『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それはいつ頃かわからないが一人一人違う鳥が現れる。その鳥は周りの人からも見えるし、ごく普通の鳥だ。しかし、自分の鳥だけはどこか、普通の鳥ではないように見える。鳥は飛びたくて仕方がない。
だけど、勇気を出せないでいる。自分と同じように。
ねぇ、鳥が現れたってことはあなたは飛べる。
そう信じてあげても良いんじゃない?
時を告げる鳥があなたのために伝えに来てくれた。
――時を告げる
毎朝五時に私の家の前を通るあなたは、一体どこに向かうのでしょうか。
私は朝起きて、二階の書斎の窓から外の景色を眺め、珈琲を飲むのがルーティーンなのです。
外の景色と言っても、見えるのは薄暗い空と、ろくに車が通っていない道路と、犬の散歩をしている人間ぐらいで、大した面白みはないのですが。
代わり映えの無い日常の中、唯一毛色が違うのは、あなたでした。
仕事に向かう様子でもなく、犬を連れている訳でもなく、ただ毎日毎朝同じ時間に、一分たりとも時間のずれなど無しに、私の家の前を横切るのです。
おかげで、あなたの歩く姿を見かければ、時計など見なくても五時の訪れを知ることができるのです。
『時を告げる』
音楽は
その瞬間自分が思っていることを
表していると思う
音楽が
私のその時を告げる
『時を告げる』
「真っ暗な夜の海で独り、寄せては返す波をじっと見つめ続けてようやく見つけた、きらめく貝殻のようなもの」
友人は、真実とはそういうものだと言った。
そしてこれから、その真実を白日のもとに晒すのだと。
友人にとってはきらめく貝殻でも、人によっては顔を背けるような汚物になることも、唾棄すべき嫌悪の対象になることもあるだろう。
「哀しいことだね」
私にだけ聞こえた小さな呟き。
しかし、すぐに友人はそれまでの寂しげな表情をガラリと変えて、飄々とした顔つきでその場にいる皆に言い渡した。
彼が見つけた真実を差し出す時を告げる宣言を。
「さて皆さん、すべての謎は解けました」
時を告げる
昔は、夕焼けチャイムがなると続々と「お腹空いたー」
と帰って来る子供達………忙しい時間が始まる合図だった…
今は愛犬の散歩の合図…
「時を告げる」
今日は雨だ。
空は雨雲で暗い。
今、何時だろうか。
今日は 休日の日だ。
誰か時間を教えてくれないかな......
お題 「時を告げる」
「余命1日です」
その日私は風邪のような症状で親友の拓郎に教えてもらった病院に訪れていた。そして検査してもらった結果そう言われたのだ。そんなわけないだろ。熱もせいぜい38度程度一般的な風邪で薬だけをもらう予定だったのになんてことだ。
「本当なんですか?」
「はい」
「明日死ぬんですか?」
「はい」
医師がどこか冷たい。その後もしばらく質問を続けた。
病室を出るとそこには拓郎の母が思い詰めた様子で座っていた。現実を受け入れることができないまま私は気にせず病院をあとにした。
病院からの帰り道私は泣いていた。自分が死ぬことを納得はできないが理解はできてしまった。私は明日死ぬようだ。「とりあえず家族に連絡」と思ったが明日死ぬなんてどう伝えればいいのか。そんなことを考えている間にどんどん寿命は短くなる。遺書も書き方がわからないし書く時間がもったいない。私は必死に何をするべきか考えた。スイッチでも買おうか。いや今さら欲しい物を買っても虚しいだけだ。そうだ。臓器ドナーになるのがいいんじゃないか。家に帰り臓器ドナーカードに名前を書きポケットに入れる。明日死ぬ人間がする行動にしては冷静だった。私がもし余命1ヶ月ならとにかく貯金を使って遊びまくっていたと思う。しかしそんな余裕はすでになかった。1人で家族に連絡するべきか考えていると拓郎から連絡があった。
「風邪大丈夫か?」
「明日死ぬって」
「やばいやん笑」
拓郎は信じていない様子だったがしばらく説明すると私の頭が心配になったのか会おうと言ってきた。一応病院でもらった薬のおかげで熱は下がっていたので好物の寿司を一緒に食べることになった。
食事を終えた帰り道、もうあと少しで日が落ちようとしている。拓郎が言うには「とりあえず明日生きてたら勝ちやん」とのことだった。確かにそうだ。何かの間違いと信じ恐怖心を濁す。どうせ死ぬなら誰かを救って死にたいと思い、臓器ドナーカードを握りしめていた。
突然雨が降り始めた。拓郎が「傘を買ってくる」と青信号の横断歩道を渡りながら言った。しかし拓郎は気づいていないが拓郎の後ろから勢いよくトラックが近づいている。トラックからは突然の雨でよく見えていないようだ。私は余命1日ということもあり拓郎を歩道に突き飛ばした。
拓郎視点
