『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
刻一刻と
その針が進んでいく
進んでほしくない
だけど
進んでしまう貴方の針
止まるその時まで
君の側に居たいんだ
お題『時計の針』
こんなにも正確さを求められ、休むことを許されぬ生活必需品はないだろう。
一日に何度かのチラ見を向けるだけの時計の針に『ご苦労さま』と、折角なので、
この機会に書いてみることにした。
昔、実家には、お爺さんの古時計ならぬ
おばあちゃんの振り子時計が架かっていた。
おばあちゃんの部屋に何年も、今の時計と違い、カチ、カチ、ボーン、ボーン…と
何とも賑やかな時計があった。
おばあちゃんが亡くなり、その後も時計は時報を鳴らし続けた。時計の鳴らす音色がおばあちゃんの声色と重なる…。
そんなことを思い出だした。
ふりかえり、後戻りしながら、時には未来を待ち遠しく…。
部屋の片隅にある『時計の針』を
色んな感情と共にチラ見する事になるであろう。
時計の針
かぐや姫は
ふるさとで過ごした記憶を
どこに
隠しているの?
おじいさんと
おばあさんの
優しさを
恋に
頬を染めた日々を
魂は
覚えているよ
あの人がいなくなってしまってから、どれほどの時間が経ったのだろう。
私の中の時計の針は、その時から止まっている。
【時計の針】
あの時計は、長い針と短い針が、必ず重なる時が来るけれど、私とあなたの針は重ならない。
いつも、15分と45分で、ものすごく距離があいていて、重なるなんて、到底無理で、すれ違うことさえ出来ない。どうして、私はあなたに近ずく事が出来ないの?
あの子とあなたは、何度も重なって、すれ違ったりしてるのに、私は、遠くからあなたを眺めているだけ。目が合っても、すぐに逸らして、そしたらあなたも目をそらす。そして、向こうからやってきた、青空みたいなあの子をあなたは見るの。
そして、あなたとあの子は2人で微笑みあって、「またね」と、言うように、あの子と別れる。
そして、またあなたとあの子はすれ違って、針と針が重なって、それをまた、私は30分も離れたところから見ているだけだった。
同じ時間を過ごしているのに
キミとボクとは違うんだ
時計の針のようにボクが1周する間
気がつくとキミは何周もしていて
ボクを置いてけぼりにする
いいんだ
キミが楽しいなら
置いていかれたっていい
キミの喜ぶ顔を見ているだけで
ボクは幸せなんだ
できればいつまでもキミとこうしていたいけど
ボクとキミでは生きる時間が違うから
重なる時間を精一杯生きるよ
小さな穴をあけた袋に
あのひとへの想いを
全部詰め込んで
時計の針の先端に
ぶら下げよう
時計の針が動く度に
袋は揺れて
あけた穴から
想いが
少しずつ零れ落ち
いつかすべて
時の流れの中に
消えて行くだろう
想いは失せても
残る思い出
それでいい
それがいい…
# 時計の針
君と一緒なら
時計の針は不思議に動き出す。
瞬間が永遠に続くように
時の流れは変幻自在。
針が跳ねたり止まったり
揺れる針とともに君と過ごす。
花火が華やかに打ち上がり
パレードの旋律が耳に響く。
題「時計の針」
récit œuvre originale
時計の針で裁縫するんですってねえ。
違うわーってかあε=(ノ・∀・)ツ
時計の針
たまに見ちゃう
見てたら見続けれる
続けてたら何してたか忘れる
見てる時計はデジタルだけども
罠だよね
ちょっと待つこと
そのことが冷静さを生む
疑問に思うことで考え感じる
迷いまで来たら厄介だけど
迷ったら別の事をやると同じ感じ
私たちの時計は音を重ねることはなくなった
奏でる旋律は遠の昔に
今日もすれ違うことすらできず
巡り会えるわけもなく
ただのヴィンテージになって
在るだけが私の
こんなことばかり私だけ
ジャズみたいな音の絡み
思い出したくない
思い出すしか
【時計の針】
“クロノスタシスって知ってる?
知らないと君が言う。
時計の針が止まって見える現象のことだよ。”
きのこ帝国の『クロノスタシス』という曲の歌詞である。
私はこの曲とバンドを大学の時に知った。
今は活動休止中だが、おそらく復活することはないのではないかと察する。
所謂サブカル好きが食いつくようなバンドでもあろう。
『花束みたいな恋をした』でもこの楽曲が使用され、サブカルの一部として消費されていた。
私が知った頃にはバンドは活動休止となっており、もちろんライブなどには行ったことはない。
私のなかで知らぬ間に時計の針が止まっているバンドであり、再び動き出す瞬間を見ることができないかもしれないバンドでもある。
私はちゃんと楽曲を聞き、いいなと思ったから聞いている。
ファッションで聞いている人間とは違うということを記しておきたい。
このように、待っていても時計の針が動かないことはある。逆もまた然りである。
クロノスタシスのように止まって見えるわけではなく、止まっているのだ。
私が止めたい時間は止まらず、動かしたい時間は動かない。
嫌なことが翌日に控えているときなどは顕著である。
「あぁ~とっとと嫌なことが終わった後の時間に行かせてくれ。」
と言えど誰も助けてはくれない。私の力で何とかせねばならぬ。
こうして嫌な思いを持ちながら越す夜を、永遠に閉じ込めておきたいがそうはいかない。
太陽はそ知らぬ顔をして、私を出迎える。
明日は決戦である。
何とかなるだろうの気持ちで何とかするのだ。
…誰か代わってくれ。
ん?それ?
