『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
みんな見えないもの、分からないものは怖いから
それを避けて歩く人が多い
でもある人は視界が悪い霧の中で
色々試行錯誤して形づくろうとする。
人は彼のことを頭がいい人と呼ぶ。
勉強するとはそういうことなのかもしれない。
不気味さの背後に
居心地の良さを感じる
気勢は闇に溶け
万物が吸い込まれた
最後に残るものが
私の護るべきもの
/ 暗がりの中で
灯台まで行ってみよう
高校2年の夏休み
初めて同級生4人で行った
伊豆諸島の島へ海水浴の旅行
昼間に浜辺で会った同い年の男の子たちとの砂浜での花火が終わった後
明日、船で帰ったら旅行も終わり
民宿と海水浴場の往復しかしてなかった私達
灯台?
男の子の誰かからの提案
どうする行ってみる?
えーどうする
海水浴場を離れるとすっかり街灯も減って
暗闇の一本道
不案内な道
ゆるやかな坂道を登りながら
本当に灯台こっち?
あとどれくらい?
誰も知らない
すっかり、肝試し要素も含めれた探検になっていた
海岸線からのアスファルト道路は港を離れると、まもなく山に向かってゆるやかな坂道になった。街灯は、本当に無くなった。
しばらく歩いてそれぞれの学校の話や部活動の話をしていた。
すれ違う人も車もなく、
もう少し行こうか
引き返そうか
ためらい始めてきた頃
左カーブが見えてきた。
カーブの向こうの暗闇の林があり。
林の手前に白いものが見えた
『うわ、やだ!びっくりした』
つい隣の男の子の腕をつかんで目を伏せてしまった
『え?どうしたの』
『なになに』
『なに?』
カーブを歩いて来た人に失礼な態度とったなと思って
もう一度、林の手前のカーブを見た
人影ではなかった
看板?いや、何も無い
もともと鳥目だし、暗いし
え?私は何を何に見間違えた?
それをキッカケに、引き返すことになった。
みんな、一向に着かない灯台に、これ幸いとばかりに、灯台に行けなくて残念という気配は微塵もなく折り返した。
高校生の夏休みの思い出だ。
どこもかしこも、夜道も明るく暗いところが無くなった昨今
暗がりで連想する思い出の一つ
『暗がりの中で』
暗がりの中で。
暗がりの中で、きらりと光る二つの目。
もう、彼からは、逃げられない。
おお、我が愛猫よ。そんなとこにいたか。
暗闇は恐ろしい。周りに何があるのかわからない。
誰かが近づいて来てるのかも知れないし、うかつに歩こうものならつまづいて転んでしまうかもしれない。そう、何があるかわからないから恐ろしいんだ。
でも、暗闇の中で佇んでいると、恐ろしさの傍らで
妙に安堵している自分がいる。
きっと体中の感覚が視覚の代わりに最大限の情報収集を行っているんだろう。
大丈夫だ。ここには危険はない。全身の細胞達がそう意識に語りかけている。
頼もしいって思う。まるで打ち込まれてフラフラになったボクサーを励ます名セコンドだ。
そしてその安堵感の内で意識は自分の内面と対峙する。自分の内面と向き合う事は恐ろしい。
でも大丈夫だ。俺達がついてる。背を押し支え、膝をつけば肩を貸そう。身体中の細胞達が言っている。
暗闇は意識が決して孤独ではないことを教えてくれているのかもしれない。
そんな事を真っ昼間に書いている。
一面の闇だ。
今夜の空には、磨きあげた鏡のような月も、砂金を撒けたような星もない。煤けたような黒が、空を呑み込んでいる。一寸先さえ、何も見えない。真っ暗だ。息をすれば、肺さえ闇に満たされそうなほどの。
闇の中を、彼女は走る。
靴は脱げ、白い足には泥が纏わりつき、滑らかな肌は傷だらけで血が滲んでいる。しかし構わずに、彼女は走る。まるで、何かから逃げるように――何から? もう、何もかも終わってしまったのに。
彼女のたいせつなものは、一つ残らず壊れてしまった。守りたかったもの。守ると決めたもの。すべて。
逃げたところで、彼女はもう、ひとりぼっちだ。
思えば、いつも彼女の人生は闇の中にあった。
誰にも望まれなかった子ども。誰からもあいされなかった少女。いつもいつも、ひとりぼっち。
彼のひとが、彼女を見つけるまでは。
光のようなひとだった。どんな苦境に置かれても折れることなく正義をつらぬく、眩しいほどに真っ直ぐなひと。彼だけが、彼女の光だった。
前を向きなさいと、彼はいった。
前を向きなさい。俯くのはもうやめなさい。闇というものは、光があるから生じるものだから。闇が濃ければ濃いほどに、眩い光がきっとあるから。どうか、その光をさがして。
生きなさいと、彼はいった。
だから彼女は、闇の中を走る。
走りつづければ、いつかはこの夜も空けると信じて。
彼の遺した言葉だけが、いまはただ、暗がりの中にいる彼女を導く光。
煌々と燃え上がる焚き火が、夜の森の中で私の輪郭を浮かび上がらせる。
空になりかけのビール缶を傾けると、今夜何度も見上げた満点の星空が目の前に広がる。
この時期はキャンプをするには少し肌寒いが、私は秋空になりたてのこの澄んだ空気が堪らなく好きなのだ。
冷えた風が鼻先を横切る。
焚き火で炙ったベーコンを口に押し込んで、椅子に深く座り直した。
視線の先には鬱蒼と生い茂る木々と、幅の狭い獣道が続いている。目を凝らしても先は見えない。
すると突然、暗がりの中から、誰かがこちらへ走ってくる靴音がした。
#暗がりの中で
暗がりの中、そっと自分の体を抱きしめた。
暗いのは苦手だ…海のあの暗さを、光が届かない竹藪の鬱蒼さを思い出すから。帰らなきゃ…て思うのに体が震える。
俺が帰っても、喜んでくれる人なんていないんじゃないか…なんて考えてた。
そんな時に光が刺したのさ。バカみたいな話だと思うだろ?俺もそう思う…けど本当なんだ。
だからさ、主。
あんたのために刀を振ろうと決めたんだ。だから俺の帰る場所になってくれるかい?