その病院を紹介したのは僕だった。この辺りでは有名なヤブ医者の病院。僕は魔佐斗を揶揄うつもりでそこを紹介した。すぐにおかしいことに気づくだろ。そう思っていたが違った。診断結果をあまりにも深刻に考えている。そんな魔佐斗が可哀想でもあり面白かった。
「そう言ってみれば拓郎のお母さんもいたよ」
そんなバカな。あんな病院行くわけがない。とりあえず帰ってから聞いてみようと思い、寿司屋をあとにした。
拓郎母視点
私は末期の癌患者だ。どの病院に行っても臓器移植しなければいつ死んでもおかしくないと言われている。しかし私の血液型は特殊で臓器移植はほぼ不可能だろう。癌に気づいたのは2週間前のことで、家族にもまだ話していない。一縷の望みをかけて私は有名なヤブ医者の診断も仰ごうとその病院を訪れた。結果は風邪とのことだった。こいつ本物だ。今までの医師とは全く違う小学生のような答えだった。
診察を終えた私は家に帰ると突然体調が悪くなり救急車で大学病院に運ばれた。
ヤブ医者視点
「これどっちのカルテだ?」
私は困り果てていた。いつもは血液型で誰のものかだいたいわかっていた。しかし今きている2人は両方ともAB型Rh-と書いてある。「こんな血液型あったけ?」そう思いながらどちらのカルテにするのかを決めるアミダくじを作った。
私は生きていた。死を覚悟していたが目が覚めた時にはすでにあれから1週間経っているらしい。私の体の悪いところは全て治ったと言われたが「突然そんなことが起きるのか」と疑問に思っていた。
そして臓器移植されたことを知った。誰の臓器なのかはわからない。私には自分が掴んだ運だと感謝することしかできなかった。
時を告げる
南北朝から室町そして、今は令和 私は武士の家系で生まれ、又武士になった。 嬉しい気持ちもあるが、少し躊躇いの気持ちもある、今世は殺し合い嫌、戦等は無く平和な世中では有るものの、皆礼儀を忘れてしまった、
時を忘れた人間は、人を殺める、其れは色々な方法で、
歴史を何故学ぶ? 答えは簡単、 殺さない為である
時を告げる人も入れば時を忘れる人も居る現代、私は武士として頑張りたい
時を告げる
今の限界、その時がやってきた。
それが今から訪れる。
『時を告げる』(創作)
ブォンブォンブンブンブンッ
静かな早朝、住宅地に爆音が響く。
隣家の車の音だ。隣のご主人が出勤したのだ。
毎朝毎朝、まるで時を告げるかのごとく同じ時刻に、この爆音は鳴り響く。僕は毎日、この不快な爆音で目が覚めるのだった。
隣人は良い人だ。車のマフラーの改造さえしていなければ、すこぶる良い人だった。それ故に、なかなか苦情も言えない。それに、ご近所づきあいのコツは、とにかく波を立てないことだ。他のご近所さんも誰一人として文句を言わなかったのも、この地に骨を埋める覚悟なのだろう。
みな、隣人トラブルで生活に暗雲が立つのを避けたいのだと思った。
この住宅地は、区画整理された新興住宅地である。付近一帯の家はどれも新しかった。僕にとっても念願のマイホームだ。一生この家に住むつもりの、でかい買い物だ。ローンだって30年もある。
そんなわけで、苦情が言えないのだから、仕方ない。
朝の爆音なんて、目覚まし時計と思えばいいさ。
━ 20年後 ━
ブォンブォンブンブンブンッ
ブォンブォンブンブンブンッ
ブォンブォンブンブンブンッ
隣家の車が3台になった。
二人の息子さんたちが、揃いも揃って、車のマフラーを改造している。
時を告げる爆音は、今や時を選ばなくなった。
しかし、僕は、この20年で、爆音で目を覚ますことはなくなっていたのだ。
慣れとは怖いもので、いつの間にか、気にならなくなっていた。
ご近所づきあいは今も良好だし、人間は環境に馴染めるように出来ているのかもしれない。
一時の感情に流されずに、長い目で見ることの大切さを学んだ気がした。
─おしまい─
(なんかいくつも思いついたので数字制にします)
1、今日は ゴロゴロしたい 土曜日です。そしていま、ゴロゴロしてます😊
…仕事とかで今日も動いている人もいるかもしれないけど、ゆっくりできる時間があるなら、ゴロゴロしてもいいと思います (課題はやろうね🐥)
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2、ずっとチクタクなってる時計。
その音がよく聞こえる静かな部屋。
そして、作文の宿題のネタが思いついてなくて、頭の中で考えている私。(はよ考えろ!) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
3,夏休みが明けた朝、休み前と同じようにテレビをつけると、あのキャスターが、口を開いた。「〇〇は、午前6時を告げます」ポッ、ポッ、ポッ、ポ〜。「午前6時になりました」
