『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鬱陶しい
高い声に合わせたでかい声
うるさい
そこまで入って来るなよ
めんどくさい
何回同じ事言うんだよ
なぁ
お前の前で喪服を着たとき
初めて思い知った
特別な存在は、決まった時間だけ会える人。
友達でも恋人でもないが、他にはできない自分の話を打ち明け、私を写してくれる人。
人生の仕込みをする時期に、一緒にいてくれる人。
どんなことがあっても、また次回の会う時間が来たら、変わらずに目の前に座ってくれる人。
日常と、対話の往復。日常の中で霞んでいく自分を、対話の中で色濃く認識させてくれる。
その往復で、日常を豊かにさせてくれる人。学びに変えてくれる人。
特別な存在
大事な存在特別な存在
今は家族、もう少ししたら
ふえるかな?
6年間一緒にいた仲間も特別な存在
もうしばらく会えないな
でももう少ししたらまた
新しい人と出逢う
また特別な存在がふえる
そこから誰もかけてほしくない
家族も友達も
みんな長生きできますように
💐特別な存在💐
誰かの特別な存在になれたら
それだけで嬉しいな〜
それがたったひとりでも
それがたった一匹でも
それがたった一本でも
特別って感じるのは
ずっとずっと繋がってきて
今回の人生でも
再びめぐり逢えたから🩷
また会えたね〜
ありがとうって
そう思えるから💗
✨💚☘️💚✨
街の広場はひしめき合う人々の熱気と暗い憎悪に満ちていた。集まった人々の注目の先には、大きな断頭台が不気味な死神のように聳え立っている。そこに屈強な鎧を纏う二人の騎士に挟まれ、両手を後ろで縛られ顔に麻袋を被せられた一人の男が連れて来られた。
男は言葉にならないうめき声を上げ、激しく抵抗するように身動ぎしている。男の体躯は乱暴に断頭台の前に引きずり出されると、被せられた麻袋を顔から剥がされた。そこには幽鬼のように落ち窪んだ目をした、男の醜い顔があった。男の表情が露わになった瞬間、人々から怒号のような声が上がる。それでも男は暴れるのをやめない。両肩を左右から騎士達に抑え込まれているのにもかかわらず激しく首を振り、猿轡を噛まされた口の端から汚らしい唾を垂らしていた。
断頭台の前で両膝を折る男の前に、ひとつの人影が静かな足取りで横から進み出た。
人影の姿に騒がしかった周囲の人々の叫びがおさまる。二人の騎士も姿勢を正すように僅かに項垂れ、男の前に立つ人影へと敬意を払った。
人影はまだ二十歳そこそこの青年だった。
その青年に向かって、目を剥いた男がうめき声を大きくした。騎士が抑えていなければ、今にも飛び掛からんばかりの勢いだった。
その男の様子をじっと見据えた青年は、悲しげに瞳を揺らす。そしてゆっくりと語り出す。
「かつての王よ。貴方は特別な存在だった」
もう手の届かない遠くにある何かを懐かしむように、青年は視線を男から外し空を映す。
「そして私も貴方を、特別な王だと尊敬していた」
いまここにみすぼらしく膝を折る男は、かつてのこの国の王だった。そして男の前に静かに佇む青年は、かつてのこの国の王の息子だった。
「けれど、王よ。貴方が特別なのは、貴方を特別として見てくれる民がいればこそ。民に見捨てられた貴方などに、いったい何の価値があるというのか」
偉大だったはずの王は、いつしか自身を特別な存在と過信して地に堕ちた。自らの存在を脅かす者を処刑し、認めぬ者には非道な拷問を行った。
「私慾に塗れた瞬間、貴方は貴方自身の特別を失ったのだ」
男へと視線を戻した青年の瞳は、今度はまるで鋭利な刃物のように、冷たく研ぎ澄まされていた。
そんな青年の言葉などまるで聞こえてないのか、かつて王だった男は変わらず喉から耳障りな唸り声を上げていた。頬には暗い影が差し、血走った目にはドス黒い怒りや憎しみがこびりついている。
青年はもうこれ以上は無駄だと判断した。
大好きだったはずの父はもう死んだ。ここにいるのは多くの民を死に至らしめた、もはや人間ですらない何か。
青年は一歩後退ると片手を上げた。それを合図に騎士達が、抱えていた男の首を断頭台へと固定する。
断頭台から降りた青年は、家臣達の元まで下がりひそかに目を閉じる。刃を吊り上げていたロープが断ち切られた音を感じとりながら、熱くなりそうな目頭を必死に押さえつけていた。
【特別な存在】
私だけ愛して?
