『沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#沈む夕日
私と彼は、沈む夕日の中、川の前にある草っ原で寝っ転がっている。
「はぁ……懐かしいな、こうするの。何年ぶり?」
彼はニコッとしながら言う。
「どうだろう。5年ぶりかなー?」
私がそう言うと彼は、
「もうそんなに経つのかー。時の流れって早いもんだ!」
と、クスクスと隣で笑う彼。
そんな彼の笑う姿をあとどのくらい、
隣で見られるのだろうか────。
‐沈む夕日‐
君には遊戯だったのかも
それとも何か気の迷いだったの
だって君は美しすぎて
だって君は眩しすぎて
誰もが君が廊下を歩くと
振り向き見とれた
さえない田舎者の僕
君は遠くて手の届かない
太陽のような存在だもの
だけどあの夜僕を見かけて
微笑んでくれた
悪い悪戯だったのかい
君には悪い遊戯びの1つ
通りすがりの行きずり
それでも僕が
勇気を出して言った言葉を
君は嬉しそうに
聞いてくれたね
君を幸せにできる男は
沢山いるけど
僕を幸せにできる女性は
君しかいないよ
君はあれっきりまた遠い人
僕を見ると困った顔
そうだね僕には縁遠い人
君は遠い憧れの人
僕だって本気になんて
ならないよ
だから何だったんだろって
冗談にして
どうもありがと
憧れの君
僕の最後の嘘を信じて
どうか僕を疎まないで
忘却れてほしい
君は素敵な人だから
僕はこっそり涙を流すよ
あぁ君はなんて
素敵なんだろうって
刹那の嘘を信じておくれ
沈む夕日が嫌いである。
何も成すことなく過ごしてしまったことに罪悪感を起こさせるからだ。考えなくてもいいはずのことを考えさせ、嫌な妄想を想起させる。自然と哀しくなってくる。
おまけにオレンジ色が嫌いなのだ。
私が沈む夕日しか見れないのはどうして。
私が空高く浮かんだ眩い太陽に出会えないのはどうして。
私が希望に包まれた朝日を想像できないのは、誰のせい?
沈む夕日
それは地平線の向こうへと消えてゆく
冬が終わり、春と夏の生暖かさを乗せた風が吹く日だった
僕は死に損なったんだ
冬に死のうと思っていた
冬が1番好きだから
冬までは生きようと思っていた
でもいつの間にか冬は来て
気づいたら冬は終わっていた
生暖かい風が僕を包む
死に損なった
また僕は思う
冬まで生きよう
冬までは生き抜いて見せよう
そしてまた春を迎えることを祈ろう
そうやって僕はこの先何十年と生きていくのかもしれない
毎日沈んでのぼるあの太陽のように
ぐるぐるまわって まわって
冬までは生きよう
寂しい春も 溶けそうな夏も 消えゆく秋も
そう思えば乗り越えられるはず
沈む夕日
お題『沈む夕日』
今日の私の心は深海まで沈んだ。
明日は太陽みたいに晴れやかになればいいなぁ。
学校の帰り道は大きな下り坂。渋滞する車の先の、歩道橋を越えて更に山を越えた先。大きな夕日がいつもあった。毎日どこにいてもイヤホンをしていた私。もちろんその時も。沈む夕日に向かって思うことはいつも同じだった。何か大きなものを見て、何かを信じていた。流れる音楽と夕日に酔って泣いている私。二度と戻りたくないけれど、やり直せるのならば絶対、私は彼女に会いに行く。くだらない陶酔も恥じないけれど、彼女だけが私の支えだった頃の夢を忘れたくない。
これからは、お月様の出番です。
一日、燦々と輝いてくれて、お疲れ様でした。
ゆっくり休んで、また明日会いましょう。
「沈む夕日」
【 沈む夕陽と魔術師 】
疲れが押し寄せてその場にへたりこむ。これ以上この場にいたら頭がおかしくなりそうだ。いや、もうおかしくなってるのかもしれない。異次元へと行ったのが何日前だったかも忘れてしまった。どのくらい経った?2日?それとも3週間だろうか。いや、もしかしたら1時間だけかもしれない。異次元と現実とでは時間の流れが違うと教えられた。魔力がもう残り少ないのか、手がいつもより震えている。スリングリングを付けて、いつもより何回か多く回す。ポータルをくぐると、サンクタム・サンクトラムの大きな窓の場所に出た。窓辺に座り、窓に体重を預ける。ちらりと外を見ると、沈んでゆく夕陽が見える。赤く、綺麗に輝いている夕陽。大きな窓には、夕陽の光が入り、明かりがなくとも照らしてゆく。
夕陽。ここは異次元では無い。現実世界。クロークが私を包み込んで、手を撫でてくる。このまま寝てもいいよ。そう言っているのだろうか。
「…御言葉に甘えるよ、クローク。ありがとう」
礼を言い、目を瞑る。
〈沈む夕日〉
太陽は夕日である
夕日は太陽である
日の出のときは朝日
日の入りのときは夕日と呼ばれる
夕日のとき空はオレンジや赤のような色に染まる
でも全く同じ色に染まったことは1度もない
それはそうだ
全く同じ日なんてものは無いのだから
私たちが見る景色はいまにしか見れない景色なのだ
同じものでも時刻や動きによって呼び名が変わるのは
当たり前にあると思っている太陽を
この空を見ることができるのはいまだけなのだと
私たちに伝えるためでもあるのではないだろうか
沈む夕日か〜…
沈む夕日を見てるとセンチメンタルな気分になるよね〜、これは海外の人でも共通だと思う!