時を告げる
時は誰にても平等に訪れる。赤ちゃんでも老人であっても変わらずに時を刻む。
時をを告げる鐘の音は、この世界とあの世界を隔てる境界線。境界線を越えてしまえばそこは魑魅魍魎の住むあの世界。平等な時を刻めない世界。
魑魅魍魎。得体の知れない化け物。
それ見てみたい。
この世界は退屈でつまらない物で溢れている。でもあの世界は魑魅魍魎が闊歩する世界。どんなところだろう。
時を告げる鐘の音は丘の上の時計台から聞こえる。まずは時計台を目指してみよう。
丘を登ると青い三角屋根の時計台が見えて来る。螺旋階段が外側に付いていて、外から階段で時計台の振り子のところまで上がって行ける。鐘の音は毎日は鳴らないし、決まった時間にも鳴らない。満月の夜、月がちょうど時計台の屋根に差し掛かる時に鳴る。この時計台は針が無ので時間では鳴らない。
今日は満月。
月が昇り、時計台のところまで来るとあたりは暗闇に包まれていた。不意に時計台の振り子が動きだす。
カラーン。カラーン。
時を告げる鐘の音が響き始める。
いいよだ。
懐中電灯を手に時計台のテラスから街を見下ろすと月の光が時計台の三角屋根の頂点にあたり、街に向かって月光が延び境界線となっていた。月光の右側がこの世界で左側があの世界。今、私は2つの世界の境目にいる。
あの世界。どんなとろこだろう。好奇心が抑えられずに魑魅魍魎がいる左側の世界へ自然と体が動き、時計台のテラスから身を乗り出していた。その時、左側から何が私にが向かって飛んてきた。
グフゥ。
私の胸にボーガンの矢が刺さっている。
「やれやれ。国家の秘密をあなたのような小娘に知られる訳にはいかないのでね。」
国防軍の制服を着た男がボーガンを右手に持ち時計台の螺旋階段を上がってきた。
「魑魅魍魎がいると分かっていてどうして覗き見なんて真似するするのか。理解に苦しむわね」
男と一緒に歩いてくる若い女も制服組だ。
国家は国防のための化学兵器を時計台の西側の地で作っていた。国民には魑魅魍魎が住むところだと噂を流し、そこに近づけないように操作していたのだ。
「時々困った人がいるものです。知りすぎることは危険を伴うなんて古臭い言葉ですが、迷信は侮れませんよ。全く。後始末する身にもなってもらわないと本当に困ったものです。」
男が続ける。
「満月の夜は霧が晴れて街の全貌が見えてしまう。化学兵器工場の煙も何もかも。」
時計台から見える街の姿がいつも同じとは限らない。そして、魑魅魍魎もあの世界だけにいるものではなく、私たちの住むこの世界にも存在している。
この世界も魑魅魍魎が跳梁跋扈している。
「じゃあね…元気で」
『ん…○○も。今までありがとう。』
そう言ってあの人に背を向けて歩き始めた。
後ろからは木が風になびいてる音しか聞こえてこない。
私が見えなくなるまで見ているつもりなんだろう。
それには気づいたものの後ろを振り返ることは無かった。
目からこぼれおちそうなほどの涙が
止まらなくなってしまいそうだから。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私とあの人が出会ったのはもうずっと前。
裕福な家庭に生まれた私は何もかも全て決められて生きていた。
一日のスケジュールですら分単位に決められそれ通りに
生活するのに飽き飽きして家出をしたことがあった。
「ここ…どこだろう…」
気づくと
【時を告げる】
雀が鳴く
学校のチャイムが鳴る
街のサイレンが鳴る
こうして一日が流れる
壁にかかる振り子時計
右に揺れる
左に揺れる
ひたすら揺れる
やがて鐘が鳴る
こうして時間を流す
『時を告げる』
城の舞踏会に突然現れた私はその場にいた全員の視線を一身に集めても少しもうろたえたりなんかしなかった。私を見つめた王子が息を呑む様子が見て取れる。私に歩み寄ってきた王子が緊張でかたどたどしく踊りを申し込んできたのを恥ずかしげに、けれど恭しく受けた私は王子と見つめ合い踊りながらも別のことを考えていた。
舞踏会に行くことを継母やその娘たちに許されなかった私は押し付けられた雑用に励みながらも、ふと手を止めたときには王族や貴族たちが揃うという舞踏会のことを思い、知らずお城の方へと視線を向けていた。その度に、私のようなみすぼらしい女が行っても誰も相手にはしないだろうとも思っていた。そこに突然現れた魔法使いは私を見違えるように変身させ、舞踏会へと私を送り込んでくれた。0時の鐘が鳴り終わると魔法は解けてしまうと忠告を残して。
誰にも相手をしてくれないだろうと思っていた私は確かにいた。だから今そんな思いが微塵もない私はほんとうに私なのだろうかと思えてくる。
「私が、」
私がほんとうはただのみすぼらしい女でも、また踊りを申し込んでくれますか?
