『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜散る
あんなに咲き誇っていたのに
美しかったのに
消えていくのは一瞬で
でもその姿も美しい
No.62
「桜散る」
花びらを見れば薄っすら赤づいて落花を告げる花曇りの午後
花筏ゆっくりゆっくり流れゆく私の憂いもふわりと乗せて
桜散る
桜って出会いや別れの象徴としてもかなりの人たちの中に共有されているし、季節を感じさせる力も強いし、人々の心にリーチする力が強い存在ですね。
個人的には梅もそうなんですけど、桜ほどの支持は無いような気がする。
梅だってお花は可愛いし花びらも散るし、なんと香りもいい上に実もなる。
枝ぶりは桜よりいい木も多いし、なんだけど桜の存在感はない。
そこも良さといえば良さなんだけどね。
私の中に住んでいるあの子の世界には桜はないです。
梅もない。
桜的な存在感の植物が存在しているのかどうかまだ知りません。
今度聞いてみよう。
あの世界では発光している植物が多そうです。
太陽が無いからかな。
深海魚って発光するもの多いんですけど、そういうことなんかな?
深いところの生き物は自ら光るんでしょうか。
光がなければ光るようになるんでしょうか。
もやしも?人間は?
数千年とか数万年とかかければそう進化する?
深さも関係しているでしょうか。
やっぱりわからないことだらけです。
桜散る
花を見たのは何度目か
この春はまた来てしまった
そして終わる
また1年が始まって終わる
年齢が重なってゆく
年輪が増えた私には、
桜のような価値があるのだろうか
桜散る
冷たいのか、暖かいのか
わからない温度の風の中
透き通った水色と橙の混ざる夕暮れの空
黒く染まり始めた灰色のアスファルトに
薄桃色の川が流れていた
サァという大きな風の一拭きに
たくさん飛沫をあげた花びらは
舞って舞って舞い落ちて
川の一部となっていく
仕事終わりにこの光景は
沁みるなぁ
桜散る
残念、どんまい!
また 次 頑張れ!
・・・・慣れてやがるか?
何年前かの今頃はもう少し咲いてたかも。随分前にも感じられる微かな記憶を頼りに歩く桜道。
おはよ。と短く一言挨拶してから5cmほど空けて隣に座る彼。そのわずかな距離がもどかしくて私は更に端に寄る。特別話すような事もないしいつものように20分ほど電車に揺られた。
「俺さ、新しい通学路開拓したんだー」
自転車登校のくせに私の隣で自転車を押す彼は優しいのかなんなのか。
「あっそ、チャリ通なんだから先に行ってていーよ」
「うーわ、つれねー。いーから一緒に行くぞ」
電車とは違って静まり返った早朝の街は私たちの声がよく響く。始発だと登校する学生も多くはない。他愛もない話であーでもないこーでもないと言い合っては近づいて離れてを繰り返した。
学生ながら曖昧に濁した私たちの関係。はっきり言葉にしたことはないけれど、友達の域を少しだけ行ったり来たりしている。
「ここ、左だから」
「あーはいはい。あ、見て見て、鳥さん鳥さん!」
「川で休む鳥に興奮するなんてガキかよ笑」
「成人してないから私たちはガキだよ、バーカ」
どついてやったはいいけれど、その反動か、また少しだけ離れて歩いた。
坂道に差し掛かると、少し奥に踏切があって、まるでジブリの世界に迷い込んだようなレトロだけど心躍るような雰囲気が漂っていた。満開を迎え、少しずつ散り始めた桜が目に入ると私は思わず走り出した。
「おい、転ぶなよ!」
そんな声も聞こえまいと遮断機の手前まで一気に走った。息が切れても楽しくて私はつい笑みを零した。
「こっち見て」
そう言われて振り返ると、彼は確かに私を捉えてシャッターを切った。満足気にスマホを眺めて私を愛おしそうに見つめる瞳に少しだけ目を逸らしてしまった。
「あのさ、俺たち…」
「そういえば!彼女とデートでも行って来なよ?アンタの可愛い彼女は寂しそうにしてるんだからさー」
彼は少しだけ困ったような顔をしてポケットにスマホをしまった。彼の中の特別でありたかったから写真を消してとは言えなかった。それでも私たちはこの一線を越えてはいけない関係だった。
