『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『時計の針』
くるくる くるくる
くるくる くるくる
心が時計の 秒針ならば
あなたのまわりを 踊ってまわる
少しでいいの 進めるために
ぽつり ぽつり
ぽつり ぽつり
わたしをいつわり 分針になる
あなたを気遣い 何かを探し
好みになって 愛されるために
やっとこ どっこいしょ
ぎばって どっこいしょ
短い時針は ためらい動く
愛し合ってても 繰り返す週末
どこまで行ったら ゴールはあるの?
くるくる ぽつり
やっとこ どっこいしょ
二人の時計は 孤独な右まわり
それでも永遠 刻んで生きる
信じているから 正午の、鐘を…
時計の針
私の友達は変な人だ。ほとんど外に出ないくせに何故かお金に困ってる様子はない。
「おーい。生きてるー?」
扉を開けて中に入る。部屋には壁を埋め尽くすほどの時計が数えきれないほど飾られている。本来なら静かな秒針の音も、重なり合いすぎて2階から石を落としたような鈍音となっている。最初はこの音に耳が拒否反応を起こしてたものだ。
「こっちだ。親友」
細長い、骨のような白い手が覗き出て、私を手招いた。
私はすこし早足になりながらその手の手招く方へと向かった。
「おひさ。ちょっと痩せたんじゃない?」
「そうか?」
「ちゃんと3食食べなね?」
「うぅん……」
彼は薬を出された犬みたいな声をあげた。
それがなんだか可笑しくて少し笑った。
「コンビニで春のスイーツめっちゃ売っててさ。一緒に食べよ」
私は彼に薄桃色のお菓子がいっぱい入ったレジ袋を押し付けた。
「これはまた多いな。ダイエットしてるんじゃなかったのか?」
「分かってないなぁ。ダイエットしてる時に食べるからいいんでしょ」
「そうなのか?」
「そうだよ!。背徳感が増してさ」
「……俺にはわからん」
それは残念だ。まぁ彼は逆にもっと食べるべきだ。わたしより体重軽いのだから。ダイエットなんて彼には遠い遠い存在なんだろうな。羨ましい。
「あ、わたし桜餅たべたーい」
「じゃあシュークリームを貰おう」
「おっけー」
口いっぱいに桜餅を頬張る。
和菓子は正義。食べても洋菓子よりヘルシーな気がするから。
「んー、ほへほへ」(んー、これこれ)
「餅食べる時に喋ると危ないぞ」
「んー」
彼とはたまにこうやってあって、なんでもない会話をする。彼は浮世人というか、その整った容姿も相まって、人間というより妖精のように見える。どうやってお金を稼いでいるのかわからないのに、とても立派な家に住んでいる。彼にはそのまま不思議な妖精さんでいて欲しいから聞いたことはないのだが、そんな彼だからか、彼との会話は心が軽い。
いつからか人との会話が億劫になっていった。
大人になるにつれ考えることが増えすぎたからだ。どんな会話にも裏の会話がある気がしてとても心が休まらない。性別、家、親、夢、お金、結婚……。彼との会話はそんなことを考えなくて済む。他人からの私像を外して話せるからだ。世間体を気にしなくていい。
「おいしいな、これ」
「それはよかった」
もぐもぐと美味しそうに彼はシュークリームを頬張っている。リスみたいだ。彼はとても背丈があるのに小動物みたいな雰囲気があるのは何故だろう。どこまでも彼は不思議だ。彼になりたいと思ったことはないけれど、すごく彼に憧れる。自分にないものを持っているからだろうか。
彼に一度聞いてみたことがある。なんでこんなに時計を集めているのかと。そうしたら彼は、過去に取り残される気がするからと言った。なんでも、彼は過去と未来の感覚が曖昧だそうで、自分は“ここにいる”ということが時々信じられなくなってしまうそうだ。彼は今を生きている。
なんかいいなと思った。
彼に他のお菓子を勧めてみる。とてもヘンテコな形をしたグミで、仮想の怪獣を思い浮かべながら作ったそうだ。彼は怪訝な顔をしながらグミを食べていく。
とても平和で心地いい。この少しずれ込んだ時間がとてもすきだ。ずっとこれが続いてくれないかなと思った。
時計の針が永遠と回るように、彼の人生の輝きも、永遠のものになればいいなと、そう想った。
「ところで」
「ところで?」
「今どきの時計には針がないのが多いのでこれも通じないのでは?」
「お題の話?、でもそう?確かに時計もしないし、デジタル時計には針が無いし」
「それはデジタル時計というより7セグとか8セグ時計だと思うけどね」
「セグ?」
「セグメントの略だね。デジタルは離散、アナログは連続というのが正しいし」
「そう言われれば」
「うん」
