好きじゃないのに
昭和の子供
好きじゃないなんて言ったら
食べるまで同じものを出されたよ
にんじん ネギ 貝…
父が乃木大将の幼少期の逸話を語る
子供には迷惑な食の躾
乃木希典と同じ教育を施しているんだからと
自信たっぷりで一方通行の愛情をかけてきた
その結果か好き嫌いは皆無
外国も旅してきたが食で困った事はない
孫は平気で好きじゃないという
庶民が栄養面での代替品が選べる時代
好きじゃないのにどうして食べなきゃいけないの?と悪気なく口にする
一瞬マリーアントワネットの
パンが無ければお菓子(ブリオッシュ)を食べれば良いじゃない…が頭をよぎる
孫が食糧難に遭遇しないとも限らない
令和の一方通行の愛情は豆尽くしの食卓に姿を変える
ところにより雨
こころにより雨…
特別な存在
赤ん坊が俺を
じっと見つめてくる
サーチするように
ママでもパパでもないんだけどな…
とドギマギするよ
チラ見したら
今度は天使の微笑みをなげてくる
照れちゃうけどさ
これって最高の特別感
何者でもないこんな自分に
サンキューベイビー
バカみたい
私バカみたい〜
愛嬌振り撒いて
笑ってスルー…余裕
またやっちゃった 忘れ物、聞き間違い
失敗の連続でこれじゃ本物のバカだよ…悲愴
私を見つめる疑心暗鬼の目目目
無理もないよボケちゃった?って自分で心配してるんだから
それにしても
このままじゃ情け無くて笑い飛ばせない
おばあちゃんの知恵で何とかせねば
不安顔より笑顔の方がずーっといい
しくじりはピエロの笑いの種だっけ
胸が高鳴る
チューリップが付いた真新しいサンダル
キュッキュッと音をたてて私をスキップに誘ってくる
温もった土の匂いが草の香りに変わる
一面黄色と濃い桃色の畑の道を
お日様に向かってご機嫌で進む
両側を埋め尽くしているのはタンポポレンゲ
スカートに履き替えた素足を春風がくすぐって行く
こそばゆいドキドキが全身を駆けめぐる
幼い日の妙に鮮明な記憶…
目を閉じ春の訪れに浸る
今も胸が高鳴る
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♪お手(てて)つないで 野道をゆけば
みんな可愛(かわ)い 小鳥になって
唄をうたえば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る
草のそよ風 足なみかるく
みんな可愛い 蝶ちょになって
丘を越えれば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る
花をつんでは おつむにさせば
みんな可愛い うさぎになって
はねて踊れば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る
〜童謡 靴が鳴る〜