何年前かに親友の彼氏と歩いた坂道。先日の雨のせいか、あの頃よりは花も落ち、真っ黒な地面からコケの匂いが上ってくる。消せなかった思い出と彼の連絡先。越えられなかったあの境界線も花のように散ってしまえば、なんて今でもなおたまに思い出すのである。
題材「桜散る」
私の心は砕け散ったけど
妻を愛することに変わりない。
まーは許さないが、
やはり、妻は好きだから。
うらら、しとどに滴る。
薄く接触角のちいさな。
ぴしゃ、薄い皮膚が紫陽花。
ぴしゃ、肋を撫ぜて、あまり
掻き垂る、うなじから通す。
ざーーっ。
すりむいた膝が真っ赤な……
そして、頬づく純真は今は百合。
「ごめんなさい、私はもう生きれないですね」
彼が安心できるように、にこり笑いながら話した。けど彼の表情は、ずっと暗いまま。……それでも私は、もう生きられない。
病気に負けてごめん、いつも来てくれたのに。一人にさせてごめん、いつもそばにいてくれたのに。私の手に、彼の涙が落ちた。―――ごめん。私はこんなことしかできないから。そばにいてあげられないから。
「もう、そーんな怖い顔しないでください。私が泣かせてるみたいでしょう?」
私の後ろで―――桜散る。
桜散る
ひらり
音もなく落ちる花びらは
誰にも触れられず
ただ、自分の行き先だけを知っている
風に逆らわず
流されるままに
それでも美しく
最後まで、淡く光る
足もとに積もる薄紅は
別れの色ではなく
静かに続いていく季節の
やわらかな余韻
散ることは
終わりではなく
そっと形を変えて
次の春へと息をつなぐ
眞白あげは
「桜散る」
明日お花見する約束を結んだのに、
今夜は生憎豪雨らしい。
これじゃあ桜が散っちゃうじゃないか。
その夜近くの桜の木を見ていたら、
花びらがどこかへ飛んでゆき、
君の家の方向へ向かっていった。
あぁ、明日は花見はできない。
高校へ向かう途中にある、桜の木が並んだ歩道。
俺は幼馴染の歩幅に合わせて、ゆっくり歩く。
「桜、綺麗だね」
「ああ、綺麗だな」
幼馴染は桜を見て言っているが、俺は幼馴染を見て言った。
桜を見ているお前のほうが綺麗だよ……なんて恥ずかしくて言えない。
いつから幼馴染のことを、女性として意識するようになったのだろう?
多分、高校入学したぐらいからか。
幼馴染は可愛くて綺麗だから、誰にも取られたくないという気持ちが強くなったんだと思う。
「ねぇ、好きな人っている?」
「え!?」
幼馴染からの突然の問いに、声が裏返ってしまう。
「私はね……いるよ。好きな人」
幼馴染はこっちを見て、微笑む。
「だ、だだだ誰?」
「隣のクラスの田中君」
「……あー」
今度は空気が抜けていくような声が出てしまう。
隣のクラスの田中君といえば、バスケ部のキャプテンで女子からモテるイケメン。
そっか、イケメンが好きなのか……ははは……。
「魂が抜けたような顔してどうしたの?早く行かないと遅刻するよ」
「お、おう……」
ヒュ〜っと強めの風が吹く。
桜の花びらが散っていき、俺の恋も散っていった。
テーマ : 桜散る
満開に咲き誇る姿も束の間、日が経つにつれ徐々に花弁は落ちていく。
桜散る……。人の人生に例えるにはうってつけだと感じる。儚いけど、美しい。
準備や苦労にかかる時間を考えれば、最高潮は一瞬だけれど、だからこそ目指し続ける価値があるのかもしれない。当たり前じゃないからこそ、きっと成長し続けられる。
また来年も、きっとここで逢おう。
桜散る
桜散る
この季節だけ
僕は胸が苦しい
「もう、さ。別れよ」
そう言って
僕の元をさっていった
君の後ろ姿が忘れられない
どれほど地獄に落ちればいいのだろう。
カノンはため息のように呟いた。
「ああ、綺麗だ」
畑は息を吹き返し、作りたての小川は水底の砂利が透き通る。山は新緑に喜び、新たな命は一斉に芽吹き、村は大きくなっていた。
水車小屋は静かに回り家畜小屋や肥料の匂いさえも懐かしい。
1つの季節が巡り、村に命がまた1つ生まれ落ちた。