なんで?
貴方は、あいつの事を見るの?
私は、貴方の特別な存在なんだから
見ててよね?
#特別な存在
君のベッドには水色の鯨が寝かしつけられていた。
持つと綿の重みでグニャリと傾き、伸縮性のある布で、もちもちしている。抱き枕として最適なぬいぐるみだ。
「ベッドに先客がいるんだけど?君がぬいぐるみを持ってるって初めて知ったよ」
「あなたが来る時はクローゼットにいれてるから。その子は『特別な存在』なの。苛めないでね」
君の特別。ぬいぐるみをむぎゅうと抱き締めると君の香りが。香りが移る程、ベッドを共に過ごしている訳だ。ぬいぐるみを抱いて寝る姿は愛らしいが、俺以外と…。なんて布の塊相手に幼稚な嫉妬を向けた。
「俺も『特別な存在』だろ?」
「急に対抗するの?」
俺だって君の香りに包まれたい、移るくらい一緒にいたい…!が本音。仕事であっちこっち飛ぶものだからすぐにかき消えてしまう。
「チガウノ?」とぬいぐるみを動かして君の出方を待つ。
「そうだけど。この子の抱き心地がね、あなたにそっくり」
「こんなもっちりしてるかな…」
余分な脂肪は落としているつもりが君にとってはまだまだとは。自身の一応は摘まめる肉をどう引き締めたものかと考えると
「抱き締めた時にほっとするところがね。もちもちは私の趣味」
「なるほど」
一先ずは安心だ。ぬいぐるみを持ったままベッドに寝転がった。
「君の特別な抱き枕が2つもある。どちらをご所望かな?俺か鯨か」
手招きすると君は無理やり、俺とぬいぐるみの間に入り込んできた。
特別な存在
好きな人の特別になりたいよね、、
特別って言葉便利な言葉だよね
「特別だよ、?」「特別なんだから」
それだけであぁ私愛されてんなぁ
って思うんだよね。笑
好きな人の特別な存在
になりたい。
その人間は、背中に負う傷は恥と教えられてきた。
だから、何事にも正面から相手と同じ土俵に立って向かい、決して背を見せずに堂々と負ける事もあった。
その人間は最後の時に背中に傷を負い死んだ。
しかし、表情は穏やかで後悔は見えなかった。
その人間は、必ずしも背に負う傷が恥ばかりではないと知った。
人生でもっとも大切で、命と引き換えに守ると己に誓うだけのこと。
そんな特別な存在が、この行動をさせ、守ることができたのであった。
『特別な存在』
愛別離苦を繰り返し、その中で君に出逢ったの。
僕らは友人同士の紹介からがきっかけで、
はじめましては君の方から。
少し照れたようにはにかむ君はどうかよろしくと右手を出し口許を緩めた。僕にとってそれは親愛にもまさる情が芽生えた瞬間だった。
そこからふたりで頻繁に逢ったりして言葉をやりとりして
気がつけば一緒にいる時間も回数も、考えてる時間もみんな、君が1番になった。
君が好きだった。
でも好きだなんて言ったって君は困ってしまうから、言わないままでいいと思ったの。墓まで持っていってしまおうと。
でもごめんね、そんな決心は固くなかった。
弱冠18にして癌が見つかった。
しかも既に身体中に転移しており延命は不可能に近いと言う。不思議としぬことがこわくなかった。ただ君に、逢えなくなることだけが心残りだった。
こんな時でも僕は相変わらず君のことが好きで、あんまりにも君が心配そうに僕の顔を覗き込むからキスをしてしまいたくなる。優しく手を握ってくれた君の手を縋るように握り返してしまいそうになる。
そんな顔を見ていたら、なんだか伝えたくなって、逸る胸を抑えゆっくり体を起こしてもらうと少し真面目な顔をして向き直る。優しく微笑みながら。
「君がすきなんだ」
ああ言ってしまった、いってしまった。
でもなんだかスッキリしてしまったんだ。
君のことを考えなくてごめん、自分の気持ちを楽にすることを優先してごめんね。
それでも君のことを特別な存在だと思ってる。
あいしてる。
驚きに見開かれた瞳には、大粒の真珠。
アップした写真を確認しにいって、自然と唇が緩んだ。
――今日も素敵な写真ありがとうございます。マジックタイムっていうんですね。なんだか夕日なのに夕日じゃないみたいな、不思議な感覚になる色合いですね。
コメントの横には「とおる」というニックネームが書かれている。いつものようにお礼コメントを書いて、ページを閉じた。
