あの時計は、長い針と短い針が、必ず重なる時が来るけれど、私とあなたの針は重ならない。
いつも、15分と45分で、ものすごく距離があいていて、重なるなんて、到底無理で、すれ違うことさえ出来ない。どうして、私はあなたに近ずく事が出来ないの?
あの子とあなたは、何度も重なって、すれ違ったりしてるのに、私は、遠くからあなたを眺めているだけ。目が合っても、すぐに逸らして、そしたらあなたも目をそらす。そして、向こうからやってきた、青空みたいなあの子をあなたは見るの。
そして、あなたとあの子は2人で微笑みあって、「またね」と、言うように、あの子と別れる。
そして、またあなたとあの子はすれ違って、針と針が重なって、それをまた、私は30分も離れたところから見ているだけだった。
2/6/2024, 12:59:21 PM