村の女達に手伝われ、まだ幼い少女は一人の男の子を出産した。
年齢、体格、初産。圧倒的に足りない医療。
こんな状況下で、彼女が生きているのは奇跡に近い。
ただ長時間の陣痛に疲弊しきって、いつ産後熱に掛かるか…。もし何かの感染症に掛かれば命はない。彼女のそばでは元気に泣く薄い茶髪の男児が泣いている。
側にいたい。
側にいられない。
遠い故郷の様子を水晶で見せていてくれた女性の仲間が言った。
「行ってあげたらいかがかしら」
「無理だよ…」
「意気地なしですのね」
戦場を離れるわけには行かないから。なんて言い訳だ。拒絶されるのが怖い。
やっとして、水晶玉が言葉を届けた。妻の声だった。
「カルス」
聞き間違いかと思って、カノンは目を見張る。
「お父さんと名前を一緒に決めたかったけど、仕方ないね。あなたはカルス。この村を救ってくれたすごいお父さんの名前を1字貰おうね」
疲れ果てているはずの妻が、細い手で我が子を抱きたいと手を伸ばしている。
カノンの頬に涙がはたはたと落ちていく。
「これは、帰らなきゃとんでもない雷が落ちますね」
ふふ、と水晶玉を操る女性が言う。
新しい父親は口元を押さえて泣き崩れた。
絶対に絶対に故郷に帰らなきゃいけない…。
桜散る
桜散る
心が落ちていた、桜の花びらが水たまりに落ちて引っ付いている
あんなにキレイに咲いた桜もこんな終わり方をするなんて無常な気がした
その頃の記憶では桜が咲いている時の事は覚えていない
あの水たまりの桜の花びらが唯一の記憶だ
あの年、大学を卒業して言われた赴任先は
日本の北のはずれだった
関東から離れる事は無いと聞いていてのに
どうしてこんな寒い土地に私は今、居るんだ
その年のGWも悲惨だった
なれない4月の新生活、口の端を上げて兎に角笑顔でいようと仮面のようにそれこそ
桜の花びらのように引っ付いていた
GW軽く風邪を引いた
大したことないのに体が動かない
分かっている…心が沈んでいた
桜はどんな気持ちで散りゆくのだろうと考えていた、木だから気持ちなんて無いのは分かっている、だけどそう思っていた
桜散る、人が散るって死ぬ時なのかな?
でも桜は翌年も開花する
人はそれっきりだ
桜が散る時は全力で咲いた後だからだ
自分も全力で会社に馴染もうとしてもう動けないでいる、自分は散ったのか…
静養してもう一度、息を吹き返したらいいのか…と心に余裕が出来た
桜の木は散った後、裸のまま翌年に全力で咲くために、ただじっとしている
自分も今は、じっとしていていいんだ
桜の木程、長くは休めないけど
このGWはただ好きなように暮らして居ようと思っていた
早く関東に帰りたい気持ちから
この土地を好きになることから始めようと
コーンスープを飲みながら関東への思いを断ち切った桜舞い散る季節も見送っていた
1年待って 毎回裏切ることなく みんなを楽しませてくれる桜
散る姿も素敵!いつも 近所の方の協力あっての花見 今年もありがとう〜
桜散る
〝滅びの美学〟なんてフィクションの中か、過去の出来事をフィルターを通して見てる頭の中だけのこと。
神様、神様、神様。
桜が散る。散っていく。
広い背中が崩れて、ゆっくりと落ちていく。
間に合わない。そんな筈は無い。
誰よりも早く追い付けるのに。
取り囲む数に阻まれて、手を伸ばしても届かない。
桜が散る。散っていく。
待って。行かないで。
振り返る。
その表情に息を飲む。
それは、愛を囁く時の表情で·····。
桜が見えない。もう見えない。
その瞬間、声にならない叫びと共に、自分自身も弾けてしまったような感覚に陥る。
◆◆◆
気が付くと、辺りは死体の山だった。
「××××××」
名を呼ぶ声。
手を伸ばす。桜が舞っている。
「大丈夫か」
穏やかな顔でそんなことを言うから。
「それはこっちの台詞だよ」
笑ってそう言うしか、なかった。
END
「桜散る」
雨風で桜散る
歩道の端に
溜まった
花びら達を
踏みつけないように
避けながら
歩く
歩く
上着の袖についた
花びらを
つまんで
落とす
花の命の
儚さを
心に刻んで
今日も歩く
✨728✨桜散る