とおるさんは、半年前に写真の投稿を始めた初期から応援してくれている人だった。もちろん他にも応援してくれている人はいるけれど、とおるさんは特別。
敢えて言うなら、さりげなく背中を押してくれるような存在だった。
つらいことがあると、過去にもらったとおるさんのコメントを何度も読み返した。写真に関しての感想のはずなのにどうしてだろう、自分自身をも励ましてもらっているように感じた。
変な押しつけがましさがなく、ただ素直に自分の感想を綴っているのがわかるからかもしれない。
実際、どんな人なんだろう。何度か想像したことがある。
文面からは性別も年齢も読み取れない。
それでも、個別に連絡を取ろうと思ったことも、実際に会いたいと思ったこともなかった。
ネット上で、感想をもらい、返す。それだけの関係だからこそ、素直なやり取りができているのだと思う。
でも、実際の自分を見られてがっかりされたくないという理由もあったりする。
なんてとおるさんが知ったら、もっとがっかりされそうだ。
うっかり余計なことを考えてしまった自分に苦笑しながら、次の写真のネタに思考を切り替えるのだった。
お題:特別な存在
あたしね、べつに、あなたの特別になりたいわけじゃあないのよ。他の女に甘い言葉を囁いて、熱い眼差しを送って、深く唇を重ねていても、あたしちっとも気にしないわ。その手があたしの肌に触れるとき、燃えるような情熱がなくたって、嫌に思ったことなんて一度もないの。だってあなたはそういうひと。あなたに焦がれる女を前にしても、眉ひとつ動かさない冷たいひと。
いいのよ、あたし、あなたから何も貰えなくても。あなたの心が遠くにあっても。その冷たい横顔を好きになってしまったのだもの。
「ねえ、あなた」
あたしあなたの特別になんてなりたくないわ。ただ約束してくれたらいいの。あなたが誰かを愛しているとしても、この部屋にいるときはその姿を見せないでいて。この部屋であたしを抱くときは、どうかひどいあなたのままでいて。
「あたしが特別愛したあなたのままで、いてくださいましね」
ずっと1人で良いと思ってた。
あの日から俺の日常は変わっていった。
「おはよう」
そう声をかけてくれたのは君だった。
最初はイタズラだと思ってた。
こんな俺に話しかけてくる人なんて居なかったから
「おはよう」
そう返すと君は嬉しそうに笑って
話しかけてくれるようになった
最初はただのクラスメートだった
いつからか君は俺にとって
特別な存在になっていた
俺も君にとって特別な存在にいつかなれると良いな
─────『特別な存在』
特別な存在
私には、特別に想う人がいる
その人とは、会ったことはない
でも、連絡は取り合うし、電話もする
言うなら、好き。
最近はずっと、何かあればその人の事を考えてしまう。
私だけに向けてくる独占欲も
甘えてくる言葉も声も
男らしさに溢れる姿も
意地悪な所も全部大好き
でも、私だけが特別に想っても
貴方は振り向いてもくれないの
特別な存在じゃなくても
君の中で
大勢の大切な人達に
なれたらいいな
お題
特別な存在
語りかけても
寄り添っても
同意を得られるものではない
自分が大事と
思えた理由が
頭に浮かんでいるだけで
特別な存在
特別な存在
なんと言っても、私の愛読書だ。若い頃はその数も少なく、特に問題はなかったが、歳をとるにしたがってその数も増え、本の管理が難しくなった。時に何処かへしまった本を探して見つからず、それが気になり、心ここにあらずでずいぶん危険なめにあったこともある。執着を離れることがいかに大切かもその時しった。本に関する出来事は読むことだけではない。
うららかな春の早朝である。
8階建てのワンルームマンション。大通りに面したベランダで、青年は下を見下ろしながら溜息をついた。
「……どうしたものかな」
眼下の通りを挟んで向こうには公園があって、そこを囲むように植えられた桜はじわじわと蕾を綻ばせ始めている。
――こんなはずじゃなかったのに。
はー、と深い溜息をついて、呼吸してからしまった、と思う。冬とは違うぬるい空気と、花の香りの混じる風をまともに吸い込んでしまった。このなんとも言えない匂いが、青年は好きで、それでいて苦手だった。