「あれ、じゃあコナンくんの眠り針が今回の正解?」
お題『時計の針』
何倍もちがう、指折り数える差は
おなじ顔をしようとしても無理があるよね
かなしいのは、
さみしいのはね、
すきな曲を聴いて君を浮かべて泣きそうなときに
君はちがうことを考えているということ
おなじ時間を刻んでいても
心の距離は遠く感じてしまうこと
大きい方が時を刻み
小さい方が間、刻む
流れゆくそれを
眺められる様に
スロークロックライフ
計らずとも
スロークロックライフ
流れてゆく
スロークロックライフ
塵となったそれを
スロークロックライフ
ボクは時間と呼ぶ
その音で
焦る時も
あるけれど
その音が
怖い時も
あるけれど
重ねたそれに
形が宿る
スロークロックライフ
計らずとも
スロークロックライフ
流れてゆく
スロークロックライフ
塵となったそれを
スロークロックライフ
ボクは時間と呼ぶ
スロークロックライフ
風に
吹かれて
いつの日か
お題 「時計の針」
時計の針は戻せない、
過去や意識やその年、その年齢、現在の時間、
全ての時間と繋がる出来事、
思えば私は、幼少期に写真を取られる事を嫌っていた。
何かの記念日や、集合写真や、
数ある枚数しか幼い頃は、撮影を嫌う癖は
今繋がる知人や友人には、
その場所にしか居ない私にとっては当たり前の出来事に
今はその情報が遮断されている事実に
過去のソサイティとして安全を得ている。
どこか描写される依頼や、
その視野を採用される出来事も今の働き方では
難しい価値観を蝦蟇さんのように自然と過ごす行動を
反映される場所ではその場面の呼吸を生き抜けた作品には
飾るイメージを変える事にその人達が振り返る誰かは
その意識が今のメディア以外のパフォーマーを
映し出した世界に認められた過去のキーワードには
親しみを含めた内容に微笑む姿のそのリソースを
伝えてくれる誰かは
はにかんで微笑みながら思い出してくれる。
時計の針といえば、
最近、時計のバンドを切り替えるきっかけになった。
過去に称号を得た記念の品物だ。
唯一その腕時計しか針が止まっていない。
何かの世界には目処を決める自分自身に問う言葉が
よく浮かんでゆく。
(その答えにすべてが当てはまるのかという問い)
1、その観たい見せたい世界を作り出せたのか
1、その世界を越えた感覚が蘇る空間を得てその
先を作る痛みを感じるのか
1、その今の状態を感覚の価値観に今の戻ってくる
自分自身は今の自分は必要な作業も、納得しているのか
1、今の自分自身を越える姿を自分自身が
姿を重ねる自分自身を作り出す努力をノルマとして
抱えて今抱えていないか
1、今の最高の自分自身の描写にそれ以上とは
どんな意識が今の自分の過去と自分自身とその姿を
超えているのか。その姿に自分自身が努力する場面を
次に任せうる人を作る版ではないのか
その問いを自身のメディアに関わる自分自身に
毎日問うことを重ねて自身で判断を行った。
口を揃えて誰かが
「あんなに良い職場や、良い環境を断るなんて」と
5回も推薦されて任されていた。
無頓着に聞き取る調書は
何も変わらない今の現実の世界には
その最初の部分。
その背景を残さない自分自身が今は
本人の姿を愛されていたと気付く事や、
時間を掛けて吟味した世界を
次の番に任せる世界に繋がる毎日は
四六時中に鳴りついた番号さえも無くなった。
どうか、
その時に吹き掛けた淡い風とその作品に
少しでも重ねられた感謝でいっぱいなのは
技術職として満身創痍だ。
素敵な関わりだった。
ただ、まだ誰かが消えかけた声で
私を呼ぶ声に、私をお金で動かそうとする誰かに
僕らは応えない出来事はその先の誰かを代償に
自身の抱える責任が必須であることの教えかもしれない。
針の音は無機質ではない
君の鼓動の残りを数える天使のそろばん
#tanka
「時計の針」
カラスが鳴いた。
ふと外に目をやると好きな色に埋め尽くされた
空があった。
私は明るいあの色が好きだ
夏に合うあの明るさが好きだ
あの暑さが楽しかった
でも今は悲しいほどに寒くて
人肌が恋しくなるほどだ
そんな帰り道
好きな色に包まれているようなのに
なぜこうも寂しく思うのか。
そんな気持ちになるのは私が一人だからなのか
家に着く頃にはあの明るさはなく、
ただ一人暗く狭い部屋で
時計の針が無常に鳴った。
追いかけっこをしようよ
この乾電池が尽きるまで
#1 <時計の針>
tick… tick…
その古時計は、ひっそり息をつく
いちばん細い針は止まれない速度で進み
子どもの針は光を探すように跳ねる
大人の針は重力をまとい、ゆっくりと
hello!
