『束の間の休息』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ:束の間の休息
忙しい日々にもみくちゃにされて。慌ただしい、少しだけ余裕のなくなってしまった心に、温かいココアを一杯。
ほんのりと香る砂糖とココアパウダーの苦味が口から広がって私の体に優しく染み渡っていく。
少し、昔のことを思い出した。
幼い頃私は牛乳が苦手で「学校で飲んでいるのだから家では絶対に飲まない」と宣言したこともあるほどだった。
そんなときに母が栄養不足を心配して作ってくれたのがココアだった。
母はココアみたいな人だった。
心に寄り添ってくれるような適温の、ココア独特の柔らかさが心地よかった。
コーヒーや紅茶のような香りの強いものではなく、少し子供っぽさを感じさせる甘い、甘いココア。
私の心にはいつも、母が牛乳で溶かしたココアを用意して実家の四人掛けのテーブルで待っている。
愛の成れの果てを美化しようとしたところで、君は奇麗すぎた
人生の一部分でさえ、君に感化されてしまった自分がひどく憎らしい
穢れない言葉は嫌いよ、いまなら身にひそむ核心に触れてもいいよ
束の間の休息
俺はある日、領地内の温泉へと足を運んでいた。
部下には「やめておけ」と止められたが、静止を受けずにやってきた。
しかし、その温泉にはライバルである男がいた。
お互い今は丸裸。刀は抜けない。
このまま共に過ごしている方が都合がいい。
この瞬間は、無礼講ということにしておこう。
俺は今日も、湯に浸かりながら疲れをとる。
束の間の休息
なにもしない時間
贅沢なひととき
こんなにゆっくり
空を見上げるのは
いつ以来かなって
のんびり過ぎる雲を
なんかの形に例えて
ああでもない
こうでもないと
勝手に心が楽しんでる
束の間の休息
空をキャンバスに
自由になれた心が
気持ちよく描いてる
…束の間の休息…
Am,10:00.
今日も私は珈琲を一杯飲む。
この日常が束の間の休息。
_end_
…微熱と休息…
くらくらする。
体温計で熱を測ると37.9℃だった。
やはり熱が高い。
どうやら僕は風邪を惹いたようだ。
同棲中の彼女にも伝えなきゃ。
僕はLINEのトーク画面を開く。
__ごめん。熱でた。風邪惹いたみたい。
とメッセージを送ると
即 既読なって
_分かった。今日は仕事を休んで
ちゃんと私が帰って来るまで
大人しく寝ててね。
私も半日有休を取ってくるから
帰って来て一緒に
病院に行ってみよ?
それまで待ってて。
とメッセージが返ってきた。
_うん。宜しく。
色々ごめん。ありがとう。
と返事を送ると
彼女は
またね!のスタンプを送ってきた。
こんな時に
我ながら良い彼女を持ったなぁ…。
と思う。
僕も早く風邪を治して
仕事頑張ろう。
_end_
…Am7:00の電車にて…
ゆらゆら揺れる電車に乗ってる
私は車内で今流行りのゲームを
やっていた。
すると肩をポンポンと軽く叩かれ
「あの…すみません。
隣良いですか?」
といかにも貧弱そうな男子学生が
声を掛けてきた。
私はやっていたゲームを一旦その場で辞め
「どうぞ。良いですよ。
座って下さい。」
と返事をすると
男子学生は
「ありがとうございます。」
と若干小さめの声でお礼を言ってから
隣に座り込み
ゲームをし始めていた。
あぁ…私も1年前は
こんな感じだったんだろうなぁ…。
今はOLとして働いているが…
私にも青春時代はあったものだ。
人間はいつかは死んでしまう。
長い月日が経てば経つ程だ。
歳を重ねる度に亡くなる可能性も
高くなる。
だから今を全力で楽しむしかない。
よし。私も男子学生に
負けずに
ゲームしまくろ。
ガチャ10連で推しが出ます様に!!