学校の時計あるじゃん
上の方に飾ってるやつ
その時計の秒針がさ、たまに狂って
めっちゃ速くぐるぐるする時あったじゃん
俺あれ好きなんだけど
授業中誰も気づいてない俺だけが見たっていう状態で
ぐるぐるするときがあって
周り見てもみんなきょろきょろしてなくて
焦ったけど
なんか1人だけ異空間に飛んだ気分になってさ
自分だけ特別感出てたよね
あれ?これ俺だけ?って
まぁ実際そんな事なかったんだけど
全部において平均だった俺はそれが好きだったんだよ
だから
今日それ思い出して買ってきた
速くぐるぐるしないかなぁ、秒針
『時計の音』
tick-tack... tick-tack...
The second hand is glaring at me.
Please don’t come tomorrow.
“Someone” who doesn’t know me seems to hate me.
This is reality.
...Good night, good bye.
私は大丈夫なのだと証明したかった。
与えられた一枚の紙に書かれた些細な問に答える。ただそれだけのことで、証明できるはずだったのに。
私は頭を抱えている。
簡素な机に向かい、デスクランプの明かりを反射する白紙の存在に絶望し、頭を抱えたまま過ごしている。課題は答えを欲しているが、問の意味すらわからない。見知った日本語のはずなのに、目が滑る。一文字ずつ、一単語ずつ声に出して、問の咀嚼を試み続けた。辞書を引き、文字の羅列をつなぎ合わせ、文を理解しようとする。繰り返せば繰り返すほど、彼等は初めて目にする異国の言葉のような、何一つ知らないものへと変わっていく。
深呼吸をし、目を閉じる。時計の針の進む音が二重にも三重にもこだまして、もはや何を刻んでいるのかすら分からない。今座っているはずの椅子が、私の頭を軸にゆっくりと動き出している。椅子を先端にした時計の針。そう、私は針にされたのだ。流れ続ける時を、以前の私は過ぎ去ってしまったという事実を、留まることなく刻み続ける時計の針に。
気持ちの悪い浮遊感。地面はどこにある?私は今どうなっている?
平衡感覚を失う前に、私はそっと目を開き、まばゆいほどの白紙と、絡まった黒い糸へと変貌した問を見つめた。解読を試みるしかない。この悪夢を終わらせたい。でも、どうやって?
私はただ、自分が大丈夫なのだと証明したかった。
君と同じ空間を共有している。
まるで時が止まったかのように。ひたすら。
君とずっとこの場所で、同じ空気を吸い続けたかった。
君が吐いた言葉を飲み込んでは咀嚼し、伝わってきた空気をまた伝わせて返す。
そうして、君との間に見えない道ができる。
…「じゃ」
そう呟き、君は別の世界へと消える。
ああ、また、この空間に一人きりだ。
せっかく築き上げた道は途切れ、私の中に、
君の言葉だけが溶け残る。
ふと、時計を見上げた。
…なんだ。止まってなんかいないじゃないか。
お前のせいだぞ。私が一人になってしまったのは。
そんな言葉が、また響く。
受け取り手はいない。ただ空気が揺らぐばかりだった。
時計の針は、静かに時を刻む。
時計の針
その動きは成長の証
もっと自分を信じて期待しろ
徐々に動きが鈍くなっていくのが分かった。
傍にいた弟に手を伸ばすが、弟はジッと俺を見るだけだ。止まらずにゆっくり離れていく。
「もう、ダメかもしれない……」
薄々気付いてはいた。
もう5年になる。限界がきているのはとうに分かっていたのだ。それはきっと弟も。
何度も頭を打ち付けたり、叫んだりしたから、寿命なのだろう。
「せめて、最後の叫びを……」
離れていった弟が戻ってくる。
「兄さん」
「最後の仕事だ」
「うん」
カチリ。時間だ。
ジリリリリリリリリリリ!!
「んー……あと、5分だけ……」
バン!
俺たちの必死の叫びは、強制的に止められた。
「……おつかれ、兄さん」
「ああ。お前もよくやった。さあ、休もうか」
俺たちは、主が設定した時間を示したまま止まった。
また命を吹き込まれるまで、しばしのお別れだ。おやすみ、主。
時計の針が進むと
新しく何かが始まるんじゃないかとドキドキする
【時計の針】
進みゆく秒針に
祈りを捧げ またパレード
二人だけの行進
いつかは三人目が現れ
またも繰り返すよ
[人間失格]