ほんの一瞬、針たちは重なり、微笑む
でもgood bye…
その笑顔はすぐに吸い込まれ、
互いの存在を確かめてから
盤面を優しく撫でていく
tick… tick…
音は遠く、耳に残る
刻まれた時間の気配には
小さな後悔と、まだ見ぬ希望が絡みつく
触れられない過去と、追いかける未来
子どもと大人の針は、互いにすれ違い
また静かに、それぞれの道を行く
tick… tick…
止まることのない
この世界の中で
題 時計の針
時計の針は、なにがあっても進んでいく。
あぁだこうだ言うのもいいけど、私は明るく笑っていたい。愚痴を言っても一生、笑っても一生。
せっかくの今。だから楽しもうよ。
"時計の針"
何回もずれた歯車直すけど
あの子にとっては正しい鼓動
時計の針
孫達が時間を忘れて歓声をあげている
ベッドの上で微笑む私
あの頃に連れて行ってちょうだい
---------
子供の頃、時の流れに乗って歓声あげていた
ヒャッホーヒャッホーヒャッホー
自由自在に乗りこなして
早いも遅いも気にも留めなかった
そう、まだ時計がヒゲ親父の顔に見えていた
思春期、一度に何人もの話をキャッチして
瞬時に宛先別に振り分け脳内にファイリング
情報処理は高速でも感情処理は停滞ばかり
時計の針は不安定で見たくない程嫌な奴だった
社会に出て退職まで、腕時計は必需品だった
秒針付きはせわしなく
私を追い立てる
仕事用には最高の相棒
達成感をもたらしてくれた
そして今、時はぐるぐる高速回転
私は時から振り飛ばされている
ランニングマシーンから一瞬にして落っこちる
みたいに
亀の歩みに速度調整してもしても
いつも時計の針に置いてけぼり…
先が見える安心感から遠ざかる一方
じゃあデジタルにしたら?だって…
あれはダメだよ
時が死んでる、流れが見えないからね
【時計の針】
時間は、経つが、巻き戻せない。
今を一生懸命生きよう。
自分の根性を試してみよう。
やってみないと変化はないし、得られるものはない。
人間、意外とやればできるもんだよ。
重く考えくていいから。
これは綺麗事ではない。
人間としての役目である。
逃げてもいい。
ただ、戻ってこい。
規則的な音が、
脳を掻き乱す
変則的な生活に慣れかけた
その音が気掛かりで仕方がない。
憂鬱で退屈で、怠惰な生活
こんなに長く感じる六十秒はない。
落ち着く存在がいるのならば
こんな思いをしなくてもいいのに
一週間に一度の楽しみを噛み締めて。
一分一秒の奇跡の価値は
規則的な音も気にせず
わたしの中に在るひと。
大きな時計に溶け込んだ 美しき、針。
2/6「時計の針」 8
時間は反復だ、と誰かは言ったらしい。
昼が巡り、夜が来る。
日が昇り、沈む。
時計の針が12から進み、12に戻る。
だから時間は反復だ、と。
今日もまた、ポストには新聞が届く。
私は律儀にそれを取りに行き、トーストを焼く。
時計の針がカチッ、と一分動く。
時間通りだ。六時五分。
新聞を傍に置いて、牛乳を注ぐ。
秒針がチチチチ…と時を刻んでいる。
将来必ず直面する数々の選別に備えて、きっちりスケジュール管理されていた幼稚園児の頃からの過去は、今も私に染み付いている。
焼き上がったトーストを皿に乗せ、テーブルまで運ぶ。
トーストを齧り、牛乳を一口飲んでから、新聞を開く。
機械的に見出しに目を通す。
自分に関わりのあるニュースはないだろうか、と考えながら。
スケジュールを分単位で管理される生活が、つらくなかったと言えば嘘になる。
しかし、安心はできた。
だって、今日が上手くいかなくても、明日も同じように過ぎていく。
今日の六時五分が上手くいかなくとも、明日も同じように六時五分が反復する。戻ってくる。
これが、毎日別の行動をしていれば、予定が狂ってしまうから、やり直しはできない。
しかし、スケジュールを分単位で守っていれば、話は変わる。
もう一度やり直せるのだ。同じ六時五分、同じ八時十分、同じ十九時五十五分を。
だから、私はスケジュールをきっちり守る、窮屈な暮らしも別に嫌いではなかった。
弟妹は嫌いだったようだが。
元恋人も理解できなかったようだが。
到底完璧からは程遠く、何度も何度も反復してようやくモノを覚えるような要領の悪い私には、突発的に行動して、何もやり直せなくなることの方が、ずっと怖かった。
今の親友がまだクラスメイト、という感じだったあの日、私は初めて他人にそんな話をした。
奴は快活に笑って言った。