そう尋ねようとしたときに0時を告げる鐘が鳴る。名前も告げず言葉を交わすことなく見つめ合うひとときを惜しみつつも私は王子の手を振り払い、その場を駆け出した。
「時を告げる」自分の役目に終わりを
感じた時に、たぶんそう思うだろう。
まだまた先だけど。
季節が、時を告げる。
いつの間にこんなにも、月日が流れていたの?
会いたい。会えない。を繰り返し、
戻りたい。戻れない。あの日々に自問自答したこと。
春の淡い桜の中、恋をして
夏の青い海、潮風が愛おしくて
秋の黄昏に、切なさ溢れ
冬の凛とした空気が、冷たく哀しくて。
季節が巡り、告げた終わり。
どんなことにも、終わりがあるというけれど…
永遠を、感じていた。何の疑いもなく。
幸せだった。その分、涙が溢れて止められない。
振り返るとまだ、そこに君がいるような気がしてる。
さようなら。も、ありがとう。も、云えなくて。
ただ、ただ…
季節が、時を告げている。
いやなお題だな
仕方がないから書こうか
グランドセイコーをもっているが、
なんんだかウンザリすることばかりだ。
グランドセイコー関係の仕事をしている女性と
5年間付き合っていたが
振られた上に結婚しやがった。
きのうは20年上のオッサンから
グランドセイコーの扱いとはかくあるべきだの何だの
30分も説教された。
あ!おもいついた
ブレスレットを変えたからかなあ?
めんどくさ しらんがな
もういいよ
お別れの時を告げるか。
〈時を告げる〉
彼女は毎日決まった時間に時を告げる。
ニュースキャスターの第一声のように淀みなく、
そして、恐ろしくよく通る声で。
それが彼女の仕事であり、
間違いなく「天職」といえる域に達していた。
彼女自身も自分の仕事を誇りに思っているようで、
彼女の表情からは自信と覚悟、
そして静かな威厳を感じた。
彼女の声色は、若干独特な響きを持っていた。
その特徴をうまく説明する自信は無いが、
同世代の女性達の声と比べてみた時に、
明らかに異質なモノであると言わざるを得ない。
そしてその声を聞いたほぼ全ての人間が、
多かれ少なかれ不快感を抱き、眉をひそめる。
5年前、
私がはじめて彼女と出会った時、
彼女に対して繊細で大人しく真面目な子だと感じた。
だからこそ、周りからの評価の低さを不思議に思い、
彼女の境遇を不憫に思ったりもした。
しかし今では私も、その他大勢の例に漏れず、
彼女の声に眉をひそめる人間の仲間入りをしている。
それどころか、
彼女に対して声を荒げて罵ってしまう事も
一度や二度ではなかっただろう。
私から度々そんな扱いを受けていても、
彼女は決して嫌な顔ひとつせず、
時に病的なまでに律儀に規則正しく、
自分の仕事を全うしていた。
昨日までは。
12時で解ける魔法なんて、なんの意味があるんだろう。ガラスの靴なんて歩きにくいことこの上ない。
真夜中だって美味しいもの食べたいし、朝からお酒飲みたい時だってある。
「勤務時間は〇時~〇時」
「夜〇時以降の間食は良くない」
「睡眠は〇時間必要」
「〇〇に最適な時間は午前〇時」
「予約時間枠:〇時~〇時」
なんでこんなに時間に縛られるんだろう。
時計の無い世界ってどんな感じなんだろう?
「朝日と共に起きてきて、夕日の前に寝てしまう」って、何かの歌にあった。
お日様と、鳥の声と、月の光。時を告げるものがそれだけの世界はきっと、時間の流れも私達の生きる世界とは違うのだろう。
ちょっとだけ、憧れる。
――ほんのちょっとだけ、ね。
END
「時を告げる」