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思い出した、一刻も早くいなくなりたかった1月2日。

玄関の扉を開けると白い息、追いかけてきたその声、静かな住宅街の中、弦の狂ったバイオリンがガタガタと、チェロだろうか、追いかけて、何も学ばない声が毎年「私もつらいのだからおまえも苦しめ」なんて、うつくしくない。上手くいかないと嘆く、発せずとも聞こえる受動的な攻撃。陳腐だとしても、囚われていた。思考を塞がれていた。おまえはおかしい、これは常識、言葉を用いず、日常のなかで、そうやって、時が経って、本性を現したね、私を根っこにくくりつけて養分にするつもりだったな。アァ、ここに書かれていないものを思い浮かべて、そいつを引きずり出せ。あのまま走り出したら何を見つけただろうか。小川の流れがさらさらと続く先は海。

5/28/2025, 12:04:19 PM