「お前、時計の針みたいな奴だな」
散々笑われたが、悪い気はしなかった。
それから、私は時計の針になった。
やたら自由を叫ぶ、制限がなくとものびのびと生きていける、優秀な他人の声を、さほど気にしなくても済むようになった。
私は時計の針だ。時計の針のような暮らししかできない。
しかし、時計の針にも、存在する意義がある。
時計の針にも、役目がある。
時計の針がカチリ、と動く。
新聞をめくり、トーストを一口齧る。
六時六分。今日も時間通りだ。
時計の針
時計の針のように
ブレずに生きていたい
波乱
困難
いろんなことがあるけど
惑わされずに
わたしのペースで
シン、と静かな居間。
そこにある大きな時計は
とうの昔に進めなくなってしまったのだと、
父はそう笑って言っていた。
なぜ、未だに未練がましく
それを置いているのだろうと、
当時の私は不思議で不思議で仕方なかった。
そんなある日のことだった。
高校一年生の秋頃か。
そんな頃に母に一度尋ねたことがある。
「あの時計は捨てないのですか?」
母は困ったような、
仕方ない子を見るような目で
あの古時計を一瞥した後、
私にもそのような目を向け、
確かにこう言ったのです。
「仕方ないのよ。
あの人のことも、あなたのことも
アレは大好きなものだから。
捨てたとしても、また戻ってくるのよ」
駄々をこねる小さな子供のようだと、
そう言って朗らかに笑んで言ったのです。
父が子供の頃からある、
その大きな古い時計。
時を刻めないまま、
今日も私たちのことを
見守っている。
時計の針
物理的な話なのか時計の針を戻して過去にいけたらなのかで話は大きく変わるな。
しかし物理的な話じゃ特に書くことないだろ、と思ったけど案外そっち方面でも話題はまあまあありそうだな。
まず今時アナログな時計を持ってる人ってどれだけいるんだろ、と思ったけど金持ちが持つ時計って大体アナログか。
時計に関する名前なんてロレックスくらいしか知らないしロレックスが時計の名前なのかメーカーの名前なのかも知らないけど、高級時計ってファッションの側面が強いからな。
デジタルはなんとなく安っぽいイメージがあるけどアナログには高級感というか美しさがある。
あと機能面でもデジタルよりアナログのほうが一目で大体の時間を見るのに向いてるとか聞いたことあるな。どっちが上とかじゃないなこういうのは。
だから今でも時計の針があるアナログな時計を持ってる人は結構いそう。スマホしか持ってないって人も多そうだけど。
時計の針ならほかにもミステリーなんかだと人間の死体を針にするのあるあるだよな、みたいな話もしようと思ったけどそこまで書くと長くなるしこれで終わりでいいか。
—腕時計愛好家—
腕時計は、単に時間を確認する物ではない。
身につけている人の印象を、大きく左右する物である。
そんなところに、俺は惹かれた。
「どれにしようかな」
今日は、大事な商談がある。
俺は派手すぎず、清潔感をみせることができる、セイトーの銀色の腕時計を選んだ。
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
「えぇ、こちらこそよろしくね。じゃあ、早速だけど——」
俺の第一印象はいつも通りパーフェクトだ。
問題は、俺の持ち込む企画。それをわかりやすく、簡潔に伝えるだけ。
「——いいね。それでやってみようか」
「ありがとうございます」
俺は丁寧に頭を下げた。
「ところでそれは、セイトーの時計かい?」
彼は、腕を見て言った。
「はい、そうです」
「やっぱり。良い腕時計をしている人間は、仕事もできるんだよ」
「ご冗談はやめてくださいよ」
彼は声を出して笑った。
「でもね、気をつけたほうがいいよ。最近は高級腕時計が盗まれる事件がよく起きているからね」
「はい、気をつけます」
俺は適当に挨拶して、部屋を出た。
「はぁ、疲れた」
仕事を終えて帰宅すると、俺はベッドに身を放り込んだ。
歩き疲れた足を、両手で揉む。
「仕事ができる、か」
自分の発した言葉に、思わず頬が緩む。
良い腕時計を身につけるようになってから、間違いなく自信がついた。
また、新しい腕時計がほしいな——。
部屋の中にあるたくさんの高級腕時計が、俺のことを見つめている。
だが、いくらあっても、その欲求が収まることはない。
もっと俺に似合うものを。
もっと価値のあるものを。
欲が体中を満たし、また俺の体を動かした。
お題:時計の針