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学校の帰り道は大きな下り坂。渋滞する車の先の、歩道橋を越えて更に山を越えた先。大きな夕日がいつもあった。毎日どこにいてもイヤホンをしていた私。もちろんその時も。沈む夕日に向かって思うことはいつも同じだった。何か大きなものを見て、何かを信じていた。流れる音楽と夕日に酔って泣いている私。二度と戻りたくないけれど、やり直せるのならば絶対、私は彼女に会いに行く。くだらない陶酔も恥じないけれど、彼女だけが私の支えだった頃の夢を忘れたくない。

4/7/2023, 12:16:56 PM