今日も電車の中で揺られつつ
ゲームしながら
会社に向かうのであった。
_end_
仕事をひと段落させて
こんな時間にカフェに向かう。
ブレンドのホット
それとバウムクーヘンひと切れ。
席には拘らない。
イヤホンしていつものアルバムを聴く。
バウムにコーヒーを染み込ませて
甘さに暫し、癒やされる。
そして目を閉じて外界を遮断
私ひとりの空間に浸る。
ここでは何も考えなくていい…
『束の間の休息』
「クソッ! 埒が明かねえ!」
銃弾の飛び交う戦場。敵地で逃げ場のない籠城戦。敵は増え続け、とうとう最終ラインまで追い込まれていた。
「文句言う暇があるんなら、一発でも多く当てろヘタクソ」
上官は気楽なもんだ。こんな状況なのに、ゆったり椅子に座って地図を見てる。もう作戦も何もない。
「一点突破しましょう! 俺が道を作ります。その隙に少しでも多く脱出を!」
「どこに逃げるって言うんだよ? ここは敵地のど真ん中だぞ。戦場が変わるだけだ」
「じゃあここで撃たれるのを待ってろって言うんですか⁉︎」
「今考えてる」
「なるべく早くお願いしますよ!」
最終防衛ラインという危機感、地の利の有利など、ここ一点だけを見れば戦局は悪くない。しかし時間の問題だろう。敵は物資も人員も補充し放題だ。ゆっくり囲って、煮るなり焼くなり好きにすればいい。
もうここまでか。
頭の片隅でぼんやりとそんな考えが浮かぶ。息子に、一目会いたかったな。
その時、敵軍の中心辺りで爆発が起こった。なんだ?事故か?
上空に航空機が飛んでいた。爆撃が始まる。敵は大混乱だ。
「よーし、あと少しだ! 死ぬんじゃねえぞ!」
上官はようやく椅子から立ち上がり、防衛ラインの指揮を取りはじめた。
「これ知ってたんですか⁉︎」
「当たり前だろ。他に誰が空軍動かせんだよ?」
「じゃあ…さっきまでの余裕っぷりは…」
「どうせ最終ラインまでは捨てる前提だったからな。俺の仕事はなかったし、束の間の休憩だよ」
ここまでに死んでいった仲間、俺たちの必死の敗走。それらは全て無意味だった。その事実に怒りを覚える。
「おら!ボサっとすんな! 敵さん来てるぞ」
爆撃を乗り越え、数人の部隊がこっちに向かってくる。
どうなろうと構わない。後で絶対にぶん殴ってやる。そう思いながら俺はまた弾を撃ち始めた。
『束の間の休憩』
喫茶店という異空間で
コーヒーを飲む
本を広げる
イヤホンで音楽を聴く
ほおづえ
腕組み
考えごと
色々
控えめな照明が作り出す適度な闇に
とにかく僕らは身を寄せた
束の間の休息
朝からドタバタ
お皿洗ったり
洗濯したり
ご飯作ったり
母は休日もやることが多い
一通りやることやって
つかの間の休息
皆さん、今日も1日頑張りましょう!
065【束の間の休息】2022.10.09
長いのも短いのも、出来のいいのもわるいのも。
此処で毎日なにがしかの文章を書いてきて、2ヶ月。
今回は、お題どおりに束の間の休息をいただきます。
さすがに、毎日書くのはつかれたよ〜(*´Д`;)
朝寝坊をしたわたしは慌てている。
「ごめん、ごはんいらない!」
と父に言うと、父は「まあ、ゆっくりしていきなよ」と優雅なことを言う。
「ゆっくりしてたら間に合わないよ!」
「どうせ間に合わないんだから、ゆっくりするんだよ。お父さんも遅刻確定だ」
父はコーヒーを片手に笑っている。
なんだか力が抜けてしまって、わたしもごはんを食べることにした。
「お父さんは、今日は景色もちゃんと味わおうと思ってる。いつもなにも見てないからな」
「でも遅刻して怒られるんでしょ?」
「今から慌てて行っても怒られる。だからたまには優雅に出勤してみようと思う」
なんだかわからないが、そんな日があってもいいような気がした。
「束の間の休息」 10月9日
はぁ~
1日1つ、お題に合わせて、何か書こうと今日まで続けて来たけれど、もう何も思いつかない。
「束の間の休息」か…。
私、休息ばかりですよ。
でも、心に余裕のない時は休息しても休息してるような気がしない。
若い頃は特にそうだった。
年を経て、少しずつうまくいかない自分との付き合い方を覚えた。
お茶を飲んだり、読書したり、掃除したり。
そんななんでもない事に自分の在りかたを見つけていった。
それが休息と言えば言えるのかな?