212番 笹貫
…暗がりの中で…
僕の心にはずっと
真っ黒で灰色の雨が降ってた。
いつになったら晴れるのか?
毎日考えてた時
ひょこっと君が現れた。
_end_
暗がりの中でお互いにお互いの唇を求め合った。
時に激しく時に優しく。ただそれ以上の事は求めない。ただこのまま抱き合っていたいのだ。
迷子の君
怖くて不安で寂しくて
震えるその手をとり
ゆっくり
ゆっくり
歩きだす
君の道標になりたい
この暗がりの中で
街灯が故障しているのか、帰り道がいつもより暗い。こんな暗がりの中を歩いて危ない目に遭ったなら、歩いているほうが悪いだろうか。悪いのは危ないことをするほうだとわたしは思うのだが。クマにでも会ったら仕方ないけど。
と思っていたらクマに会ってしまった。
思ったより大きくない。子グマだ。
子グマは顔を上げて空を見ている。
同じように見上げると星が瞬いていた。
綺麗だ。
人里へ降りてきたきみが悪いんじゃない。
だからおかえりなさい、きみの暮らすところへ。
私にとってここは暗がりだと思います。
暗くてよく見えない所で
ただ書きたいから書いて
読みたいから読んで…
どこの誰で何をしてるとかなんだとか
何も知りません。
それでいいと思いませんか?
肩書きとか見た目で判断してないし
余計な事を知らない方が『本当』が
書ける気がします。
本当の気持ちが読める気がします。
そして何も知らない方が
優しくて素直な気持ちになれる気がします。
明るい場所では、人が集まる方へ
ただ引き寄せられて行くだけで
自分を見失ってない?って思うのです。
「暗がりの中で」
暗がりの中から明るい場所をただ指をくわえて見てた。
暗がりは私には例えば世の中の偏見であったり、固定観念であったり、そんなものが心にまとわりついて、暗がりに逃げ込んだ。
暗がりは安全。
誰にも見られない、見つからない。
自己肯定感、低いな。
偏見こそが私を取り巻く“暗がり”なのに。
うーん。暗がりの中では何も出来ない。光があれば出来るね。
やっぱり、光は大切なんだよ!!
君が去ったのは気配で分かったんだ
真っ暗な部屋に一人残された
一人だという事に気持ちを集中させない
悲しくなるだけだから
今も君はこの部屋にいて
僕のために食事を作ってくれる
今も君はこの部屋にいて
僕のために掃除や洗濯をやってくれる
二人の空間が心地よく快適に暮らせていたのは君のおかげだった
ありがとう、もっとちゃんと感謝を伝えれば良かったよ
君のいない部屋は息苦しくてね監獄のようだよ
逃げ出したくなる毎日だ
情け無いね
幸せだったあの頃に戻りたい
暗がりの中で僕は目を慣らし
君を探し始めてみる
『 暗がりの中で』
ドアをノックされても
僕は決して開けない
こじ開けようとする人がいても
絶対にドアを開けさせない
僕はこのままでいい、
このままがいい。
この暗い、落ち着いた部屋がいい
たとえ、この部屋が心の部屋だとしても
心なんて開く必要なんてない
この暗がりの中で、僕は、
成長してゆくのだろう。
「明かり」という存在も知らずに。
夜中と夜明けの間。
吸い込まれるような静けさ。
落ちて落ちて。
闇に安らぐ。
目の端の薄明かり。
安堵してまた眠る。
深く深く。
深く。
-暗がりの中で-
まだ明けぬ朝
冷たい風が
髪を撫でる
暗がりの中で
見上げた空
その先に光る
オリオン座
空を飾るは
もう冬の星座
元気なとき 死にたくならなきゃって、
思ってしまう
死にたくなったら安心するの
いいことを素直に受け入れられない
嬉しいことがあっても無理やり悪い方に持って行ってしまう
わるいくせだね
″真っ暗で静かな部屋の中、愛猫を足で撫でながら
これを打つ。″
よく足で撫でてしまうのもわるいくせだ。