小学生の頃とかはよく外で遊んでたんだけど、日が暮れると夕方のチャイムが鳴って、それを合図に友達と別れて帰宅してたわ
けど最近は、疲れて外から帰ってくる時とかに夕日が綺麗だと癒される感じがするなぁ
これは子供の頃にはなかった感覚だね
テーマ:沈む夕日 #146
沈む夕日を見ていると、
好きだった人のことを思い出した。
私が初めて、真面目に告白された人。
私はその人を振った。
私は彼のことが好きだったから。
後悔はしていない。
後悔は……。
あの人の告白があったから、
今彼のことを大切にできている。
私には彼と結婚してできた、子供がいる。
あの告白の答えが違っていたら
この未来はなかったかもしれない。
沈む夕日を、ふと見て思った。
夕日に照らされている私のオレンジ色に染まった頬に
涙が落ちる。
どうして私は泣いているの?
題.沈む夕日
太陽が海に沈んでいく。
その輪郭を少しずつ崩して、
見えないところまで行ってしまう。
別れを惜しむように
激しく、眩い光が
この瞳孔に突き刺さる。
もう見ていられなくて
手を翳すと、指と指の隙間から
夕焼けのオレンジ色が溢れ出す。
それが、やけに綺麗だった。
「ちょっ、マジか!」
今日の某所在住物書きは、19時の題目通知到着早々珍しく抱腹していた。
「いや、そういう名前の曲有りそうとは、思ってたが、思ってたがな!ヒットしたのコレかよ!」
沈む夕日。スマホ内に保存してあるフリーBGMやサウンドトラック等に、同名の曲が存在するかもしれない。閃いて検索して、「沈む夕陽」、「日」の字違いが一曲だけヒット。再生1秒で物書きは崩れ落ちた。
「どうするよ、持ちネタの先輩後輩シリーズの職場に、メガネに青ジャケットと蝶ネクタイのガキでも出すか?グレー企業殺人事件?」
書こうと思えば判例コピペのクソシナリオは書けるぜ、立花書房と東京法規なら数冊持ってるからな!
腹筋の痛みに耐えつつ、物書きは曲の再生を止めた。
――――――
今週の水曜日。今月から新しくウチの部署の係長になった、名字どおりの「ゴマスリ」オヤジ、後増利係長から、先輩が大量の仕事を押し付けられた。
当初2週間で終わらせろって指示だったそれは、いつの間にか期間が詰まって、来週末期限のお達し。
私もちょっと手伝ってるけど、先輩は昨日から職場での残業をやめて、定時ちょい過ぎで上がって、自宅で仕事をするようになった。
ここでやるより何倍も進むからって。
まぁそうなるよね。クソ上司の邪魔が無いもん。
今日も先輩は定時ちょい過ぎ上がり。
沈む夕日と一緒に、荷物まとめて「お先します」。
せっかくだから、私も今日は早めに帰ることにした。
「どうした。体調不良か?」
ロッカーで先輩に追いついて、靴を履き替えると、私の帰宅に驚いた先輩が、心配そうな声をかけてきた。
「だって定時だもん」
定時ってのは、定時に帰るために、存在するものだと思うんですよ。
どこかのA=Aな政治家構文モドキを付け加えると、先輩は少し首を傾けながら、それでも、数度頷いた。
「先輩ゴマスリの仕事どうなってる?」
「係長殿のご要望に沿えるよう、誠意対応中だ」
「ゴマスリのせいで体壊したりとかしないでよ?」
「それまでに8割は終わらせる。後は頼、」
「だから。クソオヤジのせいで体壊さないでよって」
「労災。傷病手当。楽して収入。ざまあみろ後増利」
「やーめーて、って。先輩のアパート押しかけるよ」
私がほっぺた膨らませるのを、ちょっと楽しそうに見て笑う先輩。自分が大変な筈なのに、なんかそれが他人事のような印象だ。
「安心しろ。まだ問題無い。まだな」
自嘲自虐な笑顔で、先輩は出ていった。
「……ガチで部屋押しかけよっかな」
沈む夕日のオレンジ色が眩しいロッカールームでポツリ呟いたけど、多分先輩には、届いてないと思う。
人は、何を信じるのだろうか。僕は、今まで様々な人を信じてきて、様々な人から裏切られてきた。最近は、人間と関わると、必ず喜怒哀楽の感情が生まれる、ならば、疲れないようにはじめから関わらなければいいのでは?と考えるようになった。
