【沈む夕日】
海にだんだんと沈む夕日で景色が黄金色に輝く中私はふと隣を見た。
さっきまで私の他に誰もいなかった海に面している崖の端には一人の小さな男の子?がいた。
おそらく今の時間は黄昏時なのだろう日が暮れて薄暗くなり相手の顔の見分けがつきにくい。
「あなたは誰ですか?」
「僕が見えるの!!僕ずっと言っておきたかったことがあるんだ!」
「僕が死んじゃったのはお姉ちゃんのせいじゃないよ!]
「!!」
ずっと後悔していたことがあった。
私が余計なことをしなければ弟は死なずに済んだことに・・・
ずっと謝りたかったのにどうしてだろう?
言葉が出てこない・・・
『だってそれは――――――――――――』
あたりが暗くなり黄昏時は終わった瞬間懐かしい弟の声は聞こえなくなった。
だけど私には弟が伝えようとしていたことが分かり頬に冷たいものが流れる。
だんだんと目から涙が止まらなくなり必死に手で涙をぬぐうい
嗚咽をもらしながら私はもと来た道をゆっくりと歩き出す・・・。
『だってそれは僕のためにしてくれたことなんでしょ!!』
4/7/2023, 11:47:28 AM