『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題「時計の針」
時の砂が零れ落ちる
永遠なんてない
魔法が存在しないように
真実か嘘かなんて些細なことで
あなたと言葉を 記憶を
共有するたび
永遠はある ことをしる
速さの違う針は重なり
すれ違ってく僕たちは
後ろから追い越されてくだけの日々
もっと後ろから眺めていよう
#時計の針
時計の針
何も無く、退屈な病室の中。
僕はいつも、時計の秒針に耳を傾けていた。
カチ、カチ、という、たったそれだけの小さな音でも、聞いているだけで落ち着けるのは、自分の存在を考えなくて済むからだろうか。
それとも、毎日同じ時間に現れる、あの美しい少女を待っているのだろうか。
「ねえ、京平くん」
「なぁに? 皐月ちゃん」
「私、明日からはもう、ここに来られなくなるの」
「どうして?!」
「あなたを、迎えに行くから。少しの間だけ、待っててくれる?」
「……絶対、迎えに来てくれる?」
「もちろん! 約束よ」
「……わかった。皐月ちゃんが迎えに来てくれるまで、ちゃんと待ってるよ」
これが、少し前の記憶。
僕は、植物状態のまま、夢の中に出てくる少女、皐月ちゃんを、いつもいつも時計の針の音を聴きながら待っているのだ。
「京平くん、迎えに来たよ」
一ヶ月ほど経過して、迎えに来てくれた皐月ちゃんは、何も変わらず、穏やかで元気な、優しい笑顔を向けてくれた。
「約束、守ってくれてありがとう」
「破るわけないでしょ? ほら、一緒に行きましょう」
「どこに?」
「誰にも邪魔されない、幸せな世界に」
そして、僕は自分の体を捨てた。
両親の悲しむ顔は見たくない。そう思っていたから、ぽっくり逝くのも大切だ。
そのまま僕は、時計の針だけを聞き、その音が遠ざかっていくのを感じながら、静かに息を引き取った……。
また一秒一秒と余命を減らし
時の加速に戸惑うばかり
何十億分の何千年ぽっち
慈悲はあきれるほど広大で
#時計の針
大きな古時計。
それはおばあちゃんからもらった。
けど、僕が10歳になった頃、針が動かなくなった。
時の流れは早い。
歳を重ねれば重ねるほどに。
小学生の頃は、時計の針並にゆっくりと進んだもの。
しかし成人してからは秒針の如く月日が流れていく。
私にはそれが早く感じられた。
だが、人によってはその速さを遅く感じることがある。
人それぞれの境遇や環境で変わるのだろうか?
私は高校卒業後に就職し、その後結婚、三人の子宝に恵まれた。
しかし、3番目の次男は生まれつき重い障害があった。
てんかん発作による痙攣が多いため、3歳の頃から障害児施設に入所している。
18歳になったある日、私にこう話してきた。
「…生きるってこんなに時間がかかるの?」
知的障害がありうまくお話ができない息子が、まるで生きてることがやるせないように話してきた。
とてもじゃないが言葉が詰まった。
あまりにも衝撃で言葉が見つからなかった。
息子にとって時計の針はあまりのゆっくりなのだろう…。
#時計の針
「なぁ、なんでこの時計、修理に出さないのかい?針がずっと10時ぴったりで止まっているけど。」
僕の部屋に遊びに来ている友が部屋の真ん中にある大きな時計を見て指を指す。
「あぁ、その時計か。それは壊れていないよ。」
友人は訳が分からない、と言うように眉をひそめる。
「じゃあ、なんでこの時計は10時を指してるんだ?なにか意味があるのか?」
相当気になるのか、友人が早口で問いかける。
「……別に深い意味は無いさ。誰だってわけも分からずやりたくなることはあるだろ?」
友人は困惑の表情を浮かべた。そりゃそうなるだろう。僕も誰かがこんな事を言っていたらそんな顔になるはずだ。
「…まぁ、そうだな。」
と、無理やり納得したような声音で言われた。
何。その変わり者を見るような目は。
…だって仕方ないじゃないか。自分でも訳が分からないのだから。
時計の針が止まった。
電池が切れたみたいだ。
まるでいまの私だ。
でも私には、それが心地よかった。
時間よ止まれと、何度願ったか。
静かな部屋に秒針の音が響くたび、
