Open App

「時計の針」

カラスが鳴いた。

ふと外に目をやると好きな色に埋め尽くされた
空があった。

私は明るいあの色が好きだ

夏に合うあの明るさが好きだ


あの暑さが楽しかった
でも今は悲しいほどに寒くて
人肌が恋しくなるほどだ

そんな帰り道
好きな色に包まれているようなのに
なぜこうも寂しく思うのか。
そんな気持ちになるのは私が一人だからなのか

家に着く頃にはあの明るさはなく、
ただ一人暗く狭い部屋で

時計の針が無常に鳴った。

2/7/2026, 3:30:11 AM