ひとを、殺したくなるからだ。
青年は殺人を犯している。それも、一件だけではない。
怨みが動機ではない。むしろ逆だ。彼は気に入った人間を殺めては、その体の一部を手元に置く癖があった。この癖のせいで同じ場所に長居はできない。
被害者たちと面識はない。こうやって高層階から獲物を物色し、「好ましい」と思ったターゲットの何人かを毎日観察して、……この人が、いつか自分の目の前に永久に現れなくなったら嫌だな、と思った人を襲う。青年は人好きのする容貌と清潔感の持ち主で、だから、困った顔で声をかければ大抵の被害者はほいほいついてきた。両親のことは大嫌いだったが、そういう造形をもたらしてくれたことについて、青年は感謝していた。
いつもは、1年経たずにこの「癖」を暴走させて、新しく増えた「同居人」といっしょに引っ越すことを繰り返していた。なのに、このマンションには気づけば2年暮らそうとしている。
近くに、彼女が住んでいるからだ。
彼女はおそらくこのあたりに住む少女で、毎朝この家の前を通る。この近くにある高校の制服を着ている。学年や年齢はわからない。名前も知らない。いつものことだ。青年は被害者の名前と年齢を、引っ越した後ニュースで知る。
もう随分前に青年は彼女を唯一のターゲットとして絞り込んだ。しかし――ターゲットが目の前に二度と現れない恐怖がなけなしの自制心をあっさり叩き壊して犯行に及ぶ、いつもの波が、延々とやってこなかった。
毎朝、タバコを吸うふりをしながら、普通の子よりも早く登校していく彼女を見送るのが日課と化している。背中に通学用リュックと竹刀を背負って足早に歩いて行く彼女を眺めて、青年はしばらく不味い煙を吸い込むのを忘れる。
殺すのが惜しい、と思ったのは初めてのことだった。毎朝毎朝、目の前を通過していく彼女が視界から消えてしまうことの方が嫌だった。動かない彼女の一部を手元に置いて一生愛で続けるのはきっと楽しい。楽しいが――それまでだ。二度と彼女の軽快な足音は聞けない。毎朝時報みたいに同じ時間に、同じ歩調で歩いていく彼女を視界の端に捉えて心を躍らせることは二度とできない。
そろそろ捕まるのかもしれない、と思う。
周りを警察と思しき人間が嗅ぎ回っている。引っ越した方がいいと頭ではわかっている。この場所で何もせずに済んでいるうちに行方をくらますべきだ。……でも、そうしたら彼女が歩く姿は二度と見られないわけで。
「……君が僕を止めてくれるのかな」
遠ざかっていく彼女の背中を眺めながら、青年はぽつり、と溢す。
特別な存在なんていないし誰にとっても特別な存在ではない。そんな私でもヴェルタースオリジナルを食べれば特別な存在になれるのです。
ヴェルタースオリジナルのCMはなぜかめちゃくちゃ心に残ってる。印象的なCMだねあれは。
あのCMを見てずっと気になってたけど子どものころから飴って好きじゃなかったから飴を買うという発想と選択肢はなかった。
でも酒をやめてダイエットを始めてからやたらと甘いものが欲しくなるようになった。それで経緯は覚えていないが飴を食べるようになった。
飴はダイレクトな甘味が楽しめて美味しい。そして安くて量があって長持ちするのに一個あたりのカロリーは15程度というなんともコスパに優れた商品だ。
なのでいろいろな商品を試そうと商品棚を物色しているとヴェルタースオリジナルを見つけた。確か二種類あったので両方買った。
どんな味か期待しながら飴を口に運んだ。外国の飴って感じであまり好みの味ではなかった。両方とも美味しいとは思わなかったので買ったのはそれっきりだ。
まぁ、なんだろうな。期待値が高すぎたというか、子どものころの記憶補正で美味しいものと思い込んでいた分がっかり感がはんぱなかった。
特別と聞くと今でもヴェルタースオリジナルを思い出す。だからそれにまつわる話を書いただけの今日。
私は特別な存在。
だって、私は世界に一人しかいないから。
だけどそれと同時に不必要でもある。
なぜなら、私がいなくても地球はまわるから。
けどそんな事実を知っても悲しくなるだけ。
そんな時間、無駄でしかない。
だけどついそんなことを考えてしまう私は、暇人なのだろう。
…特別ななにかになりたい。