生きていることを実感させられる。
それが苦しかった。
わたしが生きててよかったと思える時まで、
電池は交換しないでおこう。
時計の針と、ねるねるねるね…
時間を止めることはできないが
時計を止めることならできる。
色の変化を見たくないなら
練らなければいい。
時計の針
朝の微睡み
目指し時計をとめてはあと10分
さらに また あと10分と
2度 3度 寝 それ以上をまた10分と
繰り返し睡眠していた学生時代を
思い出した
必ず1回で起きるがいい
わかりながら つい 遅刻しない
ギリ ギリまで 目指し時計の
針を眺めて まだ大丈夫と
布団のなかに
今は不思議と 目指しより
早めに 起きてる
そして 目指し時計は
スマホの目指し機能に変わった
『時計の針』
運命だとか未来とかって
言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない
場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を
横目に見ながら進む
こんな世界を二人で
一生 いや 何章でも
生き抜いていこう
♪ ₊˚♬゚. ౨ৎ⋆˚RADWIMPS スパークル 歌詞より˚✿˖°. ♫꣑୧
『時計の針』
何度、止めようと考えたか。無慈悲に流れてしまう針を、見ることしかできなかった。何回も願った、戻ってくれと。都合いいときばかり針に願ってしまう人間を、お許しください。
「時計の針」
重ねあうその一瞬がすべてでいい今日のふたりを祝福にして
「時計の針」
チクタク
腕時計の針を回してみる。くるりと通常とは逆向きに回し、どんどん過去を遡る。
現実には時は変わらないけれど、この腕時計の中には私だけの時間が存在するのだ。
時計の針を少しだけ戻した
あなたは確かに、私の隣に居てくれた
あの時の私は、人を愛していたのだ。
今でも脳裏に焼き付いて離れないような
そんな時間の中で息をしていた
秒針が進んでいく度に
あなたは私を忘れてしまったのでしょうね
#時計の針
『時計の針』
楽しい時間はあっという間で
苦しい時間は永遠と感じられる
時計の針はカチコチと
正確に時を刻んでいるのに
きっと僕が見ないうちに
いじわるしているんだ
時は止まることが無い
時計は止まるけどね
時計を止めても時間は流れ続ける
...チクタク、チクタク
この時が止まればいいのに、
真夜中が続けばいいのに、
...チクタク、チクタク
そういう時は文字を綴る
この瞬間を のこしたいから
いつでもそこに戻れるから
時計の針と共に...
#時計の針
やあ(´・ω・`)
休日出勤だよ(´・ω・`)
毎日書けるようになるのはいつかなぁ(´・ω・`)
繁忙期終わってもメンタル疲弊で戻るのにけっこうかかるのよ(´・ω・`)
「時計の針」、まさにそれ気にしながら今日もお仕事するよ(´・ω・`)
じゃ(´・ω・`)
(´・ω:;.:...
サルバドール・ダリの、あのテーブルの端からぐにゃっと下に伸びてる時計が、絵やデザインではなく時計としてSNSの広告で販売されてた。
あれ、当然テーブルの端にびろーんと垂れ下げて置くんだと思うんだけど、文字盤は直角に曲がってるし、しかも針の中心はテーブルの上の水平な平面側なので、どうやって針が動くんだろう。
あとは、針の進み方がいい加減で、遅かったり、異様に早かったり変動したら楽しい。
目覚まし時計の秒針が落ちている。
何度も落ちた衝撃で外れてしまったのだろう。
飾りの部分には埃が積もって、電池を入れるところもプラスチックが割れてしまっている。
絨毯のへりはほつれてきているし、飾ってあったジグソーパズルはピースが外れている。
「なんとかしたら?」
「別に困ってないからいいよ」
そんな会話を何度も何度も何度も何度も繰り返して、もう疲れてしまった。
自室に戻り、目覚まし時計を見つめる。
カチカチと規則正しく回る秒針に安心すると同時に、カチカチというその音に私の心の中に何かが積もっていくのを感じる。
――そろそろ限界だ。
言葉にした途端、一気に楽になった。
END
「時計の針」