時計の針
孫達が時間を忘れて歓声をあげている
ベッドの上で微笑む私
あの頃に連れて行ってちょうだい
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子供の頃、時の流れに乗って歓声あげていた
ヒャッホーヒャッホーヒャッホー
自由自在に乗りこなして
早いも遅いも気にも留めなかった
そう、まだ時計がヒゲ親父の顔に見えていた
思春期、一度に何人もの話をキャッチして
瞬時に宛先別に振り分け脳内にファイリング
情報処理は高速でも感情処理は停滞ばかり
時計の針は不安定で見たくない程嫌な奴だった
社会に出て退職まで、腕時計は必需品だった
秒針付きはせわしなく
私を追い立てる
仕事用には最高の相棒
達成感をもたらしてくれた
そして今、時はぐるぐる高速回転
私は時から振り飛ばされている
ランニングマシーンから一瞬にして落っこちる
みたいに
亀の歩みに速度調整してもしても
いつも時計の針に置いてけぼり…
先が見える安心感から遠ざかる一方
じゃあデジタルにしたら?だって…
あれはダメだよ
時が死んでる、流れが見えないからね
2/7/2026, 2:35:51 AM