巡り逢いという漢字のこそばゆさ
運命をちらつかせている
さり気ない愛情 そのやさしさ
判断を誤らせる
無駄じゃないと思いたいから
君と私の間を吹き抜けた 風に名前をつけさせて
昔のブログを見つけてしまったような懐かしさ。そっとハートを押して、なりたい君であってほしいと願う。いろんな想いにかつての私を重ねても、きっと違うと思う。あなたは輝いて見えるよ。楽しく健やかに生きてほしい。名前も知らぬあなた。私も一生懸命生きてきたけど、生きづらくって、今でももがいてる。自分を大切にするって難しいね。ことばではいくらでも言えるから。向き合うってなんだろうって思ったりする?
堂々巡りをするなかで、はたと気づくときがある。
恥ずかしかったり情けなかったり、他人の心なんて何ひとつ理解できてない。惨めで傲慢で自分がかわいいね。さっきの言葉はすべて本心でも、かつての私の心の奥には響かない。
これからどこへ行こうかと自問するとき、どれくらい本気で考えられるだろう。考え方がわからず、誰も頼れない。そんな気力はなくて、布団から動けない。そんなときに何か考えられるだろうか。
君の味方でいたいよ。本当に1人になったときに、きっと立てるよ。解放されて、歩けるようになる。
頼りなくても、心からの愛を込めて。
物語の始まり
唐突ではなく気づけば過ぎ去っていて、私の心を預けられるひとつの風景。
澄んだ空気が息を吸い、光が跳ねて眩しいと、彼らが立ち上がる場所。
行ったこともないのに知っている。いつまでもいつまでもそこだけが私の原風景で辿り着きたい、巡り合いたい、挨拶を交わすことなく見つめあう。
春の恋は穏やかで、初な若さを包みこむ。
私は孤独だった宇宙の塵。今は春のなかに浮いて。
わたしはわたし。
彼らの輝きはそれはそれでうつくしく。
私の知ってるきらめきはもっと特別だ。私のものだから。
いつでも思い出そうとして。
いつまでも私のことを忘れたままでいて。
未来の記憶
果てしなく遠いところへ向かって進んでいると、うまく息が吸えない。耳にゴウゴウと風が纏わりついて、よく聞こえもしない。ただ、目的の先にあるものの正体だけはその輪郭を捉えて、見据えて、突然の出会いのように光っているのは知っている。見たことはないけど、知っている。だから行く。