なんかお題に沿ってないようですが。
「束の間の休息」
疲れた。
もうだめだ。
大丈夫。大丈夫だから。
心配しないで
そう思った時きっと君は疲れてんだ。
全身が訴えてるんだ。
休んでいいよ。
適度に休息を取ろう。
心が死んだら君すら死んじまう。
無理してる君は嫌いだな。
午前2時38分、今私は娘のミルクの時間を終えたところだ。
6ヶ月になりありがたいことに娘のミルクの時間は夜中に1度くらいになった。
もちろんちょこちょこと寝言を言っていたり、
一瞬だけ泣いて、またパタッと寝たりすることがあり、
その度に起きてしまうが…。
同じ月齢の子を持つ他のママさんと比べると
かなり楽だろう。
それにしても、娘は可愛い。
なんだこの可愛いぷにぷにした生き物は。
私は思わず寝てる娘のほっぺたを指でつつく。
娘は大爆睡だ。
なにせ昼間は本当に寝ない。寝たとしても30分程で起きてしまう。
その分こうやって夜爆睡してくれるからいいのだが、
もう少し昼間も寝てくれた方がありがたい。
『そういえば来週は初めてのママさん会だ』
空になった哺乳瓶を持って寝室を出て、リビングにある
カレンダーの予定表を見る。
児童館で知り合ったママさん達だが正直あまり乗り気ではない。
でも付き合いもあるので仕方がない。
きっとこの先ずっと幼稚園、小学校、中学校……と
人は変われどママさん会のようなものはあって、
特に仲良くない人とも関わらないといけなくなるのだろう。
『はぁ…』と思わずため息をつく。
元々“ママ友”ということにいい印象を持っていない上に、
人付き合いが苦手だから本当に億劫で仕方がない。
ふえぇん、と寝室から娘のぐずり声が聞こえてきた。
慌てて寝室を覗くと娘がうつ伏せから上半身を持ち上げて、
パタッとまた寝た。
また起きるかもなあ、と思いつつ急いで哺乳瓶を洗い、
寝室へと向かった。
『あと6日か…』
それまで私は娘と昼間遊ぶ。
ママ友付き合いが本格的にスタートするまでの
束の間の休息だ。
娘を仰向けに戻してから、私はまたベッドに戻った。
【束の間の休息】〜完〜
自分と近い価値観を持つママ友とだけ付き合いたいし、
私はむしろママ友要らない派ですヾ(o´▽`)ノ ハーイ
付き合いに悩む時間を子どもに割きたいです。
いつも♡︎ありがとうございますm(*_ _)m!
「束の間の休息」
休息には色々な休息がある
その中でも束の間の休息はわずかな時間の休み。
家の家事をして長時間の休息をとるのと
束の間の休息だったら
大半の主婦が長時間がいいと言うだろう。
この世界で休めるのは一瞬
汚いとも言えるこの世界で。
また綺麗とも言えるこの世界で。
汚くても綺麗でも時は過ぎていくのだ。
毎日毎日世界は忙しい。忙しい日々の中で休みがある。
その休みの間に私達は心を温まらせる。
嫌な事なんか全て忘れて
また人生という名の長い道を歩むのだ。
【束の間の休息】
授業中とか「ぜってー目蓋の下から出てやらんからな」とばかりに目ぇ開けられんのに、休み時間になった瞬間「はいこんにちはー!」するのまじ人の体は都合よく出来てるよね。懐かしいわ。
大人になると血糖値のコントロールし出すから何とかみんな生きてんだよ。なんで子供ってあんな野菜食えねーんだろうね。今もピーマンまじむり。
『束の間の休息』
忙しい日々の中やっと休みが取れる
何をしようか考えたが
《何もせずにゆっくりしよう》
と決めた
目覚ましかけずに寝るのもいいな
思い切りダラダラしよう🦥
目を閉じる
大きく息を吸って 要らないものを吐き出す
地面と体が一体になっていることを感じる
体は地面に置いたまま
幽体離脱のように
感覚だけを上に押し上げる
今日一日いろんなことがあった
仕事がうまくいかなかったり
自分が口にだした言葉や汚い心や態度に
反省をし 一旦クリーンにするのだ
この時が私にとって束の間の休息
今の自分を空っぽにしてから
またスタートしよう
束の間の休息
慌ただしい毎日を生き甲斐に感じる人は少なくないだろう。私もそのうちの1人である。なにか予定がないと落ち着かない。考えたり、行動していることが、自分にとって価値あることだ。などなど、このような気持ちがいつも込み上げてならない。
しかしどうだろうか。慌ただしい日々やなにか気持ちが落ち着かない日々、そんな時こそ束の間の休息を大切にすべきであると、沸々と込み上げてくるのは私だけだろうか。まさに束の間だ。少しだけ心を無にし、何も考えない。そんな時間があっても良いではないか。長時間打ち込むことは決して悪いことではない。しかし、思考は固まり、多面的なものの捉え方ができなくなる可能性も無きにしも非ず。そんな時こそ休息だ。ヒートアップした脳をクールダウンし、柔軟さを取り戻す。これこそまさに効率的な思考だと私は思う。