くんとどう言う関係?」
「どう言う関係ってただの幼馴染です。」 
それ以上も以下もなくて私は正直に言う。
「へー、ただの幼馴染?
じゃあ、別に離れてって言ったって問題ないわよね?」
それは・・・・・。
離れるなんて無理だ。小さい頃からずっと一緒なのに急に離れても要は怪しんでいつもみたいに普通のことの様に部屋に入って来るだろうし。
ていうか、学校ではあんまり一緒にいないし。
バレなければ何も言われないし。
でも、この人達に離れろなんて言う権利ないよね?
そんなことを思っていたのが顔に出てたのか、先輩達は睨んで言って来た。
「何よ?離れないっていうの?」
「いえ、別に離れることはいいんですけど、あなた方にそんなこと言われる筋合いないなーって思いまして。」
そういうと先輩達は顔を真っ赤にして怒りを露わにする。
今の発言やばかったかーついつい。
「あんたね!先輩にそんな口の聞き方!」
あっ、やばい叩かれる!とっさに目を瞑った。
けど、いつまで経っても痛みはやってこない。
「先輩〜、後輩に手を挙げるのは流石にやばくないですか?てか、離れるも離れないも俺達の勝手なんで、こいつの言う通り先輩達にそんなこと言う権利ないですよ?」
要がいた。叩かれようとした時に要が止めてくれたようだ。それに見たことないような怖い顔をしてて先輩達に詰め寄っていた。
そんな要の様子に先輩達は怖がって逃げていった。
「大丈夫か?怖かったよな?ごめん。」
珍しく真剣な表情でそして申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。久しぶりに見た要のそんな顔を見てどんな言葉を返せばいいのか分からなくなって、笑って言う。
「大丈夫、大丈夫!叩かれる時はヤバいって思ったけど、あんまり怖くなかったし。」
笑って言うと、要はまた泣きそうな顔をした。
「じゃあ、何で手震えてるんだよ?」
言われて手を見てみると震えていた。
やっぱり隠せなかったな。
「ほんと、ごめん。泣いていいから。」
そう言って要は自分の服を私の頭にのせて、背を向けた。
思ったよりこたえてたみたいだ。
私は静かに泣いた。
泣いたらすっきりして要に服を返した。
「はい、どーも〜。その要の服鼻水ついてるかもね!」
ふざけて言うと、要は意地悪な顔して
「ありがとう!
でも、洗って返せよー」
良かった、いつもの私達に戻ってる。ホッとして、私達は教室に戻った。
教室に戻ると、1人の男子が女子に囲まれていた。
「ねー、どうしたの?あれ、転校生?」
気になって菜穂に聞いて見ると菜穂は頷いてそうだと言った。
へー、こんな時期に転校生か。珍しいもんだな?
不思議に思ってそっちを見ていると
「まーちゃん!」
なぜか、転校生はこっちの方に来て、私のことをまーちゃんと呼んだ。
知り合いだったかな?
不思議に思い考えてみると幼稚園の時に仲良くしてた男の子が浮かび上がった。
「もしかして、ちーくん?」
「そうそう!ちーくん!俺のこと思い出した?」
その転校生は小さい頃あったことがあった。
私はちーくんと思い出話をたくさんして、家に帰った。

ご飯を食べてゆっくりしていると、また要が来た。
「もうー!ノックしろって言ってるじゃん!」
そう言って要の方を見ると要は何だか不機嫌そうだった。
「どうしたの?機嫌悪くない?」
なんか顔怖いし。
「お前、今日来た転校生のこと好きなのかよ?」 
なんで急にそんなこと聞くんだろう?
「別に小さい頃の友達ってだけだけど?」
「へー、小さい頃の友達?」
怖い顔をして要はこっちに向かってくる。
すると、びっくりすることを言い出した。
「俺お前のこと好きなんだけど?
まあ、急にこんなこと言って困ると思うけど・・・・」
はっ?好き?
私は動揺して要の方を向くと、どうやら要は本気のようだった。

                     続く。



読んでくれてありがとうございます!
続きが気になるって言う人がいたらハート♥️お願いします。もしかしたら書くかもです。
そして、急いで書いたのでもしかしたら誤字の間違いがあるかもです!
すみません!

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