昔から、この世の中には変化するもので溢れているということが伝えられてきた。栄えるものもいつかは衰えるのだ。変化が当たり前な世の中で、僕は何を信じればいいのだろう。変わらないもの、それは、例えば太陽が東から上って西に沈むこと。夕焼けの空が美しいこと。僕は、この空を信じればいいのか。
人間を信じるのは、怖い。関わるのも、怖い。外からの刺激は、全て僕を傷つける。でも、こんなことを考えていても、人とふれあうと、それでしか感じることのできない喜びがある。この矛盾が苦しい。人が、太陽みたいに、ずっと変わらず僕をいやし続けてくれたら、それ以上のことはない。死ぬまで、この矛盾に向き合い、苦しまなければいけないのか。ならば、この地球は僕にとって間違いなく地獄である。
沈む夕日を君と見てた。
夕日でオレンジ色に染まった君の横顔があまりにも綺麗で、、
本当に、きれいで。
「すき、、」
呟くように私は言ってしまった。
『、、え?』
「え、?」はっ、、
「ご、ごめん!いや、あの、、」
『もう一度、、
いや、、僕に言わせて。
、、、君が好きだ。』
「え、、?」
泣きそうだ。
「ほ、本当?」
『うん、、本当。好き?』
「う、うん、す、、好き。私も。」
ああ夕日、まだ沈まないで、顔を赤く染めてて。
2人が本当に赤いのを隠したいから。
基本ワタシは前向きです
泣いたり落ち込んだり
挫けそうになりながらも
生きてりゃ何とかなる!
と兎に角前だけ向いて
時々どうしてもダメな時があるんですよ
今日もね
もう顔の理性が保てなくなって
口がポカーンと空いちゃって
夕日も
ワタシも
とことん沈んで
あとは起き上がるだけですね!
ニャァ。
オレのバイト帰りはいつも夕日が見える時間だ。そしていつも黒猫が通る。その猫はオレを見つけるとニャァっと鳴き、ゴロゴロと喉を鳴らし、オレに近づいて来る。オレはその猫を撫でる。それがオレのルーティンだ。黒猫と戯れ、家に帰る。
オレはただのしがないコンビニのバイト店員だ。ここのコンビニにはあの子がいる。長い黒髪で、目は綺麗。まさに大和撫子なので、勝手にナデシコさんと呼んでいる。ナデシコさんが視界に入ると、やる気が湧き上がってくる。美人さんだからだ。
オレは今日、仕事が長引き、帰りが遅かった。きっと、あの猫が寂しがっていると思い、急いだ。そうしたっけ、車が通った。ゴトンッと音がしていた。引かれたのはナデシコさんだ。近くにあの黒猫がいる。ナデシコさんは病院に運ばれ死亡を確認された。即死であった。それでもオレの毎日は変わらない。ただ、あの日は夕日が沈んでいた。それしか、違いはないのだ。
『沈む夕日』より
「本当に遠くまで来たねぇ」
そう言って笑う貴方の顔に陰りが見えたような気がしました。それはきっと本当のことなんですけれど、でも丁度日も暮れて来た頃でしたから、ああ、そうだった、もう夜になるんだったと私は思ったのです。
たったそれだけの事なのです。
お題 沈む夕日
【沈む夕日】
海にだんだんと沈む夕日で景色が黄金色に輝く中私はふと隣を見た。
さっきまで私の他に誰もいなかった海に面している崖の端には一人の小さな男の子?がいた。
おそらく今の時間は黄昏時なのだろう日が暮れて薄暗くなり相手の顔の見分けがつきにくい。
「あなたは誰ですか?」
「僕が見えるの!!僕ずっと言っておきたかったことがあるんだ!」
「僕が死んじゃったのはお姉ちゃんのせいじゃないよ!]
「!!」
ずっと後悔していたことがあった。
私が余計なことをしなければ弟は死なずに済んだことに・・・
ずっと謝りたかったのにどうしてだろう?
言葉が出てこない・・・
『だってそれは――――――――――――』
あたりが暗くなり黄昏時は終わった瞬間懐かしい弟の声は聞こえなくなった。
だけど私には弟が伝えようとしていたことが分かり頬に冷たいものが流れる。
だんだんと目から涙が止まらなくなり必死に手で涙をぬぐうい
嗚咽をもらしながら私はもと来た道をゆっくりと歩き出す・・・。
『だってそれは僕のためにしてくれたことなんでしょ!!』